なんでしょうね。この気味の悪さ。後味の悪さ。
読むたびああやめておけばよかった、胸焼けしたと思って後悔するのに、でもまたふと、無性に読みたくなってしまう。
これはカフカの「変身」を読んだ後の感覚に少し似ています。
あちらがお好きな方は、こちらの中毒性もお嫌いではないのでは?
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鱗姫(小学館文庫) (小学館文庫 N た- 1-2) 文庫 – 2003/9/5
嶽本 野ばら
(著)
平成の耽美派人気作家が描く、戦慄の美肌ホラー小説!
げに恐ろしきは鱗の病―美貌の娘・楼子(たかこ)を初潮とともに襲った「鱗病」。その忌まわしき病を伝える龍鳥(たつお)家の秘密とは? 自慢の肌を冒す病の恐怖に脅える楼子は、やがて凄惨な治療法を発見するが…。澁澤龍彦に顕現した「魔道継承にこころざす異端の魂が絶えることはないのだ、と実証するかのよう」(本書解説より)と評された、平成の耽美派・嶽本野ばらの異色の美肌ホラー、待望の文庫版。
げに恐ろしきは鱗の病―美貌の娘・楼子(たかこ)を初潮とともに襲った「鱗病」。その忌まわしき病を伝える龍鳥(たつお)家の秘密とは? 自慢の肌を冒す病の恐怖に脅える楼子は、やがて凄惨な治療法を発見するが…。澁澤龍彦に顕現した「魔道継承にこころざす異端の魂が絶えることはないのだ、と実証するかのよう」(本書解説より)と評された、平成の耽美派・嶽本野ばらの異色の美肌ホラー、待望の文庫版。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2003/9/5
- ISBN-10409408018X
- ISBN-13978-4094080186
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2003/9/5)
- 発売日 : 2003/9/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 221ページ
- ISBN-10 : 409408018X
- ISBN-13 : 978-4094080186
- Amazon 売れ筋ランキング: - 618,432位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2022年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前半は、お嬢様の心理的リアリティがあんまりなくて、正直微妙でした。お兄様との会話が、薄っぺらいファッションの話ばっかりで、つまんないし、いいところの兄妹が京都観光ガイドブックに載っているようなカフェに行って、」店員の制服がいい」と論評するところとかめちゃくちゃ違和感がありました。二人がバカっぽいので正直ない方が絶対いい。
叔母さまは超素敵で、その絡みから話がめちゃくちゃ重厚さを増してきます。後半からは澁澤ワールドへの憧れを文章にしていて、凄く面白いです。
叔母さまは超素敵で、その絡みから話がめちゃくちゃ重厚さを増してきます。後半からは澁澤ワールドへの憧れを文章にしていて、凄く面白いです。
2006年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいて吐き気がしました。
それ程に残酷さと、主人公の病気がとてもリアルに、書かれていたと思います。
野ばらさんの綴ったひとつひとつの言葉が想像力をふくらませ、
リアルに頭へ浮かぶのです。
恋焦がれてやまない・・・。私のこんな醜いとこはあの人には見られたくない。
そんな気持ち、恋する人は誰だってありますよね。
愛にはいろんな結末があります。
あなたもこの愛の残酷かつ、美しい結末を見届けてみませんか?
私はこの物語はハッピーエンドだったと思いますが・・・。
それ程に残酷さと、主人公の病気がとてもリアルに、書かれていたと思います。
野ばらさんの綴ったひとつひとつの言葉が想像力をふくらませ、
リアルに頭へ浮かぶのです。
恋焦がれてやまない・・・。私のこんな醜いとこはあの人には見られたくない。
そんな気持ち、恋する人は誰だってありますよね。
愛にはいろんな結末があります。
あなたもこの愛の残酷かつ、美しい結末を見届けてみませんか?
私はこの物語はハッピーエンドだったと思いますが・・・。
2018年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっとだけ、表紙が汚れてました。
まあ、いいんですが、
内容は、出だしは、高慢な美少女感で期待は大きく膨らみます。
ただ、最後のシーンは、ちょい物足りないかも。最後に行くまでにもう少し、何かが欲しかったようなきがします。むしろ、おばさまの方に興味が湧きました。
まあ、いいんですが、
内容は、出だしは、高慢な美少女感で期待は大きく膨らみます。
ただ、最後のシーンは、ちょい物足りないかも。最後に行くまでにもう少し、何かが欲しかったようなきがします。むしろ、おばさまの方に興味が湧きました。
2018年11月13日に日本でレビュー済み
嶽本野ばらさんらしさが出ている、ファン御用達の作品といった感じ。
女性の魅力がなぜこんなにも描写されるのか。
作者である彼は本当に男性なのか?
いつも女性ですら忘れている感覚を呼び起こさせてくれる気がします。
女性の魅力がなぜこんなにも描写されるのか。
作者である彼は本当に男性なのか?
いつも女性ですら忘れている感覚を呼び起こさせてくれる気がします。
2018年10月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生時代に読んでから10年ぶりに読み返しました
独特な世界観に呑まれて一気に読んでしまいました
独特な世界観に呑まれて一気に読んでしまいました
2002年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は野ばらさんの作品はミシンを初めて読んで以来大ファンになったのですけれど、この鱗姫も心を鷲づかみにされました。とても残酷なお話なのにどこか懐かしい気持ちになり、世界に入ってしまいます。凄く素敵な作品たちです。
2007年7月28日に日本でレビュー済み
設定がナカナカ面白いな、と思って読んでみましたが、表現と文章があまりにもお粗末。作者は“耽美”の世界を表現したかったのでしょうが……性の描写は露骨な割に、主人公の苦悩などの描写は薄っぺら。
ひとまず、作者がファッションに並々ならぬ知識を持ってらして、それをひけらかしたいだけの作品と感じました。
主人公が自分に対する徹底した美意識を持った作品でしたら、三島由紀夫の「女神」、近親相姦をテーマにした作品でしたら、同じく三島由紀夫の「熱帯樹(戯曲ですが)」の方がオススメです。
文章も比べ物にならないくらい美しいですから。
ひとまず、作者がファッションに並々ならぬ知識を持ってらして、それをひけらかしたいだけの作品と感じました。
主人公が自分に対する徹底した美意識を持った作品でしたら、三島由紀夫の「女神」、近親相姦をテーマにした作品でしたら、同じく三島由紀夫の「熱帯樹(戯曲ですが)」の方がオススメです。
文章も比べ物にならないくらい美しいですから。