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新・東京23区物語 (新潮文庫 い 34-16) 文庫 – 2001/8/1
- 本の長さ297ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日2001/8/1
- ISBN-10410107626X
- ISBN-13978-4101076263
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商品の説明
商品説明
1つの章の中では、さらにいくつかの地区に細かく触れている。日本橋の気質、中野の気質、ニコタマの気質、といったその地区特有の空気や人々の気質を、多少の誇張を加えつつ、おもしろおかしくカテゴライズしていく。社会科の教科書をまねた、ですます調の文体もおかしい。
高度成長期の丸の内のサラリーマンたちが昼休みに屋上で興じたバレーボールのブームが去った理由、あるいは、六本木の夜遊びの変遷、などといった歴史的視点に立っての興味深い記述も多い。
本書は、ある程度東京に詳しい人の方が、きっと楽しんで読めるだろう。自分の住む地区、自分の職場がある地区の記述を読んで、苦笑しながらうなずいたり、思わず反論したくなったり。反対に他の地区の記述を読んで膝をたたいたり、あるいは、かつての東京の風俗の記述を読んで懐かしさをおぼえたり。旧作の『東京23区物語』と読み比べるのもおもしろいかもしれない。(岡田工猿)
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (2001/8/1)
- 発売日 : 2001/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 297ページ
- ISBN-10 : 410107626X
- ISBN-13 : 978-4101076263
- Amazon 売れ筋ランキング: - 432,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 932位日本文学(日記・書簡)
- - 6,896位新潮文庫
- - 27,569位歴史・地理 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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雑誌やテレビで活躍中の著者らしく、複雑で混沌としたわかりにくい東京を、何よりも多くの人に紹介することを目的とした本と思われる。
著者は少なくとも東京に関しては非常に博識だと思われるのに、深入りせず、自説を主張せず、少々皮肉を込めた解説調で通しているあたりは万人受けを目的としたテレビ業界人の体質であろうか。
おかげで奇をてらわない標準的な東京各所のイメージを理解することができ、街を歩くと「なるほど」と納得してしまうのである。
街について知るための本にはさまざまなものがあるが、特に本書をおすすめしたい理由は、よりリアルな東京を知ることができるからである。
本書は筆者の幅広い知識と鋭い洞察力によって、それぞれの街のなりたちや雰囲気がよくおさえられ、東京の教科書として読めるようになっているのに加え、その街にいる人々についての描写が、よりくっきりと街のようすを浮かび上がらせている。
たとえば、港区の章では「シロガネーゼモドキ」なる人々が紹介されている。彼らは白金のもつお洒落な街だとか高級住宅街、といったイメージがぴったりあてはまるような白金ではない白金に住んでいる人たちである。町工場が建て替えられたマンションなどに住み、普段は荒川区にありそうな庶民的な商店街で買い物をしつつも、遠くの友人がたずねてくるときにはプラチナ通りでお茶をしながら「いいとこに住んでいるよねー」「ううん、でもお野菜とか高くって暮らしにくぅい」なんて会話をし、帰りは友人を撒いてこっそりと庶民的な自宅へ戻るそうである。
このように、けっして美しいところばかりではない人間の姿が描かれることで、お洒落な東京を紹介しているガイドブックでは知り得ないような、よりリアルな街の姿を知ることができる。
本書は1985年に書かれた「東京23区物語」の改訂版であるが、改訂されてからもう9年も経過している。是非またさらなる改訂版を出版してほしい。
H・T
筆者の観察力の鋭さを感じることができます。
今読んでも当てはまることが多く、それぞれの区の特徴についてよく観察されていると感じました。
東側の区より中央から西側の区についての記述が詳しくなっています。
東京に初めて住んだ人のガイド本としても使える部分もあります。
第3弾として2008年版か2009年版?をぜひ期待してます。
東京の良いところは、住み分けられているようで、玉石混合で遊びがあるところ。線路ひとつ隔てて高級住宅地と下町とが混在し、新旧住民の境があるようで、せいぜい住み始めて数十年の違いでしかなかったりする。この本で泉さんは、各区で一番特徴を捉えているような場所や店を紹介することに徹している。その区に住んでいる誰もが知っていて、密かに他じゃこれだけはないだろうと思っているものを取り上げて、それを中心にして文章を書いている。実際、都市というのは生物みたいなもので、本当は綺麗な部分もあれば「興味深い部分」もある。それに少しずつ触れているようにも思います。
専門書でもなく、観光書でもなく、小説でもなく、東京を自分の足で街歩きしたくなる本だと思います。