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岡本綺堂 怪談選集[文庫] (小学館文庫 お 29-1) 文庫 – 2009/7/7

4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

明治六年、商売をたたんで一家で移り住んだ今戸の小さな家の離れに、質屋の息子が泊まった。
そこには、主人が没落士族らしき男から買い受けた木彫りの猿の仮面が掛けられていたが、
夜も深まったころ、雨風の音に混じってどこからかうなり声が聞こえてきて……(「猿の眼」)。
怪談の名手・岡本綺堂の作品から、短編十三本を選りすぐった“おそろし噺”傑作集。江戸時代から明治、大正までを舞台にした怪しくて不可思議な噺が、
百物語形式で淡々と語られていく。ほかに「清水の井」「影を踏まれた女」「妖婆」「くろん坊」「鰻に呪われた男」など。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2009/7/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/7/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094084118
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094084115
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 10個の評価

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岡本 綺堂
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いつも良心的お値段でご提供いただき、もったいない精神に感謝しております。
お世話になっておりました。
2017年7月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近の実話怪談と比べると地味さは否めませんが、しっとりジメッとした怖さがあります。なかなか読み応えがありました。全部で13篇の怪談集ですが、そのうちの7篇が『青蛙堂鬼談・せいあどうきだん』からです。青蛙堂鬼談とは、小石川切支丹坂にある青蛙堂主人の住まいに、十数名の客が訪れて行われた百物語怪談会の体で書かれた怪談連作です。元ネタは中国の志怪小説だそうです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすく解り易い。昔話を読むような感じでした。
ちょっと背筋が寒くなったり、奇妙だなと感心するような小話を選定しています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年4月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
江戸の匂い付きの小説。
2018年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幽霊、妖怪は出てきませんが、なんとなく怖さを感じさせる短編集です。電車の中でスマホしないでこの本読むといい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年1月26日に日本でレビュー済み
 綺堂の百物語形式の短篇集「青蛙(せいあ)堂鬼談」から7篇、「近代異妖篇」から1篇、「異妖新篇」から5篇を採って編んだ上質の怪談集。

 「利根の渡」。因果応報の怪異譚で、盲目の男の行動・表情の異様さにインパクトがある。綺堂のオリジナル作品ではないだろうか。しっとりした情緒のある文章だ。    
 「蛇精」。九州の片田舎の蛇取りの怪異譚。蛇といっても超大型のウワバミ専門。時代設定が文久年間で、唐突な終わり方に江戸期怪談らしさが出ている。全体に異様なムードが立ちこめる語り口。良い出来だ。

 「清水(きよみず)の井(いど)」。古井戸の底に沈んでいた鏡に女子がたぶらかされる、天保初年の頃の怪異譚。確か小泉八雲の再話作品にも同じような話があったと記憶する。
 「蟹」。裕福な蟹好きの商人が蟹に祟られる、かなり怖い怪談。幕末、慶応初年の頃の話となっているが、シンプルな江戸怪談を綺堂が脚色して膨らましているのだろう。

 「一本足の女」。片足の乞食の少女を助けた武士が、美しく成長したその娘のために人生を狂わされる。グロテスクかつSM趣味が横溢したストーリー。
 「影を踏まれた女」。影を踏まれると良くないことが起こるという迷信を信じ、心の病気になってしまった娘。その影が意外な形を取るようになって・・・。時代設定は嘉永年間。

 「白髪鬼」。弁護士志望の学生が受験のたびに幽霊に邪魔されるのだが、何故なのかは説明されない。無関係のはずの下宿の娘がなぜ、とりつかれて死ななければならないのか、その理由も説明されない。オチは決まっているが、それでも謎は謎のまま残る。非常に良い出来の、モダンで怪談らしい怪談。

 「妖婆」。雪の降る正月、歌留多会に向かう若侍が4人、雪だるまのようになって道ばたにうずくまる老婆に出会う。4人のうち二人はそのために死ぬが、他の二人には何事も起こらない。なぜ妖婆がそこにいたのか、理由はわからない。シュールな味の怪談。

 「兜」。関東大震災の混乱の中で避難先に届けられた古い兜と、それにまつわる江戸期の因縁話。眼の下に痣のある女がなぜかいつもその兜に絡んでくる、50年経っても変わらない姿で・・・。非常に上手くできた怪談で、オチにゾッとさせられる。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年3月17日に日本でレビュー済み
上品で端正で、読んだ後からじわじわと怖さがこみ上げる、岡本綺堂の怪談選集。
綺堂怪談の美味しいこところを集めた入門編です。僕もこの本から入りました!
お気に入りは以下の4本でした。

「蟹」
主人が知人をもてなす夕餉のために見知らぬ魚売りの少年から蟹を購入して
料理に出したことから次々と起きる怪奇譚。オチもなくまったく意味不明。でも怖い。

「一本足の女」
一人の足の悪い少女を拾って育てた侍が徐々に破滅していく・・・。
綺堂作品には珍しく、けっこう艶っぽい話なので好き。でもオチはやっぱり怖い!

「鰻に呪われた男」
新婚旅行先で夫の秘密を偶然目撃してしまった新妻。
なんとも不思議な話だが、非常にビジュアル的な描写で脳裏にやたら映像が浮かぶ。
後半で急に後日談っぽい話になるのも不気味。

「くろん坊」
サルのような雪男のような不思議な獣が出てくる民話調の怪談。
風吹きすさぶ夜の山中に読経の声だけが響く・・・というのは想像するだけでも怖い。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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