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富士には月見草―太宰治100の名言・名場面 (新潮文庫) 文庫 – 2009/4/25

4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

27歳の処女作品集のタイトルは『晩年』。冒頭は〈死のうと思っていた〉――太宰の作品は筆名、書名、書き出し、引用、どれも読者の意表を衝くが、これらはすべて周到な計算によっている。長年作品を読み続けた作家が、とっておきの100場面を選び、解説する。内心の告白と同時に外見に執拗にこだわる100年前の文豪の感性は、実は現代の若者とそっくり同じである。生誕100年記念出版。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2009/4/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/4/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 209ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101006199
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101006192
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2009年6月21日に日本でレビュー済み
 この名言集を読むと、いかに自分が太宰の小説全体よりもフレーズに心魅かれていたかがわかる。恥ずかしながら、筋は覚えていなくても、長部氏が抜いてきたフレーズは鮮明に覚えている。

 不思議なことに、その時にどんな気持ちでこれらの作品を読んでいたかも思い出されるのである(でも筋は覚えていない)。

 正直なところ、長部氏の解説は必要ないかもしれない。原作を読んだことのない場合ならまだしも、原作を読んでいる場合には、読者一人一人がイメージを膨らませているのだから・・・。
(でも、抜きどころは的確でした)

 
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年5月8日に日本でレビュー済み
 かなり気合いの入った、同郷の長部日出雄さんが太宰の名文を選んで解説したアンソロジー。

 太宰治はタイトル、出だし、エンディングが抜群に上手いという長部さんの指摘にはハッとさせられました。

 小学校高学年から中学校低学年にかけて太宰治にハマって、その後も好きなんだけど、それほど深くは読んでいない、という人は多いんじゃないかと思うのですが、もし、そんな層をターゲットにしようと新潮社の編集が考えたら、少なくとも個人的にはクリーンヒット。

 『満願』のラストに《医者が若い夫人に何を禁じ、その日、何のおゆるしが出たのかは、あらためていうまでもないであろうけれど、それが「言外の意味」として表現されたところから、明るいエロチシズムと生きる歓びを、読む者にまざまざと伝える清新な感動が生まれた》という、なんつうか"賛"みたいなものを書く長部さんに共感します。

 太宰の文章は絵画を感じます(『黄金風景』のラストとか!)。だから、この文庫本も、全体のつくりが右頁に絵があって、それに賛をつけるような感じになっている感じがいいんですよねぇ。あと、長部さんは太宰治の明るいエロチシズムと笑いを強調するんですが、それも随分と感じさせられました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年7月2日に日本でレビュー済み
 2009年は太宰治の生誕100年ということで、各書店とも「太宰フェア」なるものが盛大に繰り広げられている。ミーハ−な私はマスコミにのせられて、今一度太宰を読んでみようかと思い、中・高校生の頃に読んだものも含め何冊か読んでみた。正直なはなし、とても苦しかった。普段、経済とか経営の類の社会科学系統の書物を読み慣れている者としては、とりわけ名文の誉れ高い純国産文学の「太宰」を受け付けにくくなっていたのだ。最近の芥川賞・直木賞とかの作品も含め、現在のものは読んでいるものの、「太宰」は違った。
 もっとも昨今の芥川賞のもののほうが日本語としておかしいのだが・・・・・。

 そんな折、この文庫に出会った。単行本では出されていない長部日出雄氏の編集・解説による文庫書き下ろし書である。見開き2ページに太宰の作品からの抜粋を右ページに、長部氏の解説を左ページに、全100編、要領よくまとめられている。太宰の作品のなかから名文・名場面を選りすぐっているので、太宰入門者はもちろんのこと、筋金入りの太宰OTAKUにとっても満足できる編集であると思う。長部氏の解説がわかりやすくて、なかなかいい。
 芥川賞の候補になった作品も載っているが、太宰が芥川賞を受賞していたら果たして今でも読まれつづける作品を書いていただろうかとは長部氏の意見だが、どうだろうか・・・・・。

 とかく太宰の作品は「暗い!」という先入観で長い間読まずにいたが、今後はこの解説書をイントロとしてもっと読んでみよう思う。この文庫で再認識した事だが、なるほど太宰の日本語は、名文で、そして美しいのだ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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