黄昏世界の絶対逃走2ということですがカラスやメアリは出てこなく、全く関係ない他人のお話になります。
それでも、美しくも儚い黄昏世界が大好きな私にとっては嬉しかった。
内容としては、前回の焼き直しのように感じました。
さすがにワンパターンだと飽きそうです。 個人的には前回よりもこっちのが好き。
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黄昏世界の絶対逃走2 (ガガガ文庫) 文庫 – 2010/12/17
ヒトが黄昏を生み、黄昏がヒトを殺すのだ。
黄昏病により死に至った人々の移送を生業とする青年・シズマ。危険と隣り合わせの職を選んだのは、唯一の肉親である妹・アオイの幸せのため。ある日彼は、移送先の研究所で妹とそっくりな顔の少女に出会う――。
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2010/12/17
- ISBN-104094512462
- ISBN-13978-4094512465
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2010/12/17)
- 発売日 : 2010/12/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 246ページ
- ISBN-10 : 4094512462
- ISBN-13 : 978-4094512465
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年9月4日に日本でレビュー済み
ロードムービー的雰囲気を漂わせていた前作とは打って変わってとある兄妹と彼らを
取り巻く「黄昏世界」と特権階級層の住まう「黄昏のない世界」における人間模様になってます
主人公も前作の韜晦し続ける殺し屋とは違い、ただひたすらに妹の幸せのみを願って自分の人生を
耐え忍んでいる少年です
前作でも出てきた人を絶望させ孤独に追いやる「黄昏」の設定は前作よりも上手く活かせているという
印象を受けました。特に兄も妹も互いを想う事で「黄昏」に飲み込まれる事なく厳しく、特権階級の
蔑視を受け続ける世界で生き残っているという設定は中々に良かったと思います
テーマに関しても「人は他人の人生にどう向き合うべきか?」という問題が主人公を中心に主だった
登場人物それぞれの口から語られ、「自分の人生を犠牲にして大切な相手の人生を守る」という生き方は
綺麗過ぎる幻想に浸った「共依存」ではないか?という問いが投げられる点も考えさせられる部分がありました
しかし、問いは投げかけられるのですが登場人物の取った行動はそれぞれの問いに答えるような物ではなく
極めてありきたりな個人の価値観と社会への貢献のどちらを優先するのかという凡庸なものに置き換えられて
終わってしまいました。しかも物語自体も問いの中心にあった「共依存」を肯定するという結論にたどり着き
非常に尻すぼみであったという印象を拭えません
テーマに見合ったドラマを用意できず雰囲気だけで物を語ろうとする作風の限界を見たような気がしました
取り巻く「黄昏世界」と特権階級層の住まう「黄昏のない世界」における人間模様になってます
主人公も前作の韜晦し続ける殺し屋とは違い、ただひたすらに妹の幸せのみを願って自分の人生を
耐え忍んでいる少年です
前作でも出てきた人を絶望させ孤独に追いやる「黄昏」の設定は前作よりも上手く活かせているという
印象を受けました。特に兄も妹も互いを想う事で「黄昏」に飲み込まれる事なく厳しく、特権階級の
蔑視を受け続ける世界で生き残っているという設定は中々に良かったと思います
テーマに関しても「人は他人の人生にどう向き合うべきか?」という問題が主人公を中心に主だった
登場人物それぞれの口から語られ、「自分の人生を犠牲にして大切な相手の人生を守る」という生き方は
綺麗過ぎる幻想に浸った「共依存」ではないか?という問いが投げられる点も考えさせられる部分がありました
しかし、問いは投げかけられるのですが登場人物の取った行動はそれぞれの問いに答えるような物ではなく
極めてありきたりな個人の価値観と社会への貢献のどちらを優先するのかという凡庸なものに置き換えられて
終わってしまいました。しかも物語自体も問いの中心にあった「共依存」を肯定するという結論にたどり着き
非常に尻すぼみであったという印象を拭えません
テーマに見合ったドラマを用意できず雰囲気だけで物を語ろうとする作風の限界を見たような気がしました
2011年1月23日に日本でレビュー済み
前作が大好きだったので、迷いなく購入しました。
黄昏世界の寂寥感、閉そく感、退廃的な雰囲気は相変わらずよい。
そして、そこにある人と人との繋がりが、少しでも光になっていれば、
その光の輝きが余計に際立ちます。
今回は、兄と妹の物語です。
お互いがお互いを支え合っている。
でも、実はそれはお互いに依存をしてしまっている、危うい関係でもある。
もう一人のキーパーソンの登場で、それが少しずつ表面化していく過程は
緊張感もあります。
ただ。
登場人物が変わる世界観を継続するシリーズの利点は、
・その世界観が好きな読者向け
・世界をいろいろな角度で見せることで、世界の謎、本質などを描写できる
などだと思います。
一方で、こういうシリーズの欠点は、
・その世界観で生きている、人物を重視する読者にとっては、作品によって好き嫌いがありうる
というところ。
そして、僕にとってはこれが今回は結構致命的でした。
前作の、
ひょうひょうとした主人公と、
劇的と言っていいくらいに変わっていく魅力的なヒロイン、
そして彼らが交わす会話のおもしろさに惚れこんでしまっていた僕にとっては、
少し今回はもの足りませんでした。
そして、もう一つ注文を付けるならば。
このタイトルに、ストーリーの展開が縛られすぎる必要はないのではないか、
ということです。
確かに、タイトルというのは重いものでしょう。
でも、そのせいで読者が先をなんとなくつかめてしまったり、
同じようなシーンを前作でもみたなあと思ってしまったりしたらば、
それはやはり興ざめだと思うのです。
このシリーズが次出ても、僕は間違いなく購入しますが、
内容が読者を驚かせ、惹きつけてくれるものであることを、期待しています。
黄昏世界の寂寥感、閉そく感、退廃的な雰囲気は相変わらずよい。
そして、そこにある人と人との繋がりが、少しでも光になっていれば、
その光の輝きが余計に際立ちます。
今回は、兄と妹の物語です。
お互いがお互いを支え合っている。
でも、実はそれはお互いに依存をしてしまっている、危うい関係でもある。
もう一人のキーパーソンの登場で、それが少しずつ表面化していく過程は
緊張感もあります。
ただ。
登場人物が変わる世界観を継続するシリーズの利点は、
・その世界観が好きな読者向け
・世界をいろいろな角度で見せることで、世界の謎、本質などを描写できる
などだと思います。
一方で、こういうシリーズの欠点は、
・その世界観で生きている、人物を重視する読者にとっては、作品によって好き嫌いがありうる
というところ。
そして、僕にとってはこれが今回は結構致命的でした。
前作の、
ひょうひょうとした主人公と、
劇的と言っていいくらいに変わっていく魅力的なヒロイン、
そして彼らが交わす会話のおもしろさに惚れこんでしまっていた僕にとっては、
少し今回はもの足りませんでした。
そして、もう一つ注文を付けるならば。
このタイトルに、ストーリーの展開が縛られすぎる必要はないのではないか、
ということです。
確かに、タイトルというのは重いものでしょう。
でも、そのせいで読者が先をなんとなくつかめてしまったり、
同じようなシーンを前作でもみたなあと思ってしまったりしたらば、
それはやはり興ざめだと思うのです。
このシリーズが次出ても、僕は間違いなく購入しますが、
内容が読者を驚かせ、惹きつけてくれるものであることを、期待しています。
2010年12月29日に日本でレビュー済み
哀愁漂う黄昏世界の物語第二弾です。 独特な雰囲気の中どこか共感できるところがあり、中盤から最後までページをめくる手が止まりませんでした。 読後に考えさせてくれる作品です。