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夢みる少年の昼と夜 (新潮文庫 ふ 4-5) 文庫 – 1972/11/1

4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

帰りの遅い父を待ちながら優しく甘い夢を紡ぐ孤独な青年の内面を、ロマネスクな筆致で描いた『夢みる青年の昼と夜』。不思議な死をとげた兄の秘密が、やがて自己の運命にもつながっていることを知る若い女性の哀れ深い生を描いた『秋の嘆き』。他に『死神の馭者』『鬼』など、意識の底の彷徨を恐ろしいほどに凝視し、虚構の世界にみごとに燃焼させた珠玉短編あわせて11編を収録する。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1972/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1972/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 317ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101115052
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101115054
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 6個の評価

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福永 武彦
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年11月19日に日本でレビュー済み
 表題作等、1954~59年に発表された11編が収められている。
 暗いねっとりしたようなロマン派的心理小説が多い中、表題作と『鬼』が異色と言えるだろう。表題作はタイトルどおりの内容で、やはり暗いロマン派ではあるのだが、少年が主人公だからでもあろうが、軽やかで幻想味が強い。視覚的な効果を鮮やかに描き出す作者だが、本作では最後の鳩時計の「クックウ」という音響のリフレインが非常に印象的だ。『鬼』は今昔物語に基づいた時代小説であるが、加田伶太郎名義で本格派ミステリを書いた作者らしい作品で、特に原典にお供の童を付け加えた理由に感心した。
 そんな論理的解決を持つ『鬼』とは逆に、結末をわざとあいまいにした作品としては、兄の死の真相をあえて明示しない『秋の嘆き』や、「私は見る」その対象を書かない、最も長い『世界の終り』などがある。これらは、わからないからこその余韻があって、いいのだ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年7月19日に日本でレビュー済み
短編集。子どもから精神分裂の女性、哲学者まで、様々な人物の心情を描き出しています。特に、全く違和感のない女性心理描写は見事。単純な起承転結(特に「結」)さえなく、ある人間の日常をそのまま切り取った話ばかりです。しかしどこかにいそうな人の日常生活のはずが、常にそこに暗い幻が影を落とし、現実であり夢のような不思議な世界が広がります。デカダン風の、詩的にくすんだ色合いの世界。短編ですが短さを感じさせない、それぞれに深い世界が確立されています。「暗い中勘助」という印象を受けました。
事件とともに話が進むストーリー展開を好む方には少々物足りないかもしれませんが、単なる日常をこれだけ見せる形で切り取れる作品はないです。ただ「ハッピーエンド」はなくやや退廃的で、読んで元気になったり幸せな気分になれる本ではないのでそこは注意してください。
ともかく作者の筆力を感じた本です。個人的には、自殺した兄を思う『秋の嘆き』が最も印象的でした。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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