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さびしい王様 (新潮文庫) 文庫 – 1981/9/29

4.3 5つ星のうち4.3 22個の評価

平和で前近代的なストン王国に突如おこった革命、幼児のような王様の波瀾の逃走行と恋のめざめ――おとなとこどものための童話。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社; 改版 (1981/9/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1981/9/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 505ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101131244
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101131245
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 22個の評価

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北 杜夫
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2018年12月30日に日本でレビュー済み
北杜夫の小説作品の中でも異色作かもしれないが、やはりこれは北にしか書けなかった傑作。確か埴谷雄高が、ドストエフスキーの「白痴」にたとえて、愚かだけれど清らかな聖人を描いている、という意味の発言をしていたけど、これは本作の本質を突く批評かもしれない。今読むと、現代でも通用する政治的な寓話としても読める。

この王様は無垢で、父王が始めようとした王国の近代化は悪い大臣に乗っ取られ、王様は「サイン」しかできない存在として生きていく(そのサインについての描写がまた面白く風刺が効いている)。そして、古い政府を倒そうとする若い軍人たちを扇動するのは単にエキゾチックな未開社会にやってきたヒッピー青年。そして王制を一度は倒した青年軍人たちは、純粋ではあるけど政治的には観念的で役に立たない。結局混乱した情勢の中、再び象徴としての王を求める・・・「さびしい乞食」「姫君」ももちろんとても楽しく読めたけれど、寓話としてはやはりこの第一作が一番鋭い気がする。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月31日に日本でレビュー済み
大変面白かった。どんな内容だったか忘れたが北杜夫初期作品としては気軽に読める内容だった。北杜夫作品44作目。
一般文学通算192作品目の読書完。通算201冊目の作品。1981/09/01
2011年12月31日に日本でレビュー済み
さびしいを一言も説明せずに、表現してます。

中学生の時に読んで、今回再読。そしてびっくり。
これ、落語です。
長い前書きは、枕。ナンセンスな展開と暴走するレトリック。
おバカで粗忽なすべての登場人物を、心から包む愛情。
そうか、完全に落語の形式を小説、いや童話に落とし込んでるんだ。
そこに、王様の成長物語と通過儀礼、神話としての原点回帰と自己犠牲の神聖さ、初恋の動揺などを、すべてぶち込んでいる。
決して、悪ふざけや、気楽に書いたものではなくって。
本当に大事なことは、真面目な振りをしないのでしょう。

私が今でも日頃使っているフレーズがこの本からだったと思い出して、またびっくり。
「私は無神論者だから、戸籍謄本にかけて誓っても」「唇は雲を呼び、歯は龍を招く」「一緒に暮らした情愛というのは、長く飼ってた金魚と一緒」とか。
ん?馬鹿なのは、私か!
何か、評価が定まってない本作ですが、名作ですよ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
童話というには、かなり現実的な話です。悪徳総理大臣やら、核爆弾やら、大陸間弾道ミサイル、ついには革命。その中に、不思議な世界が広がります。それなりに読ませる作品ではありますが、終わり方があまりにも唐突で???だったため、星3つです。
2007年10月3日に日本でレビュー済み
北杜夫先生による「大人と子どものための」童話です。
といっても、前書きと後書きだけでそれぞれ6編もあり、
童話だと思って読み始めると、ちと長いです。

北先生が世の中で一番孤独な職業だと思う
「王様」の涙なしには読めないお話です。

・・・うそです。
寂しいけれど、大変だけれど、まったく自由がないけれど、
それでも自分の感性と優しい心を持っている
素敵な王様の心温まるお話です。
ところどころでくすりと笑える大好きなお話。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年12月1日に日本でレビュー済み
世間知らずで「おくて」の若い王様が、周囲に振り回され振り回され、無垢なために利用され挙句ひとりぼっち…それでも、騙されている事に気付かず、騙されっぱなしの道を健気に歩んでいく王様の姿が、涙が出るほど愛しく感じました。一方で王様の周囲のずるい・汚い人物も細かく描かれていて、自分自身に重なるところはないか考えさせられました。
 もちろんこの物語は王様の生涯だけに終わらないんです。どうやら間違った道に来たらしいとぼーんやり気付いて、でも標識がないからぶるぶる震えながらも進むしかない王様。その王様が悲しく思い出す、大好きだった乳母のおっぱいのこと。これだけで、随分世界が広がる気がします。自分自身にも重なっていく寂しさを丹念に描いた物語です。何度でも何度でも読み直して、自分の感性の変化を楽しみたいと思います。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月2日に日本でレビュー済み
こじつけのようでウケ狙いのストーリー展開についていけず。
果敢に童話風の長編に挑んだ労苦は認める。
北杜夫は他に佳作を出してるからスルーしてもいい。