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草枕 (新潮文庫) 文庫 – 2005/9/1
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意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい――。
かの有名な文言から始まる、絢爛たる文章で綴る漱石初期の名作。
住みにくい人の世を芸術の力で打破できぬかと思案する青年画家。あるとき温泉場の出戻り娘・那美に惹かれ、絵に描きたいと思うが何か物足りない。やがて彼が見つけた「何か」とは――。
豊かな語彙と達意の文章で芸術美の尊さを描く漱石初期の代表作。用語、時代背景などについての詳細な注解、解説を付す。
本文冒頭より
智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。
住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)が出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向う三軒両隣りにちらちらする唯(ただ)の人である。唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はない。あれば人でなしの国へ行(ゆ)くばかりだ。人でなしの国は人の世よりも猶(なお)住みにくかろう。……
夏目漱石(1867-1916)
1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。
- ISBN-104101010099
- ISBN-13978-4101010090
- 出版社新潮社
- 発売日2005/9/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ256ページ
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出版社より
吾輩は猫である | 倫敦塔・幻影の盾 | 坊っちゃん | 三四郎 | それから | 門 | |
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価格 | ¥693¥693 | ¥605¥605 | ¥341¥341 | ¥374¥374 | ¥506¥506 | ¥440¥440 |
【新潮文庫】夏目漱石 作品 | 明治の俗物紳士たちの語る珍談・奇譚、小事件の数かずを、迷いこんで飼われている猫の眼から風刺的に描いた漱石最初の長編小説。 | 謎に満ちた塔の歴史に取材し、妖しい幻想を繰りひろげる「倫敦塔」、英国留学中の紀行文「カーライル博物館」など、初期の7編を収録。 | 四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年が巻きおこす珍騒動。ユーモアと人情の機微にあふれ、広範な愛読者をもつ傑作。 | 熊本から東京の大学に入学した三四郎は、心を寄せる都会育ちの女性美禰子の態度に翻弄されてしまう。青春の不安や戸惑いを描く。 | 定職も持たず思索の毎日を送る代助と友人の妻との不倫の愛。激変する運命の中で自己を凝視し、愛の真実を貫く知識人の苦悩を描く。 | 親友を裏切り、彼の妻であった御米と結ばれた宗助は、その罪意識に苦しみ宗教の門を叩くが……。「三四郎」「それから」に続く三部作。 |
草枕 | 虞美人草 | 彼岸過迄 | 行人 | こころ | 道草 | |
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価格 | ¥473¥473 | ¥605¥605 | ¥605¥605 | ¥649¥649 | ¥407¥407 | ¥506¥506 |
智に働けば角が立つ──思索にかられつつ山路を登りつめた青年画家の前に現われる謎の美女。絢爛たる文章で綴る漱石初期の名作。 | 我執と虚栄に心おごる美女が、ついに一切を失って破局に向う悽愴な姿を描き、偽りの生き方が生む人間の堕落と悲劇を追う問題作。 | 自意識が強く内向的な須永と、感情のままに行動して悪びれない従妹との恋愛を中心に、エゴイズムに苦悩する近代知識人の姿を描く。 | 余りに理知的であるが故に周囲と齟齬をきたす主人公の一郎。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない男に救いはあるか? | 親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、みずからも死を選ぶ、孤独な明治の知識人の内面を抉る秀作。 | 健三は、愛に飢えていながら率直に表現できず、妻のお住は、そんな夫を理解できない。近代知識人の矛盾にみちた生活と苦悩を描く。 |
硝子戸の中 | 二百十日・野分 | 坑夫 | 文鳥・夢十夜 | 明暗 | |
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価格 | ¥374¥374 | ¥506¥506 | ¥473¥473 | ¥473¥473 | ¥825¥825 |
漱石山房から眺めた外界の様子は?終日書斎の硝子戸の中に坐し、頭の動くまま気分の変るままに、静かに人生と社会を語る随想集。 | 俗な世相を痛烈に批判し、非人情の世界から人情の世界への転機を示す「二百十日」、その思想をさらに深く発展させた「野分」を収録。 | 恋愛事件のために出奔し、自棄になって坑夫になる決心をした青年が実際に銅山で見たものは……漱石文学のルポルタージュ的異色作。 | 文鳥の死に、著者の孤独な心象をにじませた名作「文鳥」、夢に現われた無意識の世界を綴り、暗く無気味な雰囲気の漂う、「夢十夜」等。 | 妻と平凡な生活を送る津田は、かつて将来を誓い合った人妻清子を追って、温泉場を訪れた──。近代小説を代表する漱石未完の絶筆。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2005/9/1)
- 発売日 : 2005/9/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 256ページ
- ISBN-10 : 4101010099
- ISBN-13 : 978-4101010090
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 25,828位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
(1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。
帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。
翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「四角な世界から常識と名のつく、一角を磨滅して、三角のうちに住むのを芸術家と呼んでもよかろう」見事に漱石文学の本質を吐露している。
この常識と名のつく、漱石の場合は義理人情、は漱石にとって原罪であり、それを抱いたままの非人情の建立は逆だった。人は義理人情によって理性を働かす生き物だ。非人情が人情を働かす仕組みではない。先生はご無理をなされた。
四角の世界に住む芸術家に何でなれん? 「憐れな表情」を作品にすることが間違いだ。文豪の非人情は、義理人情から逃れたいという狂気。漱石は義理人情との葛藤が、非常識の作品群を生まざるを得なかった。だが芸術は薬にならなく作品は仇花。漱石にも克服出来ない絶望的葛藤。その内に生まれたのだから、諸作品の結末は半端なものと予測する。
挙句の果ては則天去私なんて嘘をつく。「理不尽だ、知るか木瓜(漱石は木瓜の木が好き)」で済んだ話しなのに、分別から逃れることができなかった。乾屎橛を知っているのにその本質が分からなかった。
三島の「私をもっと知って欲しい」という発言が、私には分からなかったのだが、草枕P39の「自分の屍骸を、自分で解剖してその病状を天下に発表する」ことによって作品を創造できるという(劇薬的)方法論が源泉とわかって腑に落ちた。太宰も、もちろん門下生。あの露悪がその証拠だ。堕在のポーズが辛かったろう。
蛇足だが、太宰というペンネームは草枕P153の堕在から取ったものと思う。
芥川も太宰も三島も、草枕の方法論から作家になれたのだろう。言いたい事があって作家になったのではなく、作家になりたくて作家になったが、一体自分は何なんだ?から、最後は、やっていることに意義が見いだせなくなった。
漱石の作品は、作品ごとにどのように自分自身を癒そうとしたのか、しかし癒されなかったのか、その視点で読み解くと分かり易いに違いない。最後は人情-非人情の分別から離脱できず胃潰瘍という病没的自殺。その葛藤に「敗北した肉体」と思う、漱石一門の文学は敗北してはいない、心と文学との乖離が起きただけだ。
義理とか人情とか自尊心とか鋏とか、は使いようですぜ。自分の事は何事も自分が支配しなきゃならん、先生。合掌。
形骸を断ずるとの言葉を遺して自裁した江藤淳の解説には、漱石の手紙の言葉が紹介されています。
「死ぬか生きるか、命のやりとりをする様な維新の志士の如き烈(はげ)しい精神で文学をやって見たい」
『草枕』本文中には、次のような西洋文明批判の烈しい言葉があります。
「文明はあらゆるかぎりの手段をつくして、個性を発達せしめたる後、あらゆる限りの方法によってこの個性を踏み付け様とする。
一人前何坪何合かの地面を与えて、この地面のうちで寝るとも起きるとも勝手にせよと云うのが現代の文明である。
同時にこの何坪何合の周囲に鉄柵を設けて、これよりさきへは一歩も出てはならぬぞと威嚇(おど)かすのが現代の文明である。
~略~
この平和は真の平和ではない。
~略~
個人の革命は今既に日夜起こりつつある。」
ジョージ・オーウェルの『1984』とともに、欺瞞のコロナ時代を先見した至高の芸術。
以下、絵描きが主人公の『草枕』に登場した代表的な絵描きたち。
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロ、ターナー、ミレー(オフィーリア)
円山応挙、伊藤若冲、長沢蘆雪、北斎、雪舟
草枕の冒頭にて主人公に「苦しんだり、怒ったり、騒いだり、泣いたりは人の世につきものだ。余も三十年の間それを仕通して、飽き飽きした。余が欲する詩はそんな世間的の人情を鼓舞する様なものではない。。。。うれしい事に東洋の詩歌はそこを解脱したのがある」と語らせていることに漢文脈を見捨てていない漱石をかいまみることができます。漢詩には起承転結があります。画家である主人公と主人公の滞在する宿の女性との「画」を介しての交流に起承転結が宿っているとみました。不人情ではなく非人情での二人のやりとりを「起承」でつむぎ、「先生、わたくしの画をかいてくださいな」との女性の申し出に対して、「わたしも書きたいのだが、あなたの顔はそれだけじゃ「画」にならない」と答えるところが「転」というわけです。小説の最後になって「結」がでてきますが、これは読んでのおたのしみです。確かに、漢詩に少しでもふれたことのあるものには、大変ためになる本であり、何故「漢詩か」を知るための一里塚でもあります。
その領域は広く、特に漢詩の造詣の深さにはやはり明治を感じる。
(この作品は、明治49年の作とのことである。)
こころを少し前に読み返し、その昏さが心に残った。
そして、昨年は行人を読んだが、その兄の精神のありよう、兄嫁の不穏さにいいようのない昏さをまた感じた。
その点この本はまだお気楽であり、特に、探偵がひった屁の数を数えるところには苦笑してしまった。
人の行状を詮索する、人のこころもちを同定するなど、実につまらないことだと思った。
次は、門の予定。
この作品に対する当時の文壇の評価を知りたくなりました。