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螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫) 文庫 – 1987/9/25
村上 春樹
(著)
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秋が終り冷たい風が吹くようになると、彼女は時々僕の腕に体を寄せた。ダッフル・コートの厚い布地をとおして、僕は彼女の息づかいを感じとることができた。でも、それだけだった。彼女の求めているのは僕の腕ではなく、誰かの腕だった。僕の温もりではなく、誰かの温もりだった……。もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。リリックな七つの短編。
- ISBN-104101001332
- ISBN-13978-4101001333
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1987/9/25
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ208ページ
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象工場のハッピーエンド | 村上朝日堂 | 螢・納屋を焼く・その他の短編 | 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〔上・下〕 | 村上朝日堂の逆襲 | 日出る国の工場 | |
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【新潮文庫】村上春樹 作品 | 都会的なセンチメンタリズムに充ちた 13 の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー。語り下ろし対談も収録した新編集。 | ビールと豆腐と引越しが好きで、蟻ととかげと毛虫が嫌い。素晴らしき春樹ワールドに水丸画伯のクールなイラストを添えたコラム集。 | もう戻っては来ないあの時の、まなざし、語らい、想い、そして痛み。静閑なリリシズムと奇妙なユーモア感覚が交錯する短編 7 作。 | 老博士が〈私〉の意識の核に組み込んだ、ある思考回路。そこに隠された秘密を巡って同時進行する、幻想世界と冒険活劇の二つの物語。〈谷崎潤一郎賞受賞〉 | 交通ストと床屋と教訓的な話が好きで、高いところと猫のいない生活とスーツが苦手。御存じのコンビが読者に贈る素敵なエッセイ。 | 好奇心で選んだ七つの工場を、御存じ、春樹&水丸コンビが訪ねます。カラーイラストとエッセイでつづる、楽しい〈工場〉訪問記。 |
ランゲルハンス島の午後 | 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行― | 村上朝日堂 はいほー! | ねじまき鳥クロニクル 第1部~第3部 | 夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説― | 村上春樹、河合隼雄に会いにいく | |
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価格 | ¥825¥825 | ¥539¥539 | ¥539¥539 | ¥825¥825 | ¥990¥990 | ¥737¥737 |
カラフルで夢があふれるイラストと、その隣に気持ちよさそうに寄りそうハートウォーミングなエッセイでつづる 25 編。 | ギリシャ正教の聖地アトスをひたすら歩くギリシャ編。一転、四駆を駆ってトルコ一周の旅へ──。タフでワイルドな冒険旅行! | 本書を一読すれば、誰でも村上ワールドの仲間になれます。安西水丸画伯のイラスト入りで贈る、村上春樹のエッセンス、全 31 編! | ’84 年の世田谷の路地裏から’38 年の満州蒙古国境、駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、探索の年代記は開始される。〈読売文学賞受賞〉 | 読者が参加する小説「ストッキング」から、全篇関西弁で書かれた「ことわざ」まで、謎とユーモアに満ちた「超短篇」小説 36本。 | アメリカ体験や家族問題、オウム事件と阪神大震災の衝撃などを深く論じながら、ポジティブな新しい生き方を探る長編対談。 |
村上朝日堂ジャーナル うずまき猫のみつけかた | 村上朝日堂はいかにして鍛えられたか | 辺境・近境 | 辺境・近境 写真篇 | 神の子どもたちはみな踊る | もし僕らのことばがウィスキーであったなら | |
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マラソンで足腰を鍛え、「猫が喜ぶビデオ」の効果に驚き、車が盗まれ四苦八苦。水丸画伯と陽子夫人の絵と写真満載のアメリカ滞在記。 | 「裸で家事をする主婦は正しいか」「宇宙人に知られたくない言葉とは?」’90 年代の日本を綴って 10 年。「村上朝日堂」最新作! | 自動小銃で脅かされたメキシコ、無人島トホホ潜入記、うどん三昧の讃岐紀行、震災で失われた故郷・神戸……。涙と笑いの 7 つの旅。 | 春樹さんが抱いた虎の子も、無人島で水をかぶったライカの写真も、みんな写ってます!同行した松村映三が撮った旅の写真帖。 | 一九九五年一月、地震はすべてを壊滅させた。そして二月、人々の内なる廃墟が静かに共振する──。深い闇の中に光を放つ六つの物語。 | アイラ島で蒸溜所を訪れる。アイルランドでパブをはしごする。二大聖地で出会ったウィスキーと人と──。芳醇かつ静謐なエッセイ。 |
村上ラヂオ 1~3 | ポートレイト・イン・ジャズ | 海辺のカフカ〔上・下〕 | 東京奇譚集 | 1Q84 BOOK1~3 | 村上春樹 雑文集 | |
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いつもオーバーの中に子犬を抱いているような、ほのぼのとした毎日をすごしたいあなたに贈る、ちょっと変わった50のエッセイ。 | 青春時代にジャズと蜜月を過ごした二人が、それぞれの想いを託した愛情あふれるジャズ名鑑。単行本二冊に新編を加えた増補決定版。 | 田村カフカは 15歳の日に家出した。姉と並んだ写真を持って。世界でいちばんタフな少年になるために。ベストセラー、待望の文庫化。 | 奇譚=それはありそうにない、でも真実の物語。都会の片隅で人々が迷い込んだ、偶然と驚きにみちた 5 つの不思議な世界! | 不思議な月が浮かび、リトル・ピープルが棲すむ1Q84年の世界……深い謎を孕みながら、青豆と天吾の壮大な物語が始まる。〈毎日出版文化省受賞〉 | デビュー小説『風の歌を聴け』受賞の言葉から伝説のエルサレム賞スピーチ「壁と卵」まで、全篇書下ろし序文付きの 69 編、保存版! |
職業としての小説家 | 村上さんのところ | 騎士団長殺し 第1部~第2部 | 本当の翻訳の話をしよう 増補版 | 小澤征爾さんと、音楽について話をする | みみずくは黄昏に飛びたつ | |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1987/9/25)
- 発売日 : 1987/9/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 208ページ
- ISBN-10 : 4101001332
- ISBN-13 : 978-4101001333
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 28,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。
1979年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『ノルウェイの森』、『アンダーグラウンド』、『スプートニクの恋人』、『神の子どもたちはみな踊る』、『海辺のカフカ』、『アフターダーク』など。『レイモンド・カーヴァー全集』、『心臓を貫かれて』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』、『ロング・グッドバイ』など訳書も多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年9月3日に日本でレビュー済み
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短編なので読みやすい。村上春樹さん初心者にオススメ!
2022年6月12日に日本でレビュー済み
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『ノルウェーの森』の監督がベトナム人で、
この「納屋を焼く」を翻案した映画、
『バーニング』が韓国人監督で、韓国映画。
『トニー瀧谷』は市川準。
『風の歌を聴け』は大森一樹です。
そして大評判になった『ドライブ・マイ・カー』は濱口竜介監督。
結論から言うと、原作より映画の方が奥行きがあり、小説よをより再構築してあって、
良いのです。
この『バーニング』も深い映画になっています。
韓国の若者を覆う「格差社会」
持てる者への恨みが色濃く、「納屋を焼く」行為が爆発して殺意に変わる。
結論付けないのが村上春樹の小説。
『バーニング』も『ドライブ・マイ・カー』のどちらも、
納得行く結論を観客に届けている。
そこまで熟慮して考える糸口を作家は映像作家に投げかけているのですね。
それは原作のチカラ・・・であると思います。
この「納屋を焼く」を翻案した映画、
『バーニング』が韓国人監督で、韓国映画。
『トニー瀧谷』は市川準。
『風の歌を聴け』は大森一樹です。
そして大評判になった『ドライブ・マイ・カー』は濱口竜介監督。
結論から言うと、原作より映画の方が奥行きがあり、小説よをより再構築してあって、
良いのです。
この『バーニング』も深い映画になっています。
韓国の若者を覆う「格差社会」
持てる者への恨みが色濃く、「納屋を焼く」行為が爆発して殺意に変わる。
結論付けないのが村上春樹の小説。
『バーニング』も『ドライブ・マイ・カー』のどちらも、
納得行く結論を観客に届けている。
そこまで熟慮して考える糸口を作家は映像作家に投げかけているのですね。
それは原作のチカラ・・・であると思います。
2023年7月14日に日本でレビュー済み
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村上春樹節。
意味が定まらない浮遊感と、すぐそこにある死の匂い、小気味良い文章。
意味が定まらない浮遊感と、すぐそこにある死の匂い、小気味良い文章。
2023年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長編に出てくる雰囲気、エピソードが短編の中にちりばめられている。中にはまるまるそのものも。
なんとなくだけど、短編の方が好きかな。
このなかでよかったのは「納屋を焼く」かな。雰囲気が好き。
物語って心揺さぶる感動ストーリーというのもいいなと思うときがあるけど、雰囲気を味わうというのもあるなと最近思う。エッセイとはまた違うんだよな。ことばから感じる湿り気、熱さ、冷たさ、乾き、そういうのが自分のいいなを構成しているのだと思う。結構、重さ、が好きかも。深刻さじゃなくて、重さ。
なんとなくだけど、短編の方が好きかな。
このなかでよかったのは「納屋を焼く」かな。雰囲気が好き。
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2019年11月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注文をしてから3日後にはポストに届いておりました。状態も良かったです。
表題、「納屋を焼く」は主人公と所在不透明な彼女と社会的に安定しているのにあえてアンモラルに手を染める男性が出てくる。3人彼女を介して交流をすすめていくのだが最後には(納屋も含めて)全てなくなってしまう。納屋とは何かの比喩なのか?と考えさせられるもの悲しさが残る短編でした。秋の初めに読むに丁度よかったと思いました。この短編集には「ノルウェーの森」「レキシントンの幽霊」のアナザーストーリー的な位置づけなのかなと思われる話も収録されていますので、以前にこれらの本を読んで好みに思った方は好きになれる一冊だと思います。
表題、「納屋を焼く」は主人公と所在不透明な彼女と社会的に安定しているのにあえてアンモラルに手を染める男性が出てくる。3人彼女を介して交流をすすめていくのだが最後には(納屋も含めて)全てなくなってしまう。納屋とは何かの比喩なのか?と考えさせられるもの悲しさが残る短編でした。秋の初めに読むに丁度よかったと思いました。この短編集には「ノルウェーの森」「レキシントンの幽霊」のアナザーストーリー的な位置づけなのかなと思われる話も収録されていますので、以前にこれらの本を読んで好みに思った方は好きになれる一冊だと思います。
2019年12月10日に日本でレビュー済み
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若い時分に読んだのは確かなのだけど、それほど印象に残っていなかったので、村上作品読み直しシリーズの通過点的に手にとった。
面白かった。
これが英語で書かれていたら、柴田元幸さんは速攻で翻訳するだろうな。
そんな感じの題材、設定、進め方。
完成度、という言い方は好きではないけれど、その点では力を入れたデッサン、みたいな印象はある。
けれど、初めて読んだ若かりし頃よりも、各作品にどうしようもないほどの切なさを感じてしまう。
当時を思い出しているのか、今の齢だから改めてわかるのか。
村上作品にある、井戸を眺めるような深さは長編だと辛くなる時があるけど、短篇ならば切なさでとどまるのかも。
面白かった。
これが英語で書かれていたら、柴田元幸さんは速攻で翻訳するだろうな。
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完成度、という言い方は好きではないけれど、その点では力を入れたデッサン、みたいな印象はある。
けれど、初めて読んだ若かりし頃よりも、各作品にどうしようもないほどの切なさを感じてしまう。
当時を思い出しているのか、今の齢だから改めてわかるのか。
村上作品にある、井戸を眺めるような深さは長編だと辛くなる時があるけど、短篇ならば切なさでとどまるのかも。
2020年9月10日に日本でレビュー済み
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ずいぶん前に一度読んでなんかしら「蛍」が気になってて買いました。まだ、読んでないです。小川洋子さんも「蛍」に関してなんかコメントしてたなあ。ハルキストでも村上主義者でもないですが、結構村上さんの本は読んでいますが、正直なところよくわかりません。私ジャズ研にはいっていて、学校への道の途中にあったジャズ喫茶が村上さんのやってたお店でした。百回二百回かな、それぐらい行っているんですが、村上さんの記憶は全然ありません。「蛍」にはなんかあるんですよ。再度読んだらわかるかなあ。うーん。