20年近く前の作品。
試行錯誤の最中であろうか、作家の意図が読み取りにくい作品がいくつか含まれた短編集。
特に冒頭の表題作「愛の帆掛舟」の現実味の無い結末と、
最後に収められている作者お得意のゲイ物語、「愛のハンカチーフ」の言語明瞭意味不明瞭さ加減は、
愉しんで読める作品ではなかった。
この方は他に優れた作品を出しているので、本作はパスしてもいいだろう。
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愛の帆掛舟 (新潮文庫 は 15-2) 文庫 – 1989/10/1
橋本 治
(著)
- 本の長さ289ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1989/10/1
- ISBN-104101054126
- ISBN-13978-4101054124
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1989/10/1)
- 発売日 : 1989/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 289ページ
- ISBN-10 : 4101054126
- ISBN-13 : 978-4101054124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 981,220位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1948年東京生まれ。東京大学在学中に駒場祭のポスターで話題を集めるが、イラストレーターから小説家に転身。小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッ セイ・芝居の演出など、ジャンルにとらわれず精力的に活動。『双調平家物語』で第62回毎日出版文化賞を受けるなど受賞歴多数。小林秀雄賞選考委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 桃尻娘 (ISBN-13: 978-4591117552 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月2日に日本でレビュー済み
表題作「愛の帆掛舟」の他、「愛の真珠貝」、「愛の百万弗」、「愛のハンカチーフ」の4編から成る。
この中では「愛のハンカチーフ」がページ数も多いし、最近の橋本治の評論本やいわゆる「哲学書」に特徴的な、なんだか話が飛躍しているようで、実は論理的積み重ねと日常的実感に支えられている、わかったようなわからないような、でもいつの間にかわからされている、というあの文体での小説。この作者らしい、おかまや男色なんかも出てきて、橋本治ファンには一読の価値ありと思う。
文庫書き下ろしとのこと。なぜいきなり文庫書き下ろしなんだろう?橋本治自身が、単行本で高いお金を出して読むほどのもんじゃない、と考えたのかなあ?
この中では「愛のハンカチーフ」がページ数も多いし、最近の橋本治の評論本やいわゆる「哲学書」に特徴的な、なんだか話が飛躍しているようで、実は論理的積み重ねと日常的実感に支えられている、わかったようなわからないような、でもいつの間にかわからされている、というあの文体での小説。この作者らしい、おかまや男色なんかも出てきて、橋本治ファンには一読の価値ありと思う。
文庫書き下ろしとのこと。なぜいきなり文庫書き下ろしなんだろう?橋本治自身が、単行本で高いお金を出して読むほどのもんじゃない、と考えたのかなあ?