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ジャナ研の憂鬱な事件簿 (ガガガ文庫 さ 11-1) 文庫 – 2017/5/18

4.0 5つ星のうち4.0 36個の評価

新鋭作家が織りなす日常系ミステリー!

海新高校2年生の工藤啓介は、他人との接触をできるだけ断つために、部員が啓介一人しかいないジャーナリズム研究会に属している。中学時代からの親友である大地と良太郎とだけと親交を保ち、余計なトラブルに巻き込まれないように平穏な学園生活を送ろうとしているのだ。ある日、学内でも評判の美人の先輩白鳥真冬と関わり合ってしまったことによって、少しずつ学内の事件やトラブルに巻き込まれていくことになっていく。
高校生活の中で起きるちょっとした事件を次々と解決していくことになっていく啓介。真冬もまた、その完璧さ故に学内でも疎外感を感じていたのだが、啓介たちと触れあうことで少しずつ本来の自分を取り戻していく……。

第11回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞のフレッシュな日常系ミステリーを、人気イラストレーターの白身魚が鮮やかなイラストで彩ります!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 小学館 (2017/5/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/5/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 309ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4094516794
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4094516791
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 36個の評価

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酒井田寛太郎
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーとしては舞台は卒業式から始まり、ジャナ(ジャーナリズム)研の先輩が卒業し、次期部長として託され学生新聞を書いていくというところから始まります。
最初はライトノベルらしく、少し変わった美人の先輩(白鳥真冬)と出会い小さな事件に出会います。
最初の事件は、美人の先輩が教師に頼まれて運んでいたノートの中に、一人の女生徒のノートが無かったというモノでした。
本巻では書かれませんでしたが、主人公は中学時代にした後悔というものを持ちながらも、真実を詳らかにしたいという欲望を持っており先輩と共に事件の謎を解こうとします。
これを含め、4つほどエピソードが書かれていますが、一つ一つのエピソードが毒を持ったものであり、この主人公の後悔というものを抱き合わせにしています。

毒と後悔というモノをどう読むかによって評価も別れそうですが、後悔という点については次巻に引き継ぐ謎ということで悪くなかったですかね。
この毒は何かというと、悪意のある人間が事件を起こしていたり、事件を解決した後であっても悲しさや惨めさを感じるようなエピソードになっています。と書くと後味が悪いと感じてしまいそうですが、解決してハッピーというよりも何か余韻を残すものがあり良かったと思います。
1巻でエピソードが4本入っているということで、テンポよく読めました。
悪いところとしては、普通のライトノベルでは見過ごせるような違和感を学園ミステリーというジャンルのために見過ごすのが難しい点です。

この先ネタバレになりますが、出てくる登場人物の心理やエピソードにはリアリティが欠けていたように感じました。
いい所の娘というだけで学校で省かれるというのはまず理解できませんでした。現実としてそのようなことはないと思います。
とはいえそういう設定にすることにより、主人公と会わせやすくするというところもあるので仕方のない部分もありますが。

消えたノートのエピソードでは、教師が間違えて授業内容を教えてしまったため生徒のノートを回収し、該当部分を書き直してしまう。という話であったのですが、そもそもそのような行動をとる心理がどうなのか。
同じようなミスを何度か起こしており、またミスをしてしまうと教師を辞めさせられてしまうかもしれないという説明がされていましたが。うーん。。
該当部分がⅠからⅡの書き換えであったため、線を多少書き足すだけで良かったわけですが、消えたノートの持ち主である女生徒は、帰国子女で漢字に読み仮名を振らないと読めないという設定のため、フリガナを一々ふっていて書き換えるとバレてしまうため盗んでしまった。
でもⅠとⅡですよね・・?
消えたノートをXと置きましょう。というのも意味が分からなかった。分からないものをXと置くことでシンプルにするのであって、分かっているものを一般化しても複雑化すると思うのだが。
というような点はいくつかあり、リアルな舞台の上に、微妙にリアリティのない人間とエピソードという違和感はぬぐえませんでした。

とはいえ読後感としては悪くないものでした。読み終えた後の余韻で☆4と決めて、そのあとに何かと理由を並べているだけです。
新米ライトノベル作家ということらしいですが、このジャンルの本でそれなりのまとまり方をしていますので今後に期待できるのではないでしょうか。
学園ミステリーでピンときた方はとりあえず読んでみることをお勧めします。

本の内容とは関係ないこととして、Kindle版だけかもしれませんが学生新聞の記事を載せた文章が本文よりも大きくなっているのが読みづらかったです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年5月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第11回小学館ライトノベル大賞「優秀賞」受賞作品

物語は主人公の工藤啓介が所属するジャーナリズム研究会、通称「ジャナ研」が発行する機関誌「波のこえ」の編集長にして
自分以外の唯一の部員である水村を送る卒業式の場面から始まる。

神奈川県の名門公立高校・海新高校で100年にわたって発行されてきた「波のこえ」編集長の役目を水村から引き継ぎ
独りぼっちのジャナ研部員となって新学期を迎えた啓介だったが、
水村が最後に手掛けた四月第一週号が順調に売れるのを目にしながら来週以降はこうはいくまいと確信していた。

時刻が四時を過ぎ、帰り支度を始めた啓介だったが、職員室前で山の様なノートを抱えてフラフラと歩く女生徒を目撃。
メタルフレームの眼鏡の奥の琥珀色の瞳が特徴的なその女生徒は啓介とすれ違おうとした瞬間、肩がぶつかり
ノートを廊下にばら撒いてしまう。

見かねて手伝いを申し出た啓介だったが、その女生徒は戸惑ったような様子で
「その、私、三年C組の白鳥真冬なんですけど――それでも大丈夫ですか?」
と奇妙な確認を口にする。
言葉の意味が分からないまま手伝う事にした啓介だったが辿り着いた三年C組の教室には何故か鍵が掛かっていた。
ノートを啓介に任せ、一度職員室に鍵を取りに戻った真冬がノートを教室内に置いたのを見届けて啓介は帰宅の途に。

駅までたどり着いた所で財布を部室に忘れた事に気付いた啓介は学校に戻るが、そこで目にしたのは
必死で何かを探しているかのような真冬の姿だった。
声を掛けた啓介に真冬は届けたノートが一冊足りず、どこかに落してしまったかもしれない、と打ち明けるが…

テーマが特徴的な学園ミステリだな、という第一印象。

杉井光の「神様のメモ帳」でヒロイン・アリスが主人公の鳴海に毎回語って聞かせる探偵の本質を表した台詞、

その本質は死者の代弁者だ
失われた言葉を墓の底から掘り返して
死者の名誉を守るためだけに、生者を傷つけ
生者に慰めを与えるためだけに、死者を傷つける

通常のミステリであれば探偵が喝采を浴びる事になる「隠された真実を明かす行為」が時として
人を傷つけ辱める結果しかもたらさない事になるという皮肉なのだけど、
その皮肉っぽい要素をメインに据えた学園ミステリ、と言うべきか。
短編四編から構成される連作短編形式で綴られているのだけれども、このテーマはどの短編にも共通している。
ミステリでありながらここまでテーマの明確な作品もなかなか珍しいかと。

主人公の啓介は先代編集長の水村を見送る卒業式の際に最後の問答として「ジャーナリズムとは?」と尋ねられ
「エゴイズム」と返すなど、ジャーナリズムの正義を騙った残酷さや傲慢さにかなり疑い深い人物として描かれている。
その根源には彼が中学時代に起こしたある事件が関わっているらしい。
それ故に編集長を引き継いだ「波のこえ」をこれまでの学園のタブーに挑む様な挑発的な内容から
「地元の美味しい店」や「使える参考書」の様な穏やかな、誰も傷付かない内容に切り替えていこうとする中で、
ちょっとした事件がきっかけで三年生の白鳥真冬と知り合った事から避けようとした筈の「真実の暴露」に
再び手を染める事に…というのが主な流れ。

啓介が明かしていく真実はどれも苦みが効いており、評価の低い非常勤講師が犯したミスの糊塗であったり、
大人しい女子生徒が仕掛けた盗聴器に隠された目的であったり、スポーツ万能な友人の敗戦に隠した「優しさ」であったりと、
明かす事で皆が等しく傷付くという、何とも救いの無い話となっている。
そんな「真実」に関わる中で一年半前、啓介が入学する前に起きた真冬とそのたった一人の友人の退学処分にまつわる
本当に救いの無い「真実」に触れるのだが…よくまあこれだけ悪趣味な「真実」を並べたものだと、そこは感心。

ミステリと言えば探偵が隠された真実を明かして大勝利、というカタルシスと求める方には不向きなのかもしれないが、
「真実を明かす事のろくでもなさ」をテーマとして据えるのであれば、これはこれで大いに「あり」かと。

ただ、掲げたテーマを徹底的に掘り下げる様な話作りは良いのだけれども、その一方で登場人物の描き方という点では
「うーん、これはちょっとなあ…」と思わされる部分が散見された。
登場人物という物に「主役」「脇役」という位置付けがあるのは当然の事なのだけれども、
この作品その位置づけによって登場人物の描き方にえらく差があるのである。

より具体的に言うと啓介や真冬、啓介の友人の様な重要人物はそれなりに描き込まれているのだけど、
それ以外の人物が本当に書き割り調というか背景に溶け込みかねないぐらいに描き方が薄いのである。
各短編に登場するゲストキャラ、個々の事件に関わる人物が「××はこういう証言をしたらしい」
「〇〇はこういう行動を取ったらしい」と謎解き用の情報として描かれ、ほとんど台詞も与えられず
将棋の駒の様にしか扱われていないのはどうかと。

しかもその謎解きの結果から人物を構成しているのか、中にはかなりリアリティの怪しい人物に仕上がっていたりする。
第一話で真冬が紛失したノートの持ち主なんかその代表例みたいなもんで

・高校の三年になってから転校してきた帰国子女
・日本語の読み書きがフリガナをふってもらわないと厳しいぐらいに苦手
・なのに転校してきた先は欠員が無いと募集もろくにない公立高校、それも欠員が滅多にでない名門校

…いくら何でもリアリティという点において厳し過ぎやしないだろうか?
こういう無茶苦茶な人物を用意しなけりゃ成立しない謎解きって、そもそも話作りとして最初から破綻してないか?

メインとなる真冬にしても、推理型ではなく「もやもやします」という直感型の人間として描いているとはいえ
最終話では何の用意も無しに敵の懐に乗り込んで取っ捕まったり、出会って初日の啓介に自分が住んでいるマンションどころか
その最上階に住んでいる事まで明かしたりする姿が描かれており
「部屋にホイホイ男を連れ込むだらしない女性ならともかく、ガードが堅い筈の政治家の娘がそれはどうなのよ?」と
首を傾げざるを得ない行動を連発しており、どうにも人物描写という点で難を抱えているとしか思えない。

テーマを明確にして話を作っていく、という点は悪くないのだけれども人物描写の方に色々と難を抱えており
どうにも「良い部分」と「アレな部分」がきっぱりと分かれた作家さんだという印象を受けた。
楽しめないわけではないが、楽しむためには片目を瞑って読むことを要求される様な粗が残っている作品。
テーマを重視して作品を読む方にはお勧めするが、粗が気になる神経質な方には買うに当たって一考をお勧めする。

追記
先代編集長の水村がどうにも「おっくれてるぅーーーーー」と叫ぶ某新聞部部長に被って仕方ない…
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
複数巻読んでからの感想。
小説としての描写や叙述は、新人離れしたレベルだと思う。
面白い。
しかし、多くの人が書いている通り、ミステリとしては今一つ。
謎が謎として成立していない。
主人公が苦労してたどり着く結論が、読者にとっての第一印象。

某有名作品との類似について。
作者は、新人ではあっても、それなりの年齢の社会人らしい。
だったら、ここまでの類似はかなりまずい、と思う。
編集サイドだけでなく、本人も責任を自覚すべき。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み初めて、これは氷菓のパロディか、オマアジュかと思ったら、普通に物語は進んで行きました。
これで、小学館ライトノベル大賞優秀賞って、それはないでしょう、小学館さん。
2017年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そこそこ楽しく読めましたが、古典部シリーズに読後感似すぎです。あのキャラ配置を崩すのは難しかったのかもしれませんが。
まあ村上春樹も初期作品は海外文学とマルカブリらしいですし、デビュー作、習作としては許容すべきですかね…。
しかし続巻すべきでなく新シリーズで仕切り直すべきかと。

中身については…格闘技の話は良かったと思います。古典部と違って暴力から目を逸らさない設定を生かしていました。
イヤミス感は少し深く掘ってます。
ラストのヒロイン無謀過ぎですね。
童話ネタは人魚姫かと思ってました。
我ながら無かった…
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
文章はまあまあ読めるが、「事件簿」っていうくらいだから推理物を期待してたのでがっくし。
事件のスケールが小さくてもかまわないけど、トリックらしいトリックがなくて、「それだけ?」って気分。

探偵役と助手というキャラの組み合わせは、ホームズ&ワトソンからの定番の一つだ。あとは探偵側が積極的か消極的かのどちらかであり、この作品のように後者の場合は助手側が積極的にならないと話が進まない。(ホームズやコナン君だと探偵役が積極的なタイプに該当。)