小沢が目指すものは「自立と共生」である。
それは国民が相互の自立を尊重し合い、助け合うことだ。
政治主導の担い手である政治家も、主役である国民の代理人に過ぎない。
習近平謁見問題で叩かれたが
小沢は国会招集日には必ず議事堂の前庭で陛下をお迎えする「勤皇家」である。
「国民統合の象徴」である陛下をお迎えすることは
主権者たる国民そのものを迎えることだからだ。
そんな小沢の「国民が主役」の手段としての政治主導を官僚が忌避するのは悪しき必然であるが
記者クラブを通じて官僚と癒着し
その情報操作の道具に堕しているマスコミが歪曲した小沢像を垂れ流しているのは
「社会の木鐸」の自殺である。
親中と見られがちな小沢だが
人権や軍拡に関し中国に苦言を呈していることが一切報じられないのもその文脈にある。
来日した中共幹部某は最も印象に残った政治家を問われて「小沢」と即答。
曰く、「彼は本音で語るから、我々も信用して本当のことを言える」とのことなのであるが。
金銭問題にしても然り。
小沢は中堅議員の頃から国際政治、安保、教育等
テーマ毎に私的な研究会を作って熱心に勉強してきた。
「脱官僚」には自前の勉強会が必要なのだ。
また選挙必勝を期して新人に自らの秘書を張り付け当選に導いたのは周知の如くであるが
こう言ったこと総てに先立つ物が要る。
そもそも角栄、金丸の失脚を目の当りにしてきた小沢が
資金の透明性について払う注意は政界随一なのだ。
安保問題にしても、全世界が一致して行う国連の平和維持活動は
恒久平和の追求とそのための国際貢献を謳う憲法の理念に適っており
自衛権云々の問題は生じないが、
国連決議を経ない「アメリカの戦争」は肯んじない。
首尾は一貫している。
彼を潰そうとする勢力との決戦を控え今が正念場であるが、
真の国士である小沢一郎をみすみす守旧派の毒牙にかけてはならない。
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小沢一郎 嫌われる伝説 単行本 – 2009/11/30
渡辺 乾介
(著)
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民主党政権の“当主”である小沢一郎の素顔を明らかにする政治ノンフィクション。小沢が最も信頼するジャーナリスト・渡辺乾介氏が、その性格、知られざるエピソード、政治信条、今後の計画まで余すところなく書く。
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/11/30
- ISBN-104093897204
- ISBN-13978-4093897204
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/11/30)
- 発売日 : 2009/11/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4093897204
- ISBN-13 : 978-4093897204
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上位レビュー、対象国: 日本
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2010年1月28日に日本でレビュー済み
2011年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ここ5〜6年ほど政治について考えることが多くなった者です。小沢さんが新党を結成したり、「壊し屋」とメディアで騒がれていた頃は、あまり情報収集や勉強をしていませんでした。
最近、「日本改造計画」、「小沢革命政権で日本を救え」と本書を立て続けに読みました。正直に言って、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔しました。日本が進むべき道、果たすべき責任などが明確に語られています。表題にも書きましたが、これら3冊の本は、表面的な情報・報道で小沢さんを評価している人にぜひ読んでほしいです。
官僚・大手マスコミが小沢さんにかぶせるイメージ、「金権政治、古い政治の代表」、「わがまま、剛腕(強引)」のようなものは、本当に悪意によって作られたものです。小沢さんは、口先だけでなく本当に既得権益に切り込み、日本を根本から変革する意思を持った政治家であるが故、このような猛烈なバッシングを受けているわけです。
本当に既得権益に切り込むとは、「日本改造計画」に書かれている『五つの自由』や、本書に記載されている『内閣法制局の廃止を主張する意味』、『自衛隊の海外派遣に関する法解釈』などを読んでいただくと分かると思います。官僚が本来の職務範囲以上のことをやり、政治は利益分配だけ頑張るといったつまらん制度はこの辺でやめにしないといけません。
本当に勉強になりました。
最近、「日本改造計画」、「小沢革命政権で日本を救え」と本書を立て続けに読みました。正直に言って、なぜもっと早く読まなかったのかと後悔しました。日本が進むべき道、果たすべき責任などが明確に語られています。表題にも書きましたが、これら3冊の本は、表面的な情報・報道で小沢さんを評価している人にぜひ読んでほしいです。
官僚・大手マスコミが小沢さんにかぶせるイメージ、「金権政治、古い政治の代表」、「わがまま、剛腕(強引)」のようなものは、本当に悪意によって作られたものです。小沢さんは、口先だけでなく本当に既得権益に切り込み、日本を根本から変革する意思を持った政治家であるが故、このような猛烈なバッシングを受けているわけです。
本当に既得権益に切り込むとは、「日本改造計画」に書かれている『五つの自由』や、本書に記載されている『内閣法制局の廃止を主張する意味』、『自衛隊の海外派遣に関する法解釈』などを読んでいただくと分かると思います。官僚が本来の職務範囲以上のことをやり、政治は利益分配だけ頑張るといったつまらん制度はこの辺でやめにしないといけません。
本当に勉強になりました。
2011年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これほどの政治家小沢一郎先生の真実を知ることができました。
今後、これほどの政治家が出てこないではないか心配するほどである。
是非、小沢一郎政治塾から第二、第三の小沢一郎が生れて欲しいものだ。
義理と人情を大事にした政治家をこの本を読んで知って欲しい。
今後、これほどの政治家が出てこないではないか心配するほどである。
是非、小沢一郎政治塾から第二、第三の小沢一郎が生れて欲しいものだ。
義理と人情を大事にした政治家をこの本を読んで知って欲しい。
2009年12月19日に日本でレビュー済み
小沢一郎のさまざまな面を描き出した書物です。
小沢氏の著書『日本改造計画』とは食い違う部分が
ほとんどですが、本書の著者は小沢氏の信頼が
厚いということです。決して奥底にまでは達して
いませんがいくつか読み取れることを考察すると・・・
●信念
憲法改正については強い信念がある
田中角栄型の政治を模範としておりフィクサーとして活動したい
核武装について
は非常に関心をもっていることが伺えます。
●関心がほとんどないこと。あるいは180度矛盾する発言があるもの
女性の権利問題
障害者問題
他者
参拝問題
福祉および就労の問題
同じ党の人物
メディアの問題
中国問題
医療問題にはほとんど関心がないようです。
ただこれらは数々の小沢氏の発言や書いたものとあわせて
読み取れるだけであって本書では記述がないか、考察されて
はいないようです。日本改造計画とセットであればおすすめ
できるかもしれませんが…。
小沢氏の著書『日本改造計画』とは食い違う部分が
ほとんどですが、本書の著者は小沢氏の信頼が
厚いということです。決して奥底にまでは達して
いませんがいくつか読み取れることを考察すると・・・
●信念
憲法改正については強い信念がある
田中角栄型の政治を模範としておりフィクサーとして活動したい
核武装について
は非常に関心をもっていることが伺えます。
●関心がほとんどないこと。あるいは180度矛盾する発言があるもの
女性の権利問題
障害者問題
他者
参拝問題
福祉および就労の問題
同じ党の人物
メディアの問題
中国問題
医療問題にはほとんど関心がないようです。
ただこれらは数々の小沢氏の発言や書いたものとあわせて
読み取れるだけであって本書では記述がないか、考察されて
はいないようです。日本改造計画とセットであればおすすめ
できるかもしれませんが…。
2009年12月3日に日本でレビュー済み
好き嫌いは別に、過去20年の日本政治をリードし続けた小沢一郎の政治哲学、政治家としての素顔を書いた数少ない名著。
小沢に対する評価は、反対派はエキセントリック、あるいは感情的な罵詈雑言ばかりで論理に欠ける。一方、小沢マニアの著書も、一方的に「すごい政治家だ」というばかりで一般の有権者にはどこまで信じてよいかわからない。
その点で、小沢を評価する立場に立ちつつ、小沢の悪い面、なぜ「嫌われる」のかも分析しつつ、大メディアがあえて報じない政治家としての功績もきちんと書いた良書である。
小沢に対する評価は、反対派はエキセントリック、あるいは感情的な罵詈雑言ばかりで論理に欠ける。一方、小沢マニアの著書も、一方的に「すごい政治家だ」というばかりで一般の有権者にはどこまで信じてよいかわからない。
その点で、小沢を評価する立場に立ちつつ、小沢の悪い面、なぜ「嫌われる」のかも分析しつつ、大メディアがあえて報じない政治家としての功績もきちんと書いた良書である。