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ろまん燈籠 (新潮文庫) 文庫 – 1983/3/1
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昭和16年から19年に書かれた16作品を収録する。
小説好きの五人兄妹が順々に書きついでいく物語のなかに、五人の性格の違いを浮き彫りにするという立体的で野心的な構成をもった「ろまん燈籠」。
太平洋戦争突入の日の高揚と虚無感が交錯した心情を、夫とそれを眺める妻との画面から定着させた「新郎」「十二月八日」。
日本全体が滅亡に向かってつき進んでいるなかで、曇りない目で文学と生活と戦時下の庶民の姿を見つめた16編。
目次
ろまん燈籠
みみずく通信
服装に就いて
令嬢アユ
誰
恥
新郎
十二月八日
小さいアルバム
禁酒の心
鉄面皮
作家の手帖
佳日
散華
雪の夜の話
東京だより
解説 奥野健男
本書「ろまん燈籠」より
かれらは時々、物語の連作をはじめる事がある。たいてい、曇天の日曜などに、兄妹五人、客間に集っておそろしく退屈して来ると、長兄の発案で、はじめるのである。ひとりが、思いつくままに勝手な人物を登場させて、それから順々に、その人物の運命やら何やらを捏造していって、ついに一篇の物語を創造するという遊戯である。
本書「解説」より
困難な戦争期、これほど旺盛に、しかも内容の深いすぐれた作品を書き続けた文学者は、ほかにいない。しかも決して国家権力や軍国主義の状況に迎合した御用文学ではなく、芸術的な秘かな抵抗であった。太宰治など不屈な少数の文学者によって日本文学の伝統は、あの異常な戦争下も火をたやすことなく継承されたと言っても、過言ではないだろう。
――奥野健男(文芸評論家)
太宰治(1909-1948)
青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
- ISBN-104101006172
- ISBN-13978-4101006178
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1983/3/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ336ページ
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晩年 | 斜陽 | ヴィヨンの妻 | 津軽 | 人間失格 | 走れメロス | |
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【新潮文庫】太宰治 作品 | 妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女創作集。 | ”斜陽族”という言葉を生んだ名作。没落貴族の家庭を舞台に麻薬中毒で自滅していく直治など四人の人物による滅びの交響楽を奏でる。 | 新生への希望と、戦争の後も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命をかけて新しい倫理を求めようとした文学的総決算。 | 著者が故郷の津軽を旅行したときに生れた本書は、旧家に生れた宿命を背負う自分の姿を凝視し、あるいは懐しく回想する異色の一巻。 | 生への意志を失い、廃人同様に生きる男が綴る手記を通して、自らの生涯の終りに臨んで、著者が内的真実のすべてを投げ出した小説。 | 人間の信頼と友情の美しさを、簡潔な文体で表現した「走れメロス」など、中期の安定した生活の中で、多彩な芸術的開花を示した9編。 |
お伽草紙 | グッド・バイ | 二十世紀旗手 | 惜別 | パンドラの匣 | 新ハムレット | |
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昔話のユーモラスな口調の中に、人間宿命の深淵をとらえた表題作ほか「新釈諸国噺」「清貧譚」等5編。古典や民話に取材した作品集。 | 被災・疎開・敗戦という未曾有の極限状況下の経験を我が身を燃焼させつつ書き残した後期の短編集。「苦悩の年鑑」「眉山」等 16 編。 | 麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々──小市民のモラルと、既成の小説概念を否定し破壊せんとした前期作品集。「虚構の春」など7編。 | 仙台留学時代の若き魯迅と日本人学生との心あたたまる交友を描いた表題作と「右大臣実朝」──太宰文学の中期を代表する秀作 2 編。 | 風変りな結核療養所で闘病生活を送る少年を描く「パンドラの匣」。社会への門出に当って揺れ動く中学生の内面を綴る「正義と微笑」。 | 西洋の古典や歴史に取材した短編集。原典「ハムレット」の戯曲形式を生かし現代人の心理的葛藤を見事に描き込んだ表題作等5編。 |
きりぎりす | もの思う葦 | 津軽通信 | 新樹の言葉 | ろまん燈籠 | 地図―初期作品集― | |
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著者の最も得意とする、女性の告白体小説の手法を駆使して、破局を迎えた画家夫婦の内面を描く表題作など、秀作 14 編を収録する。 | 初期の「もの思う葦」から死の直前の「如是我聞」まで、短い苛烈な生涯の中で綴られた機知と諧謔に富んだアフォリズム・エッセイ。 | 疎開先の生家で書き綴られた表題作、『短篇集』としてくくられた中期の作品群に、”黄村先生”ものと各時期の連作作品を中心に収録。 | 地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねた中期の作品集。乳母の子供たちと異郷で思いがけない再会をした心温まる話など 15 編。 | 小説好きの五人兄妹が順々に書きついでいく物語のなかに五人の性格を浮彫りにするという野心的な構成をもった表題作など 16 編。 | 生誕百年記念出版。才気と野心の原点がここにある。中学生津島修治から作家太宰治へ、文豪の誕生を鮮やかに示す初期作品集。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1983/3/1)
- 発売日 : 1983/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4101006172
- ISBN-13 : 978-4101006178
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 9,541位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
(1909-1948)青森県金木村(現・五所川原市金木町)生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。
在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が、第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。1939年、井伏鱒二の世話で石原美知子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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I expected this book to be great, given all the buzz it's had.
It's a book I couldn't put down, but I didn't want to end; I truly loved every word.
しかし毛嫌いする人が敢えて読もうとはしないですかね…。
『人間失格』のイメージだけで太宰を語るのは、ゲルニカだけ見てピカソを語るのと同じように勿体ないことだと思います(個人的には『人間失格』も引き込まれる魅力があると思っています)。
ろまん灯篭も恥も、その構図がよくぞ思いついたものだと感動した。
戦後は少し、作風が変わったようです。
ろまん燈籠は短編作品が含まれていますが、
パールハーバーの時の日本人の心理を
描いている点が貴重です。
思想的なものは強くでていませんが、
当時の日本人の生活が生生しく感じられます。
まずは自分が思いついて勝手にひとり笑いをしている事を書きます。この本に収録されている『ろまん灯篭』を読んだあとで筒井康隆氏の『団欒の危機』を読むと、けっこう楽しめます。
つぎ。『雪の夜の話』に出てくる「水夫ネタ」について。太宰氏はこのネタがお気に入りだったようで、別の作品(『一つの約束』)でも使っておられます。両方とも昭和19年に出版されています。識者はテニスンの『イノック・アーデン』にインスパイアされたのであろうと指摘しておられます。なるほどと思いつつ、この展開、まだ他で読んだ気がする、と考えていたら思いだしました。『人間失格』です。雑誌社の記者をしているシヅ子とその娘のシゲ子の母子家庭・・・高円寺のアパート・・・に転がり込んで、やっぱり生活破綻で、晩に大酒を呑んでアパートに戻ると母娘が楽しげに語らっている。邪魔をしては、いけない。主人公は物音をたてないようにそっと去ってゆく。
太宰氏はこの行動を「美談」として受け止めておられたようですが、わたしには、やっぱりよく、わかりません。判断停止のまま擱筆します。
《一日一日を、たっぷりと生きて行くより他は無い。明日のことを思い煩うな。明日は明日みずから思い煩ん。きょう一日を、よろこび、努め、人には優しくして暮したい。青空もこのごろは、ばかに綺麗だ。舟を浮べたいくらい綺麗だ。山茶花の花びらは、桜貝。音たてて散っている。こんなに見事な花びらだったかと、ことしはじめて驚いている。何もかも、なつかしいのだ。……》
米英との開戦直後に書かれたこの随筆は、死を覚悟した高潔なやさしさとでもいうものが満ちている。
《明日の事を思うな、とあの人も言って居られます。朝めざめて、きょう一日を、十分に生きる事、それだけを私はこのごろ心掛けて居ります。私は、嘘を言わなくなりました。虚栄や打算でない勉強が、少しずつ出来るようになりました。明日をたのんで、その場をごまかして置くような事も今は、なくなりました。一日一日だけが、とても大切になりました。》
太宰ファンでなくとも、日本人ならばぜひ読んでほしい。