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蒙古襲来(小学館文庫) (小学館文庫 R あ- 7-1) 文庫 – 2000/12/6
網野 善彦
(著)
モンゴル軍の襲来に鎌倉幕府は大きく揺らぎ、歴史の胎動が!
二度にわたるモンゴル軍の襲来は、鎌倉幕府にとっても、御家人・民衆にとってもこれまでにない試練だった。幕府内部の権力争いは激化し、天皇とその周辺も幕府打倒へと動いた。農村・漁村・都市の分化など、社会も大きく動いていた。
古代から中世にかけて、「遍歴する非農業民」の存在を重視する著者が、新視点で切り込んだ新しい中世像。
二度にわたるモンゴル軍の襲来は、鎌倉幕府にとっても、御家人・民衆にとってもこれまでにない試練だった。幕府内部の権力争いは激化し、天皇とその周辺も幕府打倒へと動いた。農村・漁村・都市の分化など、社会も大きく動いていた。
古代から中世にかけて、「遍歴する非農業民」の存在を重視する著者が、新視点で切り込んだ新しい中世像。
- 本の長さ614ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2000/12/6
- ISBN-10409405071X
- ISBN-13978-4094050714
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商品の説明
出版社からのコメント
モンゴル軍の襲来は、鎌倉幕府内部の権力争いを引き起こし、天皇とその周辺も幕府打倒に動きはじめた。そのとき北条時宗は?
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2000/12/6)
- 発売日 : 2000/12/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 614ページ
- ISBN-10 : 409405071X
- ISBN-13 : 978-4094050714
- Amazon 売れ筋ランキング: - 66,223位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年1月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鎌倉時代を独自の視点で分析。最新の著作ではないので現時点の史学の成果との整合性は不明だが、パラダイムシフトと言ってもいいくらいの内容。
2013年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
網野さんの著作には一貫して非農業民を扱うモノが多く、この本も例外ではありません。
ただ、歴史を通史的にではなくピンポイントで語るモノがごく普通なのですが、この
本は珍しく鎌倉時代の後半から崩壊迄を扱うという変わった趣向になっています。
扱うテーマは飛礫、博打、職人歌合、芸能、道祖神、撫民、地頭、荘園、東寺、検非違使、
六波羅探題、法然、親鸞、鵜飼、餌取、網代、鷹飼、散所、青墓、傀儡、一遍、借上、
強訴、供御人、海人、後醍醐天皇、楠木正成などがタイトルの蒙古襲来と鎌倉幕府(後半)
以外にもわんさか出て来ます。
賤民史研究には鎌倉時代も避けては通れないという事ですね…
異形の王権 (平凡社ライブラリー) も
無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150)) も
実は同時代の事を扱っているのですが、なかなか分かりにくいですね…
こうした、通史的な資料と比べていかないと日本史を時系列で俯瞰するのが難しいのですが
一方では俯瞰しすぎると細部が分かりません。本当に、バランスが難しい…
ただ、歴史を通史的にではなくピンポイントで語るモノがごく普通なのですが、この
本は珍しく鎌倉時代の後半から崩壊迄を扱うという変わった趣向になっています。
扱うテーマは飛礫、博打、職人歌合、芸能、道祖神、撫民、地頭、荘園、東寺、検非違使、
六波羅探題、法然、親鸞、鵜飼、餌取、網代、鷹飼、散所、青墓、傀儡、一遍、借上、
強訴、供御人、海人、後醍醐天皇、楠木正成などがタイトルの蒙古襲来と鎌倉幕府(後半)
以外にもわんさか出て来ます。
賤民史研究には鎌倉時代も避けては通れないという事ですね…
異形の王権 (平凡社ライブラリー) も
無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社ライブラリー (150)) も
実は同時代の事を扱っているのですが、なかなか分かりにくいですね…
こうした、通史的な資料と比べていかないと日本史を時系列で俯瞰するのが難しいのですが
一方では俯瞰しすぎると細部が分かりません。本当に、バランスが難しい…
2004年9月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かつて小学館で出版された「日本の歴史」シリーズ(全32巻)の中の
1冊を独立出版したもの。元寇前後から鎌倉幕府滅亡、後醍醐期迄が主な
範囲。社会構造や権力絵図は勿論、精神的な「形而上学」のレベルで大きく
転換を見せた時代を取り扱っている。
まず言っておくべきことは、読者が中世史をこれから学ぼうとしており、
概論的な通史を期待しているならば、本書は全くもって向かないだろうと
いうことだ。
なぜなら、教科書的な基本的事項や、従来の通説位は、ある程度わかって
いるという前提で書かれているからだ。全編にわたり著者自身の中世論で
彩られた一冊である。一般的概論ならば、古くなったが中央公論「日本の
歴史」シリーズの方をおすすめする。
巻頭いきなり「飛礫」に関する論考ではじまる。著者の著作になじみのな
いものには唐突に感じられよう。言うまでもなく彼の近親である中沢厚の
『石にやどるもの』『つぶて』を意識してのものだ(ちなみに中沢厚の息子
が宗教学者の中沢新一であることは有名)。宮本常一も関係した常民文化研
究所にも関わっていたこと。定住的・農耕的な史観に対置する形で、周縁
的な剥き出しのエネルギーの行方や、人々と場の重層的な繋がり、とりわ
け、15世紀以降、顕著に蔑視され始める職能民と天皇制との関わりへの
眼し。本書でも「網野史学」がいかんなく炸裂している。
1冊を独立出版したもの。元寇前後から鎌倉幕府滅亡、後醍醐期迄が主な
範囲。社会構造や権力絵図は勿論、精神的な「形而上学」のレベルで大きく
転換を見せた時代を取り扱っている。
まず言っておくべきことは、読者が中世史をこれから学ぼうとしており、
概論的な通史を期待しているならば、本書は全くもって向かないだろうと
いうことだ。
なぜなら、教科書的な基本的事項や、従来の通説位は、ある程度わかって
いるという前提で書かれているからだ。全編にわたり著者自身の中世論で
彩られた一冊である。一般的概論ならば、古くなったが中央公論「日本の
歴史」シリーズの方をおすすめする。
巻頭いきなり「飛礫」に関する論考ではじまる。著者の著作になじみのな
いものには唐突に感じられよう。言うまでもなく彼の近親である中沢厚の
『石にやどるもの』『つぶて』を意識してのものだ(ちなみに中沢厚の息子
が宗教学者の中沢新一であることは有名)。宮本常一も関係した常民文化研
究所にも関わっていたこと。定住的・農耕的な史観に対置する形で、周縁
的な剥き出しのエネルギーの行方や、人々と場の重層的な繋がり、とりわ
け、15世紀以降、顕著に蔑視され始める職能民と天皇制との関わりへの
眼し。本書でも「網野史学」がいかんなく炸裂している。
2021年7月13日に日本でレビュー済み
タイトルに「蒙古襲来」の入った、鎌倉時代中・後期をあつかう文庫版の通史ものは本書のほかに黒田俊雄の中公文庫「日本の歴史(8)」、筧雅博の講談社学術文庫「日本の歴史(10)」がある。しかし前者は癖が強く(同シリーズの北山茂夫「平安京」同様、時の権力者をくさすような書き方が多いため読んでいて気が滅入る)、後者は文章が非常に分かりにくい。本書は読みやすく、おもしろい。実に貴重な存在だと思う。
2014年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、小学館の編集した「日本の歴史」全32巻の第四巻として、1974年に刊行された本の再刊だそうです。
そのため、蒙古襲来だけではなく、13世紀初頭から鎌倉幕府滅亡までを扱っています。
唐突に、礫・博打・道祖神の話から始まり戸惑いましたが、
本書の目的の1つに日本人の野生の躍動と変容の過程を捉えることがあるそうです。
網野氏だけに、農・漁・狩、遍歴、浮遊、借上や、分化する村落から社会の転換を考察するなど、
民俗学からのアプローチが多くなっています。
鎌倉時代や蒙古襲来を詳しく知りたい方には物足りないかも知れませんが、
当時の民衆像を掴むには良い1冊です。
そのため、蒙古襲来だけではなく、13世紀初頭から鎌倉幕府滅亡までを扱っています。
唐突に、礫・博打・道祖神の話から始まり戸惑いましたが、
本書の目的の1つに日本人の野生の躍動と変容の過程を捉えることがあるそうです。
網野氏だけに、農・漁・狩、遍歴、浮遊、借上や、分化する村落から社会の転換を考察するなど、
民俗学からのアプローチが多くなっています。
鎌倉時代や蒙古襲来を詳しく知りたい方には物足りないかも知れませんが、
当時の民衆像を掴むには良い1冊です。
2022年3月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鎌倉時代から蒙古襲来を挟み室町時代までの歴史の流れと、それによる日本の社会の変化を描いた本で内容はとてもおもしろい。だけど、おそらく電子書籍化された際に発生したと思われる誤字脱字があまりにも多すぎる。2-3ページに1つは出てくる感じで、あまりにひどい。きちんと修正して欲しい。(おそらくOCRで読み取ったものを修正したのだと思うが、その後校正が入ってないと思われるほど)
2004年9月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
蒙古軍敗北の一因が「専制的な強制によって建造された船、とくに江南軍の船は、中国人の船大工が手を抜いたといわれるほど弱かった」(p.293)というのも面白かった。そして網野さんは「この外寇が、一夜の暴風によって終わったことは、はたして本当の意味で、日本人にとって幸せだったろうか」「不徹底な結末は神風という幻想を遺産としてのこし」「七百年前の偶然の幸せに、つい五十年まえまで甘えつづけていた」のだから、と疑問を呈する(p.295)。
蒙古襲来時の執権、時宗は夭折したが、その原因は有力者安達泰盛と平頼綱の対立による心労ともいわれている。時頼の「撫民」政策を強力に推し進めようとした安達泰盛は「弘安の徳政」と呼ばれる政治を行おうとするが、鎌倉武士お得意の内輪もめによって、平頼綱によって滅ぼされ、またその頼綱もヤル気のなさを嫌われて殺されてしまうという血塗られた歴史の中で、得宗独裁が強まる。しかし、それは権力者の弛緩を生み、やがて14代高時で滅亡を迎えることになる。
まさに一篇の叙事詩。
蒙古襲来時の執権、時宗は夭折したが、その原因は有力者安達泰盛と平頼綱の対立による心労ともいわれている。時頼の「撫民」政策を強力に推し進めようとした安達泰盛は「弘安の徳政」と呼ばれる政治を行おうとするが、鎌倉武士お得意の内輪もめによって、平頼綱によって滅ぼされ、またその頼綱もヤル気のなさを嫌われて殺されてしまうという血塗られた歴史の中で、得宗独裁が強まる。しかし、それは権力者の弛緩を生み、やがて14代高時で滅亡を迎えることになる。
まさに一篇の叙事詩。
2013年11月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鎌倉幕府は、イイクニかイイハコか(1192年と1185年)で興味が増してきている歴史ブームに似合った読み物。
網野先生の大研究の成果を解り易く述べて頂いた読み物ですから、本当に日本史に興味のある方への贈り物です。
分厚いポケット本で、鎌倉時代の街の景色が見える気がします。ですが、やはり本当に日本史がお好きな方が読む本でしょう。
私は気に入り、感心しました。折太郎
網野先生の大研究の成果を解り易く述べて頂いた読み物ですから、本当に日本史に興味のある方への贈り物です。
分厚いポケット本で、鎌倉時代の街の景色が見える気がします。ですが、やはり本当に日本史がお好きな方が読む本でしょう。
私は気に入り、感心しました。折太郎