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江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) 文庫 – 1960/12/27
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耽美的トリック×倒錯的フェティシズムが交錯する、本格探偵小説を確立した初期傑作9編。
日本における本格探偵小説を確立したばかりではなく、恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説をも創り出した乱歩の初期を代表する傑作9編を収める。特異な暗号コードによる巧妙なトリックを用いた処女作「二銭銅貨」、苦痛と快楽と惨劇を描いて著者の怪奇趣味の極限を代表する「芋虫」、他に「二癈人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」。
目次
二銭銅貨
二癈人
D坂の殺人事件
心理試験
赤い部屋
屋根裏の散歩者
人間椅子
鏡地獄
芋虫
解説 荒 正人
本書収録「人間椅子」より
私という男は、なんと因果な生れつきなのでありましょう。そんな醜い容貌を持ちながら、胸の中では、人知れず、世にも烈しい情熱を燃やしていたのでございます。私は、お化けのような顔をした、その上ごく貧乏な、一職人にすぎない私の現実を忘れて、身のほど知らぬ、甘美な、贅沢な、種々さまざまの「夢」にあこがれていたのでございます。
私がもし、もっと豊かな家に生れていましたら、金銭の力によって、いろいろの遊戯にふけり、醜貌のやるせなさを、まぎらすことができたでもありましょう。
本書「解説」より
繰り返して言えば、ここに収められた九篇は、初期の乱歩を代表する傑作である。一般に探偵小説は、犯人が判ってしまうと再読に耐えない。だが、乱歩の場合は例外で、普通の小説と同じように、何度読んでも印象が新鮮である。乱歩は、日本の本格探偵小説を確立したばかりでなく、仮に恐怖小説とでも呼ぶべき芸術小説を創り出したのである。その功績は、文学史上に残るものと思われる。
――荒正人(文芸評論家)
江戸川乱歩(1894-1965)
本名平井太郎。三重県名張市生れ。早稲田大学政経学部卒。日本における本格推理、ホラー小説の草分け。貿易会社勤務を始め、古本商、新聞記者など様々な職業をへた後、1923(大正12)年雑誌「新青年」に「二銭銅貨」を発表して作家に。主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。1947年探偵作家クラブ(後の日本推理作家協会)の初代会長となり、1954年江戸川乱歩賞を設け、1957年からは雑誌「宝石」の編集にたずさわるなど、新人作家の育成に力をつくした。
- ISBN-104101149011
- ISBN-13978-4101149011
- 版改
- 出版社新潮社
- 発売日1960/12/27
- 言語日本語
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- 本の長さ352ページ
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登録情報
- 出版社 : 新潮社; 改版 (1960/12/27)
- 発売日 : 1960/12/27
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 352ページ
- ISBN-10 : 4101149011
- ISBN-13 : 978-4101149011
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,395位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「芋虫」、この後半四篇が凄い逸品で、前にどこかで読んではいたのですが、改めてノックアウトされました。衝撃を受けました。
「人間椅子」の中に、こんな文章があります。
《悪魔の囁(ささや)きというのは、多分ああしたことを指すのではありますまいか。それは、夢のように荒唐無稽(こうとうむけい)で、無気味な事柄でした。でも、その無気味さが、言いしれぬ魅力となって、私をそそのかすのでございます。》p.262
そうした〝無気味で荒唐無稽な〟幻想が美しく結晶化した精華(せいか)が、前述した四篇ではないでしょうか。そこにはまた、「普通はこんなこと思いついても書かないだろ」とでもいう、ジョン・ディクスン・カー的な稚気(ちき)の心意気が感じられ、嬉しくなったのでしたが。
収録作品中のマイ・ベストは、トリを飾る「芋虫」でしょうか。よくぞこれだけの変態的かつ悪魔的な作品を書いたものだなあと、慄然としましたです。
作中、異形の肉ゴマ(肉独楽ってことか)が、妻を呼ぶのにトントントンと畳に頭を打ちつけるとか、よくこんな幻視ができるもんだと、ぞくり、ごくりと息をのみましたよ。
収録作品ならびに初出年は、以下のとおりです。
🔍 二銭銅貨──1923年(大正十二年)
🔍 二廢人(にはいじん)──1924年(大正十三年)
🔍 D坂の殺人事件──1925年(大正十四年)
🔍 心理試験──1925年
🔍 赤い部屋──1925年
🔍 屋根裏の散歩者──1925年
🔍 人間椅子──1925年
🔍 鏡地獄──1926年(大正十五年)
🔍 芋虫──1929年(昭和四年)
新品を購入したのですが、表紙の上下に潰れた箇所がありました。まぁ気にならない程度なので評価は☆4。
江戸川乱歩ってどんな作品書くのだろうと気になる方はこの一冊から手にどうぞ。お勧めです。
本書には怪奇小説、恐怖小説のようなものも収録されています。
私ふだんは推理小説とかミステリとか全く読まないのですが、
江戸川乱歩は別格と思っております。
最後のどんでん返しとか、心理描写とか、
推理小説の枠を超えて純粋に小説として面白いです。
同じく新潮文庫で『江戸川乱歩名作選』もお勧めです。
ペンネームの由来となったエドガー・アラン・ポー、
読んだ事のない人はこちらも是非読みましょう。
同じく新潮文庫で『ポー短編集』として3冊出ています。
本の大きさが思ったものと違い、小さかったのは私のミス
ただ、江戸川乱歩の傑作作品は面白く一気に読みました。
覗き変態とグロテスクな趣味、異常執着の遊戯の話、血腥い話
群集の生体の無秩序と断末魔の形相の話、
”過激な表現” として当時、伏せ字だらけの出版となった話などが本書に収録されている。
講釈師5代目伯龍をモデルとした明智小五郎の犯罪心理の推理から、
耽美主義とされるような、狂人・変態的な美の執着と探究、
”人間のエゴ、醜さ” を表現した乱歩さんは、一部から批評を受けたが、
「夢を語る私の性格は、現実世界からどのような扱いを受けても一向に痛痒を感じないのである」と、
ある時期に述べ、淡々と執筆に励んできた。