古い作品なので新品のようとはいえませんが綺麗にした状態で購入でき嬉しいです。内容に関しては、江戸ものもファンとしては必ず一度は読んで欲しいシリーズです。

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国芳一門浮世絵草紙 侠風むすめ (小学館文庫 か 4-2 国芳一門浮世絵草紙) 文庫 – 2007/5/10
河治 和香
(著)
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前作『笹色の紅』で評論家の絶賛を浴びた新鋭作家の、ほのぼのおかしくて、ちょっとせつない書き下ろしシリーズ第1作。 天保の改革で、贅沢なものが次々と禁止になるさなか、見事な戯画で大人気を博した歌川国芳。ついには国芳も奉行所に呼び出され、顔見知りらしかった遠山の金さんと全面対決へ。さて、その顛末はいかなることに!? 国芳と妙ちきりんな弟子たちとが織りなす浮世模様を、国芳の娘の絵師・登鯉の目から格調高く描く。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/5/10
- ISBN-104094081674
- ISBN-13978-4094081671
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2007/5/10)
- 発売日 : 2007/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4094081674
- ISBN-13 : 978-4094081671
- Amazon 売れ筋ランキング: - 228,523位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- 2016年11月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入歌川国芳を題材としたマンガを読んだのをきっかけに興味が出て、この本にたどり着いた。
最初が生首から始まったものだから、すっかり頭の中が「江戸時代の殺人事件=宮部みゆき」モード。短編がいくつか続き、バラバラに見えた物事が最後には一つの大事件となるのだなキット!などとすっかり勘違い。各話とも江戸情緒・江戸風俗に溢れ非常に感心しつつ読んだが、頭が長編モードからなかなか切り替わらず、幾つかの話では「え?これで終わり?」と思ったものもあった。
もともとが長編好きというのもあるが、ぜひもう少し長いお話を読みたいと思った。
- 2021年3月6日に日本でレビュー済み本書は、江戸時代の浮世絵師の歌川国芳の娘の登鯉(とり) が主人公だが、それと同時に登鯉 の目から見たと国芳とその弟子たちの人柄や日常生活が描かれている作品である。
一話完結の連作短編集の形式を取っているが、歌川国芳と弟子や娘との関係や、当時の江戸の世相が軽妙に描かれていて、楽しく読むことができる。また、登鯉自身が小娘から大人へ成長していく過程もなかなか良い。
この後3つの続編もあるが、この個性的なメンバーがどのような物語を繰り広げてくれるのか、読むのが楽しみなシリーズだ。
- 2007年7月10日に日本でレビュー済みAmazonで購入天保の改革の禁制につぐ禁制をかいくぐり、江戸庶民の喝采を浴びた奇想の絵師・歌川国芳と弟子に起こるできごとを瑞々しい感性で描き、登場人物と同時代に、いやまるでご近所に生きている錯覚に陥る。
女性作家による物語だが、江戸の風俗がケレンなく描かれていて、彫り物や性風俗、男女の営みですら「江戸っ子」気分で楽しめた。映画監督の篠田正浩氏は解説の中で主人公である国芳の娘・登鯉(とり)と作者をダブらせていて、そういうことかと合点がいく。現代漫画のルーツとも言われる国芳の作品が生み出されるさまとその反骨精神が、これも庶民の目からみた世相の活写と絡み痛快な印象。
奉行のプロットはなくても・・・という気はする。出だし、登場人物の多さに気をとられるため、これに重なる伏線は、ほんの少しではあるが物語をもたつかせるような気がして惜しい。
- 2011年9月21日に日本でレビュー済みロンドンのJapanese Galleryで、ちょうど「国芳と弟子たち」をテーマにした展示会が開かれていました。
国芳はもちろん、芳藤、芳虎、芳員、芳艶等、当作品に登場する国芳ファミリーの版画がずらり。
背中に彫り物をしょった絵師たちがにぎやかに、かつ真剣に描いている様子が、ありありと目に浮かんできました。
浮世絵上に所狭しと暴れまわる武者、のんびりした猫、小粋な女性、雑踏の声までが聞こえてきそうな背景。。。
この本のおかげで、絵の奥の奥までが見渡せるようでした。
なにより!冒頭の河鍋暁斎描く、国芳のアトリエ図が活き活きしていて秀逸です。
- 2011年10月9日に日本でレビュー済み2011年現在各地の美術館で企画展絶賛開催中の浮世絵師・歌川国芳一門にスポットライトを当てた作品。
主人公は国芳の娘・一燕斎芳鳥(いちえんさいよしとり)こと登鯉(とり)ちゃん。
勝気で生意気、博打だって嗜むし、粋な刺青の男にはクラリときちゃう。
問題児揃いの男所帯の中にあっても引けを取らない御転婆娘。
そんな彼女を中心に、国芳一門の日常を描いた時代小説である。
弟子の一人(幼少期の河鍋暁斎)が川で生首拾ってくるエピソードから始まるもんだから、
百鬼夜行ばりの化物草紙になるのかと思いきや、江戸の営みを鮮やかに描いており、
ちょっとほろ苦い結末がなんとも言えない。
随所から匂い立つような生き生きとした空気が感じられて、
ますます江戸時代が好きになってしまった。
欠点は、1エピソードごとの深みが浅いこと。
物語上重要と思われる展開を1〜2行程度の描写で済ませている部分があり、
ここはもうちょっと丁寧に書いてしてほしかったなあと思わないでもない。
- 2007年8月15日に日本でレビュー済み浮世絵というと、あの巨大な骸骨が襲いかかってくる国芳の「相馬の古内裏」が、
最初に強烈に印象をうけたものだったりしたので、その門弟、娘が活躍するという小説を、
『秋の金魚』『笹色の紅』の河治和香がどんなふうに書いているのか、
とても気になって読みました。
まずは、「こんな人だったのね」と思わず納得させられてしまった、国芳がいました。
ちゃきちゃきの江戸っ子で、単純だけどちょっとひねくれたところもある、
そんな国芳像に、浮世絵も、今までよりも親しみをもって見られるようになりました。
そして、なによりもよかったのが、娘の登鯉(とり)。
タイトルの「侠風」は、「きゃんふう」と読ませますが、
気が強くて跳ねっかえりなのに、純情なこの「おきゃん」な登鯉が、
溌剌と描かれています。
とくに、彼女の心もからだも込みこみの純情な恋愛に、
おじさんである私は、ほんとうに可愛らしく思えてなりませんでした。
未読の方はご一読あれ!
- 2007年7月24日に日本でレビュー済み友人から紹介されて著者の作品はデビュー作の秋の金魚から読ませていただいていますが、ストーリー展開とか段々上手になっておられます。時代考証は相変わらずとてもしっかりしていて、自身が江戸時代にタイムスリップした感じで楽しく読めます。
私からすると、「どうしてそこで意地をはるかなぁ?」ともどかしくなるような主人公の、おきゃんで、しっかり者で、それでいて「おんな」を感じさせるキャラクターは著者の反映なのかしら?