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神無き月十番目の夜 (小学館文庫) 文庫 – 2005/12/6

4.2 5つ星のうち4.2 181個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2005/12/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/12/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 448ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094033149
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094033144
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 181個の評価

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飯嶋 和一
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中身の濃い小説
5 星
中身の濃い小説
幕藩体制の確立時に常陸国北限の村が皆伐されたという言い伝えを、200年後に調べ記した「探旧考証」及び明治時代に刊行された「水戸歴世譚」を基にした小説です。四部構成となっていて~{序章}1602.10.13 比藤村で肝煎(庄屋)を務める大藤嘉衛門が、皆伐された小生瀬村の肝煎を託されるべく幕府使者から呼び出され、事件から数日後の惨状を目の当たりにする場面から話は始まります。徳川治世になり再検地が行われ、それまで村人の自治を尊重されていた半士半農の日々から単に徳川に年貢米を供出するだけの百姓とならざるを得ないことを思いながら~小生瀬での蜂起を最後に郷士・保内衆は滅びて時代が変わりつつあることを痛感した嘉衛門は「ともかく生きることだ」と、自らに言い聞かせます。{第一章}1589.10.26~関東進出を目論む伊達政宗が須賀川城を攻め、対して関東勢の一翼を担う常陸佐竹の一員として参戦した小生瀬の肝煎・石橋藤九郎が弱冠16歳でありながら敵・白石騎馬武者三騎をほふり一躍近隣に名を馳せる顛末の後、1602.5.8に家康の覚えの良くなかった藩主・佐竹義宣が領地没収され出羽秋田へ転封されることが書かれています。{第二章}1602.7.1~24 小生瀬を含む佐竹氏統治下の依上保の地の背景・風習が述べられた後、田の検地方法や年貢米の上納割合を案じた藤九郎は幕府の起請文に署名せず帰村して七名からなる村顔役に相談、厳しい取立ての中で恩典のある肝煎を辞退する旨伝えます。やがて検地が始まり、藤九郎が検地に同行している間~大切にしている稲田を検地を理由に踏み荒す検地役人、村人が楽しみにしている盆の風習を無視するそのやり方に危機感を募らせた村の若衆組頭・辰蔵が絵図にない隠田を探しに赴く検地役人の一派を殺戮。また、事件調査の為に新たに水戸から送られた検使一行を謀を用いて月居峠で惨殺してしまいます。{第三章}1602.8.2~関東郡代が小生瀬に密偵を放し得た情報を知らされた検使・芦沢信重は小生瀬征伐の意を固め1602.9~水戸から袋田に武田24将の一人・穴山梅雪以下400名の兵を呼び寄せます。一方、辰蔵以下村の若衆は血気にはやり武器を準備しますが、戦となっては甚だ勝算ないことを知っている藤九郎は己一人が責を負い村を救おうと検使のもとへ向かいますが、辰蔵らとの行き違いから事故死。1602.10.10 梅雪の兵が一村皆伐します。皆伐前日の夕暮れ時、生瀬四か村随一の鉄砲術をもつ直次郎が一人守備を離れ、自分の子であると思われる娘と産んだ母を隣村に訪ね、夕暮れ時の透き通った光のなかで陰から二人を見つめながら「霊魂というものが本当にあるとしたら、己の魂はこの沢水を引いた洗い場を見下ろす杉木立の陰にやって来て、コトとこの女童をずっと見守り続けていくような気がした」この場面、胸が熱くなります。読み終えて~今更ながら、ありふれた日常を生きていることの有難さ大切さを思いました。p.s.脇差しについての記述も心に残ります。藤九郎は須賀川城へ出陣の際に戦死した幼なじみの彦七と脇差しを差し換え、月居峠で事故死した際には直次郎が自分の脇差しと差し換えます。10.10 死を覚悟した直次郎は、弟・弥三郎に「藤九郎様の脇差し」として託します。常に身につけている脇差しですから、その人をも写し込んでいると考えていたのでしょうか。(刀身の細くなった室町期の脇差しです)
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年6月8日に日本でレビュー済み
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ume
5つ星のうち5.0 中身の濃い小説
2023年6月8日に日本でレビュー済み
幕藩体制の確立時に常陸国北限の村が皆伐されたという言い伝えを、200年後に調べ記した「探旧考証」及び明治時代に刊行された「水戸歴世譚」を基にした小説です。四部構成となっていて~
{序章}1602.10.13 比藤村で肝煎(庄屋)を務める大藤嘉衛門が、皆伐された小生瀬村の肝煎を託されるべく幕府使者から呼び出され、事件から数日後の惨状を目の当たりにする場面から話は始まります。
徳川治世になり再検地が行われ、それまで村人の自治を尊重されていた半士半農の日々から単に徳川に年貢米を供出するだけの百姓とならざるを得ないことを思いながら~小生瀬での蜂起を最後に郷士・保内衆は滅びて時代が変わりつつあることを痛感した嘉衛門は「ともかく生きることだ」と、自らに言い聞かせます。
{第一章}1589.10.26~関東進出を目論む伊達政宗が須賀川城を攻め、対して関東勢の一翼を担う常陸佐竹の一員として参戦した小生瀬の肝煎・石橋藤九郎が弱冠16歳でありながら敵・白石騎馬武者三騎をほふり一躍近隣に名を馳せる顛末の後、1602.5.8に家康の覚えの良くなかった藩主・佐竹義宣が領地没収され出羽秋田へ転封されることが書かれています。
{第二章}1602.7.1~24 小生瀬を含む佐竹氏統治下の依上保の地の背景・風習が述べられた後、田の検地方法や年貢米の上納割合を案じた藤九郎は幕府の起請文に署名せず帰村して七名からなる村顔役に相談、厳しい取立ての中で恩典のある肝煎を辞退する旨伝えます。やがて検地が始まり、藤九郎が検地に同行している間~大切にしている稲田を検地を理由に踏み荒す検地役人、村人が楽しみにしている盆の風習を無視するそのやり方に危機感を募らせた村の若衆組頭・辰蔵が絵図にない隠田を探しに赴く検地役人の一派を殺戮。
また、事件調査の為に新たに水戸から送られた検使一行を謀を用いて月居峠で惨殺してしまいます。
{第三章}1602.8.2~関東郡代が小生瀬に密偵を放し得た情報を知らされた検使・芦沢信重は小生瀬征伐の意を固め1602.9~水戸から袋田に武田24将の一人・穴山梅雪以下400名の兵を呼び寄せます。
一方、辰蔵以下村の若衆は血気にはやり武器を準備しますが、戦となっては甚だ勝算ないことを知っている藤九郎は己一人が責を負い村を救おうと検使のもとへ向かいますが、辰蔵らとの行き違いから事故死。
1602.10.10 梅雪の兵が一村皆伐します。皆伐前日の夕暮れ時、生瀬四か村随一の鉄砲術をもつ直次郎が一人守備を離れ、自分の子であると思われる娘と産んだ母を隣村に訪ね、夕暮れ時の透き通った光のなかで陰から二人を見つめながら「霊魂というものが本当にあるとしたら、己の魂はこの沢水を引いた洗い場を見下ろす杉木立の陰にやって来て、コトとこの女童をずっと見守り続けていくような気がした」この場面、胸が熱くなります。
読み終えて~今更ながら、ありふれた日常を生きていることの有難さ大切さを思いました。
p.s.
脇差しについての記述も心に残ります。藤九郎は須賀川城へ出陣の際に戦死した幼なじみの彦七と脇差しを差し換え、月居峠で事故死した際には直次郎が自分の脇差しと差し換えます。10.10 死を覚悟した直次郎は、弟・弥三郎に「藤九郎様の脇差し」として託します。常に身につけている脇差しですから、その人をも写し込んでいると考えていたのでしょうか。(刀身の細くなった室町期の脇差しです)
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2023年3月27日に日本でレビュー済み
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2023年3月6日に日本でレビュー済み
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2007年3月14日に日本でレビュー済み
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2020年12月30日に日本でレビュー済み
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2019年7月21日に日本でレビュー済み
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