大きく分けると二部構成です。
1〜3章は、前巻の中国での暗殺劇の続きです。
海胴と共にCIAから中国暗部、そして国家主席まで巻き込んだ事態に展開していきます。
いざ暗殺に乗り出そうとしたら、逆に巳継たちが。。。最後は首相まで登場し、、、。
4〜6章は、革命部の更なる規模拡大です。
身近な銀行の買収を皮切りに、巳継と莉音は世界各国の銀行買収に東奔西走します。
もちろん恒太の暴走は止まりません。そして、カルヴァート家の関連企業も。。。
そして、その後は軍事拡大にも取り組みます。どうやって核兵器開発を進めるのか。
話のスケールも革命部の規模もインフレが止まりません。
あとがきより、作者は以下のコンセプトを貫いているようです。
・人類史上最大のスケール
・作者にしか書けないものを書く
・きちんと意味のあるものを書く
「教科書よりも役に立ち、新聞よりも糧になり、ビジネス書よりも実際的な作品にしたい。」
作者の意図は十分伝わっていると思います。
教科書で知らなかった事。新聞で触れられない事。ビジネス書で説明しない事。
この作品で学んだことはたくさんあります。世界に興味を持つきっかけにもなりました。
敢えて「ライトノベル」という媒体を作者が選んだ理由はこれかもしれませんね。 By月
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羽月莉音の帝国 6 (ガガガ文庫) 文庫 – 2011/2/18
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購入オプションとあわせ買い
諜報と銃撃――中国内紛!? 巳継倒れる。
国内最大の衣料会社アクアスのチェーン展開にさいして、証券化によるファイナンス・スキームを開発、資金調達に成功した俺たち。中国全土に一挙進出を果たしたものの、反日暴動に見舞われることに!
中国政界の内紛に巻き込まれるようなかたちで、営業活動が事実上不可能になった俺たち。そこに現れたのは――日本政界と闇社会のフィクサー海胴総次郎。CIAに行くぞ、と言って俺たちを連れ回す海胴。海胴はCIAとは犬猿の仲だったはずだが……?
そして、莉音の父・羽月一馬との再会、ついに登場する世界ナンバーワンのカルヴァート財閥のボスとの邂逅を経て、革命部はまた新たなステージに到達する!
ライトノベルファンのみならず、会計・財務クラスタ@twitterでも話題沸騰のビジネスライトノベル第6弾! 春日恒太ファンクラブ、爆誕!(どうでもいい)
国内最大の衣料会社アクアスのチェーン展開にさいして、証券化によるファイナンス・スキームを開発、資金調達に成功した俺たち。中国全土に一挙進出を果たしたものの、反日暴動に見舞われることに!
中国政界の内紛に巻き込まれるようなかたちで、営業活動が事実上不可能になった俺たち。そこに現れたのは――日本政界と闇社会のフィクサー海胴総次郎。CIAに行くぞ、と言って俺たちを連れ回す海胴。海胴はCIAとは犬猿の仲だったはずだが……?
そして、莉音の父・羽月一馬との再会、ついに登場する世界ナンバーワンのカルヴァート財閥のボスとの邂逅を経て、革命部はまた新たなステージに到達する!
ライトノベルファンのみならず、会計・財務クラスタ@twitterでも話題沸騰のビジネスライトノベル第6弾! 春日恒太ファンクラブ、爆誕!(どうでもいい)
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2011/2/18
- ISBN-10409451256X
- ISBN-13978-4094512564
登録情報
- 出版社 : 小学館 (2011/2/18)
- 発売日 : 2011/2/18
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 392ページ
- ISBN-10 : 409451256X
- ISBN-13 : 978-4094512564
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2014年7月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでみてとても面白かったです。本の状態もとても良いものでした。
2011年2月18日に日本でレビュー済み
これまで多少なりともバイオレンス色があった今作だが、
今巻はこれまで以上に踏み込んだ内容だった。
平和な世界から一歩も出ない、誰一人傷つきも死にもしない、そんな奇麗事だけの世界で
完結する物語は創らない、という、作者の強い意欲を感じられた巻であった。
ややもすれば今後は経済色を弱め、暴力色が強くなっていくのかもしれない。
主な内容的には、中国進出を成功させるため、
反日暴動に端を発した中国内紛の解決に奔走する巳継と莉音。
莉音の父親や中国首脳、裏社会最大規模の秘密結社重鎮、世界最大財閥のトップなど、
かつてないほど多くの人物が登場する今巻では、世界的VIPとの間のコネクションを
築いてゆくと同時に、その資産もまた天文学的な拡大を見せていく。
また、巳継を襲う過去最大の危機、信念に殉じたある人物の最期、
ワールドワイドな企業買収交渉など、見せ場も盛り沢山である。
山と谷しかないと断言していいほどハイテンションかつハイスピードな展開で綴られる今巻、
本作品のファンなら誰しもが楽しめ、興奮し、感動できると断言できる。
逆に残念な点を挙げれば、前巻からの流れではあるが、沙織や柚の影が薄いこと。
誤字脱字も多少あったりする。(例:「〜の送料は」× 「〜の総量は」○)
また、毎巻恒例な巳継と沙織と莉音の微妙な恋愛ドラマは今巻も健在だが、アクセント以上の
ものではなく、萌えや恋愛要素に期待して購入するのは厳しいと言わざるを得ない。
ところで、本作品で最も気になるというか、違和感のある部分なのだが、
巳継たちはいつになったら進級する(1年が経過する)のだろう?
いくら劇中でM&A等の短期的に結果の出る手法で拡大成長してきました、
などと描いたところで、物には限度がある。
フィクションにリアリティを求めるのは本来野暮だとは解っているものの、
この作品が現実世界の設定に立脚して成立している以上、全体的にある程度はリアリティを
保ってくれないと、その違和感が邪魔をして物語に没頭できなくなる恐れがある。
非常に完成度の高いこの作品の唯一の瑕疵なのでは、と考える次第。
蛇足:しかしこの作者、言い回し等にさりげなく流行ネタを混ぜてくるから困る。いいぞもっとやれ
読者「そんなネタで大丈夫か?」
作者「大丈夫だ、問題ない」
今巻はこれまで以上に踏み込んだ内容だった。
平和な世界から一歩も出ない、誰一人傷つきも死にもしない、そんな奇麗事だけの世界で
完結する物語は創らない、という、作者の強い意欲を感じられた巻であった。
ややもすれば今後は経済色を弱め、暴力色が強くなっていくのかもしれない。
主な内容的には、中国進出を成功させるため、
反日暴動に端を発した中国内紛の解決に奔走する巳継と莉音。
莉音の父親や中国首脳、裏社会最大規模の秘密結社重鎮、世界最大財閥のトップなど、
かつてないほど多くの人物が登場する今巻では、世界的VIPとの間のコネクションを
築いてゆくと同時に、その資産もまた天文学的な拡大を見せていく。
また、巳継を襲う過去最大の危機、信念に殉じたある人物の最期、
ワールドワイドな企業買収交渉など、見せ場も盛り沢山である。
山と谷しかないと断言していいほどハイテンションかつハイスピードな展開で綴られる今巻、
本作品のファンなら誰しもが楽しめ、興奮し、感動できると断言できる。
逆に残念な点を挙げれば、前巻からの流れではあるが、沙織や柚の影が薄いこと。
誤字脱字も多少あったりする。(例:「〜の送料は」× 「〜の総量は」○)
また、毎巻恒例な巳継と沙織と莉音の微妙な恋愛ドラマは今巻も健在だが、アクセント以上の
ものではなく、萌えや恋愛要素に期待して購入するのは厳しいと言わざるを得ない。
ところで、本作品で最も気になるというか、違和感のある部分なのだが、
巳継たちはいつになったら進級する(1年が経過する)のだろう?
いくら劇中でM&A等の短期的に結果の出る手法で拡大成長してきました、
などと描いたところで、物には限度がある。
フィクションにリアリティを求めるのは本来野暮だとは解っているものの、
この作品が現実世界の設定に立脚して成立している以上、全体的にある程度はリアリティを
保ってくれないと、その違和感が邪魔をして物語に没頭できなくなる恐れがある。
非常に完成度の高いこの作品の唯一の瑕疵なのでは、と考える次第。
蛇足:しかしこの作者、言い回し等にさりげなく流行ネタを混ぜてくるから困る。いいぞもっとやれ
読者「そんなネタで大丈夫か?」
作者「大丈夫だ、問題ない」
2011年5月6日に日本でレビュー済み
衣料チェーン・アクアスの中国進出を証券化する手法で急拡大を狙った革命部の羽月莉音と巳継だったが、前国家主席が主導する排日運動の影響により、一気に大ピンチに陥ってしまう。そこに登場したのが、戦後日本の大立者・海胴総次郎だった。
莉音の父である冒険家・羽月一馬の意外な人脈からの支援もあり、何とか反撃態勢を整えたかに思えた矢先、人民軍に強い影響力を持つ前主席が直接的な手段に出てきて、巳継はその銃弾に倒れてしまう。そのとき、莉音は…。
物語におけるヒーローの登場シーンよりも、老兵の舞台からの退場シーンの方が実は感動的なのかもしれない。立って、立ち向かって、戦いぬいて、自分がなすべきことを全て成し遂げて、もうこれ以上ないというほどやりつくしたのだけれど、やっぱりまだまだやらなければいけないことがある。しかし、生物である以上、許された時間は有限だ。必ず退場すべき時が来る。
そのときに、生き抜いた人間は後悔をするだろうか?もう自分はやり抜いたと満足するだろうか?その答えはYESかもしれないしNOかもしれない。それはボクには分からない。だが、自分が去った後にも、自分と同じ様に現状に満足せず、それをどうにかしたいと考え行動している人間がいることを知れば、自分の役割は既に終わったと安心できるかもしれない。
科学者は論文という形で自分の全てを、未来に現れるであろう、自分の研究を引き継いでくれる人間に残す。資産家は資産を家族に残す。
今回、舞台を去る人物が莉音や巳継に残したものは、形にできないけれど確かに存在しているものだと思う。そしてそれは、本来なら人生をかけた末でなければ手に入れられないものなのだろう。
扱う資金が地球規模になり、経済だけでなく政治もテーマになってきた。地球をチップにするかの様な革命戦争の行方は、世界中の組織を巻き込んで展開していく。
莉音の父である冒険家・羽月一馬の意外な人脈からの支援もあり、何とか反撃態勢を整えたかに思えた矢先、人民軍に強い影響力を持つ前主席が直接的な手段に出てきて、巳継はその銃弾に倒れてしまう。そのとき、莉音は…。
物語におけるヒーローの登場シーンよりも、老兵の舞台からの退場シーンの方が実は感動的なのかもしれない。立って、立ち向かって、戦いぬいて、自分がなすべきことを全て成し遂げて、もうこれ以上ないというほどやりつくしたのだけれど、やっぱりまだまだやらなければいけないことがある。しかし、生物である以上、許された時間は有限だ。必ず退場すべき時が来る。
そのときに、生き抜いた人間は後悔をするだろうか?もう自分はやり抜いたと満足するだろうか?その答えはYESかもしれないしNOかもしれない。それはボクには分からない。だが、自分が去った後にも、自分と同じ様に現状に満足せず、それをどうにかしたいと考え行動している人間がいることを知れば、自分の役割は既に終わったと安心できるかもしれない。
科学者は論文という形で自分の全てを、未来に現れるであろう、自分の研究を引き継いでくれる人間に残す。資産家は資産を家族に残す。
今回、舞台を去る人物が莉音や巳継に残したものは、形にできないけれど確かに存在しているものだと思う。そしてそれは、本来なら人生をかけた末でなければ手に入れられないものなのだろう。
扱う資金が地球規模になり、経済だけでなく政治もテーマになってきた。地球をチップにするかの様な革命戦争の行方は、世界中の組織を巻き込んで展開していく。
2011年4月25日に日本でレビュー済み
前半の中国クーデター劇は現実にあっても不思議ではなさそうだ。
数年前に江沢民夫妻を乗せた列車事故があったが、その裏側を書いているとしか思えなかった。相当際どい危険な話だと思う。
後半では革命部が200兆円規模にまでスケールアップする。日本の首相や中国の主席やCIAやロスチャイルドまで登場し、ここくると笑いしか出てこない。
後書きによれば世界最大スケールを予定しているそうで、成る程と納得した。
数年前に江沢民夫妻を乗せた列車事故があったが、その裏側を書いているとしか思えなかった。相当際どい危険な話だと思う。
後半では革命部が200兆円規模にまでスケールアップする。日本の首相や中国の主席やCIAやロスチャイルドまで登場し、ここくると笑いしか出てこない。
後書きによれば世界最大スケールを予定しているそうで、成る程と納得した。
2011年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中国での権力闘争に始まり、国際規模の金融買収、本格的な兵器開発等の怒涛の展開で、部費と借金は百兆単位、新登場キャラもほとんど世界的な権力者ばかり、もはや国際政治小説と化してしまっています。
ビジネスライトノベルもここまでスケールアップすると、現実感が沸かずにファンタジーに見えてきてしまいます。
3巻のあとがきでRPGラスボスの苦難と大義について書かれていましたが、新しい秩序を築くためならどんな犠牲も払い、如何なる手段をも用いて、理想の為に進み続ける莉音は通常の物語なら間違いなくラスボスや魔王だと思います。
今巻ではそんな利音最大の弱点が露となりますが、より過酷な展開への伏線としか思えませんでした。
物語りも折り返し地点、決してハッピーエンドは望めそうも無いこの物語の果てに、作者がどんな世界を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。
ビジネスライトノベルもここまでスケールアップすると、現実感が沸かずにファンタジーに見えてきてしまいます。
3巻のあとがきでRPGラスボスの苦難と大義について書かれていましたが、新しい秩序を築くためならどんな犠牲も払い、如何なる手段をも用いて、理想の為に進み続ける莉音は通常の物語なら間違いなくラスボスや魔王だと思います。
今巻ではそんな利音最大の弱点が露となりますが、より過酷な展開への伏線としか思えませんでした。
物語りも折り返し地点、決してハッピーエンドは望めそうも無いこの物語の果てに、作者がどんな世界を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。