最初に読んだ安倍公房がこの壁でした。あるに突然、名前を失ったことに気づき、これまでの生活が一変。行き場がなくなり途方に暮れている間にもいろいろな事件に遭遇。最終的には自身が壁になる。
何ですか?これ?
頭の悪い自分には何を意味しているか、どう解釈すればいいのか、全く理解ができません、が、何故か暫くするとまたこの不思議な世界を覗きたくなるのです。最初に読んでから多分15回くらい読んだのではないかと(定かではない)思います。
毎回、読んでも分かりません。次に何が起こるかは分かっているのに、あー、どうなっちゃうんだろうー、あー、また、こんなことに巻き込まれて、やれやれ、なんて思いながら読んでいます。
そして相変わらずこの小説の意味するところは全く分からないのです。
オーネットコールマンやセシルテイラーなど、何をやっているのか分からないのに何度も聴いてしまうのと似ているような感じでしょうか。
別に意味なんて分からなくてもいいんです、ただ好きだから読んでしまう。自分にとってはそれだけです。
レビューとしては参考にならないかもしれませんが、どんな楽しみ方でも、気に入ればそれだけでいいのかと思っています。
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壁 (新潮文庫) 文庫 – 1969/5/20
安部 公房
(著)
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購入オプションとあわせ買い
自分と他人が、もう一つ別の自分、別の他人に変容する。
カフカ以上にカフカ的なグロテスクな世界――。
ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。他人との接触に支障を来たし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱く。そして……。
独特の寓意とユーモアで、孤独な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。
目次
序(石川 淳)
壁
第一部 S・カルマ氏の犯罪
第二部 バベルの塔の狸
第三部 赤い繭
赤い繭
洪水
魔法のチョーク
事業
解説 佐々木基一
本文より
ふと、ぼくはペンを握ったまま、サインができずに困っていることに気づきました。ぼくは自分の名前がどうしても想出せないでいるのでした。それがそのためらっている理由なのでした。しかしたいして驚きはしませんでした。たとえば研究に熱中している学者などは、名前なんか年中忘れるものだとちゃんとした学術書(それは決してその学者の悪口を書いた本ではありません、)に記載されているのを知っていましたから、むしろゆうゆうとして、おもむろに名刺入を取出しました。ところがあいにくなことに名刺は一枚も入っていないのでした。裏をかえして、身分証明書を見てみました。すると妙なことに、名前の部分だけが消えてしまっているのです。
(「第一部 S・カルマ氏の犯罪」)
本書「解説」より
おそらくカフカによって現代という世界の根源的な頼りなさに開眼したにちがいない安部公房は、必ずしもカフカの亜流にはならなかった。独創的な作家とすれば、当然のことであるが、ほかならぬ安部公房の独創性がどこにあり、どういう質をそなえているかを知るために、読者はぜひ、カフカと安部公房とを比較して、その本質的なちがいがどこにあるかを見きわめる必要がある。一見して明らかなことは、安部公房とカフカの作品との、軽量および明暗の相違である。一口で云えば、カフカにくらべて安部公房の作品は、はるかに軽く、はるかに明るい印象を与える。
――佐々木基一(文芸評論家)
安部公房(1924-1993)
東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。
カフカ以上にカフカ的なグロテスクな世界――。
ある朝、突然自分の名前を喪失してしまった男。以来彼は慣習に塗り固められた現実での存在権を失った。自らの帰属すべき場所を持たぬ彼の眼には、現実が奇怪な不条理の塊とうつる。他人との接触に支障を来たし、マネキン人形やラクダに奇妙な愛情を抱く。そして……。
独特の寓意とユーモアで、孤独な人間の実存的体験を描き、その底に価値逆転の方向を探った芥川賞受賞の野心作。
目次
序(石川 淳)
壁
第一部 S・カルマ氏の犯罪
第二部 バベルの塔の狸
第三部 赤い繭
赤い繭
洪水
魔法のチョーク
事業
解説 佐々木基一
本文より
ふと、ぼくはペンを握ったまま、サインができずに困っていることに気づきました。ぼくは自分の名前がどうしても想出せないでいるのでした。それがそのためらっている理由なのでした。しかしたいして驚きはしませんでした。たとえば研究に熱中している学者などは、名前なんか年中忘れるものだとちゃんとした学術書(それは決してその学者の悪口を書いた本ではありません、)に記載されているのを知っていましたから、むしろゆうゆうとして、おもむろに名刺入を取出しました。ところがあいにくなことに名刺は一枚も入っていないのでした。裏をかえして、身分証明書を見てみました。すると妙なことに、名前の部分だけが消えてしまっているのです。
(「第一部 S・カルマ氏の犯罪」)
本書「解説」より
おそらくカフカによって現代という世界の根源的な頼りなさに開眼したにちがいない安部公房は、必ずしもカフカの亜流にはならなかった。独創的な作家とすれば、当然のことであるが、ほかならぬ安部公房の独創性がどこにあり、どういう質をそなえているかを知るために、読者はぜひ、カフカと安部公房とを比較して、その本質的なちがいがどこにあるかを見きわめる必要がある。一見して明らかなことは、安部公房とカフカの作品との、軽量および明暗の相違である。一口で云えば、カフカにくらべて安部公房の作品は、はるかに軽く、はるかに明るい印象を与える。
――佐々木基一(文芸評論家)
安部公房(1924-1993)
東京生れ。東京大学医学部卒。1951(昭和26)年「壁」で芥川賞を受賞。1962年に発表した『砂の女』は読売文学賞を受賞したほか、フランスでは最優秀外国文学賞を受賞。その他、戯曲「友達」で谷崎潤一郎賞、『緑色のストッキング』で読売文学賞を受賞するなど、受賞多数。1973年より演劇集団「安部公房スタジオ」を結成、独自の演劇活動でも知られる。海外での評価も極めて高く、1992(平成4)年にはアメリカ芸術科学アカデミー名誉会員に。1993年急性心不全で急逝。
- ISBN-104101121028
- ISBN-13978-4101121024
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1969/5/20
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ304ページ
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【新潮文庫】安部公房 作品 | ケロイド瘢痕を隠し、妻の愛を取り戻すために他人の顔をプラスチックの仮面に仕立てた男。──人間存在の不安を追究した異色長編。 | 突然、自分の名前を紛失した男。以来彼は他人との接触に支障を来し、人形やラクダに奇妙な友情を抱く。独特の寓意にみちた野心作。 | ソ連軍が侵攻し、国府・八路両軍が跳梁する敗戦前夜の満州──政治の渦に巻きこまれた人間にとって脅迫の中の”自由”とは何か? | 不満と欲望が澱む、雪にとざされた小地方都市で、疎外されたよそ者たちが結成した”飢餓同盟”。彼らの野望とその崩壊を描く長編。 | 万能の電子頭脳に、ある中年男の未来を予言させたことから事態は意外な方向へ進展、機械は人類の苛酷な未来を語りだす。SF長編。 | 突然現れた父親と名のる男が奇怪な魚に生れ変り、何の変哲もなかった街が水中の世界に変ってゆく……。「水中都市」など初期作品集。 |
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自分の部屋に見ず知らずの死体を発見した男が、死体を消そうとして逆に死体に追いつめられてゆく「無関係な死」など、10編を収録。 | 生きたまま自分の《死体》を売ってロボットにされた技師の人間への復讐を描く「R62号の発明」など、思想的冒険にみちた作品12編。 | 《こんにちは火星人》というラジオ番組の脚本家のところへあらわれた自称・火星人──彼はいったい何者か?異色のSF長編小説。 | 失踪者を追跡しているうちに、次々と手がかりを失い、大都会の砂漠の中で次第に自分を見失ってゆく興信所員。都会人の孤独と不安。 | 砂穴の底に埋もれていく一軒家に故なく閉じ込められ、あらゆる方法で脱出を試みる男を描き、世界20数カ国語に翻訳紹介された名作。 | ダンボール箱を頭からかぶり都市をさ迷うことで、自ら存在証明を放棄する箱男は、何を夢見るのか。謎とスリルにみちた長編。 |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1969/5/20)
- 発売日 : 1969/5/20
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 304ページ
- ISBN-10 : 4101121028
- ISBN-13 : 978-4101121024
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 14,920位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2023年3月16日に日本でレビュー済み
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2021年10月14日に日本でレビュー済み
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ジャズギタリスト、パット・メセニーの1stアルバムのサウンドによくマッチします。
シラブホーン、ユニティヴィレッジ等の曲の、アンニュイなムードと空虚でいて仄かに暖かみを感じさせてくれる世界観が共通していて想像力を掻き立てます。
シラブホーン、ユニティヴィレッジ等の曲の、アンニュイなムードと空虚でいて仄かに暖かみを感じさせてくれる世界観が共通していて想像力を掻き立てます。
2022年7月27日に日本でレビュー済み
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こういう作品をシュルレアリスムというのですか?
安部公房の「砂の女」はそれなりに面白く読んだのですが、こちらの「壁」という作品は、私には理解することが難しく無理でした。
作者が夜眠っているときに見た夢をそのまま描いているような、作者の妄想とも思える内容が脈絡もなく延々と続き、付いていくのに非常に疲れました。
本当は途中で投げ出したかったけれど、最後まで読み通すのが精いっぱいで、面白さを感じるとか感銘を受けるとかは無理でした。
どちらかというとSF作品のような印象を受けましたが、SF作品ならそれなりに作品のストーリーを楽しめるのでしょうが、こちらは書き手の意図するところが理解できないと、まったく自分の中に入ってこなかったです。
安部公房の「砂の女」はそれなりに面白く読んだのですが、こちらの「壁」という作品は、私には理解することが難しく無理でした。
作者が夜眠っているときに見た夢をそのまま描いているような、作者の妄想とも思える内容が脈絡もなく延々と続き、付いていくのに非常に疲れました。
本当は途中で投げ出したかったけれど、最後まで読み通すのが精いっぱいで、面白さを感じるとか感銘を受けるとかは無理でした。
どちらかというとSF作品のような印象を受けましたが、SF作品ならそれなりに作品のストーリーを楽しめるのでしょうが、こちらは書き手の意図するところが理解できないと、まったく自分の中に入ってこなかったです。
2022年12月14日に日本でレビュー済み
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全く想定外の作品だったが、これで安部作品にハマった私。
2020年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
散りばめられたユーモアに思わず笑ってしまいます。
物語は展開に次ぐ展開で飽きません。
奇妙なキャラクターがおかしな会話を始めると次は何が起こるんだろうかとワクワクしてきます。
アリスやカフカに通ずる作品もあれば、三部の赤い繭の事業などは夢野久作の人間腸詰を思い出しました。
当時のじめじめした日本の作家っぽくなくて、外国の作品を読んでいるようでおもしろかったです。
主人公が困惑しながらも悲観せず楽観的なのが凄く楽しかったです。
物語は展開に次ぐ展開で飽きません。
奇妙なキャラクターがおかしな会話を始めると次は何が起こるんだろうかとワクワクしてきます。
アリスやカフカに通ずる作品もあれば、三部の赤い繭の事業などは夢野久作の人間腸詰を思い出しました。
当時のじめじめした日本の作家っぽくなくて、外国の作品を読んでいるようでおもしろかったです。
主人公が困惑しながらも悲観せず楽観的なのが凄く楽しかったです。
2018年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
安部公房は最高です。
何度読んでも飽きない。
とくにこの「壁」は傑作かつ初心者にも親しみやすいものであり、安部公房らしさが存分に味わえる。
逆に言うと、これを読んで合わない、と感じたら安部公房作品は全般的に合わないでしょう。
何度読んでも飽きない。
とくにこの「壁」は傑作かつ初心者にも親しみやすいものであり、安部公房らしさが存分に味わえる。
逆に言うと、これを読んで合わない、と感じたら安部公房作品は全般的に合わないでしょう。
2022年8月15日に日本でレビュー済み
以下、感想と考察です
●壁の外側と内側の世界
固有名詞と一般名詞=カルマ氏と彼
固有名詞とは他社に認知され始めて成立
→名前の喪失とは固有性の喪失
→固有性に溢れた私の私的空間=内側の世界
●固有性の喪失と物質への還元
名前の喪失=固有性の喪失
固有性の対義語は一般性、言い換えるなら主観から客観=物質の世界へ
-名前を失ったことにより彼の権利、罪の消失
-ものを切るからハサミと定義されるように道具と しての意味合いが強い→人間側からの搾取
Y子への愛=特別なY子という特別な女性を愛する
=彼が人間=特別な私はでいるための最後の綱
マネキンになるY子
→昔見慣れていた人形であった
→特別でないY子
→彼が物質世界に同化している証拠
●世界の果てと壁
世界の果て=自分から1番遠い場所
地球は球体である
→球場で四方から極限までいった場合ある1点に凝縮する→世界の果ては身近になる→世界の果てが自分の部屋という矛盾
→世界の果てと自分の部屋は同じ
→壁とは内と外を隔てるものであると考えられがちだがそんなものは実際にはない。
→あるとすればそれは天と地を分ける地平線にほかならない
自分の部屋と対立する極としての世界の果てを発見することで真の世界の果てへと至る
二つのポールを結びつける
→世界に外も内もなく同質的なものであるという発見に至る
対立する極とはキャバレー=物質世界=私にとって何の特別性ものない世界の果てと、特別な空間である私の部屋にとの融合
→主観的な世界と客観的な世界の融合
冒頭の陰圧のシーン
一帯に広がる曠野はイメージしやすい世界の果て
=しかも物質である絵それを自らに取り込む
自分が絵=物質を取り込むというという構図
→クライマックスは物質から自分へと取り込まれる構図
→双方のベクトルから世界の同質化が図られている
●僕から彼へ
見る対象から見られる対象に
→壁を見つめたことにより彼にとっての内と外という概念がなくなる
→認識者としての私=カルマの焼失
壁が消える→壁が形而学上=人間とは便宜上設けた世界を限定するものに過ぎない
=壁しかし世界にはもともと壁などない
●成長する壁とは
主観と客観が融合する場所
→壁にほかならない
→認識者としての私と実在する私との交差点が壁であり、私は壁に他ならない
成長する壁とは私=カルマの成長
●壁の外側と内側の世界
固有名詞と一般名詞=カルマ氏と彼
固有名詞とは他社に認知され始めて成立
→名前の喪失とは固有性の喪失
→固有性に溢れた私の私的空間=内側の世界
●固有性の喪失と物質への還元
名前の喪失=固有性の喪失
固有性の対義語は一般性、言い換えるなら主観から客観=物質の世界へ
-名前を失ったことにより彼の権利、罪の消失
-ものを切るからハサミと定義されるように道具と しての意味合いが強い→人間側からの搾取
Y子への愛=特別なY子という特別な女性を愛する
=彼が人間=特別な私はでいるための最後の綱
マネキンになるY子
→昔見慣れていた人形であった
→特別でないY子
→彼が物質世界に同化している証拠
●世界の果てと壁
世界の果て=自分から1番遠い場所
地球は球体である
→球場で四方から極限までいった場合ある1点に凝縮する→世界の果ては身近になる→世界の果てが自分の部屋という矛盾
→世界の果てと自分の部屋は同じ
→壁とは内と外を隔てるものであると考えられがちだがそんなものは実際にはない。
→あるとすればそれは天と地を分ける地平線にほかならない
自分の部屋と対立する極としての世界の果てを発見することで真の世界の果てへと至る
二つのポールを結びつける
→世界に外も内もなく同質的なものであるという発見に至る
対立する極とはキャバレー=物質世界=私にとって何の特別性ものない世界の果てと、特別な空間である私の部屋にとの融合
→主観的な世界と客観的な世界の融合
冒頭の陰圧のシーン
一帯に広がる曠野はイメージしやすい世界の果て
=しかも物質である絵それを自らに取り込む
自分が絵=物質を取り込むというという構図
→クライマックスは物質から自分へと取り込まれる構図
→双方のベクトルから世界の同質化が図られている
●僕から彼へ
見る対象から見られる対象に
→壁を見つめたことにより彼にとっての内と外という概念がなくなる
→認識者としての私=カルマの焼失
壁が消える→壁が形而学上=人間とは便宜上設けた世界を限定するものに過ぎない
=壁しかし世界にはもともと壁などない
●成長する壁とは
主観と客観が融合する場所
→壁にほかならない
→認識者としての私と実在する私との交差点が壁であり、私は壁に他ならない
成長する壁とは私=カルマの成長
2023年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最後まで読めなかった。