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風流江戸雀 (新潮文庫) 文庫 – 1991/6/28
杉浦 日向子
(著)
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社新潮社
- 発売日1991/6/28
- ISBN-104101149127
- ISBN-13978-4101149127
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登録情報
- 出版社 : 新潮社 (1991/6/28)
- 発売日 : 1991/6/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 201ページ
- ISBN-10 : 4101149127
- ISBN-13 : 978-4101149127
- Amazon 売れ筋ランキング: - 535,736位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月14日に日本でレビュー済み
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しっかり江戸にタイムスリップ🎵
2018年4月26日に日本でレビュー済み
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実に楽しい本でした。何とも言えない色っぽさや、楽しい川柳が載っていて、かみさんに紹介しながら読むことができました。
他の杉浦日向子さんの本も読んでみたいと思わされる一冊でした。
他の杉浦日向子さんの本も読んでみたいと思わされる一冊でした。
2015年7月24日に日本でレビュー済み
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杉浦日向子についてはNHKテレビ番組で観ていましたが、著書を読むのは初めてでした。
漫画は苦手でしたが、著書により見直しました。
漫画は苦手でしたが、著書により見直しました。
2015年5月21日に日本でレビュー済み
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なんとも微笑ましい、思わずにんまりとしてしまうような愛くるしい本である。まるで毎日、庭に遊びにくる、チュン、チュン、とさえずっている雀を見るような、そんな短い一瞬の「間」、を切り取るようなエピソードの数々が繰り広げられる。そこにあるのは江戸の情緒、人情の機微、心のひだ、ほどよい色気、ほのぼのとした愛情、ちょっと恥ずかしくて、甘酸っぱいおきゃんな恋心、等々、江戸の庶民の日常の暮らしである。(1988年文春漫画賞受賞作品。)
古川柳をもとに、杉浦さんが想像された話を漫画で描いて、ふと垣間見せてくれるのだが、絶妙の間(短い話の始めと終わり)で、古川柳が添えられるので、ふむふむ、なるほど、そういうことなんだねえ...、ほんにそうだねえ...、まったくだねえ...、そんな風に言ってみたいものだねえ...、などと、一つひとつの古川柳がすんなりと心に入ってくるようで微笑ましく、また、それを想像し表現してみせる才能が、ただものではない、と感心しきりなのである。庶民の暮らしの一瞬の「間」、のきらめきや切なさ、可笑しさ、ふとした心のひだや人情の綾を切り取ってみせる、その切り口の艶やかさたるや、見事としか言いようがない。繊細な感性と心遣いの努力の跡がほんのりと色づいて豊かに偲ばれる。
おそらくただ古川柳ばかり羅列されている本であれば、ふ〜ん、と流して読むか、或いは途中で放り出してしまうかもしれないのだが、こうして杉浦さんの愛らしい絵とともに古川柳を教えて頂くと、一つ一つの古川柳をじっくりと味わいつつ、想像の世界がより広がるようで楽しく、下手な解説を読むよりよほどすんなりと会得できて為になるので大変嬉しい思いがする。まるでタイムスリップをして、散歩がてら、江戸の風情をちょいと覗き見しているような、不思議な感覚である。するめを噛むような味わいがやみつきになって、愛読書の一つになりそうである。(愛読書は数えきれないのだが...)この中に幾つか、心にしっくりとくる気に入った古川柳とエピソードがあって、"とてもいいねえ..."、と感じ入った。きっと誰でも、読む時々の心情に添った、何かしら共感できるような、親しみのある古川柳に出逢えるに違いない。
この感じは、そう、長谷川町子の「いじわるばあさん」を読んだときと似ている。時々、思い出しては、無性に読みたくなる。何度読んでもその都度楽しめて面白い。それは作者の実力と才能のなせる業である。本のタイトルに「雀」とあるのもよい。わたしは「雀」が大好きである。庭に遊びにくる雀たちは友達だと思っていて(雛の頃から一所懸命、飛ぶ練習や、鳴く練習をして巣立ってゆく様が何とも可愛くて仕方がない。冬などは寒さに風邪をひいて(!)白いお腹をぷう、と膨らませながら木の枝に止まっているのも愛らしい)、この本はどうしても外せなかった。結果、そのタイトルと表紙の絵の通り、まるで庭に遊びにくる「雀」のような愛くるしい本に出逢えて良かったと思う。
「あとがき」で杉浦さんは次のように書かれている。『私の行動の八割は、寛容で忍耐強い編集さんと友人たちと紙の向こうの方のお力によって運営されています。あとの一割九分が江戸からのナニモノかによる遠隔操作で、残り一分が自分自身の生きようとする本能です。こうして、一冊、また一冊と、生存の年月が、手の中で重さを持つ形になっていくのは手品を見るようです。ただ、ただ、感謝あるのみです』一冊、一冊と、命を灯すようにして本を遺されたのではないか、と思われるような心を打つ文章である。話題の「百日紅」(ほんとうによくできていて好きだなあと思う作品)も「江戸アルキ帖」(絵と文に惚れ惚れとする)「一日江戸人」「百物語」「二つ枕」も良い作品で感心した。「うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」」「ごくらくちんみ」も楽しみだ。
こうして身近に江戸の世界に触れることができて幸せである。杉浦さん、素敵な本を遺してくれて本当にありがとう。僭越ではあるが、つくづくあなたの豊かな溢れる才能を惜しいと思う。きっと向こうでも、愛する江戸の町にぶらり、と出かけては記憶をたどり絵を描きながらゆったりと、江戸の情緒に身を浸しておられるような気がしてならない。
古川柳をもとに、杉浦さんが想像された話を漫画で描いて、ふと垣間見せてくれるのだが、絶妙の間(短い話の始めと終わり)で、古川柳が添えられるので、ふむふむ、なるほど、そういうことなんだねえ...、ほんにそうだねえ...、まったくだねえ...、そんな風に言ってみたいものだねえ...、などと、一つひとつの古川柳がすんなりと心に入ってくるようで微笑ましく、また、それを想像し表現してみせる才能が、ただものではない、と感心しきりなのである。庶民の暮らしの一瞬の「間」、のきらめきや切なさ、可笑しさ、ふとした心のひだや人情の綾を切り取ってみせる、その切り口の艶やかさたるや、見事としか言いようがない。繊細な感性と心遣いの努力の跡がほんのりと色づいて豊かに偲ばれる。
おそらくただ古川柳ばかり羅列されている本であれば、ふ〜ん、と流して読むか、或いは途中で放り出してしまうかもしれないのだが、こうして杉浦さんの愛らしい絵とともに古川柳を教えて頂くと、一つ一つの古川柳をじっくりと味わいつつ、想像の世界がより広がるようで楽しく、下手な解説を読むよりよほどすんなりと会得できて為になるので大変嬉しい思いがする。まるでタイムスリップをして、散歩がてら、江戸の風情をちょいと覗き見しているような、不思議な感覚である。するめを噛むような味わいがやみつきになって、愛読書の一つになりそうである。(愛読書は数えきれないのだが...)この中に幾つか、心にしっくりとくる気に入った古川柳とエピソードがあって、"とてもいいねえ..."、と感じ入った。きっと誰でも、読む時々の心情に添った、何かしら共感できるような、親しみのある古川柳に出逢えるに違いない。
この感じは、そう、長谷川町子の「いじわるばあさん」を読んだときと似ている。時々、思い出しては、無性に読みたくなる。何度読んでもその都度楽しめて面白い。それは作者の実力と才能のなせる業である。本のタイトルに「雀」とあるのもよい。わたしは「雀」が大好きである。庭に遊びにくる雀たちは友達だと思っていて(雛の頃から一所懸命、飛ぶ練習や、鳴く練習をして巣立ってゆく様が何とも可愛くて仕方がない。冬などは寒さに風邪をひいて(!)白いお腹をぷう、と膨らませながら木の枝に止まっているのも愛らしい)、この本はどうしても外せなかった。結果、そのタイトルと表紙の絵の通り、まるで庭に遊びにくる「雀」のような愛くるしい本に出逢えて良かったと思う。
「あとがき」で杉浦さんは次のように書かれている。『私の行動の八割は、寛容で忍耐強い編集さんと友人たちと紙の向こうの方のお力によって運営されています。あとの一割九分が江戸からのナニモノかによる遠隔操作で、残り一分が自分自身の生きようとする本能です。こうして、一冊、また一冊と、生存の年月が、手の中で重さを持つ形になっていくのは手品を見るようです。ただ、ただ、感謝あるのみです』一冊、一冊と、命を灯すようにして本を遺されたのではないか、と思われるような心を打つ文章である。話題の「百日紅」(ほんとうによくできていて好きだなあと思う作品)も「江戸アルキ帖」(絵と文に惚れ惚れとする)「一日江戸人」「百物語」「二つ枕」も良い作品で感心した。「うつくしく、やさしく、おろかなり―私の惚れた「江戸」」「ごくらくちんみ」も楽しみだ。
こうして身近に江戸の世界に触れることができて幸せである。杉浦さん、素敵な本を遺してくれて本当にありがとう。僭越ではあるが、つくづくあなたの豊かな溢れる才能を惜しいと思う。きっと向こうでも、愛する江戸の町にぶらり、と出かけては記憶をたどり絵を描きながらゆったりと、江戸の情緒に身を浸しておられるような気がしてならない。
2018年5月14日に日本でレビュー済み
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江戸の風流話が日向子流の漫画で展開される。舞台は駘蕩たる江戸の町人世界。最後にその漫画の元になった江戸の川柳が示される。伊勢物語や奥の細道と同じ日本の伝統に従った文芸作品になっている。気に入った川柳をあげると、2日の夜 波乗り船に 梶の音、口説かれて 辺りを見るは 承知なり、惚れたとは 女のやぶれ かぶりなり など風流な川柳ばかりなり。これを25歳の日向子女子が書いたというからまた好きになった。
2014年6月18日に日本でレビュー済み
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氷川きよしさんへの、プレゼント用に購入しました。読んでくれたでしょうか。
NHKの「お江戸でござる」で、日向子先生を、始めて知りました。最初に購入したのも、これです。とても、面白いと思いました。
絵も、キレイだし、ストーリーも、面白い。私は、日向子先生の、江戸が好きなのです。ほかの人の、江戸は、あまり興味がありません。
これ以降、文庫本で、日向子先生の漫画は、ほとんどそろえました。単行本で、エッセイも、結構、持ってます。
漫画では、これが一番好きですね。おすすめします。
NHKの「お江戸でござる」で、日向子先生を、始めて知りました。最初に購入したのも、これです。とても、面白いと思いました。
絵も、キレイだし、ストーリーも、面白い。私は、日向子先生の、江戸が好きなのです。ほかの人の、江戸は、あまり興味がありません。
これ以降、文庫本で、日向子先生の漫画は、ほとんどそろえました。単行本で、エッセイも、結構、持ってます。
漫画では、これが一番好きですね。おすすめします。
2016年8月11日に日本でレビュー済み
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独特の味わいある画風。惜しまれながら夭逝した杉浦日向子の蘇る一冊。
2013年9月17日に日本でレビュー済み
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まんがで1話4ページ全43話です。各話頭書の川柳の場面で始まり末尾の川柳の場面で閉じられます。継ぎ目が見えずどこにもムリがない作者の手腕に一驚です。短いしそういうのをペアにしているからさという方はいるとしても、選ぶセンス、なによりこういう趣向でまんがをという発想には文句つけようがないでしょう。人物の衣装、屋内外の風物描写はお江戸はきっとこうだったのだろうと信じさせる力があります。川柳作者は男性がほとんどだったのか題材は女性が多い。それも年齢は子供とも娘ともとれないような年頃から、娘、年増、女性ご卒業まで、堅気の女房、女中、茶屋娘から粋筋、妾と多岐にわたっています。その女性たちの広い意味での恋の場面がまるで浮世絵のように展開されています。初々しいのもよろしいが、一等印象的なのは女房の悋気で、亭主たちの苦心惨憺がかなしくもありおかしくもありです。88年文春漫画賞受賞作品。