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沈黙 (新潮文庫) 文庫 – 1981/10/19
遠藤 周作
(著)
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「転びキリシタン」もまた、「神の子」なのか?
カトリック作家が描く、キリスト教文学の最高峰。
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
著者の言葉
長崎で見た、踏み絵の木枠についた指の跡のことを、東京へ帰ってからも私は忘れられませんでした。夕べに散歩する時、夜に酒を飲む時、黒い指跡が目に浮かびました。
そして三つのことを考え続けたのです。ひとつは、踏み絵を踏んだ時の気持ち。次に、踏んだのはどんな人だったろうか。そして、私がその立場にたたされたら踏むかどうか。
強い信念を貫き通すより、踏む可能性の方がはるかに高いと思ったな。拷問は苦しいだろうし、やはり家族まで殺されるのは可哀そうです。私は弱虫なのです。これは、今日会場にいらっしゃるみなさんの三分の二は私と同じだろうと思う。
小説というのは、やみくもに書くのではなく、自分の視点から書くものです。そして『沈黙』は、〈迫害があっても信念を決して捨てない〉という強虫の視点ではなくて、私のような弱虫の視点で書こうと決めました。弱虫が強虫と同じように、人生を生きる意味があるのなら、それはどういうことか――。これが『沈黙』の主題の一つでした。(「波」2016年10月号、講演採録より)
本書「解説」より
主人公の必死の祈りにもかかわらず、神は頑なに「沈黙」を守ったままである。果して信者の祈りは、神にとどいているのか、いやそもそも神は、本当に存在するのか、と。
これは、キリスト教徒にとっては、怖ろしい根源的な問いであり、ぼくら異教徒の胸にも素直にひびいてくる悩みであろう。このモチーフを追いつめてゆく作者の筆致は、緊張がみなぎり、迫力にあふれていて、ドラマチックな場面の豊富なこの長篇の中でも、文字通りの劇的頂点をなしている。
――佐伯彰一(文芸評論家)
遠藤周作(1923-1996)
東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て1955年「白い人」で芥川賞を受賞。結核を患い何度も手術を受けながらも、旺盛な執筆活動を続けた。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品や歴史小説、戯曲、映画脚本、〈狐狸庵もの〉と称されるエッセイなど作品世界は多岐にわたる。『海と毒薬』(新潮社文学賞/毎日出版文化賞)『わたしが・棄てた・女』『沈黙』(谷崎潤一郎賞)『死海のほとり』『イエスの生涯』『キリストの誕生』(読売文学賞)『侍』(野間文芸賞)『女の一生』『スキャンダル』『深い河(ディープ・リバー)』(毎日芸術賞)『夫婦の一日』等。1995年には文化勲章を受章した。
カトリック作家が描く、キリスト教文学の最高峰。
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
著者の言葉
長崎で見た、踏み絵の木枠についた指の跡のことを、東京へ帰ってからも私は忘れられませんでした。夕べに散歩する時、夜に酒を飲む時、黒い指跡が目に浮かびました。
そして三つのことを考え続けたのです。ひとつは、踏み絵を踏んだ時の気持ち。次に、踏んだのはどんな人だったろうか。そして、私がその立場にたたされたら踏むかどうか。
強い信念を貫き通すより、踏む可能性の方がはるかに高いと思ったな。拷問は苦しいだろうし、やはり家族まで殺されるのは可哀そうです。私は弱虫なのです。これは、今日会場にいらっしゃるみなさんの三分の二は私と同じだろうと思う。
小説というのは、やみくもに書くのではなく、自分の視点から書くものです。そして『沈黙』は、〈迫害があっても信念を決して捨てない〉という強虫の視点ではなくて、私のような弱虫の視点で書こうと決めました。弱虫が強虫と同じように、人生を生きる意味があるのなら、それはどういうことか――。これが『沈黙』の主題の一つでした。(「波」2016年10月号、講演採録より)
本書「解説」より
主人公の必死の祈りにもかかわらず、神は頑なに「沈黙」を守ったままである。果して信者の祈りは、神にとどいているのか、いやそもそも神は、本当に存在するのか、と。
これは、キリスト教徒にとっては、怖ろしい根源的な問いであり、ぼくら異教徒の胸にも素直にひびいてくる悩みであろう。このモチーフを追いつめてゆく作者の筆致は、緊張がみなぎり、迫力にあふれていて、ドラマチックな場面の豊富なこの長篇の中でも、文字通りの劇的頂点をなしている。
――佐伯彰一(文芸評論家)
遠藤周作(1923-1996)
東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て1955年「白い人」で芥川賞を受賞。結核を患い何度も手術を受けながらも、旺盛な執筆活動を続けた。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品や歴史小説、戯曲、映画脚本、〈狐狸庵もの〉と称されるエッセイなど作品世界は多岐にわたる。『海と毒薬』(新潮社文学賞/毎日出版文化賞)『わたしが・棄てた・女』『沈黙』(谷崎潤一郎賞)『死海のほとり』『イエスの生涯』『キリストの誕生』(読売文学賞)『侍』(野間文芸賞)『女の一生』『スキャンダル』『深い河(ディープ・リバー)』(毎日芸術賞)『夫婦の一日』等。1995年には文化勲章を受章した。
- ISBN-104101123152
- ISBN-13978-4101123158
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1981/10/19
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ320ページ
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戦犯の過去を持つ開業医、無類のお人好しの外人……大都会新宿で輪舞のようにからみ合う人々を通し人間の弱さと悲しみを見つめる。 | 殉教を遂げるキリシタン信徒と棄教を迫られるポルトガル司祭。神の存在、背教の心理、東洋と西洋の思想的断絶等を追求した問題作。〈谷崎潤一郎賞〉 | 青年大工イエスはなぜ十字架上で殺されなければならなかったのか──。あらゆる「イエス伝」をふまえて、その〈生〉の真実を刻む。〈国際ダグ・ハマーショルド賞〉 | 十字架上で無力に死んだイエスは死後”救い主”と呼ばれ始める……。残された人々の心の痕跡を探り、人間の魂の深奥のドラマを描く。〈読売文学賞〉 | 信仰につまずき、キリストを棄てようとした男──彼は真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。愛と信仰の原点を探る。 | シャム(タイ)の古都で暗躍した山田長政と、切支丹の冒険家・ペドロ岐部――二人の生き方を通して、日本人とは何かを探る長編。 |
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1981/10/19)
- 発売日 : 1981/10/19
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 320ページ
- ISBN-10 : 4101123152
- ISBN-13 : 978-4101123158
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 3,427位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1923-1996)東京生れ。
幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、11歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。
一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。主な作品は『海と毒薬』『沈黙』『イエスの生涯』『侍』『スキャンダル』等。1995(平成7)年、文化勲章受章。1996年、病没。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年1月8日に日本でレビュー済み
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必読
2023年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読む前に祈りました。
「この書籍にあなたを見ることができますように」と。
カトリック信者である著者がどこまで神を知っておられたのかははっきりとはわかりませんが、神はこの書籍をも用いて、ご自身を表されていらっしゃることはわかりました。
主人公が窮地に立った時に聞いた声と、聖書で一番弟子ぺテロが主イエス・キリストから語られた愛の言葉が大きく重なり涙なしには読めない、もし自分が同じ立場ならどうするか、考えずにはおれませんでした。
今この時代、この平和な日本で信仰をしていること自体が再び起こる迫害の嵐の前の静けさということなのかも知れないと感じています。
「この書籍にあなたを見ることができますように」と。
カトリック信者である著者がどこまで神を知っておられたのかははっきりとはわかりませんが、神はこの書籍をも用いて、ご自身を表されていらっしゃることはわかりました。
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今この時代、この平和な日本で信仰をしていること自体が再び起こる迫害の嵐の前の静けさということなのかも知れないと感じています。
2023年11月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「沈黙」という主題に立ち向かい続ける点で、ストイックなお話ですね。文章が巧緻というわけでもありませんが、濃厚で真っ直ぐな筋立てでした。
「歩行者の辿った道は見える。だが歩行者がその途上で何を見たかを知るには自分の目を用いなければならない」というショーペンハウアーのことばのように、同じ棄教への道を辿って同じ棄教者になっていくのは、惨めでもあり当然な姿でもあり、とても考えさせられます。
長崎の遠藤周作記念館は素晴らしいところに建っているようですね。本作との縁も深いようですので、一度行ってみたいとおもいました。
男・18歳
「歩行者の辿った道は見える。だが歩行者がその途上で何を見たかを知るには自分の目を用いなければならない」というショーペンハウアーのことばのように、同じ棄教への道を辿って同じ棄教者になっていくのは、惨めでもあり当然な姿でもあり、とても考えさせられます。
長崎の遠藤周作記念館は素晴らしいところに建っているようですね。本作との縁も深いようですので、一度行ってみたいとおもいました。
男・18歳
2023年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速に届きました。ありがとうございます。
2024年3月31日に日本でレビュー済み
こみ上げてくるものがありました。が、溢れ出てくるまでではありませんでした。読もう読もうと思っていて手をつけずにいて、ようよう。文章が意外に拙いですね。拙いというのが辛辣にすぎるというのであれば、たどたどしくぼそぼそと艶がないと言えばよいのか。ただし、それは主人公である宣教師の個性と捉えれば、似つかわしいとは申せましょう。キリスト教だとか、日本におけるキリスト教の受容のされ方、そこにおける日本の風土などの著者の解釈に、私は正直疑問をもちます。そういう捉え方もあろうが、それはまた一つの捉え方にすぎず。とはいえ作品の根幹であるわけですが。私が胸うたれ、熱くなった箇所は、宣教師が転ぶところですね。転ぶとは、もちろん転向すること。徹底して追い詰められ、そのなかで転向を決意するに及び、踏み絵をするわけです。徹底的に追い詰められ、それは徹底的な求道にも通じ、そこから見えてくる自分の素の姿。貧相で醜い様相。それを見ざるを得ず、受けいれざるを得ない。その軋みをあげるなかに、その火花に、私は光明を見るものです。それこそがハライソ(天国)でありましょう。いや、ハライソへと到る唯一の門。ひょっとすると地獄への門かもしれませんが。人が生きながら到達でき得るハライソであり地獄。人は誰しもに生きてその境地に到れるものではなく、そしてその境地一瞬で消え去さり持続するものではありませんが。それこそが生きる意味、醍醐味であろうと私は思うものなので、そういう意味で胸震えました。
2023年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分がクリスチャンで信仰があり、聖書の内容も分かっていたが、現代社会に生きるクリスチャンと、江戸時代の禁教された中でのクリスチャンとは、生き方も何もかも全てが違って、比較もできないと感じた。
もしこの時代に自分が生まれ、信仰を持ったならば、キチジローのように生きたかもしれない。
キリスト教関係の出版物は、いわゆる証しという、父なる神様がどれだけ自分の人生に良いことをしてくださったかという恵みや感謝にあふれた本が大半を占める。
しかし、この本は創作とは言え、対局のエッセンスが詰まっており、しかも、神の「沈黙」がテーマなのだから、その洞察の深さには恐れ入る。
もしこの時代に自分が生まれ、信仰を持ったならば、キチジローのように生きたかもしれない。
キリスト教関係の出版物は、いわゆる証しという、父なる神様がどれだけ自分の人生に良いことをしてくださったかという恵みや感謝にあふれた本が大半を占める。
しかし、この本は創作とは言え、対局のエッセンスが詰まっており、しかも、神の「沈黙」がテーマなのだから、その洞察の深さには恐れ入る。
2023年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて純文学の本で面白いと思えた本である。夢中になって読んでしまった。
神とは、信仰とはなんなのか。どれだけ祈ろうと願おうと現実はあまりにも残酷で冷酷である。主はずっと沈黙を貫いている。なぜあなたは何も言わないのか。口を閉ざすのか、沈黙を貫くのか。あなたはいるのか。
宗教とは何なのか、とても考えさせられる。
舞台はキリシタン弾圧下の長崎。日本での布教を目的にイエズス会から2人の司祭が長崎に上陸する。
自分も歴史は割と好きで個人的にフラッと調べたりするけど基本的に自分は日本の奉行寄りの考えでキリスト教の布教や宣教師に対していい思いは持っていない。
免罪符の販売でルターから批判されて自国で信者を失って焦って食い扶持と権力を絶たれることを恐れたイエズス会本部の肥えたおっさん達が、若い活力のある宣教師達にハッパをかけて危険な海外布教に行かせて、命令した本人達は自国で踏ん反り返り、野心に燃えて布教に行った宣教師達は酷い目にあう、そんな感じだったんだろうなきっと。
歴史を紐解くとヨーロッパ諸国の常套手段で
宣教師が来て信者を増やす→商人が行って市場を掌握する→最後に軍隊が行って植民地化する。
という流れで植民地を増やしていったらしいけど、日本は島国であり、そしてそう簡単に行くほど日本人は馬鹿じゃなかったから植民地化はされなかった。
本だけを読むと宣教師が正義で日本奉行側が悪のように描かれてるけどその背後の歴史まで知ってから読むとまた見方が変わる。植民地化する一歩目を歩もうと日本に入ってきた憎き宣教師に対して棄教すれば日本での住居と妻を当てて生活の面倒まで見るって言ってくれてるんだからかなり良心的だと思う。
いろんな見方ができて面白い。
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