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桜田門外ノ変(上) (新潮文庫) 文庫 – 1995/3/29
吉村 昭
(著)
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安政七年(1860)三月三日、雪にけむる江戸城桜田門外に轟いた一発の銃声と激しい斬りあいが、幕末の日本に大きな転機をもたらした。安政の大獄、無勅許の開国等で独断専行する井伊大老を暗殺したこの事件を機に、水戸藩におこって幕政改革をめざした尊王攘夷思想は、倒幕運動へと変わっていく。襲撃現場の指揮者・関鉄之介を主人公に、桜田事変の全貌を描ききった歴史小説の大作。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1995/3/29
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104101117330
- ISBN-13978-4101117331
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1995/3/29)
- 発売日 : 1995/3/29
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 368ページ
- ISBN-10 : 4101117330
- ISBN-13 : 978-4101117331
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 59,966位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2018年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家の作品は緻密な資料と実地への事前調査も経て出版されており、多くの作品で親しんでおります。地道な作風ながら若い方々がこの著者の作品にふれ歴史や人生観に共感して戴きたい。
2021年1月12日に日本でレビュー済み
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映画を見て原作を読みたくなって(上)(下)を購入し現在読書中です。上巻は桜田門外の変に至るまでの状況が書かれていますが、幕末の外国(アメリカ)との折衝が事細かに書かれていて興味深いところです。
2019年6月11日に日本でレビュー済み
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襲撃した側である水戸藩士を主体にした物語ですが、桜田門外での襲撃状況がもう少し詳しく描かれていればと・・物足りなさを感じています。
2018年1月18日に日本でレビュー済み
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この本の上下巻がとても読みごたえがありとても面白い内容で素晴らしいです。
2016年2月24日に日本でレビュー済み
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私の両親は生粋の「水戸っ子」なのですが、両親とも家族や親せきを嫌っていた。
言葉が悪く、短気で激情型、とにかく喧嘩っ早くて達が悪い、おまけに役人の贈収賄の
話題につきない、と悪いところを上げればキリが無いのですねえ。
されど、仲間の為には義理人情を尽くす。父親の祖父は高齢の隣人に頼まれ、庭の梅の木の実を
採る為に木に登り高所から、梅の実とともに転落し生涯を閉じてしまった。
なんとも「水戸っ子」の象徴的でやるせない出来事です。
本作の登場人物達は、きっとそういう人達なんでしょうねぇ。
とにかく敵に回したら大変に厄介なんです。そんな人達が日本国がひっくり返るような大事をやってしまった。
安政の大獄に対する報復が、日本国の転機となった。
良かったのか悪かったのかはその後の歴史を振り返れば良くわかりますが、幾万の人々が亡くなってしまった
ことは悲しいことです。
さて上下巻の本作はページが多く史実に基づいたお話で読み応え十分です。
でもね、登場人物達の天誅に至る経緯、天誅後の逃走劇がやや長ったらしく感じてしまったのは
私だけなのでしょうか?強い思い入れが無いと多くの登場人物とそのサイドストーリに集中できないでしょうね。
後読感は手放しに★5つ!と言う訳ではありませんでした。
言葉が悪く、短気で激情型、とにかく喧嘩っ早くて達が悪い、おまけに役人の贈収賄の
話題につきない、と悪いところを上げればキリが無いのですねえ。
されど、仲間の為には義理人情を尽くす。父親の祖父は高齢の隣人に頼まれ、庭の梅の木の実を
採る為に木に登り高所から、梅の実とともに転落し生涯を閉じてしまった。
なんとも「水戸っ子」の象徴的でやるせない出来事です。
本作の登場人物達は、きっとそういう人達なんでしょうねぇ。
とにかく敵に回したら大変に厄介なんです。そんな人達が日本国がひっくり返るような大事をやってしまった。
安政の大獄に対する報復が、日本国の転機となった。
良かったのか悪かったのかはその後の歴史を振り返れば良くわかりますが、幾万の人々が亡くなってしまった
ことは悲しいことです。
さて上下巻の本作はページが多く史実に基づいたお話で読み応え十分です。
でもね、登場人物達の天誅に至る経緯、天誅後の逃走劇がやや長ったらしく感じてしまったのは
私だけなのでしょうか?強い思い入れが無いと多くの登場人物とそのサイドストーリに集中できないでしょうね。
後読感は手放しに★5つ!と言う訳ではありませんでした。
2017年5月21日に日本でレビュー済み
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幕末、水戸藩に起きていた門閥派と改革派の対立、時代の変化が起きるときの不安感を読んでいます。
2014年4月29日に日本でレビュー済み
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井伊直弼と水戸藩がこれほどまで対立していたとは。
井伊直弼の独裁ぶりには驚きです。
描かれ方によって、歴史は異なるものだと思いました。
下巻が早く読みたいです。
井伊直弼の独裁ぶりには驚きです。
描かれ方によって、歴史は異なるものだと思いました。
下巻が早く読みたいです。
2018年2月26日に日本でレビュー済み
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長州藩吉田寅次郎(松陰)が死罪の申し渡しを受け、即日打ち首になった。二度の吟味が行われただけで、罪状らしきものはなかったが、思想家としての影響が大きいことから、あえてその生命を絶ったのである。 黒沢止幾(くろさわとき)は、天皇の許可を得ずに日米修好通商条約を調印した大老井伊直弼を詰問するため、押懸(おしか)け登城に及んだ前水戸藩主徳川斉昭らが謹慎させられ、世に言う「安政の大獄」が始まったのです。これに義憤を感じた止幾は、斉昭の罪を晴らそうと単身京都に向かい、「国と主君を思う一念」を「長歌(ちょうか)」に認(したた)めて朝廷に献上しようとしました。 大獄が無かったら、果たして井伊を暗殺する決意をかためただろうか。断固決意したのは、残忍な大量処刑にある。反対者を根こそぎ一掃した井伊に対抗する手段はただ一つ、彼の生命を絶つことにある。 しかし、井伊は、一身の安全を図るよりは国のために尽くすべきだ、と答え、更に信発(のぶおき)が、それでは登城の折に供の数を増すべきだ、と忠告した。それに対して井伊は、従者の数は規則で定められ、大老自らそれを破ることはできぬと言って、信発の忠告を退けた。 「赤穂の浪士討ちも雪だったぞ」 桜田門の近くには、傘見世と称される葭簀張りの茶屋が二軒出ていた。その付近では、登城する大名行列を見物する者たちでにぎわうので、それを見こんで、傘見世ではおでん、餅、酒、甘酒などを売る。彼らは武鑑を持ち見物。 徒歩たちは、一様に雨合羽を着ていて、腰に挿した刀の鞘には油紙か羅紗でつくられた袋でおおわれている。不意の襲撃には対応が妨げられるはず。 大老暗殺が幕府を弱体化したことは確かである。国家権力の弱点露呈と言う全局は、しかし、水戸藩への強圧として局地集中的に反作用する。