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銃口 (上)(小学館文庫) (小学館文庫 R み- 1-1) 文庫 – 1997/12/5

4.3 5つ星のうち4.3 71個の評価

人間の本質に迫る三浦文学の最高傑作

昭和元年、北森竜太は、北海道旭川の小学4年生。父親が病気のため納豆売りをする転校生中原芳子に対する担任坂部先生の温かい言葉に心打たれ、竜太は、教師になることを決意する。竜太の家は祖父の代からの質屋。日中戦争が始まった昭和12年、竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。生徒をいつくしみ、芳子との幸せな愛をはぐくみながら理想に燃える二人の背後に、無気味な足音……それは過酷な運命の序曲だった。
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商品の説明

出版社からのコメント

NHKドラマ化されたベストセラー。愛と青春と過酷な運命を描いて人間の本質に迫る、三浦文学の最高傑作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (1997/12/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/12/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 461ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094021817
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094021813
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 71個の評価

著者について

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三浦 綾子
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1922(大正11)年、北海道旭川市生まれ。

17歳からの7年間、小学校教師として軍国教育に献身したため、戦後に罪悪感と絶望を抱いて退職。

その後、結核で13年間の療養生活を送る。闘病中にキリスト教に出会い、洗礼を受ける。

1959年、生涯の伴侶・三浦光世と結婚。

1964年、朝日新聞の懸賞小説に『氷点』で入選し、作家活動に入る。

一貫してキリスト教の視点で「愛とは何か」を問い続け、『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など数多くの小説、エッセイを発表した。1999年逝去。2012年に生誕90周年。

三浦綾子記念文学館

http://www.hyouten.com/

〒070-8007

北海道旭川市神楽7条8丁目2-15

TEL :0166-69-2626

FAX :0166-69-2611

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旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」
2 星
旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」
2015年秋、友人経営の古書店が閉店する際に何冊か本を貰ったのだが、その中に旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」[小学館]があり、今さらながら読む。 上下巻あるのだが、読みやすい文章ゆえ1週間もかからないで通読。 私は三浦綾子とは面識が無かったが、地元旭川の政治、経済、文化関係者である程度の年齢の方ならばなにかしら関わりを持っていた方が少なくない。 さて、この「銃口」は北海道の教育関係者にとっては今も忘れ難い戦時中に実際にあった「綴り方事件」をもとにした内容だが、前半の素朴で性善説に基づく生き方の描かれ方が邪悪な性格の私にはやや平板だが、それなりに惹き付けるものがあった。 ただ、後半はいただけなかった。キリストの最期と当時の向こうのひとびと(あえてここでは詳しくは書かない)の扱いとで相い通じるもの、三浦文学のいつものテーマである「愛と正義」を描きたかったのだろうが、どうも三浦綾子の政治心情が入り過ぎてしまい、一面的に感じられてしまう。もし今、この「銃口」が新刊で出版されたならば様々な議論を呼ぶのではないだろうか。 それに加え、後半の(詳細はあえて書かない)脱出する場面は当時を知るひとからするとあまりにも現実味を欠くのではないだろうか。もっとも、これは執筆当時の三浦綾子の体調が良くなく、かなり簡略化して書いたこともあるようだが。 最後に、「綴り方事件」のようなことだけはこれからも決してあってはならない。 しかし、こうした事件があったが故に戦後、日教組をはじめ、北海道では北教組が調子づき、それが思想信条を共に共有する五十嵐広三市政によって旭川の政治はもちろん、経済や文化にまで今も悪影響を及ぼしていることを思うと一時の過ちの後に与える影響の、大きさを痛感するのである。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
上巻を読んだ方で、下巻を読まない方などいないから、お勧めすることもないけど。読後感は重い。その一言。
2015年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「銃口(上)」三浦綾子 角川文庫
初めての三浦綾子である。まるで「理想主義肌の山崎豊子」。山崎豊子ほどに骨太ではないし、山崎豊子のように入念な取材を元に「事実」のみを描くタイプではなくて、かなりのフィクションが入っていて、それを借りて「真実」を描くタイプの構成である。しかし、時代の中で足掻く個人個人を正面から描く態度は共通している。

三浦綾子ファンの噂を聞く限りでは、かなり求道的な哲学的な作品ではないかと思っていたのである。嬉しい誤算だった。

特に上巻は、かなり現代と被る部分がある。数年前までは思いもよらなかったかもしれない。竜太が小学校四年生で恩師坂部先生に出会うのが、昭和2年ということになっている。ほとんど言いがかりとでも言えるような嫌疑で治安維持法違反で逮捕される昭和16年までが、上巻の内容である。

私は、昭和の時代は皇民教育が徹底していて、一部の共産党戦士とシンパぐらいしか、国の方針に批判的な意見を持っていなかったのではないかと漫然と思っていたのであるが、日本の中心からかなり離れた旭川では、昭和10年の頃まではかなり自由にモノが言えたし、いろんな人たちが批判的な精神を持っていると、描かれている。小説に生き生きと描かれると、そうだったのだろうな、としか思えなくなる。

そして少しずつ自由にモノが言えなくなる。竜太のお父さん、坂部先生、山下先生たちが、その中でやるべきことをして、言うべきことを言う。その「勇気」を我々は小説の「真実」の中から汲まなくてならないだろう。
2015年3月25日読了
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年4月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても丁寧に綺麗にして送られて来ました。嬉しいでした。
2020年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
15年前に読んで感動したのを思い出し、また読みたくなって購入しました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時代の特徴がよく良くわかりました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実際にあった北海道綴り方教育連盟事件を題材にして、戦争、差別、教育などをテーマに、一人の青年教師が試練を乗り越え、激動の時代を生き抜く姿を描いた著者最後の大作です。軍国主義によるあらゆる理不尽な仕打ち、それらが何の罪のない人間に及び、日常を崩壊させる描写に、著者の戦争に対する強い憤りが伝わってきます。
物語の中には忘れられない多くの人物が登場します。主人公竜太が教師を目指すきっかけとなった恩師の坂部先生、軍隊時代の心優しき仲間であった近堂上等兵、竜太親子に助けられた朝鮮人金俊明、竜太を生涯支え続けた芳子、絶望から竜太を救った様々な人間愛がこの作品の感動の中心であることは間違いありません。時を経て、竜太が妻芳子と共に昭和天皇の大喪の礼のために上京するラストシーンに万感の思いがこみ上げてきます。昭和とは戦争とは何であったのか、本作に込められたメッセージに考えを及ぼすことが私たちの責務であると思います。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年10月20日に日本でレビュー済み
三浦綾子の小説は、「氷点」「天北原野」「母」「泥流地帯」「塩狩峠」等
たくさん読んできましたが、いつも感動し、何度も泣いてしまいます。
今回の「銃口」も読み終えるまで何回も泣かされました。
この小説の中で取り上げられ有名になった「北海道綴方教育連盟事件」というものがあります。
見たこと、感じたことなど生活のありのままを作文(綴方)に書かせて子供の感性をそだてる
教育を実践していた教師が貧困などの課題を与え階級意識を醸成し、共産主義教育を
したとして治安維持法で逮捕されるという事件です。
主人公は、この事件に関与します。教育熱心で子供の事を第一に考え、思想も皇国主義なの
に何故逮捕と思わざるを得ません。昭和初期の想像を絶する貧困、朝鮮人に対する差別、
軍国主義、治安維持法の時代など当時の背景のなかで人間性を失わず、信念を貫き
逞しく生きていきます。三浦綾子の主人公の生き方にいつも涙してしまいます。
この本の主人公以外にすばらしい人がたくさんでてきます。
最後に三浦綾子記念碑文学館より
「作品には、三浦綾子自身が軍国主義教育に何の疑いも持たなかった教師体験の
反省から、「この昭和という体験は、どうしても書きのこしておきたい。戦争を二度と
おこしてはならない、おこさせてはならないと、若い人たちが真剣に考えてくれれば」
という願いが込められています。」とあります。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んだことないと思って読んでいたら途中でふと、あれ、この言い回し昔見たな…と気づくようなことがある。どうやら20年くらい前に読んでいたようである。バナナの叩き売りのおじさんのところで思い出した。昔は素直に読んでいた気がする。けれど今読むと主人公も担任も良い人すぎてつまらなく感じてしまった。
三浦綾子の著書でも主人公がもっとひねくれているものもあり、そういう方が読んでいて楽しいのだが。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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