帝京大学ラグビー部の監督に就任される前と、そこから作り上げていく過程の(つらい)経験を踏まえて、いかにこのラグビー部が運営されているかが学べます。
なるほどという内容がかなりあるのですが、中でも学生コーチを決める流れがすごかったです。4年生全員で最上学年としてチームを支えていく自覚、行動を徹底的に数日間に渡って話し合うことで決めていきます。
そしてその説明のあとで次の一言。重みがありました。
「腹を割って話したこともない集団に向けて声をからしても効果は望めない」
著者は大学ラグビー界に衝撃を与えたと言っていいと思いますが、このことは日本ラグビー全体の革命につながっていくと感じています。そして、この本を読んでますます確信に至りました。
他のチームも、同じように日本ラグビーを変えていってほしいと思います。
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信じて根を張れ!楕円のボールは信じるヤツの前に落ちてくる: 大学ラグビー日本一 帝京スポーツメソッド (単行本) 単行本 – 2010/9/15
岩出 雅之
(著)
平成の若者たちを束ねる秘訣はここにある!
帝京大学ラグビー部を悲願の大学日本一の座に導いた岩出雅之監督の教育論・チームづくりのノウハウを一冊に凝縮した本。2009年の冬、創部40年目の帝京大学ラグビー部がついに初の大学日本一の栄冠を奪取、ラグビー界に新風が吹いた。伝統校が幅をきかす世界で、史上9校目の優勝校の栄冠。その歓喜の輪の中心で、監督の岩出は涙を見せず宙を見つめていた。
岩出は監督にして教師でもある。高校時代、初めてラグビーを教えてくれた教育実習生との出会いが教師を志すきっかけだった。今も大学教員とラグビー指導者の2足のわらじを履き続けている。その指導の特徴は、ひとりひとりの成長を促し、チーム力を熟成させていく「チームづくり」と、専門の「スポーツ心理学」や「スポーツマネジメント」の理論を駆使する育成法にある。伝統校にありがちな、テンションを高め選手を泣かせて試合に送り出したり、選手を淘汰するような練習はしない。あくまでも「エンジョイ&チームワーク」がモットー。「大学は体験の場だから環境設定と良い体験をさせるのが目的。指導者は学生がどのような意識を持っているのかを観察するのが仕事」だと考えるからだ。
【編集担当からのおすすめ情報】
帝京大学の大学ラグビー日本一までの道のりは平坦ではありませんでした。帝京大学ラグビー部監督に岩出さんが就任したのは1996年。少数の有力校に優勝が限られる大学ラグビーに風穴を開けたいとの思いからだった。だが、就任2年目には部員の不祥事で1年間の公式戦出場停止。好選手をそろえながら、勝てない時期もあり、試行錯誤の連続でした。
岩出さんは初優勝後の談話で「何事も一日にしてならず、です。大事なのは『情熱』と『根気』。歴史の積み重ねの中で、やっとクラブの風土ができてきたのかなと思います」と語っています。岩出さんはしばしばチームづくりを「土づくり」に置き換えて話します。それには「情熱」と「根気」が必要。「指導とは、上り坂で、荷車を押すようなものです」と。
ラグビーワールドカップの2019年日本開催、7人制ラグビーの五輪正式種目採用と昨今話題が高まるラグビーですが、そもそもは英国のパブリックスクールで教育的価値を持った競技として生まれたもの。それはフェアプレー、「One for All, All for One」、ノーサイドの精神などに表れていて、ラグビーを通じての教育論は教育現場はもとより一般社会に通じます。ですからこの本はラグビーファンのみならず、組織づくりや子どもや若者の育成に日夜腐心するスポーツ指導者、教師、ビジネスマン、保護者にとっても示唆に富みヒントを与える一冊となると確信しています。
帝京大学ラグビー部を悲願の大学日本一の座に導いた岩出雅之監督の教育論・チームづくりのノウハウを一冊に凝縮した本。2009年の冬、創部40年目の帝京大学ラグビー部がついに初の大学日本一の栄冠を奪取、ラグビー界に新風が吹いた。伝統校が幅をきかす世界で、史上9校目の優勝校の栄冠。その歓喜の輪の中心で、監督の岩出は涙を見せず宙を見つめていた。
岩出は監督にして教師でもある。高校時代、初めてラグビーを教えてくれた教育実習生との出会いが教師を志すきっかけだった。今も大学教員とラグビー指導者の2足のわらじを履き続けている。その指導の特徴は、ひとりひとりの成長を促し、チーム力を熟成させていく「チームづくり」と、専門の「スポーツ心理学」や「スポーツマネジメント」の理論を駆使する育成法にある。伝統校にありがちな、テンションを高め選手を泣かせて試合に送り出したり、選手を淘汰するような練習はしない。あくまでも「エンジョイ&チームワーク」がモットー。「大学は体験の場だから環境設定と良い体験をさせるのが目的。指導者は学生がどのような意識を持っているのかを観察するのが仕事」だと考えるからだ。
【編集担当からのおすすめ情報】
帝京大学の大学ラグビー日本一までの道のりは平坦ではありませんでした。帝京大学ラグビー部監督に岩出さんが就任したのは1996年。少数の有力校に優勝が限られる大学ラグビーに風穴を開けたいとの思いからだった。だが、就任2年目には部員の不祥事で1年間の公式戦出場停止。好選手をそろえながら、勝てない時期もあり、試行錯誤の連続でした。
岩出さんは初優勝後の談話で「何事も一日にしてならず、です。大事なのは『情熱』と『根気』。歴史の積み重ねの中で、やっとクラブの風土ができてきたのかなと思います」と語っています。岩出さんはしばしばチームづくりを「土づくり」に置き換えて話します。それには「情熱」と「根気」が必要。「指導とは、上り坂で、荷車を押すようなものです」と。
ラグビーワールドカップの2019年日本開催、7人制ラグビーの五輪正式種目採用と昨今話題が高まるラグビーですが、そもそもは英国のパブリックスクールで教育的価値を持った競技として生まれたもの。それはフェアプレー、「One for All, All for One」、ノーサイドの精神などに表れていて、ラグビーを通じての教育論は教育現場はもとより一般社会に通じます。ですからこの本はラグビーファンのみならず、組織づくりや子どもや若者の育成に日夜腐心するスポーツ指導者、教師、ビジネスマン、保護者にとっても示唆に富みヒントを与える一冊となると確信しています。
- ISBN-104098401215
- ISBN-13978-4098401215
- 出版社小学館
- 発売日2010/9/15
- 言語日本語
- 本の長さ223ページ
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登録情報
- 出版社 : 小学館 (2010/9/15)
- 発売日 : 2010/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 223ページ
- ISBN-10 : 4098401215
- ISBN-13 : 978-4098401215
- Amazon 売れ筋ランキング: - 474,538位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2017年11月11日に日本でレビュー済み
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2015年3月20日に日本でレビュー済み
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様々な障害を乗り越えて、現在の帝京大学ラグビー部の強さがあるだと実感
2014年12月12日に日本でレビュー済み
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この本は以前から気になっていた本です。購入してみると本当にためになる本だと思います。順風満帆ではなかった人生なので、共感を覚えました。
2011年1月11日に日本でレビュー済み
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帝京大学ラグビー部は大学選手権2連覇したが、その前に、この本を読みました。印象としては、岩出監督は、教育人であり、決して強ければ何でもいいという人ではないということで、ヘンドリック・ツイや病気から復帰した橋口(今年、リザーブに入るまでになりました)に対する思い、学生を自主的に育てること、体作り(栄養面、トレーニング、精神面)への試行錯誤してきたことなどが描かれており、決して、ラグビーだけではないということがわかりました。このようなすばらしい監督やそれを支えるスタッフがいるチームは本当に強いんだなと思いました。ラグビーファンならずともお勧めの一冊です。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
私は中学時代から早大ラグビーの大ファンで、h進学先も早大を選んだほどです。ここ数年は帝京ラグビーが前人未到の4連覇を達成するのを悔しい思いで眺めてきました。
一方で、帝京ラグビー部のグランド内外でのマナーのよさもしばしば耳にしており、一体どんなチームマネジメントをしているのだろう?と関心を持っていました。
この本を読んで、岩出監督がどれほどにチームの、学生のことを思って、いろいろな工夫をされているか、そして、単に「愛情」だけでなく「科学的」な取組みをしているのかを知ることができました。また、「強くなること」だけを目指すのでなく、極端な道は避けながら、皆を底上げするような「教育」を重んじていることを知り、大変感銘を受けました。
また、岩出監督が、冒頭で「選手の自殺に関する自責の念」、あるいはここまで来るうえで犯した数々の失敗・・・これらを正直に語っているところも好感が持てます。
他競技を含め、スポーツチームの監督の指導論、教育論をよく読みますが、企業人には本当の意味では活用できないものが多いです。が、この本は、一般企業において「組織をマネジメントする」「部下を育てる」うえでも大変参考になるように思います。
なお、余談ですが、巻頭の本書の題字は当時3年生の森田選手の筆によるもの。あまりの達筆さにびっくりしました。
一方で、帝京ラグビー部のグランド内外でのマナーのよさもしばしば耳にしており、一体どんなチームマネジメントをしているのだろう?と関心を持っていました。
この本を読んで、岩出監督がどれほどにチームの、学生のことを思って、いろいろな工夫をされているか、そして、単に「愛情」だけでなく「科学的」な取組みをしているのかを知ることができました。また、「強くなること」だけを目指すのでなく、極端な道は避けながら、皆を底上げするような「教育」を重んじていることを知り、大変感銘を受けました。
また、岩出監督が、冒頭で「選手の自殺に関する自責の念」、あるいはここまで来るうえで犯した数々の失敗・・・これらを正直に語っているところも好感が持てます。
他競技を含め、スポーツチームの監督の指導論、教育論をよく読みますが、企業人には本当の意味では活用できないものが多いです。が、この本は、一般企業において「組織をマネジメントする」「部下を育てる」うえでも大変参考になるように思います。
なお、余談ですが、巻頭の本書の題字は当時3年生の森田選手の筆によるもの。あまりの達筆さにびっくりしました。
2021年1月24日に日本でレビュー済み
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ラグビーから学ぶことってホントに多いです。あらゆる場面に当てはまる話です。