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銃口 (下)(小学館文庫) (小学館文庫 R み- 1-2) 文庫 – 1997/12/5

4.5 5つ星のうち4.5 75個の評価

激動の時代を描く三浦綾子の最新長編小説

昭和16年、思いもよらぬ治安維持法違反の容疑で竜太は、7か月の独房生活を送る。絶望の淵から立ち直った竜太に、芳子との結婚の直前、召集の赤紙が届く。入隊、そして20年8月15日、満州から朝鮮への敗走中、民兵から銃口をつきつけられる。思わぬ人物に助けられやっとの思いで祖国の土を踏む。再会した竜太と芳子の幸せな戦後に、あの黒い影が消えるのはいつ……過酷な運命に翻弄されながらも人間らしく生き抜く竜太のドラマ。
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商品の説明

出版社からのコメント

北海道の雄大な自然に育まれた竜太と芳子の青春と愛。だが、希望に燃える若き教師たちの上に戦争の暗雲がのしかかる……。激動の昭和を生きたすべての人へ送る、人間の本質に迫る三浦文学の最高傑作

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (1997/12/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1997/12/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 443ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094021825
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094021820
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 75個の評価

著者について

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三浦 綾子
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1922(大正11)年、北海道旭川市生まれ。

17歳からの7年間、小学校教師として軍国教育に献身したため、戦後に罪悪感と絶望を抱いて退職。

その後、結核で13年間の療養生活を送る。闘病中にキリスト教に出会い、洗礼を受ける。

1959年、生涯の伴侶・三浦光世と結婚。

1964年、朝日新聞の懸賞小説に『氷点』で入選し、作家活動に入る。

一貫してキリスト教の視点で「愛とは何か」を問い続け、『塩狩峠』『銃口』『道ありき』など数多くの小説、エッセイを発表した。1999年逝去。2012年に生誕90周年。

三浦綾子記念文学館

http://www.hyouten.com/

〒070-8007

北海道旭川市神楽7条8丁目2-15

TEL :0166-69-2626

FAX :0166-69-2611

カスタマーレビュー

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旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」
2 星
旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」
2015年秋、友人経営の古書店が閉店する際に何冊か本を貰ったのだが、その中に旭川出身の作家・三浦綾子(1922~1999)晩年の作品「銃口」[小学館]があり、今さらながら読む。 上下巻あるのだが、読みやすい文章ゆえ1週間もかからないで通読。 私は三浦綾子とは面識が無かったが、地元旭川の政治、経済、文化関係者である程度の年齢の方ならばなにかしら関わりを持っていた方が少なくない。 さて、この「銃口」は北海道の教育関係者にとっては今も忘れ難い戦時中に実際にあった「綴り方事件」をもとにした内容だが、前半の素朴で性善説に基づく生き方の描かれ方が邪悪な性格の私にはやや平板だが、それなりに惹き付けるものがあった。 ただ、後半はいただけなかった。キリストの最期と当時の向こうのひとびと(あえてここでは詳しくは書かない)の扱いとで相い通じるもの、三浦文学のいつものテーマである「愛と正義」を描きたかったのだろうが、どうも三浦綾子の政治心情が入り過ぎてしまい、一面的に感じられてしまう。もし今、この「銃口」が新刊で出版されたならば様々な議論を呼ぶのではないだろうか。 それに加え、後半の(詳細はあえて書かない)脱出する場面は当時を知るひとからするとあまりにも現実味を欠くのではないだろうか。もっとも、これは執筆当時の三浦綾子の体調が良くなく、かなり簡略化して書いたこともあるようだが。 最後に、「綴り方事件」のようなことだけはこれからも決してあってはならない。 しかし、こうした事件があったが故に戦後、日教組をはじめ、北海道では北教組が調子づき、それが思想信条を共に共有する五十嵐広三市政によって旭川の政治はもちろん、経済や文化にまで今も悪影響を及ぼしていることを思うと一時の過ちの後に与える影響の、大きさを痛感するのである。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説は、あまりに素晴らしくて、言葉にできない。読むのを迷っている方がいたなら、全力でお勧めする。ぜひ買いましょう。損はさせません。
2022年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中学生の息子がはまって、何度も読み返していました。親子でこの本について話をすることができました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年4月24日に日本でレビュー済み
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小説「銃口」は、小学館「本の窓」誌1990年1月号から1993年8月号まで37回にわたって連載された。取材を開始した時期から数えると4年の歳月を要したことになる。非常に長い小説を書き終えたという思いと共に、なぜか本当に終わったという気がしない。
当初、編集者の真杉章氏から「昭和を背景に神と人間を書いて欲しい」との新連載のテーマを提示されたのであるが、昭和の年代全般に亘ることは到底できなかった。戦時を重点に、最後は昭和天皇大葬の日をもって形を整えるにとどまった。やはりもっと書かねばならなかったという思いが残る。(412P)

三浦綾子は「あとがき」でそう述べている。どんなに手を尽くした看病をして親族が亡くなってもあとには後悔が必ず残るように、我が子同然の作品を書き終えた直後には、書き切らなかったことが見えて仕方ないのだろう。しかし、それはまさに仕方ないことである。

私は当初「綴方教育に情熱を注いでいた教師が、不当に治安維持法で逮捕されて、不屈に頑張る話」だと勝手にこの長編小説の内容を予想していた。ところが、下巻に至ると物語は予想外に満州戦線での話に移る。

上巻でも下巻でも、主人公の他に必ず良心的な人間(ほとんどはキリスト信者ではない)が登場する。主人公はむしろ彼らに学びながら成長する物語の語り手のような存在であった。

戦争という「人類の最大の罪」とも言うような事態の中で、本来「善き者」「であるべき」人間の取る行動は、どのようなものだったのか。政治の動く中枢から遠く離れた旭川と満州が舞台の、普通の人間たちの物語である。

普通の人間たちの様々な「選択」が、ここに描かれている。
「どうしたらよいかまよった時は、自分の損になる方を選ぶとよい」
そのように云う坂部先生は、一つの理想像である。理想像は非業の死を遂げる。

もっとも象徴的なエピソードは、帰還の汽車を待つときに出会った焼け出された子どもと竜太の話だろう。貴重なおにぎりを分け合うべきか竜太は躊躇する。あれをどう取るか、でこの小説の感想は様々に分岐するだろう。
2015年3月27日読了
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新本同様でした。
現在教師をしている人達に読んでほしい本です。
2020年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
15年前に読んで感動したのを思い出し、また読みたくなったので購入しました。
2017年3月4日に日本でレビュー済み
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銃口、上巻を読んでから下巻。
他の方もおっしゃっていたとおり、下巻は一気に読むことができます。
次から次へとドラマティックな展開が待ち受けていて、あっという間に読むことができました。
ただいま三浦綾子さんにハマっているのですが、他の作品も読みたいと思わせる作品です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年1月24日に日本でレビュー済み
既作品に書かれているエピソードが使われており、読んでいて冷めてしまいました。

それは三浦作品の集大成だと考えれば良いのでしょうが、私にすれば晩節を汚してしまったように感じます。

大病を押してまで仕上げた作品だけに残念です。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 大正天皇の大喪の礼に始まり、昭和天皇の大喪の礼で終わる昭和の物語。舞台は、北海道旭川と満州。
 小学校の恩師に憧れ、小学校教師の道に進んだ同級生の竜太と芳子。様々な運命が彼らの結婚を阻む。一つ目は、北海道綴り方運動と治安維持法による不当な取り調べ。二つ目は、竜太の徴兵。満州での軍隊生活。人格が破壊されそうになるほどの苦難に出遭っても、どんな時も素直さ、誠実さを喪わない竜太の生き方に感銘を受ける。
 人間とは、神とは、天皇とは・・・・。これらの追究に、キリスト教の信仰が加わる。三浦綾子の定番とも言える。本作品は、徹底的な文献研究と取材がされている。北海道綴り方事件と戦争中の満州での様子、引き揚げの様子など、読むのが耐えられないほどの真実を伝えている。質屋を営む父親をはじめ、竜太と芳子の家族や、恩師の坂部久哉先生などの人格が大変素晴らしい。キーパーソンでもある金敏明との運命の糸も、本作品のスケールを大きくしている。
 
 
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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