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百物語 (新潮文庫) 文庫 – 1995/11/30

4.4 5つ星のうち4.4 126個の評価

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読んだら、見えちゃうかも――。
江戸の世に住む〈あやかし〉を漫画で描いた怪談99連発。


古(いにしえ)より百物語と言う事の侍(はべ)る 不思議なる物語の百話集う処 必ずばけもの現われ出ずると――人々が目に見えないものを見、理性では説明のつかぬことを信じていた江戸の時代。生と死の間で右往左往する人間たちの前に、時間を、空間を超えて現われる魑魅魍魎たち。怪しのものと人間たちの滑稽でいとおしい姿と懐かしき恐怖を、怪異譚集の形をかりて漫画で描いた〈あやかしの物語〉。

【目次】
其ノ一……魂を呑む話
其ノ二……障子の顔の話
其ノ三……橋のカワウソの話
其ノ四……鳥屋喜右衛門の話
其ノ五……狸の僧の話
其ノ六……墓磨きの話
其ノ七……鰻の怪の話
其ノ八……異形の家人の話
其ノ九……雨中の奇物の話
其ノ十……数原家の蔵の話[上・下]
其ノ十一……お七の話
其ノ十二……かぴたん奇法の話
其ノ十三……尼君ざんげの話
其ノ十四◆其ノ十五……産怪二話
其ノ十六……影を見た男の話
其ノ十七……顔だけの女の話
其ノ十八……亡妻の姿の話
其ノ十九◆其ノ二十◆其ノ二十一……道を塞ぐもの三話

……他、全九十九話。解説:高橋義夫。


杉浦日向子(1958-2005)
東京生れ。文筆家。「通言室乃梅」で漫画家としてデビュー。以来、一貫して江戸風俗を題材にした作品を描き、1984(昭和59)年『合葬』で日本漫画家協会賞優秀賞、1988年『風流江戸雀』で文藝春秋漫画賞を受賞。『二つ枕』『百日紅』『東のエデン』『ゑひもせす』など漫画作品のほか、『江戸へようこそ』『大江戸観光』『隠居の日向ぼっこ』『お江戸風流さんぽ道』などエッセイストとしての著書も多いが、『ごくらくちんみ』『4時のオヤツ』では小説家としても腕の冴えを見せた。2005(平成17)年7月、下咽頭がんのため46歳で逝去。最後まで前向きで明るく、人生を愉しむ姿勢は変わらなかった。


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百物語 一日江戸人 ごくらくちんみ 杉浦日向子の食・道・楽 江戸アルキ帖 お江戸でござる
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【新潮文庫】杉浦日向子 作品 江戸の時代に生きた魑魅魍魎たちと人間の、滑稽でいとおしい姿。懐かしき恐怖を怪異譚集の形をかりて漫画で描いたあやかしの物語。 遊び友だちに持つなら江戸人がサイコー。試しに「一日江戸人」になってみようというヒナコ流江戸指南。著者自筆イラストも満載。 とっておきのちんみと酒を入り口に、女と男の機微を描いた超短編集。江戸の達人が現代人に贈る、粋な物語。全編自筆イラスト付き。 テレビの歴史解説でもおなじみ、稀代の絵師にして時代考証家、現代に生きた風流人・杉浦日向子の心意気あふれる最後のエッセイ集。 日曜の昼下がり、のんびり江戸の町を歩いてみませんか──カラー・イラスト一二七点とエッセイで案内する決定版江戸ガイドブック。 お茶の間に江戸を運んだNHKの人気番組・名物コーナーの文庫化。幽霊と生き、娯楽を愛す、かかあ天下の世界都市・お江戸が満載。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (1995/11/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/11/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 672ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4101149135
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4101149134
  • 寸法 ‏ : ‎ 14.8 x 10.5 x 2 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 126個の評価

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杉浦 日向子
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内容は完璧だけど。。。
内容は文句無しの100点です。でもカバーや本体に傷がついてて、裂けていました……本屋さんで現品を手にして買うのが一番ですね。。。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年3月15日に日本でレビュー済み
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杉浦さんの江戸に関する書物も好きですが、漫画の表現力も素晴らしいと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年10月26日に日本でレビュー済み
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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年11月14日に日本でレビュー済み
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内容は文句無しの100点です。
でもカバーや本体に傷がついてて、裂けていました……本屋さんで現品を手にして買うのが一番ですね。。。
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5つ星のうち5.0 内容は完璧だけど。。。
2020年11月14日に日本でレビュー済み
内容は文句無しの100点です。
でもカバーや本体に傷がついてて、裂けていました……本屋さんで現品を手にして買うのが一番ですね。。。
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2013年12月9日に日本でレビュー済み
最初見たときの絵というか世界のインパクトが強烈だった。
「江・戸」「む・か・し」
理に落ちぬ怖さというのか。
逆に近代〜現代の、理に落ちることが暗黙のうちに求められることの危険さ、理に落ちることがうっかりすると短絡化につながりそうな怖さ、というものも考えさせられてしまいました。
話や話は百日紅や二つ枕あたりのほうが好きなので星4つにいたしましたが。一読に値する物語だと思います。
この本か別の本か忘れましたが、40代で亡くなられた著者の紹介に、最後まで明るさを失わなかった、とあって、読者だけでなく、編集者そのほかの方にも愛された個性であったことが偲ばれます。他の著者の紹介でこんなことが書いてある本は見たことがありません。
そういう著者の代表作の一つ、です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年5月14日に日本でレビュー済み
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闇の少なくなった現代にあっても、おかしなことはあるもの。ましてや江戸の御代、その頃の人々はこんなことをこんな風に語っていたのかなぁと思いを馳せさせてくれる作品。ごく自然に、簡潔に、ちょっとゾクっとするように描いておられる、絶妙の間を感じます。文庫版でも読めるサイズです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年4月12日に日本でレビュー済み
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 怪談話を百話話すと最後の百話目を話し終えると、とんでもないことが起こる…という昔からのお約束通り、この文庫版も九十九話で終わっているのは、作者&読者ともども幸せなことであった。

 それにしても、この九十九話。まあ、読んでごらんなさい、見てごらんなさい。怖いったらありゃあしない、何しろ絵で出てくるのだから、次のページにいきなり×××が、出てくると、夜トイレにも行くのも怖くなる…
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年12月22日に日本でレビュー済み
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江戸時代の貴重な伝承資料、漫画で分かり易く良くまとめています。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年8月22日に日本でレビュー済み
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杉浦日向子さんの作品はすべて大事に読んでいますが、怖がりの私は
これだけは読んでいませんでした。山岸涼子さんの本もそうですが
置いておくと何かが立ち上ってきそうで。。
でも、読んでみたら切なくて懐かしい。こういうものをたったひとコマ、ひと台詞で
伝えてくる作者は天才です。

他のエッセイに書かれていますが、田舎のお化けは人と住み分けができていて
お寺神社、祠などにいかなければアヤシには出会いません。たまにいたずらお化けが
からかいにくるくらい。でも、江戸はもともと妖怪の地に人が住みついたところなので
人とアヤシが同空間に重なっているんです。

百日紅と同様、大事に大事にこれからも何度も読みなおすでしょう。
同じ空間、同じ時間を生きるアヤシの仲間として。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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