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楽隊のうさぎ (新潮文庫) 文庫 – 2002/12/25

中沢けい (著)

3.8 84個の評価

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学校にいたくない。でもこの吹奏楽部になら少し、いてみたい気がする。
毎日がブラス! ブラス!! ブラス!!!
忘れてませんか、伸び盛りの輝きを。親と子へエールを送る感動の物語。
33万人の読者に希望を与えたロングセラー

花の木中学校吹奏楽部
克久…小学校時代、いじめられていた新1年生。パーカッション担当。
祥子…克久と同じ新1年生の優しい女子。パーカッション担当。
有木…みんなの苦情をスポンジのように吸い込む偉大な部長。クラリネット担当。
弓子…克久と別の小学校に通っていた綺麗な声の少女。トランペット担当。
広田先生…克久の個人レッスンを担当している頼れる大人。

著者について
1959(昭和34)年生れ。千葉県館山市に育ち、18歳の高校在学中に書いた「海を感じる時」で群像新人文学賞を受賞、単行本がベストセラーになる。1985年、『水平線上にて』で野間文芸新人賞を受賞。著書に『野ぶどうを摘む』『女ともだち』『豆畑の昼』『さくらささくれ』『楽隊のうさぎ』『うさぎとトランペット』『書評時評本の話 1978-2008』『動物園の王子』『麹町二婆二娘孫一人』など。

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本の長さ

352ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2002/12/25
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4101072310
ISBN-13

978-4101072319
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2002/12/25)
発売日 ‏ : ‎ 2002/12/25
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 352ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4101072310
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101072319
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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中沢けい

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鈴木しのぶ

良かったです。

2014年7月31日に日本でレビュー済み

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思ったより、汚れていないし、とても安く買えたため、満足しています。

2022年6月1日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

表紙がかわいい。

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役に立った

匿名希望

私も吹奏楽部は特別だと思ってました。

2020年6月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

夏のｺﾝｸｰﾙ中止が非常に残念です。
全国の、そして母校の吹奏楽部員が気の毒でなりません。
そんな時、ふと表紙が目にとまり、自身の吹奏楽部時代が懐かしくなり購入しました。

中学生男子がいよいよ思春期真っ只中に突入していく、そんな親子にとってあっという間の、あの瞬間を上手く切り取った作品でした。男の子の成長の早さを移りゆく季節に準えスピード感を持って、爽やかに表現する文体に、ついついページを捲る手は早くなるのですが、次第に読み終えるのが惜しいような、何時までも主人公を見守っていたいような、そんな気持ちになりました。

母と息子のやり取りが何とも良かったです。
少し幼くて、少々繊細な主人公の克久君が突然「男」になり始める様子に親と子が戸惑っている場面等はとても丁寧で、私自身も親として息子として、それぞれの立場から共感できる部分が数多くありました。
「男」として母と対峙しなくてはならなくなった克久君を応援する反面、息子がもう元の可愛い男の子には戻らないのかと惜しむお母さんの淋しさも想像に難しくなく、この辺りの親子の葛藤は作者の体験によるものだろうか、これから我が家にも起こる出来事だろうか等と想像してしまい、同じところを何度も読んでしまいました。
中学生の子ども達はもちろん、その保護者の方も一緒になって楽しめる作品ではないでしょうか。

しかし、かつて思春期を経験した男性は内容にやや不満を感じるかもしれません。
すみません。以下、ネタばれふくみます！

思春期男子の成長を取り上げた作品であり、なおかつ殊更「男性性」をテーマに扱っていながら、男の子の性徴に関する描写が無いことに違和感を感じます。
いくら克久君が発達の遅い子であったとしても、作中に変声等、体の変化は記述されているのですから、それに伴う内面の衝動と葛藤を描写しないのは不自然だと感じました。

まして、両親の男女の関係を克久君が目撃してしまう場面があるのですから、性を扱う事を作者が意図的に避けたとは考えにくく、単純に作者の男性への理解不足か、もしくは別の意図があるように思われました。

例えば、中学生男子にとって大変デリケートな下着の問題を扱った場面。風呂場で克久君のブリーフを母親が指摘する場面ですが、母親が克久君を辱めているように感じます。

成長の小道具として下着を取り上げるなら、下着を汚してしまい自己嫌悪してしまう等を表現した方が、かえって清々しいし、男性読者としてはリアルです。男の子の成長とは本来、汚くて、臭くて、自信の無いものだと思います。（それを次第に克服し、やがては肯定的に受け入れていくものだと思いますが）
しかし、作品からは女性の未熟な男子への加虐性、さらに言えば男性への攻撃性が感じられて仕方ないのです。それを覆い隠すかのように、終始あまりにもキレイな思春期が、女性の理想の男子の成長として語られ、何となく薄っぺらく感じてしまい残念でした。

吹奏楽、いや、音楽については作者の実体験に基づいていないものなのでやむを得ないのかもしれません。しかし、仮にも全国大会に出場するような中学校です。まして、選曲はベルキスです。バーカッションなら、他にマリンバもバスドラムもタンバリンも大いに活躍します。もう少し専門的な音楽の表現は出来なかったでしょうか。テーマが吹奏楽でなくても良かったのではとさえ思ってしまいます。

兎については、性衝動のメタファーか、あるいは「セロ弾きのゴーシュ」の様な音楽の指南役かと予想しましたが、いずれでもなく単に克久君の明確になり始めた自我だと解釈しました。

以上の理由から星を1つ減らしました。

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にゃるん

おススメします。

2013年3月31日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

小学校の中学年から～中学生に、男女問わず、読んでもらいたいです。

2019年5月23日に日本でレビュー済み

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上っ面の吹奏楽部だな、と感じる方が多い。二度と読むことはない感じ。

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Red Photon Zillion

吹奏楽小説の中では優れた部類

2016年1月19日に日本でレビュー済み

本書のレビューを見て、読みにくい、主語がはっきりしない、という感想が多々あり、確かに欠点ではあるが、それを補う長所は多いです。
「吹奏楽部でコンクールを目指す」という熱い感動を得たければ、ここでは名前を出しませんが、優れたドキュメンタリー本がいくつもあります。
小説にはノンフィクションを越えたものを求めたい。そして、リアルはいらない。

・受け身の主人公。
・打楽器担当となった彼が叩くのは、思春期の時の刻み。
・熱量を淡々と封じ込めた筆致。

普門館出場というシーンで部の成長が描かれているが、主人公の内面が成長しているかどうかは読者の感受性に委ねられています。仮に「成長しない青春物語」が存在しても、それでいいと思います。それこそがフィクションの面白さなのだと思います。

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マル

中学吹奏楽部の子供と親も

2016年8月12日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

文章としては途中でブツンととぎれたり、タイトルにあるうさぎの存在がちょっとぼやけていたりするので、想像による大幅な補完も必要ですが、全体としてはいま子供が在籍している中学の吹奏楽部のことを書いたのか！と思うほど、リアルな出来事が書かれていて親としても、とても参考になります。

自分の子供が目指すもの、そして部活動全体が目指すもの、顧問の先生の目指すもの、親の期待することなどが全て違うんだなあということがわかると同時に、思春期を迎える子供たちが活動を通じて大人に近づいているんだということも理解できます。

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日々是好日

「うさぎ」は必要？

2013年7月17日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　「それぞれ、パートごとに広い校内に散らばって練習をしているのだ。そうしないと、どれが何の楽器の音なのか区別がつかなくなってしまう……」。
　最近、この光景を時々目にするので、行間から雰囲気と言うか、空気感は何となく伝わってくるのですが、「臆病な中学生は吹奏楽部で生き生きとした自分を取り戻す」という帯とは全く異なる印象の小説でした。
　ちょっと面白くなったのは、関東大会、全国大会出場あたり。
　もう少し感動させてもらいたかったのですが……。
　主人公、克久の心に潜む「うさぎ」。
　それが、時々、ひょっこり顔を出すのですが、うーん？？？「うさぎ」という言葉は必要だったのかな。
　
　
　

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