私は高校1年生の時に読みました。
登山といえば、ボーイスカウトや、父に連れられて、日帰り登山をした程度で、まだまだ山のことをよく分かってはいなかった中、「クレバス」だとか、「アイガー」だとか用語もよく分からない中、それでも随分と引き込まれながら読みました。
それは単に、作者の表現の豊かさや、人物描写の巧さによるものだと思いますが、一方で、「山」と言う題材がそうさせたのかも知れません。山を登る人なら誰もが抱く「あのピークを極めたい」と言う気持ちは果たしてどこから来るのか、不思議でなりませんが、この本は、読んでいて自然に、この人たちはピークを極めるのか、とハラハラしてきます。
この作品にあまりに感動したため、美術の時間の色版画では、登山する人を題材に描きました。
この本は、本屋に並ばなくなっているみたいで、非常に残念です。アマゾンという、入手ルートがあることには非常に感謝しますが、できれば復刊して、登山ブームで熱に入っている人たちにも手にとって読んでもらいたいと、すごく思います。
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白きたおやかな峰 (新潮文庫 き 4-22) 文庫 – 1980/8/1
北 杜夫
(著)
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1980/8/1
- ISBN-104101131228
- ISBN-13978-4101131221
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1980/8/1)
- 発売日 : 1980/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 317ページ
- ISBN-10 : 4101131228
- ISBN-13 : 978-4101131221
- Amazon 売れ筋ランキング: - 400,756位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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4 星
白きたおやかな峰
大変参考になった。作品紹介は次のとおり。ひょんなことから雇われ医師として参加することになった、カラコルムの未踏峰ディラン遠征隊。キャラバンのドタバタ騒ぎから、山男のピュアにして生臭い初登頂への情熱、現地人との摩擦と交情…。そして、彼方に鎮座する純白の三角錐とは一体何物なのか…。山岳文学永遠の古典にして、北文学の最高峰。一般文学通算73作品目の読書完。通算73冊目の作品。1975/09/25
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上位レビュー、対象国: 日本
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2012年10月6日に日本でレビュー済み
2013年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大学時代は山に素人であっても、そのもの(山自信)に感激する。 ごく普通の山であっても。
2006年2月11日に日本でレビュー済み
ヒマラヤ山脈のディラン峰に挑む『遠征隊』を描いた登山小説である。
著者が実際に同行した登山を基にして書かれた作品でもある。
初出が昭和41年と古いので、登山技術等において現代に合致していない部分もあるのかもしれないが、そんなことはまったく問題ない。素晴らしい小説である。私は中学生のときに始めて読んで以来この作品を何度となく繰り返し読んだ。
透明で叙情的な文章、世俗的でもあり哲学的でもある魅力あふれる登場人物、そして彼の作品に必要不可欠な決して下品にならないユーモア。この作品には北杜夫のもつ、”ある暗さ”以外の全てがあると思う。
透明な文体は作品全体を覆っているが、叙情的な表現はディランを含む自然を表現するのみである。登山家達の登頂の姿にそれはない。行動の描写が殆どだ。これが、圧倒的な自然に挑むちっぽけな人間の姿を描き出すことに成功している要因の一つであろう。そして、『山』を表現することに関してもこれ以上の作品を目にしたことがない。
登山あるいは登山家を描いた作品は数あれど、この『小説』を超える作品はそうないのではないか。
なお、著者の「楡家の人びと」を絶賛した三島由紀夫がこの作品を酷評した。その内容は北杜夫の「人間とマンボウ」という作品に収められている。文学者三島が言っていることはなんとなくわかるような気もするが、文学者でない私にはちょっと難しかった。
著者が実際に同行した登山を基にして書かれた作品でもある。
初出が昭和41年と古いので、登山技術等において現代に合致していない部分もあるのかもしれないが、そんなことはまったく問題ない。素晴らしい小説である。私は中学生のときに始めて読んで以来この作品を何度となく繰り返し読んだ。
透明で叙情的な文章、世俗的でもあり哲学的でもある魅力あふれる登場人物、そして彼の作品に必要不可欠な決して下品にならないユーモア。この作品には北杜夫のもつ、”ある暗さ”以外の全てがあると思う。
透明な文体は作品全体を覆っているが、叙情的な表現はディランを含む自然を表現するのみである。登山家達の登頂の姿にそれはない。行動の描写が殆どだ。これが、圧倒的な自然に挑むちっぽけな人間の姿を描き出すことに成功している要因の一つであろう。そして、『山』を表現することに関してもこれ以上の作品を目にしたことがない。
登山あるいは登山家を描いた作品は数あれど、この『小説』を超える作品はそうないのではないか。
なお、著者の「楡家の人びと」を絶賛した三島由紀夫がこの作品を酷評した。その内容は北杜夫の「人間とマンボウ」という作品に収められている。文学者三島が言っていることはなんとなくわかるような気もするが、文学者でない私にはちょっと難しかった。
2013年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドクトルマンボウシリーズは20年くらい前によく読んでいたが久しぶりに読んだ北杜夫の作品は以外と新鮮だった。ラストは好き嫌いが分かれると思うが・・・
2012年10月29日に日本でレビュー済み
大変参考になった。作品紹介は次のとおり。ひょんなことから雇われ医師として参加することになった、カラコルムの未踏峰ディラン遠征隊。キャラバンのドタバタ騒ぎから、山男のピュアにして生臭い初登頂への情熱、現地人との摩擦と交情…。そして、彼方に鎮座する純白の三角錐とは一体何物なのか…。山岳文学永遠の古典にして、北文学の最高峰。
一般文学通算73作品目の読書完。通算73冊目の作品。1975/09/25
一般文学通算73作品目の読書完。通算73冊目の作品。1975/09/25
大変参考になった。作品紹介は次のとおり。ひょんなことから雇われ医師として参加することになった、カラコルムの未踏峰ディラン遠征隊。キャラバンのドタバタ騒ぎから、山男のピュアにして生臭い初登頂への情熱、現地人との摩擦と交情…。そして、彼方に鎮座する純白の三角錐とは一体何物なのか…。山岳文学永遠の古典にして、北文学の最高峰。
一般文学通算73作品目の読書完。通算73冊目の作品。1975/09/25
一般文学通算73作品目の読書完。通算73冊目の作品。1975/09/25
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