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不信のとき〈上〉 (新潮文庫) 文庫 – 2006/6/27

3.9 5つ星のうち3.9 78個の評価

大手商社の宣伝部に勤める浅井義雄は結婚して15年。だが、妻・道子との間に子供はなかった。過去二度も、浅井に浮気された経験を持つ道子は、夫の愛情をつなぎとめようと必死だった。そんな折、取引業者の小柳と銀座で飲み歩くうち、浅井はマチ子というホステスに誘われるまま一夜を共にした。それが自滅へ至る第一歩だとも知らずに――。男の浮気に対する女の非情な復讐を描いた問題作。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2006/6/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/6/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 391ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101132224
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101132228
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 78個の評価

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有吉 佐和子
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カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
78グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月14日に日本でレビュー済み
渡辺淳一『失楽園』の次に本作を手に取ったとは、何と言う偶然!

本作は、まるで『失楽園』の男女パートをひっくり返したような話であった。
「女がオモチャにされる話」と言う意味では『失楽園』と同じ土俵に立っているのだが、本作では女、女、女がガンガン前に出て来る。まるで女の鬼ヶ島である。
『失楽園』のヒロイン、松原凛子は黒くも白くもない、ツマンネー女なのだが、『不信のとき』には性格が真反対の松原凛子が二人、出て来る。主人公の愛人が「白リンコ」、本妻が「黒リンコ」である。まだ上巻までしか読んでいないが、この二人が衝突したら女子プロレスみたいな事に成ってしまうのではなかろうか。

本作で「いいな」と思ったのは、男と女の関係性が、フィフティ・フィフティの「狐と狸の化かし合い」に成っている事だ。「ここまでなら駆け引きだからセーフ」、「ここから先は不誠実だからアウト」と言うギリギリのライン上に球を放っているのである。
男と女の、「どっちが良い」とか「悪い」とか言った話にはしていない。
良く読むと、作者は男に対しても、女に対しても、ほぼ同等に手厳しい事を書いている。書く対象が憎いからでも、嫌いだからでもない。観察者とは、そういうものだ。本作は、作者の思い入れが先走るタイプの小説ではないと言う事だ。

ラブシーンにも「秘すれば花」の風情がある。「衛生関係」と言う表現がピッタリの『失楽園』とは雲泥の差だ。

何故かは知らないが、読んでいる内に悲しい気持ちに成って来た。これは、とても悲しい物語なのだ。

その理由を考えてみた。
男どもはバカっタレばかりだから同情の余地無し。
この小説の本当のテーマは「女と女の気持ちのからみ合い」なのではなかろうか。俗に言う「女の戦い」ではない。そんな単純な話、図式的な話ではないのだ。
頑張り過ぎてしまう妻も、尽くし過ぎてしまう愛人も、すごく純情可憐に見える。唐突だが、武者小路実篤の『友情』とか『愛と死』とかを、ふと思い出した。
ヨソでこさえた子をシレッと「夫の子だ」で押し通す腹黒マダムも、ノラ猫みたいに子どもを産み捨てようとする小娘も、みんな愛しくて悲しい。
手垢の付いた表現だが、彼女たちは「翼の折れたエンジェル」なのだと思う。
ドロドロした部分を余り出していないのは発表媒体(オヤジ御用達の経済新聞)の性格に配慮したからではないか。文芸誌や中間小説誌で書いていたら、今我々が知っているのとは全く別の小説に成っていたのではなかろうか。

ここから先は、ただの小ネタ、ただの蛇足なのだが、「高カロリー食を推奨する医者の話」には大笑いしてしまった。
大先生いわく、

「驚きましたね。あなただけの行動半径を持つ方が、こんな低カロリーの食事を続けていたら、早晩その若さを失い、倒れてしまうでしょう。あなたに必要なものは、肉と乳製品のメニューです」(新潮文庫、上巻、133ページ)

本作が連載された昭和42年前後は、ラーメンでも、カレーでも、里芋の煮っ転がしでも、「お砂糖ドバドバ」がテッパンのレシピだった。
私は、終戦直後の食糧不足=飢餓に対する集団的記憶、集団的忌避感が、その背景にあるのではないかと考えている。戦争に負けてから、まだ22年しか経過していなかったのだ。
乳幼児死亡率を下げる為の保健所の指導も「金太郎みたいに太らせろ」だった。

蛇足ついでに、もう一つ。
新潮文庫、上巻、365ページに「この実物(の富士山)と較べるとき(中略)現今の誰という巨匠の筆に描かれた赤富士も、その色、その力、その迫り具合は精彩を欠く」という表記がある。
昭和世代なら「ああ、林武のことか」と、すぐピンと来る。林は在野の画家ではなく、東京芸大名誉教授と言う権力者でもあった。
「ずいぶんと大胆なことをしてくれるじゃないか」と、妙な所で感心してしまった。

どうでもいい話を失礼しました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年8月31日に日本でレビュー済み
2度も不倫されながら、そんな夫の心を繋ぎ止めようと涙ぐましい努力を続ける妻・道子。

しかし夫・義雄は、我が身だけが可愛いエゴイスト。

ホステス・マチ子に言い寄られればラッキーとばかりに据え膳を食う。関係しても無欲な素振りのマチ子に安心し、安上がりな愛人、美味しい話とばかりに関係を続ける。

決して迷惑はかけないから子供が欲しいというマチ子の言葉に、調子にのったこの無責任な男は産ませてしまうことに、、、。

一方、小柳老人は風俗店で見初めた少女に執着し、嫌がる少女に、多額の生命保険加入を条件に子供を産ませる。

こちらも妻を侮っているからできる所業ですね。

しかし、後半、一見愚かしく、弱い立場に見えていた女性たちが、実は非常に強い意志と行動力をもって反撃に出る。それもこっぴどく!

なかなか痛快でした。

現代と比較して、女性の社会的地位も家庭内での力もずっと弱かった40年も前に、この作品が日経に連載され、当時の男性方を震撼させたなんて、想像すると楽しいですね。

私は前半のテンポが少しスローに感じたので星4つにさせて貰いました。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年4月26日に日本でレビュー済み
★3.3/累計2096冊目/2024年51冊目/4月6冊目/『不信のとき〈上〉』(新潮文庫/新潮社)/有吉 佐和子/P.391/2006年/552円+税 #読書 #読書2024 #読了 #読了2024

初出しは1967年の新聞連載だという。どおりで現代と感覚がズレている。浮気した上に子供を宿して、悪びれる様子もなく二重生活を送る主人公には気持ちを重ね難い。呑気に証拠が残るようなことを繰り返し、挙げ句の果てには浮気側の産婦人科にも足繁く通い、親族とも普通に会話しているのは狂気の沙汰だ。この見え透いた関係にいt終止符が打たれるのか見ものである。しかし、有吉佐和子は、男性の微妙な感情の機微をどうしてここまでよく察知できるのだろうか?著者名を封じて読めば、読者全員が男性だと思うだろう。
2020年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて利用しました。商品価格が1円なので,どのような状態か心配しましたがほぼ新書と同じなので驚きました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月5日に日本でレビュー済み
淡々と物語は進みます。

小心者で男の誇りもない(という印象を私は受けました)男とその妻、男とと愛人の人間関係が淡々と進む中で、最後に交差する・・・・。

それまでの男女の心理を女性の立場から鋭く観察されていると思います。

全く休むことなく、数日で読破できるテンポのよさとおもしろさです。

私はもう少しカラリとした描写が好きなので、星4つにしました。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有吉作品は4冊目ですが、男性が主人公になっているのは初めてです。

多くの男性に過去の思い出があるように、男心をくすぐる展開になっており、ストーリーの先々の展開が

どのようになっていくのか想像が先走りをしながら読み進んでしまいます。

流石は有吉作品、男心も女心も自在に操りながらの展開には感服します。

下巻が楽しみです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月14日に日本でレビュー済み
 
通俗的。文学的な深さはない。

とりわけ、子供 (二人) の出産前後は中だるみして退屈だった。

子供の出産は、男にとってもたしかにイベントではあるが、いくらなんでも
電話をかける先をまちがえるほど、慌てたりパニックになったりする奴はいない。
この男は馬鹿かと思った (実際馬鹿なのだが)

「どのようなキッカケで事が露見するのか」 の興味一点で読み進めたが、
鉢合わせするにきまっているシチュエーションに唖然...。
単に、詰めが甘いというだけであった。むしろ馬鹿かと思った。

瘋癲老人日記と痴人の愛をブレンドしたような小柳老人の描写も作り物めいて退屈。

総じてリアリティに欠け、文学的収穫もなければ、悪事の戦略上の参考にもならず。

ただし、ラストの一文だけは秀逸なので、☆を1つオマケしております。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み始めてこれはだめだと思いましたが、家内は面白かったと言っていました。男の人には向かないのではとも言っていました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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