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ポーツマスの旗 (新潮文庫) 文庫 – 1983/5/1
吉村 昭
(著)
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日本の命運を賭した日露戦争。国民の多大な期待を肩に、全権・小村寿太郎はポーツマス講和会議に臨んだ。ロシア側全権ウイッテとの緊迫した駆け引きの末に迎えた劇的な講和成立。しかし樺太北部と償金の放棄は国民の憤懣を呼び、大暴動へ発展する――。近代日本の分水嶺・日露戦争に光をあて、名利を求めず交渉妥結に生命を燃焼させた外相・小村寿太郎の姿を浮き彫りにする力作長編。
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1983/5/1
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101117144
- ISBN-13978-4101117140
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出版社より
戦艦武蔵 | 高熱隧道 | 冬の鷹 | 零式戦闘機 | 漂流 | 海の史劇 | |
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【新潮文庫】吉村昭 作品 | 帝国海軍の夢と野望を賭けた不沈の巨艦「武蔵」──その極秘の建造から壮絶な終焉まで、壮大なドラマの全貌を描いた記録文学の力作。 | トンネル貫通の情熱に憑かれた男たちの執念と、予測もつかぬ大自然の猛威との対決──綿密な取材と調査による黒三ダム建設秘史。 | 「解体新書」をめぐって、世間の名声を博す杉田玄白とは対照的に、終始地道な訳業に専心、孤高の晩年を貫いた前野良沢の姿を描く。 | 空の作戦に革命をもたらした”ゼロ戦”──その秘密裡の完成、輝かしい武勲、敗亡の運命を、空の男たちの奮闘と哀歓のうちに描く。 | 水もわかず、生活の手段とてない絶海の火山島に漂着後十二年、ついに生還した海の男がいた。その壮絶な生きざまを描いた長編小説。 | 《日本海海戦》の劇的な全貌。七カ月に及ぶ大回航の苦心と、迎え撃つ日本側の態度、海戦の詳細などを克明に描いた空前の記録文学。 |
大本営が震えた日 | 羆嵐(くまあらし) | ポーツマスの旗 | 破船 | 雪の花 | 海馬(トド) | |
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開戦を指令した極秘命令書の敵中紛失、南下輸送船団の隠密作戦。太平洋戦争開戦前夜に大本営を震撼させた恐るべき事件の全容──。 | 北海道の開拓村を突然恐怖のドン底に陥れた巨大な羆の出現。大正四年の事件を素材に自然の威容の前でなす術のない人間の姿を描く。 | 近代日本の分水嶺となった日露戦争とポーツマス講和会議。名利を求めず講和に生命を燃焼させた全権・小村寿太郎の姿に光をあてる。 | 嵐の夜、浜で火を焚いて沖行く船をおびき寄せ、坐礁した船から積荷を奪う──サバイバルのための苛酷な風習が招いた海辺の悲劇! | 江戸末期、天然痘の大流行をおさえるべく、異国から伝わったばかりの種痘を広めようと苦闘した福井の町医・笠原良策の感動の生涯。 | 羅臼の町でトド撃ちに執念を燃やす老人と町を捨てた娘との確執を捉えた表題作など、動物を仲立ちにして生きる人びとを描く短編集。 |
天に遊ぶ | 彰義隊 | 空白の戦記 | 星への旅 | ニコライ遭難 | プリズンの満月 | |
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価格 | ¥605¥605 | ¥825¥825 | ¥572¥572 | ¥693¥693 | ¥781¥781 | ¥605¥605 |
日常生活の劇的な一瞬を切り取ることで、言葉には出来ない微妙な人間心理を浮き彫りにしてゆく、まさに名人芸の掌編小説 21 編。 | 皇族でありながら朝敵となった上野寛永寺山主の輪王寺宮能久親王。その数奇なる人生を通して江戸時代の終焉を描く畢生の歴史文学。 | 闇に葬られた軍艦事故の真相、沖縄決戦の秘話……。正史にのらない戦争記録を発掘し、戦争の陰に生きた人々のドラマを追求する。 | 少年達の無動機の集団自殺を冷徹かつ即物的に描き詩的美にまで昇華させた表題作。ロマンチシズムと現実との出会いに結実した 6 編。 | ”ロシア皇太子、襲わる”──近代国家への道を歩む明治日本を震撼させた未曾有の国難・大津事件に揺れる世相を活写する歴史長編。 | 東京裁判がもたらした異様な空間……巣鴨プリズン。そこに生きた戦犯と刑務官たちの懊悩。綿密な取材が光る吉村文学の新境地。 |
遠い日の戦争 | 仮釈放 | 脱出 | 天狗争乱 | 破獄 | 冷たい夏、熱い夏 | |
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米兵捕虜を処刑した一中尉の、戦後の暗く怯えに満ちた逃亡の日々──。戦争犯罪とは何かを問い、敗戦日本の歪みを抉る力作長編。 | 浮気をした妻と相手の母親を殺して無期刑に処せられた男が、 16 年後に仮釈放された。彼は与えられた自由を享受することができるか? | 昭和 20 年夏、敗戦へと雪崩れおちる日本の、辺境ともいうべき地に生きる人々の生き様を通して、〈昭和〉の転換点を見つめた作品集。 | 幕末日本を震撼させた「天狗党の乱」。水戸尊攘派の挙兵から中山道中の行軍、そして越前での非情な末路までを克明に描いた雄編。 | 犯罪史上未曽有の四度の脱獄を敢行した無期刑囚佐久間清太郎。その超人的な手口と、あくなき執念を追跡した著者渾身の力作長編。 | 肺癌に侵され激痛との格闘のすえに逝った弟。強い信念のもとに癌であることを隠し通し、ゆるぎない眼で死をみつめた感動の長編小説。 |
登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1983/5/1)
- 発売日 : 1983/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4101117144
- ISBN-13 : 978-4101117140
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 39,094位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2022年10月1日に日本でレビュー済み
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世界での交渉は、表、裏、複数の傍線と、多数のチャネルで情報発信・取得をしながら行うもの。戦争は、始める前に終わらせ方を決めて始めるもの。明治時代、日本はそれができていたのだと感じる一冊。
2022年5月19日に日本でレビュー済み
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日露戦争の戦後処理にあたる外務大臣、小村寿太郎の生涯を描いた。戦争で勝利した日本だが、講和に臨む大臣はロシアの全権、ウイッテの反発にあう。国民と国家との板挟みで苦慮する大臣。家庭に恵まれず、私利私欲もない明治人の反骨精神がすごい。それにしても、開国して間もない日本に素晴らしい人物がいたことを
日本人として忘れてはならないと思う。
日本人として忘れてはならないと思う。
2022年1月29日に日本でレビュー済み
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長く鎖国政策により外圧を退けてきた幕府が、海外の実力を知る中で、植民地化される恐怖を払拭できたと思い込んでしまった日露戦争だったと思われました。このたまたま勝てたことで、国民をだまし、その後の間違った方向性を作ってしまった政府。あの大戦に続く間違いないと思われるその時代の日本について、見事に著された名作でした。淡々と記されたドキュメンタリー的な表現方法を一貫された吉村先生のパワーにただただ頭が下がるばかりでした。どの著作も外れが無いってすごい事だと思っています。
2022年1月4日に日本でレビュー済み
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ポーツマス条約のことについて知りたくなり、購入しました。当時の日本の状況がよくわかりました。
2021年12月10日に日本でレビュー済み
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日露講和交渉を「誠実さ」の小村全権と「狡猾さ」のウイッテ全権の二元対立論に矮小化。そのためロシアの東清鉄道支配を非難する小村の論理が後の満州事変で自家撞着となるさまを描き切れていない。
2015年6月6日に日本でレビュー済み
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外務大臣としての小村寿太郎とともに、吉村昭が発掘した家庭人としての「裏面」も織り込んで書かれた日露交渉政治物語。
幕末に日向(宮崎県)の飫肥(おび)の貧しい家に生まれながら、成績優秀で長崎に遊学させてもらい英語を学ぶなどし、小藩の飫肥藩からは同年者ではただ一人東京の大学南校に進学している。そこでの学業成績もよく2番で卒業し、M8に文部省第一回の留学生として渡米、ハーバード大で法律を修め、ニューヨークの弁護士事務所で実務訓練後M13,26歳で帰国し司法省勤務後判事に任ぜられて裁判所に勤務開始、旧藩臣朝比奈孝一の長女町子と結婚、1男の父にもなった。・・・という立派な経歴だが、
一方で「大酒飲し女遊びも激しく」周囲は「大学南校の秀才小村も凡物に化したと眉をひそめていた」。
そのころ、父親の会社が倒産しその負債が官吏となった長男の寿太郎にふりかかった。
妻は「お嬢さん」で料理、裁縫など家事が一切できず、子どもができても女中に託して実家の母などとしばしば芝居見物などに出かけ、「それをなじると、妻は泣きわめいた」。
法律の知識や語学力が変われたようで、保護、推薦する人があって政府の要職に容れられ、日露講和の全権を指名された。
「203高地」を攻略し、ロシアの旅順艦隊を全滅させた時点で、極東でのロシアの劣勢は確定的になった。さらにロシアでは内乱が勢いをましていて、日本は圧倒的に有利に見える立場で交渉に当たったかに見えたが、実は日本は戦費を蕩尽していて、軍の士気もおちていて、もしロシアがヨーロッパから戦力を極東に転じれば、戦争継続は日本が圧倒的に不利だったという。
日本国民は全国各地で日の丸の小旗を打ち振って小村一行をアメリカポーツマスに送り出したが、政府や日本軍にとってはロシアが講和条約に応じるかどうか、綱渡りの交渉が始まった。
当時はロシアの領土とされていた樺太全島を日本が侵略・占領していたが、ロシアの全権ウィッチは「皇帝は1ルーブルの賠償金支払いも、領土の1片も譲らないとおっしゃっている」。最後は日本側は領土も賠償金も得られなくてよいから戦勝国としての名をとればよい・・・というところまで譲歩・・・なんとか、南樺太の日本への割譲で条約は成立した。
政府や軍部は小村の交渉能力に胸をなでおろし、天皇の感謝状まで拝受したが、収まらないのは何も知らされていない国民と正確な情報を得られていないマスコミだった。小村に好意的なマスコミは1社だけだったとか。戦勝国としては軟弱すぎる条約締結に抗議して日本各所で暴動が勃発、なんと、小村寿太郎の自邸にまで投石や放火がおよび、妻の町子や子どもや使用人は命からがら逃げだすありさまだった!
その時のショックで妻は半狂乱、精神喪失状態になってしまったという。
そのうえ驚いたのは、帰国後は小村は自宅には不帰、つまとはその後一生別居し、顔を合わせることもなかったという。
帰国後息子と初めて会ったときにも、妻の様子を尋ねることは一切なかったという。男子たるもの、人生は仕事にささげる・・というのが小村のモットーだったとか・・・???
日本国民やマスコミはこうして正確な情報を政権に秘匿されたまま、いけいけドンドンで戦争に突き進んでいったということがひしひしと、いま、身にしみる。日本国民に知らせたら、当然ロシア皇帝の耳にも入ってしまう・・・というのが国家機密の機微たるゆえんですが。ヒットラーはドイツ国民に「黙れ」と言ったのではなく、「叫べ」といったのだという指摘を思い出した。
幕末に日向(宮崎県)の飫肥(おび)の貧しい家に生まれながら、成績優秀で長崎に遊学させてもらい英語を学ぶなどし、小藩の飫肥藩からは同年者ではただ一人東京の大学南校に進学している。そこでの学業成績もよく2番で卒業し、M8に文部省第一回の留学生として渡米、ハーバード大で法律を修め、ニューヨークの弁護士事務所で実務訓練後M13,26歳で帰国し司法省勤務後判事に任ぜられて裁判所に勤務開始、旧藩臣朝比奈孝一の長女町子と結婚、1男の父にもなった。・・・という立派な経歴だが、
一方で「大酒飲し女遊びも激しく」周囲は「大学南校の秀才小村も凡物に化したと眉をひそめていた」。
そのころ、父親の会社が倒産しその負債が官吏となった長男の寿太郎にふりかかった。
妻は「お嬢さん」で料理、裁縫など家事が一切できず、子どもができても女中に託して実家の母などとしばしば芝居見物などに出かけ、「それをなじると、妻は泣きわめいた」。
法律の知識や語学力が変われたようで、保護、推薦する人があって政府の要職に容れられ、日露講和の全権を指名された。
「203高地」を攻略し、ロシアの旅順艦隊を全滅させた時点で、極東でのロシアの劣勢は確定的になった。さらにロシアでは内乱が勢いをましていて、日本は圧倒的に有利に見える立場で交渉に当たったかに見えたが、実は日本は戦費を蕩尽していて、軍の士気もおちていて、もしロシアがヨーロッパから戦力を極東に転じれば、戦争継続は日本が圧倒的に不利だったという。
日本国民は全国各地で日の丸の小旗を打ち振って小村一行をアメリカポーツマスに送り出したが、政府や日本軍にとってはロシアが講和条約に応じるかどうか、綱渡りの交渉が始まった。
当時はロシアの領土とされていた樺太全島を日本が侵略・占領していたが、ロシアの全権ウィッチは「皇帝は1ルーブルの賠償金支払いも、領土の1片も譲らないとおっしゃっている」。最後は日本側は領土も賠償金も得られなくてよいから戦勝国としての名をとればよい・・・というところまで譲歩・・・なんとか、南樺太の日本への割譲で条約は成立した。
政府や軍部は小村の交渉能力に胸をなでおろし、天皇の感謝状まで拝受したが、収まらないのは何も知らされていない国民と正確な情報を得られていないマスコミだった。小村に好意的なマスコミは1社だけだったとか。戦勝国としては軟弱すぎる条約締結に抗議して日本各所で暴動が勃発、なんと、小村寿太郎の自邸にまで投石や放火がおよび、妻の町子や子どもや使用人は命からがら逃げだすありさまだった!
その時のショックで妻は半狂乱、精神喪失状態になってしまったという。
そのうえ驚いたのは、帰国後は小村は自宅には不帰、つまとはその後一生別居し、顔を合わせることもなかったという。
帰国後息子と初めて会ったときにも、妻の様子を尋ねることは一切なかったという。男子たるもの、人生は仕事にささげる・・というのが小村のモットーだったとか・・・???
日本国民やマスコミはこうして正確な情報を政権に秘匿されたまま、いけいけドンドンで戦争に突き進んでいったということがひしひしと、いま、身にしみる。日本国民に知らせたら、当然ロシア皇帝の耳にも入ってしまう・・・というのが国家機密の機微たるゆえんですが。ヒットラーはドイツ国民に「黙れ」と言ったのではなく、「叫べ」といったのだという指摘を思い出した。
2021年5月17日に日本でレビュー済み
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小村寿太郎の生き様を中心とした資料解析は見事である。
小村の偉大さもさることながらそれを支えた維新の
元勲達-伊藤博文、桂太郎、山形有朋等の矜持も忘れられない。
彼らの不在がその後日本の不幸につながるが
今日の米中ロ韓との外交戦略にて
小村のような卓越した戦略家の登場が望まれる。
日本人に欠けている近現代史の歴史と
国際情報収集力を学ぶことの大切さを改めて痛感する。
小村の偉大さもさることながらそれを支えた維新の
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小村のような卓越した戦略家の登場が望まれる。
日本人に欠けている近現代史の歴史と
国際情報収集力を学ぶことの大切さを改めて痛感する。
2020年4月16日に日本でレビュー済み
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ページめくるたびに
ワクワクする。
日米開戦の訳が良くわかる。
外交官の能力により歴史が
変わること認識した。
ワクワクする。
日米開戦の訳が良くわかる。
外交官の能力により歴史が
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