日本人よりも日本人らしいマインドを持った
日本に帰化された元米国人が書いた、
経済規模が縮小した場合に備えて
個人・企業・国家は何を考え何をすべきかを提言された本です。
第一章では前著の「愛国者の流儀」「日本は略奪国家アメリカを棄てよ」
でも述べられたことを繰り返し述べられています。
経済成長を追求することは地球環境の限界があることを指摘し、
仕事の能率が上昇したぶん更に仕事を増やすのではなく、
お金と自由時間を交換することを提唱されています。
自動車と飛行機のエネルギー効率の悪さを指摘して
若干会社に迷惑をかけるが北海道と九州に行くにも飛行機に乗らない、
北海道以外で車を運転したことが無い、
など自らの活動や社員にあてたメールを紹介されています。
著者が代表のアシストの社員に向けたメールの紹介をされており、
経済衰退した場合会社の収益が落ちる可能性を指摘し、
そのばあいどのようにマネージメントをするかの問いかけを行い、
リストラはせずワークシェアリングで給料は減るが、
労働時間を減らす事を明言しています。
著者が行っている家庭菜園の活動及びそれに関連した
自社での活動の紹介を行っている。洋裁プロジェクトがはじまり
日曜大工プロジェクトもはじまるようだ。
また週休3日制・週1日在宅勤務の試験導入(2008年9月)
及び導入(2009年7月)に関する話をされています。
生みの苦しみがあるようですが(週休3日制利用者はゼロ)、
様々な意見が出たりと、今後の推移が注目されます。
第二章では、本著の表題と方向性が変わるのですが
世界不況の原因として、投機のための為替と株の取引カジノ経済、
金融デリバティブ、株式市場、金融の規制緩和をあげて、
シンプルにわかりやすく説明しています。
それらの対策として外国為替取引への課税(トービン税)、
有価証券取引税の復活、金融派生商品への課税、
米国債の売却、政府紙幣の発行、などの提案を行なっています。
ELRという考え方を紹介され、全ての失業者を政府が雇用しても
2〜3兆円規模の財政出動で済むと述べられています。
残念ながら僕の背景知識の無さからこれらの提案が実現可能で
妥当な提案なのか判断つきませんでしたが支持できる価値観です。
今後の課題としてよい勉強となりました。

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「年収6割でも週休4日」という生き方 単行本 – 2009/10/28
ビル トッテン
(著)
経営者の最大の責務は社員の生活を守ること。経済規模が半減しても、ひとりの解雇者も出さずに会社も社員も生き延びる秘策とは。それは働き過ぎと浪費の悪循環から脱却して、豊かな生き方を模索する生き方でした。
- 本の長さ194ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/10/28
- ISBN-104093878749
- ISBN-13978-4093878746
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/10/28)
- 発売日 : 2009/10/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 194ページ
- ISBN-10 : 4093878749
- ISBN-13 : 978-4093878746
- Amazon 売れ筋ランキング: - 543,928位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,254位マネジメント・人材管理
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2010年11月20日に日本でレビュー済み
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2020年10月1日に日本でレビュー済み
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1980年代からアメリカを中心にマネー資本主義、グローバリズム、そして金融自由化が推し進められてきた。
それに乗った日本政府や経済界の行ったことは、大企業の利益の最大化に繋がっていた。この構造は、経済危機
を招いた。著者の指摘は、その通りだとおもう。
お金儲けに狂奔する企業は、不幸になる。同様なことは、個人にもいえるだろう。「足るを知る者は富む」と
いう。これが大切だ。大量消費の生活を脱却し、家庭菜園などで自給自足できる環境を整えれば、より幸せな生
活を送れると感じる。
それに乗った日本政府や経済界の行ったことは、大企業の利益の最大化に繋がっていた。この構造は、経済危機
を招いた。著者の指摘は、その通りだとおもう。
お金儲けに狂奔する企業は、不幸になる。同様なことは、個人にもいえるだろう。「足るを知る者は富む」と
いう。これが大切だ。大量消費の生活を脱却し、家庭菜園などで自給自足できる環境を整えれば、より幸せな生
活を送れると感じる。
2018年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
健康で自立した生き方や今の社会の問題点について学べてとても勉強になりました。
2016年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おそらく今の年収やステータスは全体として圧縮される方向に向かうが、彼の言うような働き方が日本で定着するかは疑問。
同調圧力が邪魔すると思う。世間体や親類への体裁だとかで。
しかし、それでも提言自体は決して突飛なものではない。この方向に向かうことを願いたい。
同調圧力が邪魔すると思う。世間体や親類への体裁だとかで。
しかし、それでも提言自体は決して突飛なものではない。この方向に向かうことを願いたい。
2011年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口減少、経済の低迷、格差拡大、就職難、財政難など様々な課題を抱える日本がどのよう道を歩むのか、あらたな切り口を示唆してくれる。
「人々の欲望が成長と繁栄をもたらす」という考えにもとづく大量生産・大量消費・大量破棄型経済モデルが崩れつつある。その証拠に、わが国は内需拡大のためにバラ撒きや金融の量的緩和政策を続けているが、一向にムードは上向かず、閉塞感が払拭されない。
唯一の打開として、「新興国をはじめとする海外へ進出し、需要の取り込め成長を取りめ」といったものがあるが、尻を叩かれながらやむを得ずといった感が否めない。
今の我々にとっての「豊かに生きる」とはどういうことなのか、立ち止まって考えてみることが必要でなのではないのか。そして本書は「新たな豊かさ」のヒントを与えてくれる。
そのキーワードは「小欲知足」と「共生」というものである。
それは、「限りない欲望を抑え、自然環境と共生し、そして人々が互いに助け合う『協産』主義的経営」というものであるが、これは日本人が持っていた古き(?)良き思想ではなかったか。
一方、経済が縮小すれば我々の所得も縮小していくが、そのときに備えて著者は自社の社員に次のようなメッセージを送っている。
・スキルの高い勤勉な情報活用の専門家になること
・消費中毒を治すこと
・これまでお金を払って他者にやってもらっていたことを、自分でできるよう学ぶこと(家庭菜園、DIY、裁縫など)
そして、それを実現するためには「週休4日、年収6割」という形態もあり得るということである。
こんなビジョンがあっても良いのではないか。
◆大量生産・消費に豊かさを求めない国家、GDPだけでなくGNH(Gross National Happiness)も大事にする国家、自然環境と共存しエコ先進国家、ワーク・ライフ・インテグレーションを掲げる豊かな国家、トライ&エラーでイノベーションを創造する国家、互いに助け合う「協産」主義国家という「Smart Nation」、概念。
◆さらに、我々一人ひとりが国のことを考え行動していく「Great Society(大きな政府ではなく、偉大な社会;英キャメロン首相が提唱)」概念。
◆思いやり・親切にあふれた国民
もちろん、その前に政府のムダや改革を行う必要もあるし、理想論的な側面もあるが、閉塞した今だからこそ突拍子もないビジョンを掲げてみた。
これまでの概念が崩れつつある中、、自分らしく豊かに生きるために、勇気を取り戻すために、色々と考えさせられました。
「人々の欲望が成長と繁栄をもたらす」という考えにもとづく大量生産・大量消費・大量破棄型経済モデルが崩れつつある。その証拠に、わが国は内需拡大のためにバラ撒きや金融の量的緩和政策を続けているが、一向にムードは上向かず、閉塞感が払拭されない。
唯一の打開として、「新興国をはじめとする海外へ進出し、需要の取り込め成長を取りめ」といったものがあるが、尻を叩かれながらやむを得ずといった感が否めない。
今の我々にとっての「豊かに生きる」とはどういうことなのか、立ち止まって考えてみることが必要でなのではないのか。そして本書は「新たな豊かさ」のヒントを与えてくれる。
そのキーワードは「小欲知足」と「共生」というものである。
それは、「限りない欲望を抑え、自然環境と共生し、そして人々が互いに助け合う『協産』主義的経営」というものであるが、これは日本人が持っていた古き(?)良き思想ではなかったか。
一方、経済が縮小すれば我々の所得も縮小していくが、そのときに備えて著者は自社の社員に次のようなメッセージを送っている。
・スキルの高い勤勉な情報活用の専門家になること
・消費中毒を治すこと
・これまでお金を払って他者にやってもらっていたことを、自分でできるよう学ぶこと(家庭菜園、DIY、裁縫など)
そして、それを実現するためには「週休4日、年収6割」という形態もあり得るということである。
こんなビジョンがあっても良いのではないか。
◆大量生産・消費に豊かさを求めない国家、GDPだけでなくGNH(Gross National Happiness)も大事にする国家、自然環境と共存しエコ先進国家、ワーク・ライフ・インテグレーションを掲げる豊かな国家、トライ&エラーでイノベーションを創造する国家、互いに助け合う「協産」主義国家という「Smart Nation」、概念。
◆さらに、我々一人ひとりが国のことを考え行動していく「Great Society(大きな政府ではなく、偉大な社会;英キャメロン首相が提唱)」概念。
◆思いやり・親切にあふれた国民
もちろん、その前に政府のムダや改革を行う必要もあるし、理想論的な側面もあるが、閉塞した今だからこそ突拍子もないビジョンを掲げてみた。
これまでの概念が崩れつつある中、、自分らしく豊かに生きるために、勇気を取り戻すために、色々と考えさせられました。
2013年3月16日に日本でレビュー済み
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タイトル通り、日本における従来の労働モデルとは異なる、新しい働き方を提唱しています。
震災以前に書かれたものですが、現在の日本の状況を予測するように、危機に対応できる柔軟な労働形態を提示しつつ、
現在のアメリカ依存経済がもたらす問題を的確に解説しています。
縮小型社会に向かう現在の日本では、「無限に成長する」という価値観はもはや立ち行かなくなりつつあります。
「ではどうするか」という疑問に対して、説得力のある解決策が見いだせない中、
この著作にはそのヒントが隠されているのではないでしょうか。
震災以前に書かれたものですが、現在の日本の状況を予測するように、危機に対応できる柔軟な労働形態を提示しつつ、
現在のアメリカ依存経済がもたらす問題を的確に解説しています。
縮小型社会に向かう現在の日本では、「無限に成長する」という価値観はもはや立ち行かなくなりつつあります。
「ではどうするか」という疑問に対して、説得力のある解決策が見いだせない中、
この著作にはそのヒントが隠されているのではないでしょうか。
2022年11月23日に日本でレビュー済み
第2章の 脱カジノ経済 四つの提言
では、まさに世界経済の原罪を、とてもわかりやすく解説されてます。市場経済の数十倍となった金融経済をほっとくと、格差問題どころか、実態経済、更には生活基盤を崩壊すると、、
(まさに、自分の足を食らうかのタコダネ。)
投資を煽る政府に騙されない様にしようと思った。
ここの救済法を実践すれば、日本の借金とやらも一気に解決!
では、まさに世界経済の原罪を、とてもわかりやすく解説されてます。市場経済の数十倍となった金融経済をほっとくと、格差問題どころか、実態経済、更には生活基盤を崩壊すると、、
(まさに、自分の足を食らうかのタコダネ。)
投資を煽る政府に騙されない様にしようと思った。
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2017年10月15日に日本でレビュー済み
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題名を読んで、そのような生き方の方法と思い読み進めていましたが、
後半は、日本の経済についての不安が的確に書かれていました。
後半は、日本の経済についての不安が的確に書かれていました。