フランス革命を舞台とした日本漫画の大傑作「ベルサイユのばら」の主役の一人、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。女性に生まれながら、父親の意向で男として育てられ、軍人として生きてきた麗人ですが、スゥエーデン貴族のフェルゼンと出会い、いつしか恋心を抱くようになります。しかし、告白することもできぬまま、フェルゼンは王妃マリーアントワネットと相思相愛に。失恋したオスカル様は武官の道を全うする決意をしたのですが、この本のヒロイン・マリアーヌは正反対の道を選びました。
それが殿方に恋してもらえる立派なご令嬢になる、という道です。
かくして淑女の心得を箇条書きにして学んだマリア―ヌなのですが、生来の気質と騎士としての訓練の賜物故に、男前というか、男気あふれる性格がそう易々と上書きされるはずもなく……宝塚男役トップのごとく、女性たちから人気を得てしまいます。そんな描写もとても良かったです。
登場人物で一番魅力的なのが、執事です。「ベルばら」でいえばアンドレとジェローデルの良いとこ取りをしたようなキャラで、今後の活躍が期待されます。
ただし王家の家族関係が不明瞭(第1王子が正室の子で第二王子が側室の子?といった説明がまったくない)なのが残念でしたし、最後の「月の欠片」事件はとってつけたようなもので、後々の伏線にしたいのでしょうけれど、必要だったのか疑問です。
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レディ・マリアーヌの秘密 (小学館ルルル文庫 う 1-12) 文庫 – 2010/12/25
恋と密命は乙女の嗜み? 騎士的乙女生活!
憧れの騎士の傍にいるために、剣術を学び凛々しく成長したマリアーヌ。けれど、彼が好きになったのは、儚く可憐な乙女で!? 痛い失恋を機に、剣を捨て可愛い乙女になることを決意! 華やかな王宮で意気揚々と乙女生活をスタートさせたマリアーヌだったが、昔を知る騎士やお目付役の存在で前途は多難? さらに、男前な性格が災いし、女性との噂が絶えない第二王子から下僕認定されて!? ドキドキの乙女生活の行方は?
憧れの騎士の傍にいるために、剣術を学び凛々しく成長したマリアーヌ。けれど、彼が好きになったのは、儚く可憐な乙女で!? 痛い失恋を機に、剣を捨て可愛い乙女になることを決意! 華やかな王宮で意気揚々と乙女生活をスタートさせたマリアーヌだったが、昔を知る騎士やお目付役の存在で前途は多難? さらに、男前な性格が災いし、女性との噂が絶えない第二王子から下僕認定されて!? ドキドキの乙女生活の行方は?
- 本の長さ272ページ
- 言語日本語
- 出版社小学館
- 発売日2010/12/25
- ISBN-104094521801
- ISBN-13978-4094521801
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2010/12/25)
- 発売日 : 2010/12/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 272ページ
- ISBN-10 : 4094521801
- ISBN-13 : 978-4094521801
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,513,248位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年3月1日に日本でレビュー済み
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一言でいうなら・・・本人は乙女になりたいのに、周りにはなぜか無自覚に騎士オーラを発してしまっている主人公&色気王子(でも陰では仕事バリバリ)とのラブラブ??下僕ストーリー・・・という感想を持ちました
全体的にドロドロ感がなく気軽に読めます
下僕…はそのまんまの下僕ですね(笑)
2人がどうなって結ばれるのか楽しみです
全体的にドロドロ感がなく気軽に読めます
下僕…はそのまんまの下僕ですね(笑)
2人がどうなって結ばれるのか楽しみです
2011年4月24日に日本でレビュー済み
騎士に憧れ、鍛練を積んで来た地方領主の娘のマリアーヌ。
騎士のままでは異性から恋愛対象に見られない現実を失恋から学び、心機一転、「か弱い乙女」として生まれ変わるため、王女の話相手として王宮へ上がる事に。けれどそこは杜撰な警備に、おかしな呪文を唱える集団が…と不安要素満載の場所だった。
淑女養成の即席特訓と「乙女の心得」を肝に銘じながらも、つい騎士魂が言動、行動に出てしまうマリアーヌが凛々しくも可愛いです。話し相手の王女もお城のメイドさん達も、乙女心を揺すられるのがよくわかる男前っぷりです。
が、そこを見込まれ放蕩者の噂がある第二王子ロベルトから密命を受けるハメに…!。しかしマリアーヌ、過去を捨て去るはずなのに騎士時代の男性服を持って来ていたらダメでしょう〜(笑)。
お話は、この二人の丁々発止なやり取り…と言うか、タラシな王子に翻弄されるマリアーヌがメインでニヤニヤです。
失恋のトラウマ+執事の確信犯的誘導によって、「乙女になれなず、女として意識されない自分」から脱却できない彼女は、ある意味鉄壁。
マリアーヌの執事カイルさんは超クセモノですね。彼の立ち位置は単に主を思うゆえ、なんでしょうか?。マリアーヌを憎からず想う他男性陣は今の所、力不足感が否めません。
まあ、ラブ好きとして楽しい場面盛り盛りに満足なんですが、事件の方の展開には疑問が…。
この作家さんの作品は初読なのですが、あまり伏線を張らない方なんですかね?。話が進んだあとで理由付けが出てきたりするんですが、これだとピースが嵌まるようなスッキリ感は持てない。
例えばマリアーヌが教祖に見込まれる理由。王太子から話を聞いただけでピンとくるものかな?。事前に視線を感じるとかもなくて、唐突に感じました。
騎士のままでは異性から恋愛対象に見られない現実を失恋から学び、心機一転、「か弱い乙女」として生まれ変わるため、王女の話相手として王宮へ上がる事に。けれどそこは杜撰な警備に、おかしな呪文を唱える集団が…と不安要素満載の場所だった。
淑女養成の即席特訓と「乙女の心得」を肝に銘じながらも、つい騎士魂が言動、行動に出てしまうマリアーヌが凛々しくも可愛いです。話し相手の王女もお城のメイドさん達も、乙女心を揺すられるのがよくわかる男前っぷりです。
が、そこを見込まれ放蕩者の噂がある第二王子ロベルトから密命を受けるハメに…!。しかしマリアーヌ、過去を捨て去るはずなのに騎士時代の男性服を持って来ていたらダメでしょう〜(笑)。
お話は、この二人の丁々発止なやり取り…と言うか、タラシな王子に翻弄されるマリアーヌがメインでニヤニヤです。
失恋のトラウマ+執事の確信犯的誘導によって、「乙女になれなず、女として意識されない自分」から脱却できない彼女は、ある意味鉄壁。
マリアーヌの執事カイルさんは超クセモノですね。彼の立ち位置は単に主を思うゆえ、なんでしょうか?。マリアーヌを憎からず想う他男性陣は今の所、力不足感が否めません。
まあ、ラブ好きとして楽しい場面盛り盛りに満足なんですが、事件の方の展開には疑問が…。
この作家さんの作品は初読なのですが、あまり伏線を張らない方なんですかね?。話が進んだあとで理由付けが出てきたりするんですが、これだとピースが嵌まるようなスッキリ感は持てない。
例えばマリアーヌが教祖に見込まれる理由。王太子から話を聞いただけでピンとくるものかな?。事前に視線を感じるとかもなくて、唐突に感じました。
2011年4月3日に日本でレビュー済み
花姫のヒロインも可愛いかったけど、マリアーヌも負けていません。あとがきにもあるように、サクッと読めました。テンポも良くて、所々でにやけながら楽しませてもらいました。今後の展開に期待大です。
2010年12月30日に日本でレビュー済み
中身は凛々しい騎士属性のお嬢様が、これでは嫁に行けないと自覚し王宮に出仕するも、あっという間に本性がバレるは、きなくさい陰謀に巻き込まれるはで、うっかり雄姿を見せまくってしまい、歓迎したくない方向のファンばかり増えていくというお話。
王宮、陰謀、頭がお花畑の第一王子に有能プレイボーイの第二王子とくれば、波乱万丈の政争や暗殺騒ぎが起きて当然ですが、この話ではそういうものはまったくおきません。人命にかかわる事件はせいぜいが植物毒で下痢患者が出るくらい。この緊張感のなさはある意味すごい。ラブもたくさんフラグたってるのに、自分もちゃんとときめいてもいるのに、ヒロインは来てもいない縁談の心配ばかりしています。
最近疲れ気味だ、眠りが浅い、本読んでるときくらいリラックスしたい〜という方にオススメです。
王宮、陰謀、頭がお花畑の第一王子に有能プレイボーイの第二王子とくれば、波乱万丈の政争や暗殺騒ぎが起きて当然ですが、この話ではそういうものはまったくおきません。人命にかかわる事件はせいぜいが植物毒で下痢患者が出るくらい。この緊張感のなさはある意味すごい。ラブもたくさんフラグたってるのに、自分もちゃんとときめいてもいるのに、ヒロインは来てもいない縁談の心配ばかりしています。
最近疲れ気味だ、眠りが浅い、本読んでるときくらいリラックスしたい〜という方にオススメです。