犬と魔法のファンタジーというのは、ちょっと題名がいまいちではあるが、とてもよかった。
ネタばれだが、特に次の言葉には泣けた。
「こいつは世にも珍しい、怪物と戦える男なのだ。叙事詩の英雄にも並ぶ」ケントマの顔は夢でも見ているようだ。「冒険者は普通、怪物とは戦わん。だが、英雄なら戦う。行け。できたら戻って来い。」
「淫売」のヨミカも戦った。
この本は、自らの戦いに赴こうという気にさせてくれる。
あと、「美少女なのに容姿に劣等感」という設定は「ファンタジー」でないと無理かも。
十分★5つではあるが、終わり方はちょっと「おたく☆まっしぐら」を思い出した。
Kindle Unlimitedで読んだが、思わず紙の本も買ってしまった。

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犬と魔法のファンタジー (ガガガ文庫 た 1-19) 文庫 – 2015/7/17
「剣と魔法の大冒険」は遠く昔になりにけり
かつて、偉大な始祖文明が大地に栄えていた。
だが滅びた。
かつて、剣と冒険と神秘の時代があった。
だが廃れた。
現在、『新大陸』はとても平和である。
未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。冒険なんて、時代遅れもいいところ。今の若者の夢は、無事に就職すること。
主人公・チタンは一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動中。しかし、なかなか採用されず苦戦続きでやさぐれていた。
そんなチタンの前に現れ、冒険という悪の道に誘う中年男・ケントマ。しかし、今時、冒険者など流行らない。食べていけない。
冒険者の才能がある、としつこく誘うケントマから逃げ回るチタンだったが……。
さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは?
かつて、偉大な始祖文明が大地に栄えていた。
だが滅びた。
かつて、剣と冒険と神秘の時代があった。
だが廃れた。
現在、『新大陸』はとても平和である。
未踏の地を夢見て、若者たちが冒険の旅に出たのも、今は昔。冒険なんて、時代遅れもいいところ。今の若者の夢は、無事に就職すること。
主人公・チタンは一生安泰の宮廷務めを目指し就職活動中。しかし、なかなか採用されず苦戦続きでやさぐれていた。
そんなチタンの前に現れ、冒険という悪の道に誘う中年男・ケントマ。しかし、今時、冒険者など流行らない。食べていけない。
冒険者の才能がある、としつこく誘うケントマから逃げ回るチタンだったが……。
さえない大男、あまり美しくないエルフ、そして一匹の白い犬が織りなす「ファンタジー世界」の青春とは?
- 本の長さ343ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2015/7/17
- ISBN-104094515631
- ISBN-13978-4094515633
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2015/7/17)
- 発売日 : 2015/7/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 343ページ
- ISBN-10 : 4094515631
- ISBN-13 : 978-4094515633
- Amazon 売れ筋ランキング: - 773,063位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1973年生まれ。PCゲーム中心に活動するフリーランスライター(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『人類は衰退しました 4』(ISBN-10:4094511040)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
田中ロミオさんのガガガ文庫作品は
AURAがとても好きでしたが、
最近また活字を読む時間ができて本書を読みましたが、
読めてよかったなあ、という感想でした。
独特の世界観や、造語を散りばめた文章に
序盤はやや戸惑いますが、
終わりにかけていくにつれ、
どんどん夢中になって読んでしまいました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
本書のテーマ的な部分に共感できる価値観の人であれば
とても勇気をもらえると思います。
AURAがとても好きでしたが、
最近また活字を読む時間ができて本書を読みましたが、
読めてよかったなあ、という感想でした。
独特の世界観や、造語を散りばめた文章に
序盤はやや戸惑いますが、
終わりにかけていくにつれ、
どんどん夢中になって読んでしまいました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、
本書のテーマ的な部分に共感できる価値観の人であれば
とても勇気をもらえると思います。
2015年7月19日に日本でレビュー済み
田中ロミオということで何も考えずに本屋へ直行、即購入しました。
本人が「色物好きにおすすめ」と書いているようにニッチな「就活」がテーマの作品。
おそらくこれで完結の作品だと思われます。
この本を手に取る人のそれなりの割合の方はこの「ロミオ」というワードに
魅かれて買っていると思いますが、期待している部分はそうだと思います。
・言葉のキレ、センス
・(おそらく大多数の人間が受けるとは言いにくいが)笑いが止まらなくなるギャグ?(個人的には31ページとか)
・哲学的要素
ここら辺は健在だと感じましたのでご安心を。
ここからは極力ネタバレを避けつつ☆をひとつ減らした理由を。
二つあって一つ目は対象年齢が高いと感じることです。
タイトルに魔法やファンタジーというわくわくするワードが入っていますが、
テーマが就活であるだけに大学生以上の方でないと読んでいても
この作品にはなかなか共感できる部分が少ないと思います(そもそもロミオのファン層って年齢層高いみたいですが・・・・)。
というか現実世界の大学生活・就職活動というものを無理やりラノベとして発売
できるようにファンタジーの世界観にねじ込んだ、という感じなので
ほとんどのワードが現実に即したものとなっています。
個人的には中学・高校と大学とは違う生活を送るものだと思っています。
「あー分かるわー」という共感をしたい場合は大学生以上が対象になりますのでご注意を。
2つ目は読んでいて、つらい、という点です。
人類は衰退しましたでも学校編でのいじめは読んでいてつらかったですが、
今回もかなりヘビーです。
まるで「監視カメラで就活の様子撮っていただろ?」と問い詰めたくなるぐらい
あるあるが多いです。現在就活をされていて持ち駒が少ないと言う方、理不尽な
ぐらい祈られて神になってしまいそうな方、悪いことは言いませんので、是非就活
が終了してから読んでください。何かしらの形で就活というのはいつかは終わるはずなので・・・
ひとつネタバレをするなら、この作品は就活塾でありそうな
「面接必勝法」であったり「理想的な自己アピール方法」みたいなものを読者に
授けてくれるわけではありません。田中ロミオの作品は毎回そうかもしれませんが、
文章のどこかで人生というものについて考える機会を与えてくれます。
そういう部分が私は好きだったりするのですが、進行形で就活をしている人から
すれば、「何度も何度も自己分析してるのにこれ以上どうすればいいんだ」という状態
になっている方もいると思うので、この本をそのタイミングで読んでしまうと精神的に心配です。
くれぐれも注意して下さい。
まとめると、いろいろな部分で田中ロミオらしい作品だと感じました。
本人が「色物好きにおすすめ」と書いているようにニッチな「就活」がテーマの作品。
おそらくこれで完結の作品だと思われます。
この本を手に取る人のそれなりの割合の方はこの「ロミオ」というワードに
魅かれて買っていると思いますが、期待している部分はそうだと思います。
・言葉のキレ、センス
・(おそらく大多数の人間が受けるとは言いにくいが)笑いが止まらなくなるギャグ?(個人的には31ページとか)
・哲学的要素
ここら辺は健在だと感じましたのでご安心を。
ここからは極力ネタバレを避けつつ☆をひとつ減らした理由を。
二つあって一つ目は対象年齢が高いと感じることです。
タイトルに魔法やファンタジーというわくわくするワードが入っていますが、
テーマが就活であるだけに大学生以上の方でないと読んでいても
この作品にはなかなか共感できる部分が少ないと思います(そもそもロミオのファン層って年齢層高いみたいですが・・・・)。
というか現実世界の大学生活・就職活動というものを無理やりラノベとして発売
できるようにファンタジーの世界観にねじ込んだ、という感じなので
ほとんどのワードが現実に即したものとなっています。
個人的には中学・高校と大学とは違う生活を送るものだと思っています。
「あー分かるわー」という共感をしたい場合は大学生以上が対象になりますのでご注意を。
2つ目は読んでいて、つらい、という点です。
人類は衰退しましたでも学校編でのいじめは読んでいてつらかったですが、
今回もかなりヘビーです。
まるで「監視カメラで就活の様子撮っていただろ?」と問い詰めたくなるぐらい
あるあるが多いです。現在就活をされていて持ち駒が少ないと言う方、理不尽な
ぐらい祈られて神になってしまいそうな方、悪いことは言いませんので、是非就活
が終了してから読んでください。何かしらの形で就活というのはいつかは終わるはずなので・・・
ひとつネタバレをするなら、この作品は就活塾でありそうな
「面接必勝法」であったり「理想的な自己アピール方法」みたいなものを読者に
授けてくれるわけではありません。田中ロミオの作品は毎回そうかもしれませんが、
文章のどこかで人生というものについて考える機会を与えてくれます。
そういう部分が私は好きだったりするのですが、進行形で就活をしている人から
すれば、「何度も何度も自己分析してるのにこれ以上どうすればいいんだ」という状態
になっている方もいると思うので、この本をそのタイミングで読んでしまうと精神的に心配です。
くれぐれも注意して下さい。
まとめると、いろいろな部分で田中ロミオらしい作品だと感じました。
2018年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
準ファンタジー世界の就職戦線。ただし、ファンタジーである必要は?
リアルの就職活動をファンタジーワードに置き換えていますが、置き換えがなければただのリアルな苦しい就職活動です。
前半は面白い要素なんてほとんどないです。
後半では、苦しみもがきながらも、自分の生き方に折り合いをつけたり進むべき道を見出したりとロミオ節です。
しかし尻切れトンボ感も非常に強いですね。
実際、エピローグなんてとってつけた感まであります。
文章そのものは流石に読ませる物ではありますが、残念ながらお話が面白かったとは言えませんでした。
次作に期待。
リアルの就職活動をファンタジーワードに置き換えていますが、置き換えがなければただのリアルな苦しい就職活動です。
前半は面白い要素なんてほとんどないです。
後半では、苦しみもがきながらも、自分の生き方に折り合いをつけたり進むべき道を見出したりとロミオ節です。
しかし尻切れトンボ感も非常に強いですね。
実際、エピローグなんてとってつけた感まであります。
文章そのものは流石に読ませる物ではありますが、残念ながらお話が面白かったとは言えませんでした。
次作に期待。
2015年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
就職氷河期に就活に勤しむ大学生の困難さやそれによる苦悩、そして結果的にどういう道を選ぶのかをファンタジー世界で
現代日本のテレビだとか携帯、ネットなどの色々なネタを交えて描かれる作品です。
あくまでファンタジーということで、電話を伝話だとか、ラインを良縁だとか(この当て字はちょっとすごいと思いました)
最近のネットでの流行りを含めてあらゆる単語が―長さや重さの単位はアレンジされて―独特のものに変換されて書かれていたりいるのですが
このセンスがいずれもなかなか面白いです。
タイトルにある犬もわりとしっかり話に絡んでいますし
クライマックスは(たとえそれが他の既存作品と被っていたとしても)
主人公の成長やそれによる選択と相まって静かに胸に染み入る、この作品を納得して読み終えられるものだと思います。
個人的にはチェンジを交換だとか言ったり、女同士のマウンティングを馬乗りと直訳でそのまま書かれていたりと
ホントにわりと最近のネットトレンドを取り入れてあることに感心したりちょっと笑えたりしました。
現代日本のテレビだとか携帯、ネットなどの色々なネタを交えて描かれる作品です。
あくまでファンタジーということで、電話を伝話だとか、ラインを良縁だとか(この当て字はちょっとすごいと思いました)
最近のネットでの流行りを含めてあらゆる単語が―長さや重さの単位はアレンジされて―独特のものに変換されて書かれていたりいるのですが
このセンスがいずれもなかなか面白いです。
タイトルにある犬もわりとしっかり話に絡んでいますし
クライマックスは(たとえそれが他の既存作品と被っていたとしても)
主人公の成長やそれによる選択と相まって静かに胸に染み入る、この作品を納得して読み終えられるものだと思います。
個人的にはチェンジを交換だとか言ったり、女同士のマウンティングを馬乗りと直訳でそのまま書かれていたりと
ホントにわりと最近のネットトレンドを取り入れてあることに感心したりちょっと笑えたりしました。
2015年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的にロミオの短編ラノベの中では一番面白かった。
就活生の心理を上手におもしろく描けており、
また大学サークル内での人間関係もロミオらしくリアルで絶妙だった。
学生、社会人ともに楽しめる、心に刺さるテーマなので、
万人におすすめしたい。とても面白かった!
就活生の心理を上手におもしろく描けており、
また大学サークル内での人間関係もロミオらしくリアルで絶妙だった。
学生、社会人ともに楽しめる、心に刺さるテーマなので、
万人におすすめしたい。とても面白かった!
2015年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白かったですよ。登場人物の口調がなんか明治文学っぽくて思わず「三四郎」とか「春高楼の…」とか読み返したくなりました。ヨミカが美禰子さんみたいな役だったら、別の方向で趣が出たかもしれません。
内容は、「冒険者として運命付けられてるとしか思えないほど冒険者向きな主人公が、熟練冒険者や白い子犬や悪友やいい性格した娘と戯れつつ、人並みの人生を目指そうと悪戦苦闘する」といったもので、つまるところ結末はその時点で察することができるものの、なにせ田中ロミオの書く話ですから、そこに至るまでの一捻りも二捻りもする展開を存分に楽しめました。それでいて結末は予想は裏切らず、でも「仕方なく○○になった」ではなく「俺は○○だ」と自覚してみせるので、軽くカタルシスを感じる事もできます。
田中ロミオ作品は、別名義の作品やメディアの違うものも含めて大体網羅してきましたが、今回の作品はまた新しい面を見せてくれた作品でした。
個人的には、隣に住んでいる住人がどんな人なのかちょっと気になりました。
内容は、「冒険者として運命付けられてるとしか思えないほど冒険者向きな主人公が、熟練冒険者や白い子犬や悪友やいい性格した娘と戯れつつ、人並みの人生を目指そうと悪戦苦闘する」といったもので、つまるところ結末はその時点で察することができるものの、なにせ田中ロミオの書く話ですから、そこに至るまでの一捻りも二捻りもする展開を存分に楽しめました。それでいて結末は予想は裏切らず、でも「仕方なく○○になった」ではなく「俺は○○だ」と自覚してみせるので、軽くカタルシスを感じる事もできます。
田中ロミオ作品は、別名義の作品やメディアの違うものも含めて大体網羅してきましたが、今回の作品はまた新しい面を見せてくれた作品でした。
個人的には、隣に住んでいる住人がどんな人なのかちょっと気になりました。
2016年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
就活の真実が読めます
参考にして人間的な
弱い人生を生きていきましょう
参考にして人間的な
弱い人生を生きていきましょう