この作品は神秘学を混じらせた作風です。
アタリアというものが登場し、オカルティズムをフルに動員させた作品。
記憶喪失やオカルティズムは大好きなので、つい楽しく読ませていただいたが、仮にそういったものに興味がないと、先生の話(作中に出てくる)などを楽しんで読めないでしょう。多くの伏線をつないで、結末にたどり着くが、オカルティズムに慣れていないとまず納得できないでしょう。設定をいち早く飲み込んでおれば、中盤はかなりの面白さになる。それはもうそこいらの有名な作品よりはるかに面白い。マニア向けかもしれない。
しかしどうも最後のバトルシーンは微妙なところです。サスペンス風にして欲しいと願いつつ次回作が見たくなった。

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リバース・ブラッド 1 (ガガガ文庫 い 3-2) 文庫 – 2007/12/19
血の交換、融け合う心--目醒めよ、力。
とある研究所で起きた爆発事故に巻き込まれた鴫沢巽は、以来、記憶をなくしていた。
目覚めた彼は、巷を賑わす物騒なニュースを耳にする。この町では内臓を抜き取られた
奇妙な死体が相次いで見つかっており、ひとびとは殺人鬼の影に怯えている……。
【そして事件は連鎖する】。雨の降る夕方。学校から帰ろうとしていた巽は、美術室から現れた少女に
とつぜん右腕を斬断され、激痛に呑まれて気を失った。謎めいた洋館で意識を取り戻した彼は知る――
世界を震撼させる異形の力の存在を。少女は問う……「ルイス・キャロルはお好き?」
とある研究所で起きた爆発事故に巻き込まれた鴫沢巽は、以来、記憶をなくしていた。
目覚めた彼は、巷を賑わす物騒なニュースを耳にする。この町では内臓を抜き取られた
奇妙な死体が相次いで見つかっており、ひとびとは殺人鬼の影に怯えている……。
【そして事件は連鎖する】。雨の降る夕方。学校から帰ろうとしていた巽は、美術室から現れた少女に
とつぜん右腕を斬断され、激痛に呑まれて気を失った。謎めいた洋館で意識を取り戻した彼は知る――
世界を震撼させる異形の力の存在を。少女は問う……「ルイス・キャロルはお好き?」
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2007/12/19
- ISBN-104094510435
- ISBN-13978-4094510430
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2008年4月7日に日本でレビュー済み
この作品がガガガ文庫から出されている作品の購入三作目。
正直、過去二作は結構痛い目にあったのでガガガ文庫自体を敬遠していましたが、
今作のあらすじとイラストから迷いつつ購入を決断したわけですが・・・。
「ガガガ文庫さん、たのむよ!」と拳を握りしめてしまうような内容だった。
普通の学園ものとして終わっていたなら星四つ以上は間違いなくつけられる作品だった。
がッ。なぜか学園バトルものという謎な展開で、しかも学園バトルでありがちな爽快感もなく、
中盤から後半にかけて鬱々とした世界が、ただ広がっていくだけの物語にがっかりさせられてしまった。
もちろん全ての作品に爽快感や感動を求めてなどいない。
だが、爽快感や感動がないなら他のものを与えてくれないと、時間と金を消費してまで読む価値を感じない。
鬱々とした世界でも強いメッセージ性や共感が得られるなら、読後に残るものは当然ある。
だが著者のコンセプトの為に、最後に取ってつけたような中途半端なバトルを読まされる一読者の気持ちを考えてほしかった。
ここまでガガガ文庫を三作通して読んで学んだことは、
「ガガガ文庫さん、編集弱いよ」という一言だけだった。
正直、過去二作は結構痛い目にあったのでガガガ文庫自体を敬遠していましたが、
今作のあらすじとイラストから迷いつつ購入を決断したわけですが・・・。
「ガガガ文庫さん、たのむよ!」と拳を握りしめてしまうような内容だった。
普通の学園ものとして終わっていたなら星四つ以上は間違いなくつけられる作品だった。
がッ。なぜか学園バトルものという謎な展開で、しかも学園バトルでありがちな爽快感もなく、
中盤から後半にかけて鬱々とした世界が、ただ広がっていくだけの物語にがっかりさせられてしまった。
もちろん全ての作品に爽快感や感動を求めてなどいない。
だが、爽快感や感動がないなら他のものを与えてくれないと、時間と金を消費してまで読む価値を感じない。
鬱々とした世界でも強いメッセージ性や共感が得られるなら、読後に残るものは当然ある。
だが著者のコンセプトの為に、最後に取ってつけたような中途半端なバトルを読まされる一読者の気持ちを考えてほしかった。
ここまでガガガ文庫を三作通して読んで学んだことは、
「ガガガ文庫さん、編集弱いよ」という一言だけだった。