松本清張作品は沢山読みましたが、彼自身の生い立ちはあまり存じ上げなかったので、購入。
読み応えがあります、楽しみです。
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半生の記 (新潮文庫) 文庫 – 1970/6/29
松本 清張
(著)
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著者を育んだ故郷・小倉の記憶、そして父母のこと、兵役や仕事のことなど……。
いかにして「作家・松本清張」は生れたのか? 文壇デビュー以前の回顧録。
日本が破滅に向って急速に傾斜していった時代、金も学問も希望すらもなく、ひたすら貧困とたたかっていた孤独な青年、松本清張。印刷所の版下工として深夜までインクにまみれ、新聞社に勤めてからも箒の仲買人までしながら一家八人の生活を必死で支えたその時代が、今日の松本文学を培ったのだった――。
本書は、社会派推理小説の第一人者である著者が若き日を回想して綴る魂の記録である。
著者の言葉
私も五十の半ばを越してしまった。会社でいえば停年が来たあとだ。実際、社報などでみると、停年になった人たちが誌上で短い回顧を寄せている。私もそういうものを書いてみたい気が起る。小説ではなく、自分にむける挨拶という意味でである。
これまでそうした自伝めいたものを書かないかとすすめられたことも二、三あった。しかし、どうも気のりがしなかった。まだ早いというのがその理由だったが、五十五歳をすぎると少し気持が変ってきた。(本書「あとがき」)
松本清張(1909-1992)
小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派"の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
いかにして「作家・松本清張」は生れたのか? 文壇デビュー以前の回顧録。
日本が破滅に向って急速に傾斜していった時代、金も学問も希望すらもなく、ひたすら貧困とたたかっていた孤独な青年、松本清張。印刷所の版下工として深夜までインクにまみれ、新聞社に勤めてからも箒の仲買人までしながら一家八人の生活を必死で支えたその時代が、今日の松本文学を培ったのだった――。
本書は、社会派推理小説の第一人者である著者が若き日を回想して綴る魂の記録である。
著者の言葉
私も五十の半ばを越してしまった。会社でいえば停年が来たあとだ。実際、社報などでみると、停年になった人たちが誌上で短い回顧を寄せている。私もそういうものを書いてみたい気が起る。小説ではなく、自分にむける挨拶という意味でである。
これまでそうした自伝めいたものを書かないかとすすめられたことも二、三あった。しかし、どうも気のりがしなかった。まだ早いというのがその理由だったが、五十五歳をすぎると少し気持が変ってきた。(本書「あとがき」)
松本清張(1909-1992)
小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派"の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1970/6/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101109125
- ISBN-13978-4101109121
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或る「小倉日記」伝 傑作短編集傑作短編集㈠ | 黒地の絵 傑作短編集㈡ | 西郷札 傑作短編集㈢ | 佐渡流人行 傑作短編集㈣ | 張込み 傑作短編集㈤ | 駅路 傑作短編集㈥ | |
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【新潮文庫】松本清張 作品 | 体が不自由で孤独な青年が小倉在住時代の鴎外を追究する姿を描いて、芥川賞に輝いた表題作など、名もない庶民を主人公にした 12 編。〈芥川賞受賞〉 | 朝鮮戦争のさなか、米軍黒人兵の集団脱走事件が起きた基地小倉を舞台に、妻を犯された男のすさまじい復讐を描く表題作など 9 編。 | 西南戦争の際に、薩軍が発行した軍票をもとに一攫千金を夢みる男の破滅を描く処女作の「西郷札」など、異色時代小説 12 編を収める。 | 逃れるすべのない絶海の孤島佐渡を描く「佐渡流人行」、下級役人の哀しい運命を辿る「甲府在番」など、歴史に材を取った力作 11 編。 | 平凡な主婦の秘められた過去を、殺人犯を張込み中の刑事の眼でとらえて、推理小説界に新風を吹きこんだ表題作など 8 編を収める。 | これまでの平凡な人生から解放されたい……。停年後を愛人と過ごすために失踪した男の悲しい結末を描く表題作など、 10 編の推理小説集。 |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1970/6/29)
- 発売日 : 1970/6/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 192ページ
- ISBN-10 : 4101109125
- ISBN-13 : 978-4101109121
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 144,346位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1909-1992)小倉市(現・北九州市小倉北区)生れ。給仕、印刷工など種々の職を経て朝日新聞西部本社に入社。41歳で懸賞小説に応募、入選した『西郷札』が直木賞候補となり、1953(昭和28)年、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。1958年の『点と線』は推理小説界に“社会派”の新風を生む。生涯を通じて旺盛な創作活動を展開し、その守備範囲は古代から現代まで多岐に亘った。
イメージ付きのレビュー
5 星
松本清張自叙伝
清張が小説を書き始めるまでの話です。興味津々で読みました。生まれてすぐ、貧しかった松本夫妻に養子に出された父親文盲の母親小学六年生の時、担任の先生が進学の説得に来たがナメクジのはう土間にびっくりし、それきり受験せよとは言わなくなったこと小学校を卒業し社会に出てからの厳しさ、同級生とすれ違う時のみじめな思い、将来への絶望感不衛生極まりない留置所へ入れられたこと戦中戦後の貴重な体験、苦労等後に作品の題材となる体験が随所に見られます。清張ファン必読の書です。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
■ 【芥川賞受賞 】
著者は、44歳で芥川賞を受賞。その後3年経過した47歳
の時、朝日新聞出版局を退社して作家活動に専念。
■ 【55歳頃の半生記 】
本著書は、作家生活に入ってから凡そ10年経過した
頃、出版社の勧めで「小説家になる迄の半生を」との元
に著されたもの。作者によると、はじめから小説家志願
ではなかったし、そもそもの始まりは、生活費稼ぎの懸
賞募集の応募だと言う。(1992年82歳で没)
■ 【詳細を極める貧乏記 】
確かに、この著書で自らの半生の中身、それは作家生
活に入る前までが本当に詳しく書かれている。そしてそ
れは、天下の三大全国誌の朝日を堂々と退社し、と言う
有様ではないのである。彼は、朝日のエリートではな
い。朝日が九州進出時に、彼自らが版下職人として売り
込んで給仕として雇われたのである。故あってか、貧し
い両親のもと、小学校を卒業しただけで、そこから版下
職人として腕を磨き、結婚して3人の子供を抱え、かつ、
両親と同居し、挙句、33歳の時に稼ぎ主(町の零細事業
主)、かつ、一人っ子であるに拘わらず召集され南方派
遣の召集の赤紙を受けて、軍隊に入り韓国で敗戦を迎
えるのである。「私には、面白い青春があるわけではな
かった。濁った暗い半生だった。」と清張は白い絵本の
章で著わしている。
■ 【幸運の女神は微笑む 】
清張は、半生の記を見る限り、決して要領のいい方でも
無い。軍隊でも南方送りにならずに済んだのは、運とし
か言いようがない。敗戦を韓国南部で迎えたのも幸運だ
ろう。帰国して、朝日の社員でいながら内職のホオキの
仲介が商売と旅行という一石二鳥を彼に与え、生来の
好奇心(多分に、父親の影響か?)を掻き立てている。
誠に、若い時の苦労が、作品に花開いている。
著者は、44歳で芥川賞を受賞。その後3年経過した47歳
の時、朝日新聞出版局を退社して作家活動に専念。
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ではなかったし、そもそもの始まりは、生活費稼ぎの懸
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確かに、この著書で自らの半生の中身、それは作家生
活に入る前までが本当に詳しく書かれている。そしてそ
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有様ではないのである。彼は、朝日のエリートではな
い。朝日が九州進出時に、彼自らが版下職人として売り
込んで給仕として雇われたのである。故あってか、貧し
い両親のもと、小学校を卒業しただけで、そこから版下
職人として腕を磨き、結婚して3人の子供を抱え、かつ、
両親と同居し、挙句、33歳の時に稼ぎ主(町の零細事業
主)、かつ、一人っ子であるに拘わらず召集され南方派
遣の召集の赤紙を受けて、軍隊に入り韓国で敗戦を迎
えるのである。「私には、面白い青春があるわけではな
かった。濁った暗い半生だった。」と清張は白い絵本の
章で著わしている。
■ 【幸運の女神は微笑む 】
清張は、半生の記を見る限り、決して要領のいい方でも
無い。軍隊でも南方送りにならずに済んだのは、運とし
か言いようがない。敗戦を韓国南部で迎えたのも幸運だ
ろう。帰国して、朝日の社員でいながら内職のホオキの
仲介が商売と旅行という一石二鳥を彼に与え、生来の
好奇心(多分に、父親の影響か?)を掻き立てている。
誠に、若い時の苦労が、作品に花開いている。
2023年11月14日に日本でレビュー済み
結婚の馴初めなどは一切書いていないが、立派におもしろかった。清張は私小説が苦手で、これも気に入らなかったとしているが、私には十分な私小説に思われる。小卒の人間の苦心惨憺たる半生が、「或る「小倉日記」伝」同様に、端正でくどくどしない文章で瑞々しく語られている。
苦労人で、後半で七人家族を養うことの懊悩がさらりと俯瞰で示されている。達者だと思う。至言と感じた文も多かった。たとえば、兵器廠の片手の管理人のくだりの「世間の人は組織の大きさだけを見る」で、こういう達観したような文が好きだった。
苦労人で、後半で七人家族を養うことの懊悩がさらりと俯瞰で示されている。達者だと思う。至言と感じた文も多かった。たとえば、兵器廠の片手の管理人のくだりの「世間の人は組織の大きさだけを見る」で、こういう達観したような文が好きだった。
2019年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
清張が小説を書き始めるまでの話です。
興味津々で読みました。
生まれてすぐ、貧しかった松本夫妻に養子に出された父親
文盲の母親
小学六年生の時、担任の先生が進学の説得に来たがナメクジのはう土間にびっくりし、
それきり受験せよとは言わなくなったこと
小学校を卒業し社会に出てからの厳しさ、同級生とすれ違う時のみじめな思い、将来への絶望感
不衛生極まりない留置所へ入れられたこと
戦中戦後の貴重な体験、苦労等
後に作品の題材となる体験が随所に見られます。清張ファン必読の書です。
興味津々で読みました。
生まれてすぐ、貧しかった松本夫妻に養子に出された父親
文盲の母親
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それきり受験せよとは言わなくなったこと
小学校を卒業し社会に出てからの厳しさ、同級生とすれ違う時のみじめな思い、将来への絶望感
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後に作品の題材となる体験が随所に見られます。清張ファン必読の書です。
清張が小説を書き始めるまでの話です。
興味津々で読みました。
生まれてすぐ、貧しかった松本夫妻に養子に出された父親
文盲の母親
小学六年生の時、担任の先生が進学の説得に来たがナメクジのはう土間にびっくりし、
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小学校を卒業し社会に出てからの厳しさ、同級生とすれ違う時のみじめな思い、将来への絶望感
不衛生極まりない留置所へ入れられたこと
戦中戦後の貴重な体験、苦労等
後に作品の題材となる体験が随所に見られます。清張ファン必読の書です。
興味津々で読みました。
生まれてすぐ、貧しかった松本夫妻に養子に出された父親
文盲の母親
小学六年生の時、担任の先生が進学の説得に来たがナメクジのはう土間にびっくりし、
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戦中戦後の貴重な体験、苦労等
後に作品の題材となる体験が随所に見られます。清張ファン必読の書です。
このレビューの画像
2020年7月10日に日本でレビュー済み
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本の内容は気に入ったが。送付された本が文庫本の字に小さい古いやつで読みづらく、たいへんであった。
2017年4月18日に日本でレビュー済み
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まいりました! 清張の 蓄積したら凄さを感じ
ただただ のめり込み 同時に 清張の厚みが ヒリヒリ刺してくる 極め! ぜひ まずは!ここから清張作品が 始まります ここから!
ただただ のめり込み 同時に 清張の厚みが ヒリヒリ刺してくる 極め! ぜひ まずは!ここから清張作品が 始まります ここから!
2018年11月16日に日本でレビュー済み
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松本清張のリアルな出自経験が書かれており、自分には、とても面白く読めた。いろんなことが割とストレートに小説に使われていたりして、自分の場合は、この本を読むことで清張さんへの親近感が増したように思います。
2019年4月11日に日本でレビュー済み
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幼少期からの恵まれない家庭環境の中、自らの中に秘めたDNAと努力研鑽により、日本を代表するに至った優れた作品を数多くこの世に生み出したこと尊敬してやみません。清張文学のルーツを勉強させてもらいました