長年ノンフィクションライターとして活躍されていた著者の遺作ということで読んでみたが、内容は結果として著者が入院治療を受けている慈恵医大病院の宣伝と、わが国の医療政策の問題点の指摘で終わってしまったような印象になってしまった。実際は2005年に別の病院で卵巣がんが発見されてから、手術、抗がん剤治療を受けて退院、3年後の再発という全体の経緯のなかでの「緩和ケア」であり、「がん難民」ももう少し丁寧な説明があってもいいと思った。
かなり突っ込んだ内容のインタビューを亡くなる約1ヶ月前まで載せているのだから、「家族や病院関係者の見守るなかで、穏やかな最期を迎えた」ですませず、死の直前の経過まで書き込んでもよかったと思うが、はたして著者はこの本の出来に満足しているだろうか?
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死ぬという大仕事 単行本 – 2009/6/16
上坂 冬子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
2009年4月14日に死去した作家・上坂冬子氏の遺作。
’08年秋にがん再発が見つかり、手遅れと言える状態から、「緩和ケア」医療を選択することで残された時間を有意義に生きた記録。
それは同時に、自らの病状を受け入れて、「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。
また上坂氏は、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に疑問を抱き、
自らの闘病を詳細に明かすとともに、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。
かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。
’08年秋にがん再発が見つかり、手遅れと言える状態から、「緩和ケア」医療を選択することで残された時間を有意義に生きた記録。
それは同時に、自らの病状を受け入れて、「いかに自分らしく死ぬか」を徹底して追求した時間でもあった。
また上坂氏は、望む治療が受けられない「がん難民」が多発する医療制度に疑問を抱き、
自らの闘病を詳細に明かすとともに、病室で医師らにインタビューして原稿にまとめた。
かつてない赤裸々な筆致で末期がん患者の本音と真実が語られた「最後の傑作」である。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/6/16
- ISBN-104093897174
- ISBN-13978-4093897174
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/6/16)
- 発売日 : 2009/6/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4093897174
- ISBN-13 : 978-4093897174
- Amazon 売れ筋ランキング: - 565,078位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2013年7月1日に日本でレビュー済み
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とっても気に入りました、出荷もスムーズに梱包も問題なし、ファイブスター!!!!!!!!!!!!!!
2013年4月7日に日本でレビュー済み
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上坂さんの作品を読むといつも感じるが、上坂さん自身と女性の強さを感じます。
死を前にしてもそれは変わり無く、多くの女性もそうではないかと思います。
これが男性だったら、死を正面から迎えることが出来るのか、男性の自分はそう思います。
死を前にしてもそれは変わり無く、多くの女性もそうではないかと思います。
これが男性だったら、死を正面から迎えることが出来るのか、男性の自分はそう思います。
2010年3月5日に日本でレビュー済み
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病院を必死で探す癌難民を経験した者からすると現実離れした本。作家先生が大学病院で自身の末期癌を治療しながら出版社の息のかかった医師から理想的(であろうと思われる)末期治療を受ける内容は参考程度に読むべき。 すべての癌患者がこのような治療を受けられる事を絶対に期待してはいけない。書かれている内容も特別印象に残るものはなかった。
2009年8月31日に日本でレビュー済み
平成21年4月に癌で亡くなった作家上坂冬子氏が入院中に、担当医師らと交わした日本における癌治療の現状についての会話などを纏めた本。上坂氏は緩和ケアという、従来のホスピスとも延命治療とも違う、癌の治療をしながら生活の質も高めるという治療方法を受け入れた。達観している人がたまたま良い医師に出会えた稀な例だ。
癌治療について政府側、医療側、患者側それぞれから考えたい人に。
癌治療について政府側、医療側、患者側それぞれから考えたい人に。
2009年7月10日に日本でレビュー済み
『死ぬという大仕事』という書名が著者の作家姿勢が現れている。死というものをしっかり見据える理性に裏打ちされている。
全人的にケアしてこそ医療と言う。医者と患者をつなぐ命を懸けた信頼関係の大切さということになる。緩和ケアを積極的に取り入れて、闘病と楽しく生きる心のゆとりがほしい。
ほとんどの日本人が病院で亡くなる現代、医師たちは人生のしめくくりを委ねられた「おくりびと」でもある。がん難民を生む医療は許せない。病院に見捨てられるようなことにならないように。医者は「病気を診ずして病人を診よ」とも言われる。そしてまた「患者も家族も最後まで希望は持っていたいと呼びかける。
「全ての患者に全人的医療を」というのが本書の一番言いたかったこととみる。
全人的にケアしてこそ医療と言う。医者と患者をつなぐ命を懸けた信頼関係の大切さということになる。緩和ケアを積極的に取り入れて、闘病と楽しく生きる心のゆとりがほしい。
ほとんどの日本人が病院で亡くなる現代、医師たちは人生のしめくくりを委ねられた「おくりびと」でもある。がん難民を生む医療は許せない。病院に見捨てられるようなことにならないように。医者は「病気を診ずして病人を診よ」とも言われる。そしてまた「患者も家族も最後まで希望は持っていたいと呼びかける。
「全ての患者に全人的医療を」というのが本書の一番言いたかったこととみる。
2009年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は医師との対談・鼎談形式。従って闘病記という感じではないが、著者の死生観や心情が随時語られている。更に対談は緩和ケアについての一般的な話から、緩和ケアの概念が医療者や一般へなかなか浸透しないこと、緩和ケアやがん治療におけるシステマティックな問題点まで流れるように語られる。特に抗がん剤治療などが終わると急性期の病院から療養型ないし在宅へと移ることを迫られる、がん難民を生むような現状に熱い。
自分の意思で決められること=延命措置や抗がん剤治療などについては著者の現前にある死への姿勢が表れ、自分の意思で決められないこと=医療制度の多々ある問題には厳しい指摘が飛び考えさせる。まさに最期の日まで全身ジャーナリストだ。
ただ個人的には前者についてもっと詳しく知りたかったので星4つで。
自分の意思で決められること=延命措置や抗がん剤治療などについては著者の現前にある死への姿勢が表れ、自分の意思で決められないこと=医療制度の多々ある問題には厳しい指摘が飛び考えさせる。まさに最期の日まで全身ジャーナリストだ。
ただ個人的には前者についてもっと詳しく知りたかったので星4つで。
2009年9月8日に日本でレビュー済み
著者(患者)は昭和史、戦後史をフィールド落としたノンフィクション作家だそうです。私は存じ上げませんでしたが、先日本書に登場する大学病院の医師の話を聞く機会があり、それがきっかけで手に取りました。著者は大方の患者と異なり、大学病院で療養入院をしているまれなケースだと思います。本書の上梓後同じように大学病院で療養入院をしたい患者や取材の申し込みでやや困った状況になっているそうです。
内容ですが、癌患者の基本心得と医師の考えが著者のとの鼎談という形で構成されており、癌告知をされた方、その家族が初めて手に取る書籍としてお薦めだと思います。本書で特徴的なのはがん治療の現状がマスコミでも患者でもなく医師の視点で発言されている点ではないでしょうか。医師が直接執筆した書籍もありますが、忙しい臨床医が自ら本を書くということはそれだけで、何かしらのバイアス(患者を診てないので忙しくない、編集者がゴーストライトしている)が入ってしまうものですが、本書の発言内容は内容の評価はともかく、医師の目で見た日本の癌治療の現状が書かれている点は評価できると思います。この手の発言は影響力が大きく、考えの違う医師も少なからずいるのであまり文字となって出てくることはあまりない印象があります。最近医師でも公的な発言をされる方が多くなりましたが、私としては一部の意見ではなく多くの先生方の考えをお聞きしたいものです。
政府の医療政策が、患者のためでなく医療費抑制が目的で医師や患者に多大な負担を強いていることはよく語られますが、その中身を分かり易く鼎談という形でまとめたことは筆者および編集者の功績だと思いました。
内容ですが、癌患者の基本心得と医師の考えが著者のとの鼎談という形で構成されており、癌告知をされた方、その家族が初めて手に取る書籍としてお薦めだと思います。本書で特徴的なのはがん治療の現状がマスコミでも患者でもなく医師の視点で発言されている点ではないでしょうか。医師が直接執筆した書籍もありますが、忙しい臨床医が自ら本を書くということはそれだけで、何かしらのバイアス(患者を診てないので忙しくない、編集者がゴーストライトしている)が入ってしまうものですが、本書の発言内容は内容の評価はともかく、医師の目で見た日本の癌治療の現状が書かれている点は評価できると思います。この手の発言は影響力が大きく、考えの違う医師も少なからずいるのであまり文字となって出てくることはあまりない印象があります。最近医師でも公的な発言をされる方が多くなりましたが、私としては一部の意見ではなく多くの先生方の考えをお聞きしたいものです。
政府の医療政策が、患者のためでなく医療費抑制が目的で医師や患者に多大な負担を強いていることはよく語られますが、その中身を分かり易く鼎談という形でまとめたことは筆者および編集者の功績だと思いました。