東雅夫編の「妖怪文藝」シリーズ(全3巻)の第2巻。
前半は「鬼」の特集。馬場あき子「鬼剣舞の夜」「切なき勇躍」、野坂昭如訳「『お伽草子』より酒呑童子」、尾崎紅葉「鬼桃太郎」、芥川龍之介「桃太郎」、伊良子清白「鬼の語」、加門七海「鉢の木」、霜島ケイ「鬼の実」、小松和彦「鬼の太鼓」「鬼の時代」。
後半は雑録で、秋山亜由子「土蜘蛛草紙」、今江祥智「てんぐ山彦」、藤澤衛彦「蟹族妖婚譚」、椋鳩十「一反木綿」、香山滋「美女と大蟻」、山田野理夫「オトロシその他の怪」、三田村信行「かべは知っていた」、福永武彦訳「『今昔物語』より産女の出る川を深夜に渡る話」。
妖怪の大活躍する王道の物語から、こんなマイナーな話を、と驚かされるようなものまでが集められている。どちらかというと、視野の広さに感心すべきアンソロジーのようだ。
こうしてみてみると、しかし、妖怪を主題とした物語は、怖いというより滑稽なものが多いことに気付かされる。編者が、意外に妖怪の物語は少ないと嘆くのも分かるような木がする。
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妖怪文藝〈巻之弐〉 響き交わす鬼 小学館文庫 文庫 – 2005/9/6
東 雅夫
(著)
鬼剣舞の夜,切なき勇躍-鬼剣舞の鬼-,酒呑童子-「お伽草子」より- 他
- 本の長さ393ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2005/9/6
- ISBN-104094028382
- ISBN-13978-4094028386
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2005/9/6)
- 発売日 : 2005/9/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 393ページ
- ISBN-10 : 4094028382
- ISBN-13 : 978-4094028386
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,090,370位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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東 雅夫(ひがし・まさお)
1958年、神奈川県横須賀市生まれ。アンソロジスト、文芸評論家、怪談専門誌「幽」編集長。
早稲田大学文学部卒。1982年に研究批評誌「幻想文学」を創刊、2003年の終刊まで21年間にわたり編集長を務めた。
近年は各種アンソロジーの企画編纂や、幻想文学・ホラーを中心とする批評、怪談研究などの分野で著述・講演活動を展開中。
評論家として「ホラー・ジャパネスク」や「怪談文芸」「800字小説ムーヴメント」などを提唱。NHKテレビ番組「妖しき文豪怪談」シリーズ等の企画監修や、「幽」怪談文学賞、ビーケーワン怪談大賞、みちのく怪談コンテストなど各種文学賞の選考委員も務める。
2011年、著書『遠野物語と怪談の時代』で日本推理作家協会賞を受賞。
著書に『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』『百物語の怪談史』『江戸東京 怪談文学散歩』『怪談文芸ハンドブック』ほか、編纂書に『文豪怪談傑作選』『伝奇ノ匣』『てのひら怪談』の各シリーズほか多数がある。
著者公式サイト「幻妖ブックブログ」http://blog.bk1.jp/genyo/
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