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流れる (新潮文庫) 文庫 – 1957/12/27

4.1 5つ星のうち4.1 66個の評価

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女中が見た芸妓の艶。花柳界に力強く生きる女性たちを活写した幸田文学を代表する傑作。
【日本芸術院賞 新潮社文学賞 受賞】


梨花は寮母、掃除婦、犬屋の女中まで経験してきた四十すぎの未亡人だが、教養もあり、気性もしっかりしている。没落しかかった芸者置屋に女中として住みこんだ彼女は、花柳界の風習や芸者たちの生態を台所の裏側からこまかく観察し、そこに起る事件に驚きの目を見張る……。
華やかな生活の裏に流れる哀しさやはかなさ、浮き沈みの激しさを、繊細な感覚でとらえ、詩情豊かに描く。

1956年、成瀬巳喜男監督によって映画化された。田中絹代、山田五十鈴、栗島すみ子、杉村春子、高峰秀子などが出演している。

巻末「著者のことば」より
小さいときから川を見ていた。水は流れたがって、とっとと走り下りていた。そのくせとまりたがりもして、たゆたい、渋り、淀み、でもまた流れていた。川には橋がかかっていた。人は橋が川の流れの上にかけられていることなど頓着なく、平気で渡って行った。私もそうした。橋はなんでもない。なんでもないけれど橋へかかると、なぜか心はいつも一瞬ためらって、川上川下、この岸あの岸と眺めるのだ。
水は流れるし、橋は通じるし、「流れる」とは題したけれど、橋手前のあの、ふとためらう心には強く惹かれている。

本書「解説」より
幸田さんの文章を見ているうちに、次第に私はこういうことに気がつき出した、つまりこれは文章家の書いた文章ではないということ。文字があって、その文字を排列して出来上ったという文章ではない。ことばがあったのだ。声音を伴うことばがまずあったのだ。そのことばを、まあかりに文字に移し写してみたのだ。そういう工合にして文章が出来上ったのだ。文字によって構成される文章というもののロジックではなしに、話される生きたことばのロジックに従って文章となったというのが幸田さんの文章である。
――高橋義孝(文芸評論家)

幸田文(1904-1990)
東京生れ。幸田露伴次女。1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)、『崩れ』『包む』など。


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書影 書影 書影 書影 書影 書影
父・こんなこと 流れる おとうと きもの 雀の手帖
カスタマーレビュー
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【新潮文庫】幸田文 作品 父・幸田露伴の死の模様を描いた「父」。父と娘の日常を生き生きと伝える「こんなこと」。偉大な父を偲ぶ著者の思いが伝わる記録文学。 大川のほとりの芸者屋に、女中として住み込んだ女の眼を通して、華やかな生活の裏に流れる哀しさはかなさを詩情豊かに描く名編。〈新潮社文学賞受賞〉 気丈なげんと繊細で華奢な碧郎。姉と弟の間に交される愛情を通して生きることの寂しさを美しい日本語で完璧に描きつくした傑作。 大正期の東京・下町。あくまできものの着心地にこだわる微妙な女ごころを、自らの軌跡と重ね合わせて描いた著者最後の長編小説。 「かぜひき」「お節句」「吹きながし」。ちゅんちゅんさえずる雀のおしゃべりのように、季節の実感を思うまま書き留めた百日の随想。 北海道から屋久島まで木々を訪ね歩く。出逢った木々の来し方行く末に思いを馳せながら、至高の名文で生命の手触りを写し取る名随筆。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1957/12/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1957/12/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101116024
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101116020
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 66個の評価

著者について

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幸田 文
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(1904-1990)東京生れ。幸田露伴次女。

1928(昭和3)年、清酒問屋に嫁ぐも、十年後に離婚、娘を連れて晩年の父のもとに帰る。露伴の没後、父を追憶する文章を続けて発表、たちまち注目されるところとなり、1954年の『黒い裾』により読売文学賞を受賞。1956年の『流れる』は新潮社文学賞、日本芸術院賞の両賞を得た。他の作品に『闘』(女流文学賞)、『崩れ』『包む』など。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年7月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和三十年代、芸者の生業が斜陽に差し掛かる頃、とある町の置屋の下働きとして梨花は住み込んだ。
見聞きする玄人粋筋の公私入り混じった女たちの生態。篩に掛かった淀みのない慧眼を、喧しく棲息す
る女たちに向ける傍ら、女たちが見向きのしない瀕死の飼い犬の世話を卒なくこなしていた。日々見ると
も聞くともなく生活していても、やがて嫌が応でも見え聞こえするお家の事情を算盤勘定するのが女中の
特権でもある。玄人筋の生活の転変、羽振りにいい旦那の一軒家に鞍替えする女のえくぼに、長年の芸
者生活で培われた刀痕にも似た陰惨な笑顔(文中)を見出したり、今の芸者の質の低下。素人筋と玄人
筋に境目がなくなって、もはや花柳界も過渡期(文中)であると、こたつの中でぽつりともらす主人の姿に
一つ家に寝起きする女中の身として、図らずも他人事ではない親密さがわいてきたりする。打って変わり
ある女などは長いこと音信不通だった糸へん会社のアプレ社長(文中)から電話をもらうと、悪態をつき
ながらもそそくさと身支度を整え、会いに行こうと落ち着かない。それをはやしたてる、妬っかみと冷やか
し半分の女たちの憎まれ口は冴えている。お天気屋の女たちの移ろいを、作者は丁々発止と巧みに描
いている。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
花柳界に縁のなかった女中から見た芸者置屋のドロドロとした内情の話です。
女性からみた女性のサル山の話でもあります。この設定に興味のない人には
読みにくいかも知れません。
「きたないことを我慢しさせすれば飯食う口をひとに預けられていられる」と
の女中の覚悟も凄いです。自分は落ちぶれてもここまでできないでしょう。
ピンハネされたり、芸者をクビにしたりと、今でいうブラックなアルバイト先
での出来事と一部被りました。
なお、主人公の女中は、雇い主に「あなた一体どういう素性なの?」と詰めら
れるなど訳ありな感じですが正体は明かされていません。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の内容が、情緒あふれるものだった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本語ってこんなにも美しいものなのか、と久々に感動しました。私にとっては須賀敦子さんの「ミラノ霧の風景」以来の衝撃でした。
わんわん言葉が多いのがちょっと気にはなったが。
あんまりミステリーとかばかり読んでいてはいけない!と自省します。
特に多感な学生さんなんかには是非読んで欲しい本です。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年12月3日に日本でレビュー済み
花街置屋の浮き沈みある人間模様を描いた本書から、作者が紆余曲折あって子連れで親許に帰り、自活の為に置屋で実際に女中奉公を体験した文豪幸田露伴の娘だと知り、二度ビックリした。

醒めた眼を観察に向ける梨花と同じ体験が幸田 文という作家の出発点で、飼い犬の「飯碗と排泄物」にまみれた置屋玄関の三和土(たたき)の余りに汚い描写に、女中勤めに励む梨花と作者自身の「訳あり人生」が見出せるのも驚きだった。

ちなみに、女中梨花を田中絹代、左前の置屋主人を山田五十鈴、その一人娘を高峰秀子、芸妓たちを杉村春子、岡田茉莉子、先輩の料亭女将を松竹蒲田往年の大看板女優栗島すみ子が競演(共演)した成瀬己喜男監督の映像化作品も良かった。

小説冒頭から昭和の生活臭が紛紛と漂う。梨花が気に掛けた犬は病気で死に、「(前略)ひきずる鎖の音が忘れられない。死ぬまで何のために繋がれていたいのちなのだろう」と自問する。今日なら飼い主は動物虐待で指弾されようが、六十余年も前の昔は愛護法も飼育マナーも発展途上の彼方にあった。

臭いの記憶は、幼少時に昭和三十年代の末を知る私にも鮮明に残っている。例えば、汲み取りを終えたバキュームカー、天井からぶら下る蠅取り紙、木箱に溢れる町内ごみ、元傷痍軍人が発する膏薬、衣服に染みたナフタリンなど、物心ついた頃の昭和は悪臭と貧しさの中だ。

やがて冷蔵庫、カラーTV、クーラーの登場と五輪や万博の開催で、時代の移り変わりと豊かさが実感できるようになる。本書は、貧しさを引き摺りつつも最早戦後ではない時代に、芸者衆が身を寄せる「くろうと」世界を「しろうと」目線で覗き見し、花柳界の住人の実態を暴く。

姪失踪の因縁話を持ち出し置屋主人をゆする石工との二度目の対決で本題に触れず世間話でとぼける女主人の対応に「妓の最高技術を尽くして」「はっきりと座敷を勤めている」と感心するも、「親爺の貧乏」の年季が勝る結果に妙に得心がゆく梨花。

「流される」生き方や、敢えて「流れに掉さす」生き方もある。流れに身を任す術しか知らぬ芸妓たちの、なんと太々しく逞しいことか。高きから低きへと自然の摂理で「流れる」川の水の如く、人間は自発的に人生を「流れる」ように「生きる」ことができれば、それに越したことはないのだが…実に至難の道だ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「流れる」は、雑誌「新潮」の昭和30年新年号から12月号まで連載され、翌31年2月に単行本として刊行されてから増刷を重ね、その年の11月には成瀬巳喜男監督による映画が封切りされたというから、当時の人気のほどが偲ばれるのである。昭和32年12月に登場した新潮文庫版も増刷に増刷を重ね、私の手元にある平成19年末に発行されたものは第68刷である。もはやかつての熱い歓迎ぶりは見られないとしても、平成11年の改版以来8年に12回の増刷がなされたのだから、おそるべきロングセラーである。
平成11年の前、昭和45年に最初の改版がなされたが、このとき、初版の「旧書体の漢字」「旧仮名遣い」「反復記号」が改められて「新書体」「新仮名遣い」「書きくだし」になった。ここで「書きくだし」というのは、擬音語を「ざわざわ」などと2つ重ねて書くことである。初版は2つめが長い「く」の反復記号(くの字点)で書いてある。つまり、元来省略されているものを文字になおしたのである。
よく知られるように、幸田文の文章には擬音語が多い。くの字点で書かれてているのと仮名になおしてあるのとでは文字面が全く異なってみえる。初版のほうが風通しがよく、涼し気なのである。
私は、この作品を、著者が書いたままの旧字体の漢字、旧仮名遣いと反復記号の混じった文章で読むことを好む。それは、今は消えてしまった世界を偲ぶのにふさわしいと思うからである。
しかし最新版の文庫にもよい点はある。それは文字が少し大きくなったことで、これは老眼にはありがたい。一番ありがたくないのは第2版である。
文庫版で「流れる」のファンになったかたは、図書館で上記の単行本か中央公論社の全集第6巻(昭和33年)を手にとって御覧なさい。それらは著者の好む手織り木綿で装幀されてあるから。
27人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年3月15日に日本でレビュー済み
幸田文さんは、この小説をなぜ「流れる」と名付けたのだろうか。
実は読了しても、私にははっきりとわからなかった。
でも何となくはわかる。その「何となく」をもとにレビューを書き進めることにする。

主人公の梨花が女中として飛び込んだのは、芸妓を数人だけ抱える小さな置屋。
そこは世間一般を「しろうと」と呼び、自分たちを「くろうと」と呼ぶ世界。
この作品が書かれたのは昭和30年。戦後10年目を迎え、時代が急速に変化していた時期。
古いしきたりや和服の世界が描かれるのと並行して、自動車や電話が日常生活に入り込む。
そういう時代の過渡期に、古いものを守ろうとするか、それとも古きを捨てて新しい物を取り入れようとするか
ふたつに一つの選択が迫られる状況は、小説の背景として動的で面白い。

でも私が読んだ限りは、「しろうと」が時代の先をいくとか、あるいは「くろうと」が古き良きものを守っていくとか、そう単純な図式には思えなかった。
そもそも、この小説の登場人物を単純に「しろうと」「くろうと」の二元論で切り分けて読むことが果たして正しいのか?
確かに梨花は最初、芸の世界では全くのしろうとだったが、一癖ふた癖な女たちに囲まれてるうちに、
多くはさらりと冷たい視線でかわし、くろうとから一線を引くものの、
かと思えば、時には女としての感情をいっしょにふるわせてくろうとに同情する場面も出てくるなど、
梨花自身、まるで元々くろうとであったかのような姿も描かれる。
逆に、くろうとの女主人や芸妓が難無くしろうとへの境界を飛び越え、その言動が「えっ、それってしろうとと同じやん?!」って場面がたびたび現れる。

小説の最大の魅力のひとつに“人間を描いている”というのがあると思うが、
私の好きな
ダブリナーズ (新潮文庫) でJ・ジョイスは何のことはない市井の人間を描き出すことで
人間の“魅力”と“汚れ”といった一切を表現しようとしたように、
文さんは芸妓の世界に、その可能性を見出し、小説の主題に選んだのだろう。
古くて保守的な芸妓の世界を描く作品を「流れる」と名付けたのは、
自分自身の変化の多い人生遍歴を流れると意味したというだけでなく、
また、職を転々とした末に「流れ着いた」ところという意味だけでもない、
私は文さんが、一見古く澱んだ「くろうと」の世界にこそ、人間の真実の姿をはっきりと示す人間の心の機微の「流れ」を見出したからなのでは、と思えた。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高評価レビューの多い
世間で「名作」といわれている作品の
低評価レビューを書くのは、ある意味
勇気のいる事ですね。笑

でも、あえて言わせて頂きますと、
最初のセンテンスからして、仰々しくて
何を言っているのか訳が分かりませんでした。

父上・幸田露伴先生の作品は、
一作だけですけど、読んでいるのです。
田中芳樹氏が若者向けに
口語訳した「運命」ですが。

閑話休題。

私は辻邦生先生を
非常に尊敬していますが、
ある人に
「その方の作品で最も読みやすい作品を
紹介してくれ」と頼まれ、
「光の大地」をお薦めしたのですが、
「最初のセンテンスからして仰々しい感じがして
全くついていけなかった」と言われました。

その人、国立大学の大学院出てる人なので
(教育心理学専攻)、知的な面で
決して馬鹿とか無能なんかじゃないと
思うのですが…

その人にとって辻邦生に当たる
「鬼門作家」が私にとっては、
幸田文さんだったという事なのでしょう。

この方の文章と比べたら、
井上究一郎訳のプルーストや
米川正夫訳のドストエフスキーや
実吉訳のトーマス・マンのほうが、
私は、スラスラ読めますね。

幸田さんの作品が、
高等学校や大学の国語現代文の入試問題
でなくて良かったですね。笑
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート