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村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫) 文庫 – 1999/7/28

4.6 5つ星のうち4.6 60個の評価

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裸で家事をする主婦は正しいのか? あなたの空中浮遊の夢はどのタイプ? 読者から多数の反響を呼んだ「通信」シリーズを筆頭に、「真昼の回転鮨にしかけられた恐怖の落とし穴」「宇宙人には知られたくない言葉」から、苦情の手紙の書き方、学校の体罰の問題まで、世紀末の日本を綴ったエッセイを水丸画伯のイラストがサポートする、名コンビ「村上朝日堂」シリーズ最新作!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1999/7/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/7/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101001472
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101001470
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 60個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上さんは、苦しくても、生きる希望を失わずゴール目指して走り続ける人です。
走り続けられるように、明るく自分を鍛えてきた人なんですね。黒いダンベルで。
この本を読んで良くわかりました。

この本は、
「去年(読者注:1996年)の夏にとうとう死んでしまった我が長寿猫ミューズの魂に、個人的に捧(ささ)げられます」(340頁、「あとがき」より)
「ミューズの魂よ、やすらかに眠れ。僕はまだもうちょっとがんばるからね」
猫の魂に捧(ささ)げられた、深い悲しみの明るい追悼の書です。

読み終わると不思議に、村上さんのように明るく生きてみるかという希望も湧いてくるにゃあ。

村上春樹さんが猫好きなのは承知しておりましたが、そのご著書まで捧げ「られ」る猫とは、
いったい何者なのでしょう?

村上さんはやさしくて真面目な方のようです。
巻末に「おまけ」と「後日付記」まで付けてくださいました。
この「おまけ②」が、この本の価値を高めていると思います。

子どものころ毎日かよった駄菓子屋のおばさんは、買うと必ずなにか「おまけ」をくれました。
「おまけ」がほしくて毎日かよいました。

この本も、「週刊朝日」の連載コラムを寄せ集めただけではなく、「おまけ」と「後日付記」があってこそ、
村上さんの人柄が、裏打ちされたように立体的に際(きわ)立って浮かび上がってきています。

看板のマールボロ・マンの、
「その孤独さは、そう――彼があの不思議な裏側を抱え込むことによって、いっそう深く際立っていた」(209頁)
みたいに。

村上さんはこれまで、ストレートな形での政治的意見は慎重に避けてきているように感じます。
この本の中では、エネルギー問題への見識を述べています。

「僕は思うのだけれど、現在我々の抱えている最重要課題のひとつは、エネルギー問題の解決――具体的に言えば、石油発電、ガソリン・エンジン、とくに原子力発電に代わる安全でクリーンな新しいエネルギー源を開発実現すること」(320頁)

同感です。現在(2019年)では、福島の原発事故以降、
読者の家のまわりにも安全でクリーンな太陽光発電パネルが続々と設置されています。

「〈技術的に(傍点あり)〉原子力を廃絶できるシステム」(321頁)については、
いろいろ研究されているようですが、エネルギー効率と同時に、
コストパフォーマンスも合わせ考えると、現時点ではなかなか難しいようです。

技術的に、原子力の「悪用」を予知、検出できるシステムというのなら、可能かも?
「放火」警報(警察への自動通報)システム、みたいなものになる?

「もし仮に二十一世紀に入って、日本がこのまま繁栄の盛りを越えてしまうとしたら、それはあまりにも寒々しく空(むな)しいのではあるまいか」(320頁)

《備考》
この本に登場する「犬」たち:

引き出しの中の煩悩(ぼんのう)の犬(160頁)
なみ子はそこでむく犬のへそをぺろりとなめてやった。すると犬は突然立ち上がって、杉綾(すぎあや)織りの帽子を脱ぎ捨てて……(168頁)
わんわん(90頁、92頁)
わんわん。うぐるるるるる(161頁)
うぐるるるる(270頁)
「この犬はここ掘れワンワンではありません(水)」(183頁)
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上朝日堂、最高!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年7月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
村上朝日堂ジャーナルが大好きで来ました。朝日堂全て読みましたが、これが一番読みごたえありました。水丸さんの挿し絵がまた良い!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年11月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
過去の村上朝日堂と比較すると
考えさせられてついつい本を読む手を止めさせられることの多かった本書だが、
「いつまでも自分の心を打ち続ける本を持っている人は幸福である」というくだりの話などは
私にとっては出会ってよかったエッセイのひとつだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本には、「週刊朝日」に1995年11月から1年1カ月のあいだ連載されたエッセイがまとめられています。
内容は、ラブホの珍しい名前とか、空中浮遊する夢の話とか、マラソンの話とか、英和辞典の例文とか、映画のクレジット・タイトルを最後まで見るかとか、なんというか、とりあげられている話題が世間から結構ズレている感じがあり、村上春樹らしいといえばらしいです。そして村上春樹はこだわるところは徹底してこだわる。そのため、自分は村上春樹のファンですが、そういう自分であっても、この本に興味を持ち続けるのが難しく、読み進めるのが辛かった。ただ、長寿猫の話しなどは興味深かった。

最後が「苦情の手紙・実例」というのも、読んでいてテンションが下がる。文豪の書いた「苦情の手紙」だから期待したのだが、ただただ感じの悪い後味が残る手紙だった。この手紙は別の場所に移すとか、もっと構成を考える必要があったのでは? まあ、本当の〆は、水丸氏との温泉に関する対談だけど。

ただ、村上氏は、この連載を続けながら、地下鉄サリン事件の被害者のインタビューを 1年間こっそりと続けた(それは『アンダーグラウンド』という作品になった)ために、「正直言ってそっちがかなりヘビーだったので、「村上朝日堂」の仕事は精神のバランスをとるための良い息抜きみたいになりました。」と書いてあるので、息抜きであるならば致し方ないです。村上氏だったらもっと上を目指せると思えるが、この内容で満足するしかないのだろう。
2017年4月7日に日本でレビュー済み
注文してある本が届かないので本棚から村上春樹著『村上朝日堂はいかにして鍛えられたか』を読むことにした。
 本書の奥付を見ると平成11年(1999年)8月1日発行と記してあるから、評者が本書を読んでから17年の時が過ぎたことになる。
 著者の小説では、『羊をめぐる冒険』と『ノルウェイの森』以外は読んだことがない。
 これは個人的な好みの問題であるから仕方がない。
 評者は、村上春樹氏のエッセイは、なんだか面白いから何冊か読んだことがある。
 本書のあとがきでこの本は、「週刊朝日」に、1995年から一年と一か月連載されたエッセイがまとめられたものであることを知った。
 著者が述べているように、どうでもいいようなこともこのエッセイのなかには多く含まれている。
 たとえばラブホテルやマンションのネーミングについてなどがその範疇にはいるが読んでいてとにかく面白い。
 「ハイネケン・ビールの優れた点について」というエッセイは本当に面白い(こんな面白い偶然を記憶していないのが不思議であり、わが脳みその劣化を嘆きながら読み進んだのです)。
 アメリカ生活も長く翻訳まで本職としている氏が、ハワイでビールを注文するときに、「クアーズ(Coors)」と言っても全然通じなかったことである。
 以下その文章の一部を・・・内に転載したい。(P54)
 ・・・「コアズ」とか「クァアアズ」とか「クワアズ」とか「クウアズ」とか、いちいち表情を変えて、ジェスチァーまで交えて、汗をかきながらありとあらゆる発音で試してみたのだけれど、結局駄目で、むなしくバドワイザーを飲んだ。・・・
 評者は、氏が経験したことと全く同じ経験を昔アメリカのスキー場でしたことがあり、この章を読みながら驚いてしまった。
 もちろん片言英語しか話せない評者と英語に堪能な氏と比較などしてはおこがましい限りですが、ビールの銘柄も同じ「クアーズ」であり、そのあと氏が何度も発音し直したことも評者の経験したことを再現しているように記述しているのを興味津々で読んでしまったのです。 
 しかたなくバドワイザーとやけくそになって注文したことまで同じなのです。
 氏の経験したことと異なるのは、氏の相手をしたのが太ったハングルーズのウエイトレスだったが、評者の相手をしたのが若い白人男性だったことだけでした。
 その時、評者の発音がよほど悪いのか、この若い白人男性が意地悪していたのではないかと思ってしまったのです。
 氏は、その後何百回と「Coors」を注文したが、通じなかったのはその時だけだったと書いていましたが、評者はそれいらい「Coors」を註文するのを避けてしまったのです。
 まあ、発音が悪く英語が通じなかったことなど、評者は数限りなく経験したことではありますが。
 「一時は万事なのだ」では、氏がロンドンのある航空会社のオフィスで嫌な経験をしたことも評者も同じような目にあったことがあるから、氏が「一事が万事」と慨嘆したことがよく理解できたのです。(この航空会社がどこかもわかりました)(P135)
 「文学全集っていったい何だろう」では、あくまで氏が自分の節を曲げないことに共感してしまった。(P139)
 「マニュアルの裏側にあるもの」では、ある有名デパートのエレベータのことについて苦言を呈していたが、巻末の後日付記で 「あえて実名は出さないけれど、これじゃライオンも恥ずかしくて泣いちゃうよね」という記述を読んで、これはMデパートだと判明してしまったのです。(P331)
 本書は、時間つぶしで読むにしてはもったいないくらい面白く、本書をチョイスして良かったな~と思いながら読み終えました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年7月21日に日本でレビュー済み
1995年11月から1年以上にわたって、「週刊朝日」に連載されたものである。つまり、1994から1995年に掛けて他の雑誌に連載されて1996年に発刊された「うずまき猫のみつけかた」と同じく、1995年、つまり阪神大震災、そしてオーム真理教による地下鉄サリン事件の後に発表されたことになる。この両事件は、村上氏のさくひん形成に大きな影響をお及ぼしている。特に後者については、1997年発表の「アンダーグラウンド」、1998年発表の「約束された場所で」と言う作品を生み出すことになる。

だがこのエッセーにおいては、村上氏はこの2つの事件について深く追求していないように感じられる。と言うよりは、まったく方向が違う内容を取り扱っている。例えば、イタリア車、裸で家事をする、ラブホテル等、まるっきり逆のことである。村上氏は、上記の地下鉄サリン事件に関する2つの作品を手掛けながら、こうした軽めのエッセーを書いていたことになる。

けれども軽めであるように装いながら深いのが、村上氏のエッセーであるのは、いつものとおりである。
2013年8月1日に日本でレビュー済み
その昔、まだインターネットが始まったばかりのころ、
自腹で高級レストランに行って批評するさとなおさんの
ホームページが大好きでした。
唐突に思いだしたのは、村上さんの本が好きで何度も図書館で
借りたのですが、結局定価で購入してしまうのです。
つまり古本ではなくて、定価で購入したくなるかどうかが
私にとってのいい本の基準です。

このエッセイは8割は笑えて楽しくて、でも時々
とても心の奥底に残るような文章も入っています。
例えば、「体罰について」。
村上さんが中学生の頃に日常的に殴られていた話が出てきます。
私も小学校の頃にとてもよく殴る教師が担任だったことがあり、
この文章を読むと辛くなります。
そして人間の暴力を正当化する言説をとても憎んでいる自分を
発見します。

村上さんの本を読むとホッとするんですよね。
そしてまた明日も元気に頑張ろう、と。
自分の心がなんだかワサワサして、とてもじゃないけれど
人と話をできる状態ではないときにおすすめの一冊です。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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