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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (6) (ガガガ文庫わ 3-10) 文庫 – 2012/11/20

渡航 (著), ぽんかん(8) (イラスト)

4.7 479個の評価

すべての形式と版を表示

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慣れない役割、ぎこちない関係。

文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は……呼ばれても返事をしない、なるべく面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?
ぼっちのスキルをフル活用して文化祭の準備をサボる気満々の八幡。しかし、授業をサボっていたら、不在なのをいいことに文化祭の実行委員にさせられてしまう。
慣れない役割とぎこちない関係。
新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま……学校中が祭の準備で浮かれた空気の中、取り残されているのが当たり前のはずの八幡なのに、居心地の悪さは消えない。
まちがえてしまった答えはきっとそのまま。
人生はいつだって取り返しがつかない。
前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃と比企谷八幡。近づきも遠ざかりもしない不変の距離感に変化は訪れるのか。

アニメ化も決定、話題のシリーズ第6弾。

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本の長さ

359ページ
言語

日本語
出版社

小学館
発売日

2012/11/20
ISBN-10

4094513809
ISBN-13

978-4094513806
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発売日 ‏ : ‎ 2012/11/20
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文庫 ‏ : ‎ 359ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4094513809
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4.7 479個の評価

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渡航

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大野充輝

最高

2023年4月25日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

青春が詰まった第6巻。起から結まで読む手が止まりません。ふと高校時代の文化祭を思い出してみても何も思いつかない(泣)、凄く栄養補給になりました。
八幡の性格が一貫していて、どんどん曲がった方向に行くのは危うさを感じながらも、これもまた青春だなとしみじみ思います。
この調子で全巻読破します！！

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

親カッパ

文化祭での出来事、やっぱり比企谷がヒールになって解決

2014年10月29日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

何をするか超不明な「奉仕部」に入っているラノベ

普通のラノベならば６巻あたりからワンパターンで面白くなくなって
キャラが増えてごまかすというのに陥るのですが全然調子いいですね

文化祭での出来事を扱ってます。
クラスでの出し物はすこし腐女子、海老名さんが脚本などのＢＬ風ミュージカルなんですが
それよりも、文化祭委員長に、それまでは友達グループのトップで
少し落ち込みつつある相模さんがなります。
相模さんは単に「委員長」をやったという肩書が欲しくて
やったみたいで、その尻拭いを雪乃や比企谷が負っていくという内容です。

クラスの出し物はどうなったとか、イケメンな葉山はクラスの出し物にも
文化祭委員の手伝いと運動部部長と３つのわらじが履けるのかなんて
少しの矛盾はあるものの、全体としては面白い構成になっています。
普通だと文化祭ってリア充の題材ですが、闇の部分の題材になっていて
とても面白く読めました。

すこしひねくれているこのシリーズ、この巻もおもしろかったです。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

まなべ

平塚先生の言葉が重すぎる

2015年3月29日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

八幡は最低にして最強のやり方で、文化祭を成功に導き、
そして八幡自信もその結果に満足がいっているようにかかれている。
かかれてはいるのだが。

理不尽だと思う。八幡は正論を言っただけ。自分に仕事が押し付けられているとか、
実行委員長は自分勝手の構ってちゃんだとか、至極まっとうな意見である。
それなのに、性格が悪いとか、台無しだとか、なぜそんなことを平気どで言えるのだろうか。いくら八幡が喧嘩腰であるとはいえ、情状酌量の余地が許されないのはとても看過できるものではなかった。

だからこそ、あまりにリアルだった。これは作者の実体験なのだろうか。

そして最後の平塚先生の言葉はあまりに重い。
こころなしか、挿し絵の中の八幡は憂鬱な表情にも見えた。

いつか葉山に、彼の生きざまを理解する日が
きてほしいが、
恐らく無理な話なのだろうな…

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

あやめ

文句なく面白いのだけど

2013年6月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

気になるのは生徒会長ですね
彼女の能力や性格の不安定感が半端ない
先ず相模の自分勝手な独走を許している点
提案当初は仕方がない、しかし其のまま放置している不思議
幾らでもフォローの出来たのに放置・・・しかも駄目なことは分かっているのに・・・
次に文化祭のテーマを決める時主人公が悪役になった際
彼女は主人公が他人の仕事を押し付けられても頑張っている姿を知っており褒めてもいる
主人公の発言の裏の意図くらい容易に察しがつく筈なのにスルー
無能ではないけど優秀ではない優しくはないけど厳しくもない
とても中途半端な人物なのに生徒会メンバーからは信頼されており生徒会長にまでなってる
単なるモブであるなら仕方がないとは思いますが
どうもこの作者さんは主要メンバー以外のキャラの作りこみがいい加減なきが
人の内面に鋭く言及している作品なのに主要メンバー意外はそんな人の内面がない薄っぺらな人物のよう
その他大勢ならまあ仕方ないかと思いますが
その他大勢の割りに生徒会長が目立っていて
そして不自然さが際立ちます・・・・
もう一つ気になるのは相模ですね
こちらも相当薄い・・最終的に主人公に対してどういった関係に？
見事な屑人間ですがどうも不自然
みな主人公は相模まで救ったといいますが・・・？？？
雪ノ下の引き立て役としての彼女の物語での役割は分かりますが
今回彼女には何が残ったの？彼女の内面の変化は？奉仕部として彼女に果たした役割は？
最悪の事態は避けられたのだからそれでいいだろ？
お前の役割は終わったと言わんばかりの扱い
彼女は引き立て役で悪役ですが
扱われ方があまりにぞんざいで・・・・
主人公・ヒロイン・主要メンバーが大切なのは良く分かるのですが
その他の登場人物にはまるで人としての奥行きが感じられないのが残念です
記号や道具としてしか扱ってもらえない登場人物に
物語とのギャップを感じずにはいられません。

9人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

hashuhashu

実は相模んの明日からも心配

2012年12月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

巻を重ねて文化祭ターン、今まで積み上げてきたものが
ここにきてがっちりかみ合って話が深化してきましたね！
正直、八幡のスタイルがカッコよすぎｗ「ﾈｰﾖ」「でもそこにあこがれる！」でした。
八幡が葉山を利用して悪役ひっかぶりで一時救われた形の相模ンですが、
文化祭の余熱が冷め、改めて反省・分析などが実施されたとき、
（やるかどうかは知りませんがね？あの生徒会長ｪ…）
完全無欠に無能・無配慮・無責任が白日のもとにさらけ出されますよね？
少なくとも文実実働スタッフからは
「被害者wwww」「逃亡www」「泣きゃいいって思ってんじゃﾈｰﾖ」
の水面下の大合唱が聞こえてくる気がします。
相模ンが無能で実質雪乃ンが仕切ってたとは言え、以下に立つ瀬がなかろうと
「長」の肩書がある人間はその場にいなければならない。
現場で無能の評価を正面から受ける責任があるはずだったのに、
高校生程度の未熟な思考のためにそれにも気づけない。
相模ン自身はこれで只の生徒に戻れたと思うでしょうが、上級生、下級生にまたがって
表立たない評価は記録され記憶に残るでしょうね。
それをなんらかの形で思い知らされた時に、相模ンの標準的に弱い自我は耐えられるのかなあ…？
葉山ンのフォローとクラスメイトのカバーが逆に後になってダメージを大きくしそう。
葉山ンの「雪乃んを過去救えなかった実績」とあわせて今回の件も考えると、
葉山ンいいやつだけど解決はできないやつなんだよね…、という点がより強調されて感じました。
自分的に「まじぱない」作品です。
この巻のみ読んだ方、この巻で初めて触れた方、ぜひ1巻から通しで読んでみてください！
一層楽しめますよ！！

19人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

へーこー

まちがってるのはこの世界

2012年12月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

やはり俺の青春ラブコメはまちがってる。はやはり面白い。
そんなことは分かっている、だが今巻は今までを超えた面白さがある。

今回八幡の功績は褒め称えられるべきであり、糾弾されるのは相模やそれに賛同した者、それを許した者だろう。
なのに八幡1人が嫌われ者になり、他のすべてが救われることとなった。
しかしこれは現実ではあたり前のことであり、真面目な者は損を見る、それに異を唱えたものは却下される。
社会や学校など集団行動において、マイノリティは悪という風潮がある。
大多数なら正しくても間違っていても、善しなのである。
何なんだこれは、と叫んだ八幡1人が救われない。
本当に何なんだこれは。

ただこの物語の救いは彼の数少ない理解者である。
「どうしてそんなやり方しか出来ないんだ」と葉山はいう。
「わたし好きだなー」と陽乃はいう。
「みんなで後夜祭いこう！」と由比ヶ浜はいう。
「今はあなたを知ってる」と雪乃はいう。
「お説教は終わりだ、行きたまえ」と平塚はいう。

この物語の行く末は作者の渡航さんによるものだが、願わくば八幡が幸せを感じられる結末を望みたい。
なぜなら読者は皆八幡のことが大好きなのだから。

130人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

こしげ

厨二病の理想が詰まってます

2012年11月23日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

周りは皆敵ばかりだけどごく一部の(美少女・人望のあるイケメン)だけが分かってくれる。
そもそも間違えるんだけど、それしか選択肢が無いようにみえて、それでうまくいってしまう
自分を傷つけて周りを助けることによって・・・
そして、それを人格者にやさしく諭してもらえる、理解してもらえる。
上記の気分を存分にどっぷり浸れます。

一度でも厨二病を発症した人には間違いなくオススメできる一冊です。
ラノベを100冊以上読みましたがここまで上記の条件を満たしてくれた作品は
今までに無かったと思います。
6巻全部読みましたが一番面白かったです。
めんどくさい人は6巻だけでも読んでみることをオススメします、
1巻から読んだほうが人間関係が分かった上で作品に入れるので
できれば1巻から読んだほうがいいです。
一般の小説ではやりづらいであろうことをやってくれてます。

ラノベの特長を最大限に生かした作品です。
あとは読んでください。

6人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

らい太

決して誰かのためではなく

2012年11月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

理解と誤解の織りなす優しいジュヴナイル。その六巻。『星の王子さま』の「大切なものは目に見えない」を全体のモチーフにしつつ、文化祭を舞台に主人公が『幸福の王子』のように身を削って祭や女の子たちやめんどくさい姉妹を救って救って救いまくるアンチ・ヒーロー譚。

　潰れ役、という言葉があります。サッカーやラグビーでシュートやトライを通すために敵を引きつけて共倒れする役。シュートやアシストのように記録されることなく、囮のように派手に目立つこともなく、ゴールを決めた選手がポーズをつけて走り回っている時もまだ敵と絡まって倒れているままだったりする役割。

　スポーツならば観客席から褒められることもあるものの、日常世界の潰れ役はただ無様に地を這うだけ。その功績はシュートを決めたものにすら気付かれないこともある……というポジションを、主人公が演じ続けてはや六巻。
　己を最底辺と位置づけることであらゆる相手に無敵ぶりを発揮する姿は、90年前なら完全にハード・ボイルドと呼ばれた物語ですが、今時のフィリップ・マーロウは銃の代わりに言葉を武器に一人戦います。

　という感じで本編は大体説明終わってるんですが、ディテールとしては大きく二つに分かれます。外枠として、雪ノ下に幻滅してしまった比企谷と嘘を知られて怯える雪ノ下の和解がなるのかという物語、中身としての文化祭というイベント。
　今までひたすら隠れるのに専念していた比企谷が文化祭実行委員に任命、表舞台に引きずり出されたらどうなるのか……というシチュエーションを興味の軸にして、彼らしい『最低』で『最悪』な活躍で文化祭のピンチを救っていくところが見所。

　根本的な動機は雪ノ下を救うためであり、障害の遠因になった由比ヶ浜のフォローではあるのですが、比企谷は彼の信念に対して《現実が違うことにイライラする》潔癖症ゆえに行動するのであって、彼女たちのためであるとは認めません。
　なので彼女たちに見返りを求めはしないし、得たもののために失ったものに対して未練を見せません。「負けることに関しては俺が最強」という強烈な自負が傷ついた心を支え、事の顛末が終わってもヒロインのように病に倒れることさえ出来ない。それは彼の追い求める“本物”の定義に深く関わる、譲れない一線なのです。

　たださすがに六巻にもなると、そういう彼に気付いてる人はだんだんと増えてきていて、彼の社会的地位が下がるに従って目には見えない別の世界も広がりつつあります。平塚先生が予言する「いつか許せるとき」の一つの結末として、今回の比企谷と雪ノ下のラストシーンが見せたものは、主人公と物語の成熟を伺わせます。

　そんな六冊目。由比ヶ浜はなんかこの世界の聖母様みたいになっちゃってますけど、微妙にフラグ立ち気味の川崎共々次巻からの攻勢に期待ということのようです。あちらこちらでシリーズ最大級のドラマが動く渾身の一冊。

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Five Stars

2015年11月7日にアメリカ合衆国でレビュー済み

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