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他人の顔 (新潮文庫) 文庫 – 1968/12/24

4.2 5つ星のうち4.2 82個の評価

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いったいその顔は、誰の顔なのか――。
世界各国語に翻訳された、ノーベル文学賞に最も近かった作家の代表作。


液体空気の爆発で受けた顔一面の蛭のようなケロイド瘢痕によって自分の顔を喪失してしまった男……失われた妻の愛をとりもどすために“他人の顔"をプラスチック製の仮面に仕立てて、妻を誘惑する男の自己回復のあがき……。
特異な着想の中に執拗なまでに精緻な科学的記載をも交えて、“顔"というものに関わって生きている人間という存在の不安定さ、あいまいさを描く長編。解説:大江健三郎。

【映画化】
1966年7月、東京映画・勅使河原プロダクション、東宝
監督:勅使河原宏、原作・脚本:安部公房、音楽:武満徹
出演:仲代達矢、京マチ子、平幹二朗、岸田今日子、岡田英次、村松英子、千秋実、市原悦子、観世栄夫、ほか

【本文より】
と、すると、色彩の問題だろうか?図書館で見つけた、アンリ・ブランというフランスの医者が書いた『顔』という本によると、顔の色と、表情のあいだには、想像以上に密接な関係があるようだ。たとえば、同じ石膏のデスマスクが、彩色の加減一つで、男になったり、女になったりしたというのである。また、女に変装していた男が、白黒の写真に撮られたおかげで、あっさり正体を見破られてしまったというような例も示されていた。そう思って見ると、たしかに、そんな気もしないではない。……(本書69ページ)

安部公房(1924-1993)
東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。


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【新潮文庫】安部公房 作品 ケロイド瘢痕を隠し、妻の愛を取り戻すために他人の顔をプラスチックの仮面に仕立てた男。──人間存在の不安を追究した異色長編。 突然、自分の名前を紛失した男。以来彼は他人との接触に支障を来し、人形やラクダに奇妙な友情を抱く。独特の寓意にみちた野心作。 ソ連軍が侵攻し、国府・八路両軍が跳梁する敗戦前夜の満州──政治の渦に巻きこまれた人間にとって脅迫の中の”自由”とは何か? 不満と欲望が澱む、雪にとざされた小地方都市で、疎外されたよそ者たちが結成した”飢餓同盟”。彼らの野望とその崩壊を描く長編。 万能の電子頭脳に、ある中年男の未来を予言させたことから事態は意外な方向へ進展、機械は人類の苛酷な未来を語りだす。SF長編。 突然現れた父親と名のる男が奇怪な魚に生れ変り、何の変哲もなかった街が水中の世界に変ってゆく……。「水中都市」など初期作品集。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1968/12/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1968/12/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 352ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 410112101X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101121017
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 82個の評価

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安部 公房
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2015年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ほどよく整理された文体、ほどよい謎の引っ張り方、安部公房は日本のカフカ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年5月11日に日本でレビュー済み
「ノート」とあるようにちょっと読みづらいながらも心に残る作品です
顔を失うことの、地軸が傾くような深刻な意味に驚かされました
2021年4月6日に日本でレビュー済み
ケロイドで顔を失った主人公は、周りの人々とのギクシャクを感じ、なにより妻とのセックスが無くなったことを深く嘆く。プラスチックの面を被って他者との関係を戻そうとするが、何故か元の自分の顔ではなく他人の顔の面を作るのである。元の自分の顔ならば(写真があるだろうに)後に起こる妻との問題など起こらなかったと思われるが、主人公は他人の顔を作ることしか考えない。つまりこの小説は失踪者の物語なのであろう。。。
以下はネタばれ。

プラスチックの面が完全にばれないものなら失踪は成功するだろう。しかしそんな面は作れないことを主人公自身が本文で語っている。現に簡単に少女に見破られている。正体がばれるかもしれない不安を抱えながら主人公は飲み屋の姉ちゃんの太股に手を伸ばす、ここまで行きながらセックスには至らない。失踪する勇気が出ない。妻と会う。うまく誘惑できたと思った、しかし妻はその正体を見破って協力してくれていたのである。しかし主人公は妻が他人の顔とセックスした不貞女だと考え(逆切れ?)始めた。なんとすべてを書いたノートを、逢引に使った隠れ家におき、妻に読ませ、自分は許しを請いに帰ってく来るであろう妻を自宅で待ったのである。もう笑ってしまう。。当然妻は主人公をボロクソになじった手紙を残して失踪してしまう(こっちの方は本物の失踪らしい)。これも笑ってしまう。。逆上した主人公は妻を追いかけ、拳銃を手にして路地の暗闇に潜み、妻と思われる靴音が近づくのを待つ、、、ここで小説は終わる。私は確信するが主人公は拳銃など打てない、妻に引っぱたかれて終わりだと思う。いやそもそもその靴音は妻のものではないかもしれない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
その顔を実際に見てみたいってのが1番の感想。あと、奥さんは戻るのだろうか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月10日に日本でレビュー済み
頭でっかちな上に内向的で僻みっぽい主人公が最終盤に自己を克服する中で、顔と仮面と自己の関係を探求する名作

仮面をかぶる事の意味が最後にガラリと変わるので、そこに着目して読むと最後も納得できると思います。
中盤の主人公のウジウジ加減を見てる分、最後は感動出来ました。
2012年10月22日に日本でレビュー済み
主人公は鉛直スパイラルを疾走するサラリーマン。高分子化学研究所所長代理月収97,000円!

ユープケッチャや灰色人種を発明したような跳躍感や、奇抜なユーモアのセンスは乏しい。が、「光というやつは、自身透明であっても照らしだす対象物を、ことごとく不透明に変えてしまうものらしいのだ」などの詩的な表現は読者を満足させてくれるはず。

顔の類型を表わす数式や表情の混合比を含めマスク作製をめぐる記述がオタクっぽくて、ガジェットとしてツボ。
しかし、唇は端を折り込むだけ? ちょっと雑。

主人公は自分の傷害を「あまりにも特殊で、個人的すぎ」「他人と共有しあえる要素が、まったく欠けている」と感じている。私は私だという半面、人と同じになれないことへの恐怖は、共感できる心理状態です。
その一方で、人種差別の問題を点景として出しているところに見られるように、人権意識は先鋭に持っている。しかし、身体の障害は社会的な問題ではないというあたりは、ユニバーサルデザインとかバリアフリーという言葉が注目される以前の時代意識を反映しているでしょう。

顔の喪失と場違いな服装は、ともに周囲の人の目を泳がせる点において等価だといえます。
そこで出てくるのがファッションは自分のためだけではないという考え方で、これが現在の日本の時代意識になっています。
個性的な服装をした人たちがみんな似て見えるという逆説的状況にポップに斬り込んで今書かれれば、小説「他人の顔」はフットワーク軽く水平展開する作品になったに違いありません。

ところで、ノートを読み終えた奥さんがキレたのは重要な補助線の一つだとは思いますが、心理としてわかりません。なにせ3冊のノートは全編これ奥さんへのラブコールですから。
確かに彼は(「ぼく」「私」一人称の混乱あり・映画館の場面)鉛直のスパイラルに取り込まれていて、偏狭だとか傲慢だとか見えるかもしれませんが、そんなふうに非難するのはそれはそれで上から目線というものでしょうね。
「他人の顔」は心理分析の小説ではないわけだけど、この奥さんの気持ちを、三島由紀夫や連城三紀彦ならどう料理するだろう?
 
 
 
 

※ネタバレ注意
この奥さんは、ダンナの芝居を最初の瞬間から見抜いていたのだといいます。奥さんの負け惜しみでないとしたら、顔だけ変わっても骨格や手の指なんかを手がかりに、ばれてしまったのでしょうか。

そういえば、これと逆に見た目は全く変わらないのに、身近な人が突然ニセモノになってしまったと感じる妄想があるそうです。カプグラ症候群と呼ばれ、精神病の一種らしい。『ソシアの錯覚』(新山喜嗣著・春秋社刊)
2011年7月23日に日本でレビュー済み
押井守「攻殻機動隊2GIG」で個人的に唯一評価できる
エピソードが「パズが顔を盗まれる」話。アレも
男と女の関係を描いていたけれど、阿部公房の本作も
主人公の夫婦関係を軸に表層性皮相性の重要さは
失われて初めてわかる事をテーマにしている。
戦時と平時とでは人間にとって何が重要なのか
異なる事を示す映画が作品中で主人公によって
語られているが、「砂の女」でもアリジゴクの様な
「穴の中の日常生活」のほうが戦時中や終戦直後の
ような日常の欠落(非日常)よりももっとずっとマシ
と「砂の女」が言う場面がある。

主人公の失った「顔」は日常の象徴でもあると
同時に「日常」と言う名のフルサトかもしれない。
阿部は井上靖他の同世代日本人作家と異なり
中国大陸旧満州の出身。「望郷」の念など決して
持たない根っからの都市生活者。そうしてみると
「他人の顔」が故郷喪失の話、「砂の女」が
都市生活者が辺鄙な漁村に非合法的に拉致されて
ヒニクな事にそこにフルサトを見つけてしまった
話とも読めそう。

あー何か余りにも凡庸すぎるレビューしか
書けなくなってるしいーもう禿げしく脱力ぅう〜
てゆうかー「砂の女」のラストでは脱力系エンディングなんだけどー
「他人の顔」はキレて終わるのよ。パズの話も最後はナイフの決闘
だったしーサスペンスフルなのがお好きな方はコチラの方が宜しいかも。
てかホントにキレルのよ主人公、ラストで。実に見事なキレ方をして
くれるもんだから作品そのものも戦慄的な余韻を残して終わるわ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ねちねちした心理描写がとても参考になります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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