積読解消一気読み途中の感想です。
この時代この社会でははみ出し者だった二人の、運命の出会い、幸運な初恋からのお話。
ヒロイン詞子は、父親の身勝手からの理不尽な「呪い」を負わされている。そんな父親と呪いの真相を知らぬまま傍若無人、我儘勝手に因縁をつける妹のことも恨むような負の感情の強い娘ではありません。
一方の雅遠も公達としては規格外、「出来のよい」異母弟に比べられ左大臣の嫡子でありながら無位無冠、恋歌のひとつも読めない無風流者でけっこうと、生きたいように生きていた。
雅遠の初恋ましっぐらぶりが眩しく清々しいです。自分に関わる雅遠に災いが及ばないよう詞子が彼を遠ざけようとしても、そんな思い通りになるような彼じゃない(笑)。
まあ、彼が詞子の好みじゃなければとんだ迷惑野郎、しつこいストーカーってことになっちゃうんでしょうが、好きあってる二人ならばこんな心強いことはない。
世の中を生きてなかった彼が全ての行動基準を「詞子を幸せにするため」に置いて実行していてブレがない。
話の展開は、自然な流れのなかのエピソードや新出キャラが後の事件の中や別の思惑の中でしっかり生かされてくる所など、伏線がしっかりしていて読み応えを感じる、かなり好きな作りでした。
登場人物達にしても詞子は二巻で、言いたい放題やりたい放題の父と妹に対して、ただ人が好いだけでなく雅遠の支えで一矢報いたり、裁縫も上手だし機転も利くし。ここへ来て「出来が悪い」はずの雅遠がやっぱりかなり高スペックだったりと、読者が思ってる「そうだったらいい」をはずしません。
この三巻では、例の異母弟くんが意外なツンデレ、ブラ・コンキャラなので・・・はという疑いが。
ハラハラ・ドキドキさせつつきっちりピースがはまり、読後にしっかり安心感がある王道好きにおススメなシリーズです。
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桜嵐恋絵巻 ~火の行方~ (小学館ルルル文庫 み 1-9) 文庫 – 2009/7/1
源雅遠と詞子姫は、深い想いで結ばれているが周りには秘密の仲。家同士の軋轢と詞子にかけらた呪いのせいで。しかし雅遠は詞子を正式に妻にすべくついに出仕することに!そんな時、雅遠に結婚の話しが持ち上がり!?
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2009/7/1
- ISBN-104094521186
- ISBN-13978-4094521184
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2009/7/1)
- 発売日 : 2009/7/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 288ページ
- ISBN-10 : 4094521186
- ISBN-13 : 978-4094521184
- Amazon 売れ筋ランキング: - 656,357位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年7月1日に日本でレビュー済み
右大臣派中納言の娘でありながら、呪いを受けたため
田舎にすておかれた姫・詞子。
けれど左大臣の長男・雅遠は、まっすぐな性格で詞子を好きになった。
二人は想いを通わせたが、家同士の軋轢のため、その関係は秘密のままで。
平安ラブロマン、第3作。
前回で、詞子を守るためにも出世することを決意した雅遠。
今回では蔵人見習として、がんばっています。
表紙の男性は誰かと思いましたが、雅遠でした☆
髪をあげて烏帽子を被ると大人っぽく見えますが、
詞子の前では素朴な甘えん坊ぶりは、いつもどおり。
でもお仕事ぶりは外見を裏切らず、なかなかのもののようです。
詞子との生活は、まるで新婚さんそのものの、堂々たるいちゃいちゃぶり。
その夫婦同然の生活にびっくりしましたが
おかげで詞子もずいぶんのびやかになっていました。
今回は雅遠のお仕事が中心ぽいお話でしたが、二人の関係の育ち方も素敵でした。
雅遠のひねくれものの弟も、意外にかわいいっぽかったのもよかったです♪
田舎にすておかれた姫・詞子。
けれど左大臣の長男・雅遠は、まっすぐな性格で詞子を好きになった。
二人は想いを通わせたが、家同士の軋轢のため、その関係は秘密のままで。
平安ラブロマン、第3作。
前回で、詞子を守るためにも出世することを決意した雅遠。
今回では蔵人見習として、がんばっています。
表紙の男性は誰かと思いましたが、雅遠でした☆
髪をあげて烏帽子を被ると大人っぽく見えますが、
詞子の前では素朴な甘えん坊ぶりは、いつもどおり。
でもお仕事ぶりは外見を裏切らず、なかなかのもののようです。
詞子との生活は、まるで新婚さんそのものの、堂々たるいちゃいちゃぶり。
その夫婦同然の生活にびっくりしましたが
おかげで詞子もずいぶんのびやかになっていました。
今回は雅遠のお仕事が中心ぽいお話でしたが、二人の関係の育ち方も素敵でした。
雅遠のひねくれものの弟も、意外にかわいいっぽかったのもよかったです♪