短編集というと収録作品のいくつかは凡作だと感じられるのが普通だが、流石、志賀直哉。小説の神様と呼ばれるだけあって本書には凡作とまで言いきれるような作品はなかった。非常にコンパクトな作品ばかりだが、いずれも大変に完成度が高く圧巻である。また、どことなくスタインベックの短編に似た雰囲気を感じる。
私がとりわけ気に入ったのは『雪の日』や『焚き火』といった、何気ないけれど人の心の温かみが感じられる情景を淡々と描いた掌編で、控えめながらも確実に溢れ出る詩情は強く胸に響くものがあった。
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小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫) 文庫 – 2005/4/1
志賀 直哉
(著)
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〝小説の神様〟の世界を味わう、円熟期の作品から厳選された短編集。
交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。
著者における成熟期への移行は、動から静へ、反抗から和解へであった。その口火を切った大正6年の『佐々木の場合』から大正15年の『晩秋』までの代表的作品を収録する短編集第二集。交通事故の予後の療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した『城の崎にて』ほか、古美術品のように美しく不動で、著者を〝小説の神様〟と呼ばしめる一因となった『小僧の神様』など全18編。
巻末に詳細な年譜を付す。
【目次】
佐々木の場合
城の崎にて
好人物の夫婦
赤西蠣太
十一月三日午後の事
流行感冒
小僧の神様
雪の日
焚火
真鶴
雨蛙
転生
濠端の住まい
冬の往来
瑣事
山科の記憶
痴情
晩秋
『小僧の神様・城の崎にて』について:高田瑞穂
年譜
志賀直哉(1883-1971)
宮城県石巻町生れ。学習院高等科を経て東京帝国大学文学部中退。在学中に武者小路実篤、里見弴、有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。自我の絶対的な肯定を根本とする姿勢を貫き、父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数発表。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』など。
交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。
著者における成熟期への移行は、動から静へ、反抗から和解へであった。その口火を切った大正6年の『佐々木の場合』から大正15年の『晩秋』までの代表的作品を収録する短編集第二集。交通事故の予後の療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した『城の崎にて』ほか、古美術品のように美しく不動で、著者を〝小説の神様〟と呼ばしめる一因となった『小僧の神様』など全18編。
巻末に詳細な年譜を付す。
【目次】
佐々木の場合
城の崎にて
好人物の夫婦
赤西蠣太
十一月三日午後の事
流行感冒
小僧の神様
雪の日
焚火
真鶴
雨蛙
転生
濠端の住まい
冬の往来
瑣事
山科の記憶
痴情
晩秋
『小僧の神様・城の崎にて』について:高田瑞穂
年譜
志賀直哉(1883-1971)
宮城県石巻町生れ。学習院高等科を経て東京帝国大学文学部中退。在学中に武者小路実篤、里見弴、有島武郎、柳宗悦らと同人雑誌「白樺」を創刊。自我の絶対的な肯定を根本とする姿勢を貫き、父親との対立など実生活の問題を見据えた私小説や心境小説を多数発表。1949(昭和24)年、文化勲章受章。主な作品に『和解』『城の崎にて』『暗夜行路』など。
- ISBN-104101030057
- ISBN-13978-4101030050
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日2005/4/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ336ページ
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出版社より
和解 | 清兵衛と瓢箪・網走まで | 小僧の神様・城の崎にて | 暗夜行路 | |
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カスタマーレビュー |
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40
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5つ星のうち4.1
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5つ星のうち4.0
218
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価格 | ¥440¥440 | ¥605¥605 | ¥649¥649 | ¥1,155¥1,155 |
【新潮文庫】志賀直哉 作品 | 長年の父子の相剋のあとに、主人公順吉がようやく父と和解するまでの複雑な感情の動きをたどり、人間にとっての愛を探る傑作中編。 | 瓢簞が好きでたまらない少年と、それを苦々しく思う父との対立を描いた「清兵衛と瓢簞」など、作家としての自我確立時の珠玉短編集。 | 円熟期の作品から厳選された短編集。交通事故の予後療養に赴いた折の実際の出来事を清澄な目で凝視した「城の崎にて」等18編。 | 母の不義の子として生れ、今また妻の過ちにも苦しめられる時任謙作の苦悩を通して、運命を越えた意志で幸福を模索する姿を描く。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (2005/4/1)
- 発売日 : 2005/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 336ページ
- ISBN-10 : 4101030057
- ISBN-13 : 978-4101030050
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 36,134位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
描写力? 構成力? 文体?
自分はそれよりも内容だと思う。
内容とは読者にひしひしと訴えてくる「感情」ではないだろうか。
不貞を知ってますます愛おしくなるという設定は不可解。
作者や作品をいつか理解できる日が来るのか? (そんなに長い残り時間はないが)
二昔(「終戦~高度成長」の前の時代という意味)の淡々と乾いた内容を期待してのだが、そうでないところもあり、そういう点も期待の外側でした。
それでも、暗夜行路だけは読んでおくべきかな。
自分はそれよりも内容だと思う。
内容とは読者にひしひしと訴えてくる「感情」ではないだろうか。
不貞を知ってますます愛おしくなるという設定は不可解。
作者や作品をいつか理解できる日が来るのか? (そんなに長い残り時間はないが)
二昔(「終戦~高度成長」の前の時代という意味)の淡々と乾いた内容を期待してのだが、そうでないところもあり、そういう点も期待の外側でした。
それでも、暗夜行路だけは読んでおくべきかな。
2023年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古だったのですが、状態も良く読みやすかったです。志賀直哉は彼自身の体験も踏まえて気持ちを素直に表現することが上手いのかなと感じました。短編集で、文体もそこまで古くないので読みやすいと思います。
2021年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何でもないことを、観察して、文章化できている。
余分なことを書かない短編は、現在ももっと、評価されるべき。
余分なことを書かない短編は、現在ももっと、評価されるべき。
2020年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さすがの傑作だった。
だが、タイトルの綺麗さに比べて趣はかなり違った。
山の手線に跳ね飛ばされた男が療養の為城崎温泉を訪れる。
そこで、蜂、鼠、イモリ等、小さな生物たちの死と自分の体験を重ねる。
それだけではない。
なるほど、蜂は自然死だった。
しかし、鼠は首に長い串を刺されたまま川を泳ぐ。
更に、数人の子供や一人の大人が面白がって石を投げる。
鼠に助かる見込みはない。
だが、懸命に生きようとする。
そして、イモリは主人公によって殺される。
それは、当たるとは思わず投げた石によってだった。
しかし、そもそも、イモリに石を投げる必要はない。
そこには、鼠に石を投げることに通ずる残虐性が垣間見える。
そういえば、宮本輝の「泥の河」でも、母親が生活の為船で春をひさぎ、差別され地元の子供にテレビを見せて貰えない鬱屈を抱えた少年がカニを灯油で焼き殺す場面があった。
そういった描写は一切なかったが、主人公にも酷い事故に遭った以前から、なんらかの鬱屈があったのではないだろうか。
フロイトが「善人は夢の中だけで願望を充足させて満足する」みたいなことを書いていたが、小説の中だけで残虐性を発揮するのも善人と呼べるのかもしれない。
ともあれ、自分の境遇がどうあれ懸命に生きようとする儚い生物たちと、一旦死にかけた主人公が、生と死の間に大きな差異を感じなくなった心境を描いた手腕は見事だった。
だが、タイトルの綺麗さに比べて趣はかなり違った。
山の手線に跳ね飛ばされた男が療養の為城崎温泉を訪れる。
そこで、蜂、鼠、イモリ等、小さな生物たちの死と自分の体験を重ねる。
それだけではない。
なるほど、蜂は自然死だった。
しかし、鼠は首に長い串を刺されたまま川を泳ぐ。
更に、数人の子供や一人の大人が面白がって石を投げる。
鼠に助かる見込みはない。
だが、懸命に生きようとする。
そして、イモリは主人公によって殺される。
それは、当たるとは思わず投げた石によってだった。
しかし、そもそも、イモリに石を投げる必要はない。
そこには、鼠に石を投げることに通ずる残虐性が垣間見える。
そういえば、宮本輝の「泥の河」でも、母親が生活の為船で春をひさぎ、差別され地元の子供にテレビを見せて貰えない鬱屈を抱えた少年がカニを灯油で焼き殺す場面があった。
そういった描写は一切なかったが、主人公にも酷い事故に遭った以前から、なんらかの鬱屈があったのではないだろうか。
フロイトが「善人は夢の中だけで願望を充足させて満足する」みたいなことを書いていたが、小説の中だけで残虐性を発揮するのも善人と呼べるのかもしれない。
ともあれ、自分の境遇がどうあれ懸命に生きようとする儚い生物たちと、一旦死にかけた主人公が、生と死の間に大きな差異を感じなくなった心境を描いた手腕は見事だった。
2021年7月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このたびはとてもすてきなテキストをご送付いただき感謝申し上げます。とてもきれいで、新品同様でした。また、機会がありましたら、ぜひよろしくお願い申し上げます。
2016年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
城崎温泉への旅行の前に読んでおこうと購入しました。小さな生き物への描写など興味深く読むことが出来ました。ほかに小僧の神様をはじめ短編がいっぱいあって楽しく読むことが出来、良かったです。