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新しい環境問題の教科書 (新潮文庫) 文庫 – 2010/11/29
池田 清彦
(著)
「温暖化防止」の名のもとに、いまなお空前の盛り上がりを見せる環境ブーム。実際に自然界で起こっていることに目をむけず、科学的な見地も理解せず、ただ声高に異を唱える現状は、本当に正しいのだろうか。世界中を巻き込む一大ムーブメントに隠された、陰謀やウソや偽善を暴き、私たちの生活に本質的に関わる真の環境問題を考える。話題の生物学者が提唱する、画期的な一冊。
- ISBN-104101035253
- ISBN-13978-4101035253
- 版文庫
- 出版社新潮社
- 発売日2010/11/29
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1 x 15 cm
- 本の長さ214ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 文庫版 (2010/11/29)
- 発売日 : 2010/11/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 214ページ
- ISBN-10 : 4101035253
- ISBN-13 : 978-4101035253
- 寸法 : 10.5 x 1 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 983,075位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1947年、東京生まれ。生物学者。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授を経て、現在、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する60冊以上の著書を持ち、フジテレビ系「ホンマでっか! ?TV」にも出演する等、テレビ、新聞、雑誌等でも活躍している。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『人間、このタガの外れた生き物 (ISBN-10: 458412406X)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいて気持ちのいい本です。気持ちがスッキリしました。世の中の大義が必ずしも正義でない事があると教えてくれます。私はこの方面の全くの初学者で、実を言うと教科書というタイトルに惹かれ購入したのですが、新しいという言葉を見落としていました。バランスの取れた知識を求めるなら この本のみでは片手落ちです。
2013年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生き物を頂くことと生き物を育む自然、というような内容で分かり易い小さな本を書こうと思っているが、その資料として読んだ本。
世に言う地球温暖化というキーワードは日本だけおかしな、恣意的かも知れないが訳語になっているが、正しくは地球の気候変動、ということ。変動なら温暖化も寒冷化も局地的豪雨、干ばつも守備範囲に入る。
そして地球温暖化の悪者がCO2の増加ということにほとんど等しいかのようなことに日本ではまだなっているようだが、科学的に考えるとおかしい。一儲けしようと言うひとには好都合。日本人はマスコミなど一般的風潮に右にならえの人が多く、そんなこんなで税金だだ洩れ。
ということはこの問題に詳しい人には常識化していると思うが、欲ボケしてない人はこの本を読めば納得できるはず。
わたしの為になったのは、167頁から後書きまで。特に生物多様性の問題。これは熊森の会長さんと話していて、学者の言っていることはおかしいと直感的に思ったが、今朝この部分を読むようにメールをしておいた。
もう一つはそこに入っている、本当の環境問題は人口問題だということ。納得。デンマークのように大国を目指すのでなく、みんなが楽しく暮らすようにすれば良いわけ。人口が減ったら困る人は事業規模的に採算が取れなくなると困る一部の人。日本の江戸時代は3000万の人口で循環型のエコ社会だったが、まあ5000万位を目途にしたら良いと思う。
世に言う地球温暖化というキーワードは日本だけおかしな、恣意的かも知れないが訳語になっているが、正しくは地球の気候変動、ということ。変動なら温暖化も寒冷化も局地的豪雨、干ばつも守備範囲に入る。
そして地球温暖化の悪者がCO2の増加ということにほとんど等しいかのようなことに日本ではまだなっているようだが、科学的に考えるとおかしい。一儲けしようと言うひとには好都合。日本人はマスコミなど一般的風潮に右にならえの人が多く、そんなこんなで税金だだ洩れ。
ということはこの問題に詳しい人には常識化していると思うが、欲ボケしてない人はこの本を読めば納得できるはず。
わたしの為になったのは、167頁から後書きまで。特に生物多様性の問題。これは熊森の会長さんと話していて、学者の言っていることはおかしいと直感的に思ったが、今朝この部分を読むようにメールをしておいた。
もう一つはそこに入っている、本当の環境問題は人口問題だということ。納得。デンマークのように大国を目指すのでなく、みんなが楽しく暮らすようにすれば良いわけ。人口が減ったら困る人は事業規模的に採算が取れなくなると困る一部の人。日本の江戸時代は3000万の人口で循環型のエコ社会だったが、まあ5000万位を目途にしたら良いと思う。
2012年11月14日に日本でレビュー済み
地球環境問題の本質は、本当のテーマは何なのかを明らかにしている書です。
本当のテーマについて、認識する人々を増やし、その詳細な解決策へ向けて、今後皆で少しずつ考えていくという姿勢が大切であると思います。
(本書よりキーワードを抜粋)
・20世紀のはじめには地球全体で16億5000万だった人間の数は、現在70億に届こうかという勢いで増加してきたわけである
・大気汚染/公害問題/ゴミの問題/全部食べる/リサイクル/窒素肥料
・結局、ゴミ処理も小回りが利く技術のほうが好ましいということになる
・分散型のほうがリスクが少ないということなのである
・ゴミをどう資源化するか/大本の資源をどう確保するか
・いまから約1万年前には、人口が100万〜500万人だったというわけである
・農耕が発明された/紀元元年ちょうどのころには世界人口は推定で2億〜3億人ほどになった
・すなわち19世紀はじめの世界人口は約9億人であった
・食料を作ることとその輸送に使ったのである
・生産性があがって食料が増えたから、世界人口が増えてもそれを支えられるのだ
・少子化は果たして根源的に大きな問題なのか
・太陽エネルギーだけは持続可能なエネルギーだ
・とりあえず持続可能なエネルギーというのは、究極的には太陽エネルギーしかない
・電力需要が増大したからである
・今後も経済発展しなければならないのであれば、将来的には石油に代わるエネルギーが必要となる
・現在のバイオ燃料というのは基本的にちっとも優れてはいない
・このままの勢いならば、最終的には100億人ぐらいの人口になってもおかしくはない
・太陽光発電はエネルギー効率が悪い
・太陽電池をつくるにはシリコンやアルミといった材料が要る
本当のテーマについて、認識する人々を増やし、その詳細な解決策へ向けて、今後皆で少しずつ考えていくという姿勢が大切であると思います。
(本書よりキーワードを抜粋)
・20世紀のはじめには地球全体で16億5000万だった人間の数は、現在70億に届こうかという勢いで増加してきたわけである
・大気汚染/公害問題/ゴミの問題/全部食べる/リサイクル/窒素肥料
・結局、ゴミ処理も小回りが利く技術のほうが好ましいということになる
・分散型のほうがリスクが少ないということなのである
・ゴミをどう資源化するか/大本の資源をどう確保するか
・いまから約1万年前には、人口が100万〜500万人だったというわけである
・農耕が発明された/紀元元年ちょうどのころには世界人口は推定で2億〜3億人ほどになった
・すなわち19世紀はじめの世界人口は約9億人であった
・食料を作ることとその輸送に使ったのである
・生産性があがって食料が増えたから、世界人口が増えてもそれを支えられるのだ
・少子化は果たして根源的に大きな問題なのか
・太陽エネルギーだけは持続可能なエネルギーだ
・とりあえず持続可能なエネルギーというのは、究極的には太陽エネルギーしかない
・電力需要が増大したからである
・今後も経済発展しなければならないのであれば、将来的には石油に代わるエネルギーが必要となる
・現在のバイオ燃料というのは基本的にちっとも優れてはいない
・このままの勢いならば、最終的には100億人ぐらいの人口になってもおかしくはない
・太陽光発電はエネルギー効率が悪い
・太陽電池をつくるにはシリコンやアルミといった材料が要る
2011年1月29日に日本でレビュー済み
養老孟司氏との2冊の共著『ほんとうの環境問題』『正義で地球は救えない』の著者の担当部分それぞれを大幅加筆して1冊にまとめた新編集の文庫。評者は共著2冊も読んでいるが、著者の発言は共著の時点ではどこか断片的、または「トピックス重視」的だったのが、1冊に合本して加筆されたことで、論理の筋が一段と明瞭に見えてきた。「焼き直し」を読まされた、とは思いにくい出来上がりだ。
テーマは大きく分けて、地球温暖化と生物多様性の二つ。温暖化に向けては自然科学、政策、社会心理などのあらゆる側面についてほとんど全否定に近く、生物多様性についても、環境省が標榜する「外来種の排除」や「昆虫養殖の否定」などを批判する。現在または過去の特定の一時点の状況をベストと考え、その保全またはそこへの回帰を理念に掲げる「環境原理主義」に対する指弾も忘れない。「文庫のためのやや長いあとがき」では、2009年に発覚した「クライメートゲート」事件について要領良く紹介して、ニュース性も持たせている。楽しい読本となった。
しかし、これだけシャープな本を上梓しても著者に大人気が集まらず、むしろ感情的に反発する人が多いのは、なぜか。温暖化問題に向けては、著者が狭い意味での専門家ではないからか、あるいは時折筆が走って「アホ」「ペテン」などと書いてしまうからか、あるいは著書の物言いが「自信満々」に過ぎて鼻につくのだろうか。
テーマは大きく分けて、地球温暖化と生物多様性の二つ。温暖化に向けては自然科学、政策、社会心理などのあらゆる側面についてほとんど全否定に近く、生物多様性についても、環境省が標榜する「外来種の排除」や「昆虫養殖の否定」などを批判する。現在または過去の特定の一時点の状況をベストと考え、その保全またはそこへの回帰を理念に掲げる「環境原理主義」に対する指弾も忘れない。「文庫のためのやや長いあとがき」では、2009年に発覚した「クライメートゲート」事件について要領良く紹介して、ニュース性も持たせている。楽しい読本となった。
しかし、これだけシャープな本を上梓しても著者に大人気が集まらず、むしろ感情的に反発する人が多いのは、なぜか。温暖化問題に向けては、著者が狭い意味での専門家ではないからか、あるいは時折筆が走って「アホ」「ペテン」などと書いてしまうからか、あるいは著書の物言いが「自信満々」に過ぎて鼻につくのだろうか。
2011年1月26日に日本でレビュー済み
いつものように、鋭い視点でありますが、言いっぱなし。しかし私には正論と思える指摘が多くありました。ただ数値等の裏付けのあるものとそうでないものとは、自分自身で判断しなくてはなりません。きちんとした検証は他人任せということでしょうか。
環境問題に関する報道も検証や裏付けをせずに流されていて、それを「みんなの意見」と感じた国民が「自分の意見」と勘違いして「雰囲気」が形成されています。そういった意味では本書は、メディアリテラシーの教科書ともいえます。
IPCCに関するクライメートゲート事件というのは初めて知りました。こういった重要なことが報道されないというのも困ったものです。
もっとも世界中で一種のテロと問題視されたウィキリークスを単なる曝露サイトとかたずけてしまい、海○蔵を報道している日本のマスコミに期待するのは無理なのでしょうか。
環境問題に関する報道も検証や裏付けをせずに流されていて、それを「みんなの意見」と感じた国民が「自分の意見」と勘違いして「雰囲気」が形成されています。そういった意味では本書は、メディアリテラシーの教科書ともいえます。
IPCCに関するクライメートゲート事件というのは初めて知りました。こういった重要なことが報道されないというのも困ったものです。
もっとも世界中で一種のテロと問題視されたウィキリークスを単なる曝露サイトとかたずけてしまい、海○蔵を報道している日本のマスコミに期待するのは無理なのでしょうか。