なんだか温かくなる本だ。これまでの「ツレさん」シリーズとは登場人物も違って、
いわば貂々さん自身のこれまでの「歩み」……というか、転びながら
悩みながら、うなだれながら、それでも何とかかんとかここまでやってきた
モロモロのことが、「あの」絵と、飾らないコトバでつづられる。
人間関係も手先も生き方も不器用で
「やりたいこと」がみつからない
と帯にあります。そうそう、私も今じゃ偉そうにレビューなんか書いてるけど、
若い頃はそうだったよなあ……と思ってしまう一冊でした。
自分は何をしたいか、何に向いているのか……そんなことが見えずに
モンモンとしている人には、とりあえず「読んでみたら」とおすすめしたい。
著者は、お説教してるわけでも何でもない。
そっか、貂々さんもそうだったんだ……そう思えるだけでもOKではないでしょうか。
もっとも……バリバリやっていてる人にとっては、「しっかりしろよ」
と言いたくなる部分もないわけではありませんが、
あえてこういう「負」の部分をさらけだした貂々さんに敬意を表したい。
私は自分と向き合うことが恐かったです。…………とあとがきにあります。
とてもいいあとがきです。
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どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2) 文庫 – 2014/2/6
細川 貂々
(著)
進学?就職?やりたいことが見つからない!
交通機関もコンビニも何にもない田舎で、ぼーっと育った私。周囲の友達が進学や就職をする中、「将来やりたいこと」が見つからないまま高校を卒業してしまった。
家にひきこもってテレビばかり見ていると、”親の目”が痛い。職業安定所へ行ってアルバイトの面接を受けてみるが、採用された「おだんご屋さん」では苦手な接客業にイライラする日々。
工場のある会社に就職してみても、お昼ごはんを女子社員で一緒に食べる集団行動や、理不尽な人間関係にどうしてもなじめない。
「もうあんな会社行きたくない」
「もっと楽な会社はないの?」
「いいことが来そうな仕事ってなに?」
自分に自信が持てなくて、人生がうまくいかないことをすべて他人や環境のせいにして逃げていた18才の頃。
自分には何ができるのか、自分はどう生きたいのか――初めて自分に向き合った時、私は”絵を描きたい”ということに気づく。
大ベストセラー『ツレうつ』の細川貂々が、ぐるぐる悩み、遠回りしながら「やりたいこと」を見つけるまでのモラトリアム・デイズ。どう生きたいのかわからないすべての人に、一歩前へと踏み出す力をくれるコミックエッセイ!
【編集担当からのおすすめ情報】
いまの時代、高校卒業までに自分のやりたいことを見つけ、進路を決められる人は少数派なのかもしれません。人気漫画家の細川貂々さんも10代の頃、ダメな自分から逃げたり、悩んだりしていたんだ、と少しホッとさせてくれる1冊。他人のまねをするのではなく、世間体にしばられるのではなく、自分で自分の生き方を選ぶことの大切さに気付かせてくれます。
交通機関もコンビニも何にもない田舎で、ぼーっと育った私。周囲の友達が進学や就職をする中、「将来やりたいこと」が見つからないまま高校を卒業してしまった。
家にひきこもってテレビばかり見ていると、”親の目”が痛い。職業安定所へ行ってアルバイトの面接を受けてみるが、採用された「おだんご屋さん」では苦手な接客業にイライラする日々。
工場のある会社に就職してみても、お昼ごはんを女子社員で一緒に食べる集団行動や、理不尽な人間関係にどうしてもなじめない。
「もうあんな会社行きたくない」
「もっと楽な会社はないの?」
「いいことが来そうな仕事ってなに?」
自分に自信が持てなくて、人生がうまくいかないことをすべて他人や環境のせいにして逃げていた18才の頃。
自分には何ができるのか、自分はどう生きたいのか――初めて自分に向き合った時、私は”絵を描きたい”ということに気づく。
大ベストセラー『ツレうつ』の細川貂々が、ぐるぐる悩み、遠回りしながら「やりたいこと」を見つけるまでのモラトリアム・デイズ。どう生きたいのかわからないすべての人に、一歩前へと踏み出す力をくれるコミックエッセイ!
【編集担当からのおすすめ情報】
いまの時代、高校卒業までに自分のやりたいことを見つけ、進路を決められる人は少数派なのかもしれません。人気漫画家の細川貂々さんも10代の頃、ダメな自分から逃げたり、悩んだりしていたんだ、と少しホッとさせてくれる1冊。他人のまねをするのではなく、世間体にしばられるのではなく、自分で自分の生き方を選ぶことの大切さに気付かせてくれます。
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2014/2/6
- ISBN-104094060197
- ISBN-13978-4094060195
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商品の説明
著者について
1969年 9月16日生まれ 96年12月デビュー後、漫画家、イラストレーターとして活躍。「ツレがうつになりまして」(幻冬舎)が大ベストセラーとなり、コミックエッセイの分野で脚光を浴び、次々と話題作を発表する。「どーすんの?私」「びっくり妊娠 なんとか出産」など著書多数。
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2014/2/6)
- 発売日 : 2014/2/6
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 204ページ
- ISBN-10 : 4094060197
- ISBN-13 : 978-4094060195
- Amazon 売れ筋ランキング: - 871,191位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,130位小学館文庫コミック版
- - 4,416位小学館文庫
- - 218,590位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1969年9月16日生まれ。96年12月デビュー後、漫画家、イラストレーターとして活躍(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 またまた どーすんの?私 (ISBN-13: 978-4093881081 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年1月30日に日本でレビュー済み
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2012年12月28日に日本でレビュー済み
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高校卒業後、就職も進学もしないままプータローになる作者。
何をすればいいのか分からない思いが正直に綴られています。
この頃の作者は正直言ってダメな人。夢もなくただぶらぶらするニートまっしぐらです。
でも、なぜかほっとする。ここまでさらけ出せる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。
今定職についてる人も、ついてない人も読んだら抱腹絶倒間違いなし。
ツレシリーズとはまた違った面白さがあります。
何をすればいいのか分からない思いが正直に綴られています。
この頃の作者は正直言ってダメな人。夢もなくただぶらぶらするニートまっしぐらです。
でも、なぜかほっとする。ここまでさらけ出せる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。
今定職についてる人も、ついてない人も読んだら抱腹絶倒間違いなし。
ツレシリーズとはまた違った面白さがあります。
2010年4月25日に日本でレビュー済み
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私も不器用な人間で、どちらかと言うと集団生活が苦手な方です。ですから、読みながら共感する点はたくさんありました。他の読者の方でも、そういう方はたくさんいらっしゃると思います。ツレさんの著作の中で、お二人の出会いについてのエピソードは書いてあったのですが、できればこの本の中でも、大好きな絵の学校での生活ぶりを紹介してほしかったです。
2008年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
細川 貂々さんのトレードマークというような イグアナやウツの話は出てきません。
でも 人生と向き合っていく自分について、とても心に沿っていくような優しいセンシティブな感じが流れていて、「ツレがうつになりまして」や「イグアナの嫁」のような読後感があります。
なにをしたいのか解らない自分が、なにかを見つけていく。 大切に書いた 書きたくて書いた作品という感じがして、気持ちが疲れたとき読むと、ふと自分を振りかえり余分な力が抜けます。
でも 人生と向き合っていく自分について、とても心に沿っていくような優しいセンシティブな感じが流れていて、「ツレがうつになりまして」や「イグアナの嫁」のような読後感があります。
なにをしたいのか解らない自分が、なにかを見つけていく。 大切に書いた 書きたくて書いた作品という感じがして、気持ちが疲れたとき読むと、ふと自分を振りかえり余分な力が抜けます。
2012年12月11日に日本でレビュー済み
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細川さんファミリーの本は、自分にとてもあっています。暇なときを見付けて読むようにしています。
2008年3月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ツレうつ」で脚光を浴びることになった、細川貂々さんの自伝エッセイ漫画。
高校卒業後、何となく家ですごしていたそうだ。
いつか何かやることを夢見て何もしない毎日を贈るのは、決して珍しいことではない。
何もしないで自分に言い訳を繰り返していた細川さんが、バイトや就職を経て絵の専門学校へ入学するまでの話が漫画で綴られてる。
「ほんとうはさ、こんなんじゃなくてもっと夢に溢れた仕事をさ・・・。」自問自答の等身大の姿がとても親しみやすかった。
高校卒業後、何となく家ですごしていたそうだ。
いつか何かやることを夢見て何もしない毎日を贈るのは、決して珍しいことではない。
何もしないで自分に言い訳を繰り返していた細川さんが、バイトや就職を経て絵の専門学校へ入学するまでの話が漫画で綴られてる。
「ほんとうはさ、こんなんじゃなくてもっと夢に溢れた仕事をさ・・・。」自問自答の等身大の姿がとても親しみやすかった。
2008年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分の高校卒業後と近いものがあった。何をやってもうまくいかずに学校へ行ったり
、就職してみたり、辞めてみたり、どこかに自分の居場所があると思い転々としているうちに年をとってしまっていた。この本はそんな迷いを受け止めてくれている。それでもいいんだよ、私でもやりたいことをみつけられたのだから、と迷いだらけの人生をも否定はしない。自分から逃げずに勇気をだして本当にやりたいことに向かって一歩踏み出せば運命の出会いが待っているのかもしれない。その後の絵の学校に行った後の話もぜひ読んでみたい。
、就職してみたり、辞めてみたり、どこかに自分の居場所があると思い転々としているうちに年をとってしまっていた。この本はそんな迷いを受け止めてくれている。それでもいいんだよ、私でもやりたいことをみつけられたのだから、と迷いだらけの人生をも否定はしない。自分から逃げずに勇気をだして本当にやりたいことに向かって一歩踏み出せば運命の出会いが待っているのかもしれない。その後の絵の学校に行った後の話もぜひ読んでみたい。
2012年10月7日に日本でレビュー済み
自分と筆者の共通点が多く、感情移入して読んでしまいました。
なんで学校を卒業したのに会社に入ってまでお弁当グループがあるの?
私も全く同じことを考えていました。初めて会社に入った時に感じる
新入社員の葛藤、無計画で社会に放り出された不安と焦りをリアルに
感じることが出来ます。人間関係のドロドロはストーリーとして見る
だけでも非常におもしろいです。
ラストの1ページでのちのツレさんと親友になる2人が登場します。
不安のまま生きていた筆者が、最後にわずかながら現実的に考え
前向きに生きていく様を見ることができます。
脱力系の絵に騙されて期待せず読んだだけに、おもしろくて考えさせられる
とは意外でした。将来に悩む若い世代に読んで欲しい一冊です。
なんで学校を卒業したのに会社に入ってまでお弁当グループがあるの?
私も全く同じことを考えていました。初めて会社に入った時に感じる
新入社員の葛藤、無計画で社会に放り出された不安と焦りをリアルに
感じることが出来ます。人間関係のドロドロはストーリーとして見る
だけでも非常におもしろいです。
ラストの1ページでのちのツレさんと親友になる2人が登場します。
不安のまま生きていた筆者が、最後にわずかながら現実的に考え
前向きに生きていく様を見ることができます。
脱力系の絵に騙されて期待せず読んだだけに、おもしろくて考えさせられる
とは意外でした。将来に悩む若い世代に読んで欲しい一冊です。