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笛吹川 (新潮文庫 ふ 5-2) 文庫 – 1966/4/1
深沢 七郎
(著)
- 本の長さ227ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1966/4/1
- ISBN-104101136025
- ISBN-13978-4101136028
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1966/4/1)
- 発売日 : 1966/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 227ページ
- ISBN-10 : 4101136025
- ISBN-13 : 978-4101136028
- Amazon 売れ筋ランキング: - 996,625位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画『笛吹川』を観て、一度では把握仕切れなかったギッチョンの家の家系図と、彼ら一人ひとりが武田家とどう関わったのか、整理することができました。
2021年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
甲州弁や戦国に生きる市井の人びとの話というと、難しさや難解な語句も多そうで
ちょっと構えてしまいますが、実際には武将の名前や歴史に必要な知識はほぼ出てこないし、
方言も読みやすいです。
文体も軽やかなポップさがあり読みやすいのですが、ページ数がそれほど多くない割には
一文ずつの内容が濃く、時間をかけてじっくりと読みふけってしまいます。
「~~と云った。」がやたら多いので、気になってしまう部分もあるのですが、
リズム感が良く物語はどんどん進んでいき、クライマックスになるほどに
ページを繰る手が止められなくなりました。
町田康が解説を書いていましたが、これを読むと「告白」を書く上で
刺激されたり影響を受けた部分もあったのかなと感じました。
「楢山節考」もそうですが深沢七郎の作品は日本を強く意識させる小説です。
ちょっと構えてしまいますが、実際には武将の名前や歴史に必要な知識はほぼ出てこないし、
方言も読みやすいです。
文体も軽やかなポップさがあり読みやすいのですが、ページ数がそれほど多くない割には
一文ずつの内容が濃く、時間をかけてじっくりと読みふけってしまいます。
「~~と云った。」がやたら多いので、気になってしまう部分もあるのですが、
リズム感が良く物語はどんどん進んでいき、クライマックスになるほどに
ページを繰る手が止められなくなりました。
町田康が解説を書いていましたが、これを読むと「告白」を書く上で
刺激されたり影響を受けた部分もあったのかなと感じました。
「楢山節考」もそうですが深沢七郎の作品は日本を強く意識させる小説です。
2018年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんとも言えない絶望的な乾いた文体と時代観。それでも生きていかざるを得ない。
2012年9月14日に日本でレビュー済み
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「生まれては殺される、その無慈悲な反復」という煽りのせいで、少々期待値が高すぎました。それでも内容には非常に満足しました。煽りのセンセーショナルな感じを期待したのですが、読んでいて気付いたのですが、寧ろ坦々とした描写こそがこの作品の魅力なのですね。
2014年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読後、読者は風の吹きすさぶ荒野に放り出されます。
失意と無力感にうちのめされるしばしの時間を経て、今度は怖いものがなくなり、生きる力がみなぎってくるはずです。
時間という暴力がなぎ倒していくものを、ひたすらに、たんたんと描きます。
深沢七郎は短編もよいですが、笛吹川を読むと世界観が変わります。
おすすめです。映画になったのもなかなか良いですよ。
失意と無力感にうちのめされるしばしの時間を経て、今度は怖いものがなくなり、生きる力がみなぎってくるはずです。
時間という暴力がなぎ倒していくものを、ひたすらに、たんたんと描きます。
深沢七郎は短編もよいですが、笛吹川を読むと世界観が変わります。
おすすめです。映画になったのもなかなか良いですよ。
2014年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深沢七郎という人を今まで知らなかったのが残念だと思うくらいです。楢山節考の作家さんだという印象しかなくて、楢山節考はそのストーリーだけを聞いて「そんな陰惨な話を書く作家の本はきっと絶対に読まないだろうなあ」と思っていたのですが、ストーリーで小説をわかった気になることはいけないなと思いました。楢山節考を試しに読んで驚きました。・・・確かに陰惨なテーマのはずなのに、驚くほど透明感があって美しい小説でした。そして優しい。この深沢節の独特な透明感にひかれて笛吹川も読んでみたのですが、期待は裏切られなかったです。本の帯には「生まれては殺される無慈悲な反復」「・・・農民一家の酸鼻な運命」とあり、確かにあらすじをたどるとそういう話なのですが、小説の肌合いはそういうどろどろとした言葉ではあらわせない軽みと透き通った憐れみの感覚があって、「ああ、なんだかサリンジャーのライ麦畑で、主人公が”ライ麦畑で遊ぶ子供たちが崖から落ちないように捕まえる人になりたい”と言っていた感覚に似ているなあ。」と思いました。サリンジャーが好きな人には特にお勧めな気がします。
2010年10月25日に日本でレビュー済み
深沢七郎は、風流夢譚事件や、いきなり曳船で今川焼屋を始めるなどの奇行
のゆえか、キワモノ作家と思われているふしがある。
とんでもない誤解であり、川端、三島、谷崎に匹敵する作家だった。
すくなくとも三島よりは遥かに上だった。
彼の代表作がこの作品だ。最高傑作は幾つかの短編だと思われるが、この作品には深沢のメイン・テーマが全て描かれていると思う。
また深沢というと人間滅亡教だが、それは思想家としての深沢であり、芸術家と
しての深沢は人間滅亡教よりも遥かに大きい。
この作品を読むと、いつも彼の愛犬のエピソードを思い出してしまう。
愛犬が出産時に死んでしまった時、彼は獣医に元気に産まれた仔犬を全部安楽死
させてくれと頼むのだ。母犬が死んでも子犬は育つと獣医がいくら説得しても、
深沢はワアワア泣きながら安楽死を頼み込むのだ。薄情ゆえではない。むしろ逆だ。
これが深沢七郎なのだとしか言いようが無い感受性である。
のゆえか、キワモノ作家と思われているふしがある。
とんでもない誤解であり、川端、三島、谷崎に匹敵する作家だった。
すくなくとも三島よりは遥かに上だった。
彼の代表作がこの作品だ。最高傑作は幾つかの短編だと思われるが、この作品には深沢のメイン・テーマが全て描かれていると思う。
また深沢というと人間滅亡教だが、それは思想家としての深沢であり、芸術家と
しての深沢は人間滅亡教よりも遥かに大きい。
この作品を読むと、いつも彼の愛犬のエピソードを思い出してしまう。
愛犬が出産時に死んでしまった時、彼は獣医に元気に産まれた仔犬を全部安楽死
させてくれと頼むのだ。母犬が死んでも子犬は育つと獣医がいくら説得しても、
深沢はワアワア泣きながら安楽死を頼み込むのだ。薄情ゆえではない。むしろ逆だ。
これが深沢七郎なのだとしか言いようが無い感受性である。
2022年1月21日に日本でレビュー済み
笛吹川沿いにへばり着くように、生きている百姓が虫けらみたいに殺され、代々繰り返す歴史を淡々としたニヒルな文体で描かれ、哀しくとも美しい小説である。