ミニクーパーSにもたれるケイとティラナ、そして屋根の上のクロイの口絵が良い。村田蓮爾氏の最も得意とされる組み合わせだ。
中編1本目“忙しい夜”。地球の武器の異世界人への不法売却現場で押収した異世界からの“ミイラ?”をめぐる怪談めいた化け物退治の夜。派手なアクションが楽しめる。
前巻で矜持と力量を示した騎士ティラナが、今回は少女の恥じらいを示したり、地球の刑事になろうと一生懸命だったりするところが可愛らしい。ケイも彼女の推理力や努力、ケイの危機を救ってくれているという事実を認めるようになるが、現場ではなかなか息が合わないし、素直になれない。
ところで、結末を付ける列車の車輪を“滑車”と呼んでいるけれど、あれはやっぱり“車輪”でしょう。
中編2本目“10万ドルの恋人”。エロ本窃盗事件という呑気な話と2度のすさまじいカーチェイスを通じての、同じ班のおかまのトニー、ゴドノフ、監察医のセシルたちとケイ、ティラナのやり取りが面白い。ケイの子どもっぽい面も見える中、ティラナの今の願いと人間性が見えてきて、彼女の魅力の輝きが増す話だ。さて、ケイのティラナへの態度は変化するか? ニヤリとしながら読んでいける。
ロス主任の後任、特別風紀班の新主任、50がらみの黒人男、ジマー警部が良い。ケイを締め上げるところ、市警本部防犯部長を罵倒するところ、ケイを諭すところ、できる上司としての味を出している。
第一巻がハードボイルドな二人の“騎士”の話だったのに対し、今巻は特別風紀班のチームの話になっていて、これはこれで幅が出てきて良い感じで楽しめる。
BONUS TRACKはスペシャル・インタビュー。作者が架空の米国TVシリーズ「コップクラフト」でのティラナ役16歳女優イリーナに問いかけるのだが、彼女がオタクでコスプレーヤーである事がばれるという抱腹絶倒の11頁。
人物紹介が第1巻のままでこの巻対応になっていないのが惜しい。
¥649¥649 税込
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コップクラフト2 (ガガガ文庫 か 7-2) 文庫 – 2010/6/18
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購入オプションとあわせ買い
実力派作家と天才絵師のコラボ続刊!!
サンテレサ市警に正式赴任したセマーニ人の美少女ティラナ。
彼女の相棒となった敏腕刑事ケイ・マトバの日常は、
手際よく行っていた犯罪捜査も、猫と静かに暮らしていたプライヴェートも、
何もかもが一変してしまった。しかしサンテレサは
異世界への入り口、超空間ゲートと繋がる玄関口にあたる『夢の街』――
地球人類には理解不可能な特殊犯罪が続発している!
吸血鬼やらポルノ本窃盗団やら大忙しのポリスアクション、第2弾!
サンテレサ市警に正式赴任したセマーニ人の美少女ティラナ。
彼女の相棒となった敏腕刑事ケイ・マトバの日常は、
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何もかもが一変してしまった。しかしサンテレサは
異世界への入り口、超空間ゲートと繋がる玄関口にあたる『夢の街』――
地球人類には理解不可能な特殊犯罪が続発している!
吸血鬼やらポルノ本窃盗団やら大忙しのポリスアクション、第2弾!
- 本の長さ308ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2010/6/18
- 寸法10.5 x 1.3 x 15 cm
- ISBN-104094512098
- ISBN-13978-4094512090
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2010/6/18)
- 発売日 : 2010/6/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 308ページ
- ISBN-10 : 4094512098
- ISBN-13 : 978-4094512090
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 591,685位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京都出身。中央大学経済学部除籍処分。小説家・脚本家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)』(ISBN-10:4829135530)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2010年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
相変わらずのハードボイルドな展開ではありますが、
たまに感情むき出しで行動したりコメディっぽい場面があったりなど、
賀東さんらしい主人公臭さ(子供っぽさ?)が出てて好感が持てます。
内容紹介にも書いてありますが、今回は「吸血鬼」と「ポルノ本窃盗団」の2本立てです。
吸血鬼編はいかにもファンタジーっぽいお話で実際その通りの構成なんですが、
窃盗団編は泥臭く、警察稼業の日常風景がコメディタッチで描かれています。
コメディといっても日常から逸脱した極端な出来ごとではなく、
人物の性格と世界観を考慮すれば起こり得るかもしれない範囲内でしたので、
特に違和感を感じる事なく最後まで読む事が出来ました。
さて次巻はいつ頃でるのでしょうか…。
期待しつつも気長に待っていようと思います。
たまに感情むき出しで行動したりコメディっぽい場面があったりなど、
賀東さんらしい主人公臭さ(子供っぽさ?)が出てて好感が持てます。
内容紹介にも書いてありますが、今回は「吸血鬼」と「ポルノ本窃盗団」の2本立てです。
吸血鬼編はいかにもファンタジーっぽいお話で実際その通りの構成なんですが、
窃盗団編は泥臭く、警察稼業の日常風景がコメディタッチで描かれています。
コメディといっても日常から逸脱した極端な出来ごとではなく、
人物の性格と世界観を考慮すれば起こり得るかもしれない範囲内でしたので、
特に違和感を感じる事なく最後まで読む事が出来ました。
さて次巻はいつ頃でるのでしょうか…。
期待しつつも気長に待っていようと思います。
2013年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、朝10時ごろテレ東で放送してたアメリカのドラマ
「刑事ナッシュ・ブリッジス」を思い出しました
あんな刑事ドラマにファンタジー要素とラノベ的ニュアンスが加わった感じです
刑事ドラマ+ファンタジーなんですけど
SWATが怪物相手にちゃんと戦っていたり(かませ犬にならず)
バランスがいいと思います
「刑事ナッシュ・ブリッジス」を思い出しました
あんな刑事ドラマにファンタジー要素とラノベ的ニュアンスが加わった感じです
刑事ドラマ+ファンタジーなんですけど
SWATが怪物相手にちゃんと戦っていたり(かませ犬にならず)
バランスがいいと思います
2010年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまでにも海外の刑事ドラマ風なラノベは少ないながらも存在した。しかし、この作品はコメディとシリアスのバランスが絶妙で、飽きさせずに最後まで読ませ、他作品より抜きん出ている。
フルメタが終わった後の著者の活躍にも期待出来る。是非続刊を出し、傑作にして欲しい。
尚、この第二巻が完全新作じゃなかったとして評価を下げている人がいるが、ただの勘違いです。 元々著者はこれが新作とは書いていない。
以下第一巻あとがきより抜粋。
「〜それなりに売れてくれれば(汗)、二巻『一○万ドルの恋人』の後からシリーズの新作をお届けできるのではないかと思います。」
よって、それなりに読解力があれば第三巻から新作、二巻まではリニューアル版だと解る筈。 以上。
フルメタが終わった後の著者の活躍にも期待出来る。是非続刊を出し、傑作にして欲しい。
尚、この第二巻が完全新作じゃなかったとして評価を下げている人がいるが、ただの勘違いです。 元々著者はこれが新作とは書いていない。
以下第一巻あとがきより抜粋。
「〜それなりに売れてくれれば(汗)、二巻『一○万ドルの恋人』の後からシリーズの新作をお届けできるのではないかと思います。」
よって、それなりに読解力があれば第三巻から新作、二巻まではリニューアル版だと解る筈。 以上。
2020年11月29日に日本でレビュー済み
前半は吸血鬼との戦い、シリアス回
後半はポルノ雑誌の密売の取り締まりのコメディ回
どちらも面白いが前半の戦いも、JOJOのサンタナみたいなやり取りとか、
SWATが科学技術(赤外線センサー?)で吸血鬼を追い詰めるところとか、良かった。
後半も車にマトバがぞっこん(死語?)なところとかが笑える。
後半はポルノ雑誌の密売の取り締まりのコメディ回
どちらも面白いが前半の戦いも、JOJOのサンタナみたいなやり取りとか、
SWATが科学技術(赤外線センサー?)で吸血鬼を追い詰めるところとか、良かった。
後半も車にマトバがぞっこん(死語?)なところとかが笑える。
2010年8月1日に日本でレビュー済み
シリーズ2作目。ただし、ゼータ文庫版の改作。
前巻、1作目が1冊丸ごとの長編だったのに対し、今回は中編2本という構成になっている。このような構成が良いかどうかについては難しいと思う。今回の2本のうちの片方に関しては、もう少しボリュームを増やして長編として1冊にすることも可能だろうし、これだけのスペックの敵であれば、むしろ単なる1ステップとして、普通に通過してしまうのは勿体ないようにも思える。一方で、だらだらと長くするよりもさっぱりとしてしまう方が良いとも思える辺りが悩ましい。
もう一方については、まあ、特にどう孝ということは無いが、全く異なる文化背景を持ったもの同士なら、こういうことも(色々違うパターンはあるだろうが)あるかな、という感じ。
ただ、全体としてみると、やはり第1巻の方が色々な意味でインパクトが強い。どうしても、今回はそれと比べると、弱く見えてしまう。1本1本の分量的な面も含めて、少し欲求不満感が残る。また次回は、過去の改作ではなく、オリジナルになるらしいので、また楽しみにしたい。
前巻、1作目が1冊丸ごとの長編だったのに対し、今回は中編2本という構成になっている。このような構成が良いかどうかについては難しいと思う。今回の2本のうちの片方に関しては、もう少しボリュームを増やして長編として1冊にすることも可能だろうし、これだけのスペックの敵であれば、むしろ単なる1ステップとして、普通に通過してしまうのは勿体ないようにも思える。一方で、だらだらと長くするよりもさっぱりとしてしまう方が良いとも思える辺りが悩ましい。
もう一方については、まあ、特にどう孝ということは無いが、全く異なる文化背景を持ったもの同士なら、こういうことも(色々違うパターンはあるだろうが)あるかな、という感じ。
ただ、全体としてみると、やはり第1巻の方が色々な意味でインパクトが強い。どうしても、今回はそれと比べると、弱く見えてしまう。1本1本の分量的な面も含めて、少し欲求不満感が残る。また次回は、過去の改作ではなく、オリジナルになるらしいので、また楽しみにしたい。
2014年1月30日に日本でレビュー済み
本巻ではサンテレサ市警特別風紀班の職務をメインに、シリアスとコメディタッチの短編がそれぞれ一作ずつ掲載されている。
一作目は、現代に蘇った吸血鬼を巡る一夜の騒動を描いたもので比較的シリアス寄りだが話自体は小気味良く進んでいくので気持ちがいい。噛み合い始めたケイとティラナのバディアクションが見どころであるが、個人的にはこの手の作品では雑魚扱いも多い警察特殊部隊が普通に強くて活躍している事に非常に好感が持てる。終盤では今後の伏線も見え隠れするのでそこも注目である。
二作目は車を軸にしたコメディタッチの短編で、コミカルさが前面に出ているが、ケイとティラナ、この二人の友情や愛情ともつかない微妙な男と女の関係が描かれているのが魅力だろう。やはり、この微妙な関係性の変化もラノベ的というよりも海外ドラマ的である。読者によって好みは有るだろうが私としては好感が持てる。
二作とも軽い感じで読める短編であるが、内容・密度・エンタメ性全てで高クオリティなものに収まっており満足感はかなり高い。現在ところ全く文句の付けようのないシリーズであり、著者の代表作フルメタル・パニックを超える可能性も秘めていると思うので、一度手にとってみてはいかがだろうか。
一作目は、現代に蘇った吸血鬼を巡る一夜の騒動を描いたもので比較的シリアス寄りだが話自体は小気味良く進んでいくので気持ちがいい。噛み合い始めたケイとティラナのバディアクションが見どころであるが、個人的にはこの手の作品では雑魚扱いも多い警察特殊部隊が普通に強くて活躍している事に非常に好感が持てる。終盤では今後の伏線も見え隠れするのでそこも注目である。
二作目は車を軸にしたコメディタッチの短編で、コミカルさが前面に出ているが、ケイとティラナ、この二人の友情や愛情ともつかない微妙な男と女の関係が描かれているのが魅力だろう。やはり、この微妙な関係性の変化もラノベ的というよりも海外ドラマ的である。読者によって好みは有るだろうが私としては好感が持てる。
二作とも軽い感じで読める短編であるが、内容・密度・エンタメ性全てで高クオリティなものに収まっており満足感はかなり高い。現在ところ全く文句の付けようのないシリーズであり、著者の代表作フルメタル・パニックを超える可能性も秘めていると思うので、一度手にとってみてはいかがだろうか。
2010年7月4日に日本でレビュー済み
前巻のアクションの流れを引き継いだ「忙しい夜」、ケイとティラナの日常を絡めて特別風紀班のメンバーたちを紹介する「10万ドルの恋人」を収録。
前者は吸血鬼と襲われる美女、暗躍する敵、ミラージュ・ゲートに関する謎と、正統派のアクションになっている。
後者は、戦士としてのティラナよりも女性としての彼女の面が前に出ていて、セシルが重要な役割を担っている。さらに、特別風紀班の個性的な面々、特にゲイのトニーの言動がコミカルさを加えていて笑いを誘う部分もある。
あとがきの部分も前巻のテイストを引き継いでいて面白い。
前者は吸血鬼と襲われる美女、暗躍する敵、ミラージュ・ゲートに関する謎と、正統派のアクションになっている。
後者は、戦士としてのティラナよりも女性としての彼女の面が前に出ていて、セシルが重要な役割を担っている。さらに、特別風紀班の個性的な面々、特にゲイのトニーの言動がコミカルさを加えていて笑いを誘う部分もある。
あとがきの部分も前巻のテイストを引き継いでいて面白い。