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ミカドの肖像(小学館文庫) (小学館文庫 い 7-2) 文庫 – 2005/3/8
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天皇と日本人、伝統とモダン。近代天皇制に織り込まれた記号を、世界を一周する取材で丹念に読み解いた渾身の力作。皇居の周りにちりばめられた謎を一つ一つ解き明かし、物語はやがて世界へと広がっていく…。どうやって西武グループは皇族の土地にプリンスホテルを建てたのか? なぜ、オペレッタ「ミカド」が欧米人から喝采を浴びるのか? 明治天皇の「御真影」はどうして西洋人の風貌になったのか? 第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
- 本の長さ896ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2005/3/8
- 寸法10.6 x 8.8 x 15 cm
- ISBN-104094023127
- ISBN-13978-4094023121
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2005/3/8)
- 発売日 : 2005/3/8
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 896ページ
- ISBN-10 : 4094023127
- ISBN-13 : 978-4094023121
- 寸法 : 10.6 x 8.8 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,952位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
作家。1946年長野県生まれ。
83年に『天皇の影法師』『昭和16年夏の敗戦』『日本凡人伝』を上梓し、87年『ミカドの肖像』で第18回大宅壮一ノンフィクション賞。定評の評伝小説に『ペルソナ 三島由紀夫伝』『ピカレスク 太宰治伝』『こころの王国 菊池寛と文芸春秋の誕生』がある。
『日本国の研究』で96年度文藝春秋読者賞。
2002年、小泉首相より道路公団民営化委員に任命される。その戦いの軌跡は『道路の権力』『道路の決着』に詳しい。06年に東京工業大学特任教授、07年に東京都知事に任命される。近著に『ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』『東京の副知事になってみたら』。また、『昭和16年夏の敗戦』中公文庫版が2010年6月に刊行された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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なぜ原宿駅には皇族専用のホームが存在するのか
孝明天皇はなぜ若くして亡くなったのか
明治天皇像が、二重で、眉毛の濃い、凛々しい像に変更されたのはなぜか
三島由紀夫はなぜ自殺したのか
プリンスホテルはなぜプリンスホテルなのか
主に不動産開発業者としての西武グループとは何だったのか・・・
当時の関係者への聴聞を含む膨大な一次資料への取材に基づき、明治以降構築され、崩壊し、再構築された我が国の体制とその歴史に翻弄された人々、そこで交錯した思惑に、
生々しく切り込む名作。読みながら鳥肌が止まらない。
そして、西洋の喜劇の代名詞となっているオペレッタミカドとデュオMIKADOを補助線として、世界史との関係性から近代日本を俯瞰していくことでミカドを探索する知の旅は進行していきます。
弁証法で有名な哲学者のヘーゲルは、
資本・ネーション・国家を三位一体的な相互連関的体系として捉えていました。
この本は、まさしく、天皇制によって近代国家となった日本、国民としてのネーション、そして資本主義の有機的な結びつきを解明することが裏のテーマとなっているように思います。
終戦後の昭和22年10月14日、11宮家51名は、GHQの指令により皇室財産が国庫に帰属させられたため、皇籍離脱しました。
これにより、旧宮家は、冷酷な資本主義の洗礼に巻き込まれることとなっていきました。
現代でも品川駅前にその痕跡をみることができます。
新高輪プリンスは、北白川宮家(きたしらかわのみやけ)
高輪プリンスは、竹田宮家(たけだのみやけ)
ホテルパシフィックは、東久邇宮家(ひがしくにのみやけ)の跡地であります。
本書では、プリンスホテルと旧宮家の関係性をあきらかにすることで、国家と資本主義の関係を浮き彫りにしていきます。
土地を買うために全財産をかけた。新興の資本家堤康次郎(つつみやすじろう)は、東京大空襲で、自宅が焼け落ちる中、電話をかけまくって土地を買い漁っていました。その時の修羅のような様子は、息子でありセゾングループの総帥堤清二の小説「彷徨(ほうこう)の季節の中で」を引用することで生々しく表現されています。
戦後、経済的に困窮した旧宮家は、歴史に導かれるように堤康次郎の甘い罠におちていく様子が、宮家の番頭や子息への取材で明らかにされていきます。
後世の第三者からみれば、騙されたとしか思えないようなやり方でも、経済的に困窮していた当時の旧宮家の人たちにとっては、やさしい援助者と写ったのは驚きであります。
この本には、天皇を中心とした一君万民制によって国家を作り上げた有名・無名な人たちも多く紹介されています。
その中から、富士山を日本の象徴とした国粋主義者 志賀重昂(しがしげたか)についてご紹介したいと思います。
重昂は、歴史上ほぼ無名ではありますが、彼が著した「日本風景論」によって、天皇の御真影の周縁を形づくる「昇る日輪」「けだかい松」「かがやく海」の風景シンボル郡を国民の共通認識とすることで国家成立に寄与しました。
重昂は、感情的な国粋主義者ではなく、冷徹な事実分析を通して、普遍的な思考ができる思想家であったことも紹介されています。
有色人種である日本人の生き残り戦略を模索するため、のべ四十二万四千キロにおよび世界旅行を行っています。この中で地政学的に、石油の重要性に気づき、石油を中心とした世界戦略を構築するだけでなく、石油後の現代社会を予見するような代替エネルギー研究の必要性まで言及しているのは驚くべきことであります。
また、一般大衆の描写も非常に興味深かったです。
農本主義者橘孝三郎(たちばなこうざぶろう)が汽車の中で、遭遇した純朴な村の年寄りの一団は、
日米戦争でもおっぱじめればいい。そうすりゃ景気も良くなる。勝てば金をひったくる。まけたってアメリカならそんなにひどいこともやるまい、かえってアメリカの属国になりゃ楽になるかもしれんぞ
まさに、この名もない大衆の会話のとおりに歴史は動いたのです。
このような、本書における有名・無名の人たちの生活から歴史全体をみる態度は、トルストイの戦争と平和を思い起こさせます。
トルストイは、「歴史を作るのは、一人の英雄ではなく、幾百万の民衆の生活にほかならない」という歴史観でナポレオン戦争に巻き込まれたロシアの歴史的な運命を描きました。
まさに、本書はミクロの領域であるミカドを取りまく大衆の行動からマクロ的な世界史までを、歴史の遠近法を駆使して捉え、日本近代化の真髄を明らかにしている書籍だと思います。
オベレッタ・ミカドと天皇制を論じるあたりは余りにしつこすぎて、半分以上読み飛ばした。
20年前の著作なのだろうが、西武グループについてのくだり以外は読む気がしなかった。
が,ただただ,iOS用にKindle版を購入したのは失敗!
兎に角,脱字が多すぎ!まるでクイズか何かでも答えるために読んでいるようなページまである。
これではだめでしょう!出版元さん。早急にアップデートすべき。
Kindle版電子書籍を初めて買ってこれでは…。しばらく購入は控えたいと思います。
内容に対しては☆5的な感想ですが,如何せんKindleの脱字の多さに☆−2で☆3でよろしくです。