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長女藤代は踊りの師匠の梅村を相談相手にして、遺産相続を自分に有利にしようと画策する。それまでの慎ましやかだった性格からは想像できないきつい態度にでる次女の千寿。そこに番頭の思惑と、妾文乃が妊娠していた事実がからまって泥沼の様相を深めてゆく。だが、嘉蔵が生前周到に準備していた「胎児の事前認知」という驚天動地の方法によって金の亡者たちの野望に断が下される。

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本の長さ

464ページ
言語

日本語
出版社

新潮社
発売日

2002/4/23
寸法

14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-10

4101104328
ISBN-13

978-4101104324
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出版社より


	女系家族〔上〕	女系家族〔下〕

カスタマーレビュー	235	298
価格	￥825	￥825
【新潮文庫】	代々養子婿をとる大阪・船場の木綿問屋四代目嘉蔵の遺言をめぐってくりひろげられる遺産相続の醜い争い。欲に絡む女の正体を抉る。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2002/4/23)
発売日 ‏ : ‎ 2002/4/23
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 464ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4101104328
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101104324
寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm

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- - 4,173位新潮文庫
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山崎豊子

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1924（大正13）年、大阪市生れ。京都女子大学国文科卒。

毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957（昭和32）年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。

1963（昭和38）年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争三部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表。1991（平成3）年、菊池寛賞受賞。2009（平成21）年には最新長編小説『運命の人』を刊行。同年10月より、「山崎豊子自作を語る」シリーズ全三巻、『作家の使命私の戦後』『大阪づくし私の産声』『小説ほど面白いものはない』を刊行。

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Kindleのお客様

狐と狸の化かし合い

2024年3月29日に日本でレビュー済み

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血で血を洗う3姉妹のなまぐさい遺産相続も、ついに終焉を迎える。泥沼の様相が、妾である文乃の「胎児の事前認知」によって、雲散霧消される。
妾を含め、どの登場人物も腹に一物を抱えており、狐と狸の化かし合いが繰り広げられる。大番頭の宇市の「小悪党」振りが物語の屋台骨を支えており、また相続財産に山林が含まれていることにより、ストーリー展開に広がりを持たせている。

2023年1月25日に日本でレビュー済み

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まさかの展開

2022年1月9日に日本でレビュー済み

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誰か正直な正しい人、出てきて！と心で叫びながら、欲と意地のぶつかり合いを堪能しました。さすが山崎豊子です。飽きさせません。今はもうなくなってしまったであろう大阪の商家の文化やその気質、贅沢ぶりが伝わってくるところも、面白くて、もうちょっとした歴史小説だな、とも思いました。おしゃれして、百貨店行ったり観劇に行ったりお嬢さんのお稽古事が花嫁修行としてあったり。そういう時代が確かにあった。

2017年1月2日に日本でレビュー済み

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何もかも最後の伏線となっていて、無駄がない。
痛快！
この方法は、現代でも使える。
ただ、法律的には従う義務のない条項もあるやに思うが。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Amazon Customer

続きが気になって眠れない！

2013年10月25日に日本でレビュー済み

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遺産相続にまつわる、狐と狸の化かし合い。
宇市が狸なら、梅村が狐か？
強欲姉妹の世間知らずにつけ込み、一銭でもむしり取ろうとする男たちの水面下での争いが読み手を引きつけます。
初めはそんな男たちを御してしたつもりの姉妹も、最後にはもうなすがまま。
欲に躍らされ色に流されたプライドだけが高い良家の「嬢さん」たちは幸せになれるのでしょうか？
そして爆弾が落とされるときは粛々と迫っていて…。

表の煌びやかさと裏の薄汚さが同居する、上質の小説です。

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Amazon カスタマー

商品の満足度

2015年10月5日に日本でレビュー済み

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商品のコンディションについては、ほぼ記載のとおりで満足のいくものでした。

2022年9月23日に日本でレビュー済み

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文章が少し古いので私には読みづらかった。

また、中盤にちょっとだれているかなという箇所もあり、読むのみ時間がかかってしまった。

役に立った

hijikata

着物だとか、山林だとか、自分の知らなかったことも多く、新鮮だった。

2023年7月6日に日本でレビュー済み

大阪の老舗で起こった、欲むき出しで化かしあいの遺産相続争いの話、

山崎豊子の割と初期の作品だが、非常に面白かった。

三姉妹が血眼になって、自分の取り分を少しでも増やそうとする。

そこに腹黒い大番頭と、亡くなった旦那の妾も加わり、結末をなんとなくは感じるが、

最後は、急展開で、読むものを飽きさせない。

設定がロシア貴族でも面白そうと思いながら読んだ。

登場人物は皆曲者なんだが、特に大番頭宇市は曲者中の曲者で、最後の最後で

罰が下るので、溜飲がさがる。

この作品を書くにあたり、山崎豊子は、相続とか法律をかなり勉強したようで、

のちの、緻密な取材に基づく大作を書くことにつながってるのだと思う。

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