大学に入ってボッチ生活をする中で読み始め、この作品を起点に文学にのめり込みました。生半可な興味ではすぐブン投げたくなる程の熱のこもった文字の弾幕!実際、高校一年のときに読んだ際は20ページぐらいでブン投げた記憶があります。
ちゃんと読んでみるとすごいです。過去百年以内の作品なのに、既に古典に達しているとおもいます。我々人類はこんな素晴らしい作品をあと二千年は継承しなければならない。
特徴的なのは、何より文体でしょう。お経の中でしか見たことのない語句や文字を出してきたり、変なところで「!」を使ったりします。(これ共感してくれる人いたら嬉しいです)情景描写の美しさはため息ものです。
豊饒の海全4巻、潮騒、憂国、真夏の死等短編集を読みましたが、やはり「金閣寺」のまとまった完成度は卓越していると感じます。
もとは映画が好きだったのですが、いまは文学の方が10倍好きです。なにより情報量がスゴイし味わいが深い。映画がアイスクリームなら文学はスルメですね、頑張れば1週間クチャクチャしてられます。それも飽きずに。
ボッチ生活ゆえに身に覚えがあることが多かったのかもしれませんが、「認識と行為」というテーマは半年くらいは考えていられます。決して普遍的な主題ではないかもしれませんが。
とてもオススメです。買うか迷っている人がいたら買ってください。映画より安いです。
1日遅れですが憂国忌のお参りをしに仏壇に行って参ります。
男・18歳
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金閣寺 (新潮文庫) 文庫 – 2003/5/1
三島 由紀夫
(著)
寺が寝静まる。私は金閣に一人になる。
吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作。
一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。
・2015年8月31日まで限定カバーでの出庫になります。
・ご注文時の在庫状況によって、表示と異なるカバーの商品が届くことがあります。予めご了承下さい。
吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作。
一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。
・2015年8月31日まで限定カバーでの出庫になります。
・ご注文時の在庫状況によって、表示と異なるカバーの商品が届くことがあります。予めご了承下さい。
- ISBN-104101050082
- ISBN-13978-4101050089
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日2003/5/1
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ384ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 384ページ
- ISBN-10 : 4101050082
- ISBN-13 : 978-4101050089
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 65,821位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。
1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。
主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。
カスタマーレビュー
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2020年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三島由紀夫VS
という映画を観て彼に興味を持ち拝読
文語で話す彼っぽい内容で日本語の勉強になりました。
という映画を観て彼に興味を持ち拝読
文語で話す彼っぽい内容で日本語の勉強になりました。
2024年1月18日に日本でレビュー済み
ただ良い奴が道徳とか美的な感性のおかげで悪いことができない。
人生悪いことも許容できないと生きづらい。
美的なのが邪魔!焼くぞー!(美的な象徴っぽくなってる金閣寺放火決意)
でも途中で迷って自分の美的なものを焼いてしまったら
それはもう自分じゃないんじゃないか?って思ったけど
仏にあったら仏を斬る、なにも縛られないみたいなの思い出して着火
火に包まれていく中で自分も金閣と一緒に死にたくなったけど
一番きれいなところに入ろうとしても入ることができなくて逃げ出した。
もう自分は美に拒まれてるって思ったんね。
んで逃げて金閣が焼けて美から解き放たれた主人公は生きようと思ったわけ
もう死にたいとは思わなくなったんだ!ハッピーエンドって話です。
おすすめですね。これは
人生悪いことも許容できないと生きづらい。
美的なのが邪魔!焼くぞー!(美的な象徴っぽくなってる金閣寺放火決意)
でも途中で迷って自分の美的なものを焼いてしまったら
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仏にあったら仏を斬る、なにも縛られないみたいなの思い出して着火
火に包まれていく中で自分も金閣と一緒に死にたくなったけど
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んで逃げて金閣が焼けて美から解き放たれた主人公は生きようと思ったわけ
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おすすめですね。これは
2024年5月30日に日本でレビュー済み
★3.3/累計2116冊目/2024年71冊目/5月13冊目/『金閣寺』(新潮文庫/新潮社)/三島 由紀夫/P.384/2003年/552円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024
三島由紀夫は本書で3冊目。今回も終わり方がシュッと終わって少し驚く。主人公・溝口は、たびたびの挫折により、夢を捨て、憧れであった金閣寺を燃やすお話。可愛さ余って憎さが百倍に似た心境だろうか。金閣寺が好きすぎて、初めて見た乳房に金閣寺を重ね、無力な幸福感で充たされたところは少し笑ったが。現状や将来に絶望した時、どうにでもなれと破壊衝動に駆られる気持ちは分からなくもない。ーー「いつかきっとお前を支配してやる。2度と私の邪魔をしに来ないように、いつかは必ずお前を我が物にしてやるぞ」p196
三島由紀夫は本書で3冊目。今回も終わり方がシュッと終わって少し驚く。主人公・溝口は、たびたびの挫折により、夢を捨て、憧れであった金閣寺を燃やすお話。可愛さ余って憎さが百倍に似た心境だろうか。金閣寺が好きすぎて、初めて見た乳房に金閣寺を重ね、無力な幸福感で充たされたところは少し笑ったが。現状や将来に絶望した時、どうにでもなれと破壊衝動に駆られる気持ちは分からなくもない。ーー「いつかきっとお前を支配してやる。2度と私の邪魔をしに来ないように、いつかは必ずお前を我が物にしてやるぞ」p196
2021年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古品でしたがとてもきれいでした。書店でもなかなかであえず、こんなにはやく、しかもお安く本が手にはいるなんてありがたいことだと、感謝です。よかったです。
2020年8月16日に日本でレビュー済み
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三島由紀夫の名作。読み応えありました。ただ、凡人には主人公に対して理解不能。難しい。
2020年8月24日に日本でレビュー済み
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三島作品デビュー